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【スタリラ】不良教師と舞台少女【安価】

1名無しさん@おーぷん:2018/11/10(土)00:26:48 ID:zsQ()

十数回目になるループともなると流石に慣れ、屋上で煙草を吸う余裕が出てきた。同じ一年ループしてるなんてオカルトを直に体験するなど俺は微塵も考えていなかった。

「あー、自殺しても巻き戻るからマジ勘弁してくれ」

このループから抜け出す方法を色々と試したがどれも失敗に終わった。自殺まで決行したが眼が覚めると見覚えのある天井があった。

ループは聖翔祭の三ヶ月前から始まり、丁度その一年後に巻き戻る。摩訶不思議体験だが迷惑でしかない。

ループ物の本やアニメ、映画は一通り見たが起点になりそうな奴やループを引き起こす事象を俺は確認していない。
2名無しさん@おーぷん :2018/11/10(土)00:32:21 ID:zsQ()

細かく違う事は沢山あるが全てループに帰結する。唯一違ったのは自殺を終えた週から生徒との関わりが増えた。前週と比べ、質問の頻度や昼休みに絡まれる事が多くなったのだ。

そういえば…何故だ?もしかしたら何回か死ねばいいのか?…いややめておこう。精神が持たない。それならまだ生徒に手を出したりして不祥事を起こす方がマシだ。

不祥事?そういえばまだそれはしていなかった。どうせループするなら生徒に手を出しても許されるだろ。

そうと決まれば誰を狙おうか。

聖翔音楽学園のみ

↓1
3【3】 :2018/11/10(土)00:59:29 ID:hq9
天堂 真矢
4名無しさん@おーぷん :2018/11/10(土)11:37:48 ID:zsQ()

天堂真矢。ふと誰よりも自分に厳しく、舞台に真摯な生徒が思い浮かんだ。誰よりも才能を秘め、誰よりも努力を惜しまない。完璧超人に見えるが時折、その背中は煤けて見えた。

「火遊び…いや、一年間の幻にしては丁度いいか」

煙草の火を消し、沈む夕日を見る。

「何やってんだろ、俺は…」

その問いには誰も応えてはくれなかった
5名無しさん@おーぷん :2018/11/10(土)11:49:13 ID:zsQ()

4月

まず天堂の日常を把握する。朝練の有無や放課後の行動パターン。金魚鉢の世界の住人の天堂もある程度は行動がパターン化する。

そしてまず第一手として放課後の宿直を受け持つ事にした。朝練は走り込みをする為に接触はできないが部屋の鍵を返しに来るタイミングで必ず会話が発生する。

「失礼します」

俺しかいない職員室の扉が開き、天堂真矢が入る。

「お疲れ、天堂。気をつけて帰れよ」

「ありがとうございます。では失礼します」

こんな会話を彼此二週間は続けている。偶に西条や星見が鍵を返しに来るが大体は天堂が返しに来る。

退出する天堂を見ず、手元にある戯曲の本を読む。フランス語で書かれた本だが問題なく読める。

伊達にループはしていない。
6名無しさん@おーぷん :2018/11/10(土)12:06:56 ID:zsQ()

四月も残り10日を切ると新入生達も落ち着き、教師としての業務も落ち着く。俺は今日も今日とて放課後の職員室でコーヒーを飲んでいる。

「失礼します」

いつも通り天堂が鍵を返しに来るが今日は少しだけいつもと違う。

「お疲れ、天堂。右足に疲労が溜まってるようだがアフターケアはしておけよ」

「左足ではなく右足ですか?」

「そうだ。左足に負担が掛かるのは右足のカバーの為に無意識にそうしてる。放課後の練習も控えとけ。悪化すると面倒だぞ」

「…先生はトレーナーもできるのですね」

「昔とった杵柄でな。信用できないなら保険の先生にでも見てもらうといい」

「いえ、私は先生を信じます。アフターケアとは湿布等でよろしいですか?」

「そうだな。一番はマッサージだがトレーナーの人は今日から出張でいないから湿布だな」

「なら先生がマッサージをしてくださればいいのでは?」

「え?」

「え?」

「マッサージはできるが良いのか?」

「先生が何を考えているかわかりませんが私は先生を評価しています。マッサージでそれが揺らぐとは思いません」

どっちが攻略されてるかわからない展開だ。
7名無しさん@おーぷん :2018/11/10(土)18:41:26 ID:zsQ()

天堂をソファに座らせ、脚の状態をみる。成る程、これまでと一緒で肉体の成長の負荷と練習の負荷が原因か。なら軽く揉むだけでどうにかなる。

「その前にこれを飲んでくれ」

冷蔵庫から天然水を取り出し、コップに注ぐ。

「わかりました」

天堂もリンパマッサージを受けたことがあるのか躊躇いもなく飲んだ。警戒心が無いのかそもそも眼中にないのか。

「痛かったら言ってくれ」

断りを入れて足を揉み始める。繊細な足だ。揉んだ場所が薄く紅くなる。声の反応が無いのでこのまま続行する。爪先から丁寧にもみほぐし、健の手前まで揉む。

「ッッッ!!」

顔を上げると天堂の顔は真っ赤になっている。

「すまん、ベタベタと触りすぎたか?」

「違います!先生のマッサージが思いのほかその…気持ちよく心を乱しただけです。続けてください」
8【63】 :2018/11/10(土)23:00:52 ID:hq9
これはまたループして他のキャラも攻略したりするのだろうか?
9名無しさん@おーぷん :2018/11/11(日)00:22:23 ID:jgY()

それからついでにと左足もマッサージをして最終下校時間が過ぎようとしていた。

「下校時間だから早く帰れ」

一々、靴下を履く姿も艶めかしい。それにしてもトレーナー達に一応、報告をいれておくか。

「またお願いしてもよろしいですか?」

「偶にならな。ただトレーナー達に相談はして自己ケアには努めるように」

「わかっています。週に一度はお願いしますね」

それだけ言うと天堂はさっさと職員室を出ていく。その足取りは先程とは違い、軽やかになっていた。

「魔性だな。毒牙にかけようと考えてたら此方が食べられる方になりかねん」

帰る支度をしながら胃が痛くなるのを感じていた
10名無しさん@おーぷん :2018/11/12(月)00:22:34 ID:VCR()

side 真矢

聖翔祭が終わり、色々と変わりゆく中で一番変化をしたのは先生でした。何処がと聞かれれば全てが変わったのだと言い切れます。

授業内容は見違える程に良くなり、荒々しかったら雰囲気が初老の方々と同じ雰囲気になりました。

何よりも違ったのは私が練習室の鍵を返しに行くと必ず先生が私を待っています。その手には有名な戯曲の原本が有り、それを読んで私が来るのを待っています。

何故待っていると思うか?簡単なことです。別に先生方は帰られても警備の方が居るので職員室は無人でもいいのです。なのに先生は残られている。それは誰かを待っていると思いませんか?

私がその思考に辿り着いた時にほんの少し胸が騒めきました。物語の中でしか知らぬそれは確かに私に灯ったのです。

舞台も練習室、誰かの心の中でも私がいる位置は決まっています。

そう思いませんか、先生?
11名無しさん@おーぷん :2018/11/14(水)11:13:10 ID:mDz
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