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戦極異聞 機改忍者

1名無しさん@おーぷん平成30年 12/23(日)14:47:41 ID:9Er
丑二つ 山奥 廃寺側にて

『こちら空より”とんぼ”。星様が今日もきれいに見えるぜ。廃寺内の弐拾人は全員眠っているようだ。どうぞ』

?「良し。とんぼ、俺達も見えているな」

『ああ。見えているぜ、”いかづち”。寺を囲んで、いかづち、”いだてん”兄、”あぎと”』

『奥には”だいだら”が控えている。これで全員。任終了の次、速やかにだいだらに戻ってくれ』

『周囲に動く影無し。もう数刻で丑三つだ。俺ァ、もう一回り飛んだら先にだいだらに戻ってる。抜かるなよ』

いかづち「失敗すると思うか?」

『いンや。相手が弐百ならまだしもなあ。念話終わり』

いかづち「……弐百でも負けんさ」

いかづち「敵がただの人である限り、な」
 
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2名無しさん@おーぷん平成30年 12/23(日)15:29:34 ID:9Er
いかづち「念話機感度良好。いだ兄、あぎと、応答願う」

『あー、いだてん、いだてん、いだてん様だ。早くやっちまおうぜ』

いかづち「いだ兄、今回は俺が頭だ。従ってくれ」

『こちら”あぎと”。今一度、”任”の確”認”を……くくっ』

いかづち「面白くないぞ、あぎと」

いかづち「……”がらさのくに”の豪商の蔵に盗人が入り込んだ」

いかづち「盗られたものの中には”地図”も含まれている」

いかづち「”がらさのくに”における”地図”の価値は金よりも高い」

いかづち「『必ず奪い返せ。賊は皆殺せ。逃がすな』それが御館様の命だ」


いかづち「――時間だ。行くぞ」

『『応!』』
3名無しさん@おーぷん平成30年 12/23(日)17:42:37 ID:9Er
その日の世、盗賊らが最期に見たものは

花火のように赤く弾ける仲間の身体

大きく裂けた口を持つ犬男

そして闇夜に怪しく光る青白い稲光。

妖怪変化の類かと慄き逃げ惑うが寺の外に出ることさえ許されず一人、また一人と殺されていく。


盗人の頭「ひ……ひィィ、なんだよォてめえら!!」

いだてん「知らねえってこたあねェだろが」

あぎと「太った身体が物語る、私腹を肥やした証拠。ふてえ野郎だ……くくっ」

盗人の頭「おいらァ、ただ、ただ――」

あぎと「泥棒風情が”がらさのくにの秘宝”に手を出すなんて過ぎたマネするから罰が当たったんだよ」 

いかづち「”地図”を見つけた。こいつで最後か」

あぎと「ああ……殺すか?」

いだてん「いや――」

いだてん「こいつ、死んじまってるぜ」
4名無しさん@おーぷん平成30年 12/24(月)23:43:50 ID:voJ
いかづち「自害か。賊のクセに潔い」

いだてん「おおかた舌でも噛み切ったんだろ。帰ろうぜ」

いかづち「ああ。あぎと、いだ兄、外に出ていてくれ。ここを焼く」

あぎと「分かった」サッ

いだてん「アイヨ」ササッ


いかづち「……」パチッ

パチ…

ボオォ…

いかづちが廃寺の渇いた柱に手をかざすと青白い光を種に火が灯った。

それを幾度か繰り返せば小さな炎もいつしか巨大なものとなり、ごおごおと黒い煙を吐き出す。
5名無しさん@おーぷん平成30年 12/25(火)00:08:17 ID:f2y
いかづち「終わった。帰ろう、ごほっ、ごほっ」

あぎと「随分念入りに燃やしたね。肉が焼ける臭いもしてきた……ククッ」

いかづち「火の回りが悪くてな、ごほっ」

いだてん「あーあー顔が煤だらけだァ。いい男が台無しだぜ」

いかづち「ほっといてくれ。ほら二人とも、煙と闇に巻かれれば”だいだら”を見失う。戻るぞ」

いかづち「念話発信。”だいだら”聞こえるか? こちら”いかづち”、奪還、皆殺し共に終わり。今から戻る」

『承知。形態飛翔ニ移行、離脱準備シテ待ツ』

いだてん「今日の任は楽勝だったなァ、もっと面白ェことは起こらねえもんかィ」

あぎと「いだ兄そんなこと言ってるといかづちに怒られるよ」

あぎと「『任は遊びではない! 人を手にかけている以上、仏の御許へ行ける訳でもない俺達は”自覚”を持たねば』……ってな、ククッ」

いかづち「……」ギロ

あぎと「おー怖や怖や」

いだてん「マジメだなァ」

いかづち「……ふん」スタスタ


6名無しさん@おーぷん平成30年 12/25(火)00:57:04 ID:f2y
群雄割拠の戦国時代も一先ずの落ち着きを見せていた。

かつて日ノ本を巡り戦に名乗りを上げた武将たちも、豊富秀吉(トヨトミ・ヒデキチ)の策の前に屈した。

それから数十年。今、天下は豊富家の思うがままと言える。

しかし、ここに武将らに好機が訪れた。

齢六十となる秀吉の病の噂。秀吉に仕え政務に当る五大名、通称”五大老”の不仲。

国が静かに揺れている。

秀吉の死と共に闘いの歴史は再び幕を開けるのだろう、誰もがそう信じていた。

武将らは偽りの平和の裏、まだ見ぬ次の戦に向けて密かに準備を始める。

戦の世は極みを見せる。

――戦”極”時代が訪れた。
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