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【安価】「提督!ラーメン食べに行くでち!」その2【コンマ】

1名無しさん@おーぷん:2018/10/22(月)21:28:05.555 ID:Sc1()
ラーメンスレです。注意事項を。

・提督とでっちとゲスト艦娘が安価で指定されたジャンルのラーメンを食べに行くだけのスレです。
出てくるお店は基本的に>>1が行ったことがある実在のお店です。
感想は個人の感想なのであしからず。実際に食べに行って後悔しても知りません。

・基本的に提督視点の地の文進行です。ゴーヤ視点やその他艦娘視点もたまにあります。

・艦これ引退から2年近くたっているのでキャラが違うとのお叱りあるかもしれません。ご容赦ください。

・ジャンル指定は細かいものも可です。ベジポタ系とかエビ系とか貝系とか、基本色々対応できます。
なお、一部を除き首都圏のお店になります。ご容赦ください。
「何でこの店じゃねえんだよ!」とのお叱りは甘んじて受けます。店選びは筆者の趣味です。

・基本的に番外編中心になりそうです。
2C9vIqtyVF2 :2018/10/22(月)21:29:05.113 ID:Sc1()
酉入れ忘れました。本編更新はのちほど。
3C9vIqtyVF2 :2018/10/22(月)21:32:16.990 ID:Sc1()
なお、埋めで採用された店は番外編で出します。
4【17】 :2018/10/22(月)21:34:17.621 ID:hG2
たておつー
5【32】 :2018/10/22(月)21:36:10.645 ID:Bqa
乙おつ期待
6【97】 :2018/10/22(月)21:37:46.835 ID:kEf
建て乙
7【62】 :2018/10/22(月)21:41:40.019 ID:kEf
sage忘れすみません
8名無しさん@おーぷん :2018/10/23(火)01:29:56.885 ID:4mm
【安価、コンマ】提督「えすえぬえす」
http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1540187034/
大したSS書いてねえのに他人のSSを偉そうに評価してんじゃねえよゴミ作者
9【36】 :2018/10/23(火)01:36:01.478 ID:Jjo
>>1
>>2



主はどんだけ食べ歩いたんだろ…
月一?週一?

しかも回数だけではないよな
1店1店ちゃんと嗅ぎ分け味分けしてるのがすげーわ

他のメニューでもそうだけど自分は
食べ終わったら満足してそのままだなぁ…
10C9vIqtyVF2 :2018/10/23(火)01:55:35.382 ID:3mr
>>9
多かったときで週3ぐらいですね。今はかなりペース落としてます。

味については記憶が曖昧なものについては、食べログ先生を参考にしていることもあります。
ただ、表現力不足のためどこまで美味しさを伝えられているかはあんまり自信はないです。
11【83】 :2018/10/23(火)06:06:15.904 ID:nDb
ラーメン食べると体調悪くなるから羨ましい
12C9vIqtyVF2 :2018/10/23(火)12:48:45.569 ID:lDu
再開します。
13C9vIqtyVF2 :2018/10/23(火)13:08:27.872 ID:lDu
「じゃあ予定通り辺戸岬に行くか。一応天気はいいし」

「でち。……結構かかるんでちね」

カーナビをゴーヤが覗きこむ。一応一本道だが、ここから1時間か。この分だとホテルにチェックインは1800は過ぎるな。
でもまあ急ぐ旅でもない。式場の下見は明日でもできる。

「ん、そうだな。んじゃ行くぞ」

#

車は海岸沿いの県道を走る。しかしそれにしてもすごい荒波だ。さっきのホテルで見たよりさらに高い。
窓の隙間から入る風は冷たく、ここが冬の日本海と言われてもそう不思議はないな。

「なーんかこれで曇ってたら坂本冬美が歌ってそうだな、『津軽海峡雪景色ぃ~』とか」

「色々間違ってるでち。雪景色じゃなくって冬景色だし、石川さゆりでち」

「って何でんなことお前が知ってるんだよ、10以上歳下だろ……ってやっと着きそうだな」

辺戸岬と看板がある。オフシーズンだからか、駐車場には車がほとんどない。
遥か向こうには奄美の島々がぼんやりとだが見える。そして切り立った崖に白波がザザーンと打ち付けてる。なかなかの絶景だ。

「にしても、こんなとこで投げ釣りとか……大丈夫なのか?」

崖には何人か釣り人がいるようだ。そもそも釣れるもんなのだろうか。

※コンマ下、!randomが80以上で?
14【72】 :2018/10/23(火)13:10:13.731 ID:vv1
はい
15C9vIqtyVF2 :2018/10/23(火)13:27:17.635 ID:lDu
※曙はいない

まあさすがにここで誰かに会うことはないわな。ただ、1500を回って少々小腹が空いた。この近辺でカフェは……お、あった。

「ちょっと移動するか。沖縄最北端のカフェがあるらしいぞ」

「ん?あるんでちか?」

コートに身をくるんでいたゴーヤの表情が明るくなった。流石にこの寒さは、潜水艦であるゴーヤにとってもキツいらしい。

「おう。名前がなんと『水母』だ。『くらげ』と読ませるらしいが」

「艦娘っぽい感じでちね。ちょっとゆっくりしたいでち」

「ん、そうと決まりゃ行くか。ココナッツぜんざいが売りらしいぞ」

車を走らせること数分。手作り感溢れる平屋立ての小屋が見えてきた。ここが目当ての店らしい。
すぐ近くには砂浜がある。夏に来たら最高だろうが、これはこれで悪くはない。

※コンマ下、!randomが80以上で?
16【67】 :2018/10/23(火)13:36:03.543 ID:9Ih
はい
17C9vIqtyVF2 :2018/10/23(火)14:02:52.432 ID:lDu
※水母は客にいない

夜に再開します。
18名無しさん@おーぷん :2018/10/23(火)14:25:13.770 ID:h18
おつー
19C9vIqtyVF2 :2018/10/23(火)19:41:49.526 ID:lDu
再開します。
20C9vIqtyVF2 :2018/10/23(火)20:28:09.306 ID:lDu
#

店内も見るからに手作り感があるカフェだ。これはこれで、全く悪くない。
シーズンオフのためか、いるのが俺らだけというのが寂しくはあるが。

中年の色黒のおばちゃんが話しかけてきた。多分、オーナーか何かだろう。

「どちらから来られたんですか?」

「横須賀からです。ちょっと辺戸岬でも見ようかと」

「そうですかー、最近はよく外人さんも来られはるんですよ。あ、こちらがメニューです。季節外れですけど、ぜんざいが美味しいですよ」

おばちゃんは標準語を使っているが、どうも関西の人のようだ。しかしぜんざいは冬の食い物ではないのか?と思ってメニューをめくると、そこには。

「ん?何だこりゃ」

「かき氷、でちか?金時豆みたいのがあるでち」

おばちゃんがクスクス笑った。

「沖縄で『ぜんざい』言うたらかき氷なんですよ。で、どうされます?」

「んー、せっかくだからココナッツぜんざいで。ゴーヤは」

「じゃあ同じの頼むでち。あと、マンゴージュース」

「俺はホットコーヒーで」

おばちゃんはにこやかに去っていった。窓から海を見る。荒れてこそいるが、その色は深い青だ。

「……沖縄の海は、確か一昨年解放されたのだったな」

「でち。オホーツク海の深海棲艦とは和解が成立したから、これで残すは太平洋方面でちね」

ぼーっと外を眺める。気が付くと、大きなかき氷とコーヒーがあった。いつの間にかできていたらしい。

「……すまんな」

「どうしたんでち?」

「なかなか、この戦いを終わらせられないことについてだ。ハワイからパプアニューギニアの辺りは、まだ深海棲艦の活動も活発だ。まだしばらく、戦争は続く。
んで、お前ら……いや、お前に頑張ってほしいと思う自分と、早く普通の嫁さんとして生きてほしいと思う自分がいてな。どっちも正しいんだが、何と言うか、な」
21C9vIqtyVF2 :2018/10/23(火)20:37:24.232 ID:lDu
ゴーヤはしばらく心配そうに俺を見ていたが、意を決したようにかき氷のスプーンを俺の口に突っ込んだ。濃厚なココナッツの香りが広がる。

「むぐっ、どうしたんだよ急に」

「分かってるでち。翔香さんのこと、少し思いだしてたでちね。
でも、ゴーヤは死なない。ゴーヤはこの海とてーとくを守るし、てーとくもゴーヤたちを守ってくれる。そう信じてるから」

そう言うと、へへっとゴーヤが笑った。全く、女の方が肚座ってやがるな。

「……そうだな」

この沖縄の海を守っていこう。それが、俺たちの使命だ。

#

結局、ホテルに着いたのは1830ぐらいだった。さすがにすっかり暗くなっている。式場の下見は明日だな。

「流石にお腹すいたな。どうする?ホテルのレストランでもいいが」

「うーん、どうするでちかね。居酒屋とか行ってみたいかも」

明日は那覇だ。そこで居酒屋でもいいんだが……

※コンマ下、!random
00 ?????
01~50 通常進行
51~80 あれれ?また提督じゃん
81~100 以前に登場した艦娘再登場(再安価)
22【41】 :2018/10/23(火)20:39:43.965 ID:XuZ

23C9vIqtyVF2 :2018/10/23(火)21:05:18.036 ID:lDu
#

結局、その日はゴーヤのリクエスト通り近くの居酒屋にすることにした。
海ブドウやもずくの天ぷら、小魚の唐揚げに豚の角煮。沖縄グルメは、沖縄そば以外も旨いのが分かったのは収穫だった。結婚式の二次会には、ここを使わせてもらうか。

しかし、あの「花酒」ってのは強烈だった。飲んだ瞬間は華やかな香りが口を満たしたんだが、次の瞬間頭をガツンと殴られたような衝撃があった。
アルコール度数60度じゃ、そりゃそうなるわな……。ゴーヤは一発で夢の中に行っちまったし。
結局運転代行を頼んで、ホテルに戻ったら俺もばたんきゅーとなってしまった。

#

「あー、まだ頭いてえ。お前は?」

「てーとくみたいに一気してないからまだ大丈夫でち。しかし、あんなのよく飲めたでちね……」

「しゃあねえだろ、横の地元のおっさんが『結婚祝いだから飲め飲め』ってやって来たんだから。無下に断れなかったんだよ……うぷ」

軽く朝飯をリバースしそうになるのを耐え、俺たちは式場に向かった。ここ「ANAインターコンチネンタル万座」は、チャペルが2つあるらしい。
最初に案内されたのは、ドーム状の建物だ。こっちの方が新しいらしい。

「おお……」

ガラスの向こうには海と半島がある。海の向こう側が、一昨日泊まったブセナがある辺りだ。

「これは結構いいでちね。外には出れるんでちか?」

「一応出れますよ。こちらです」

なるほど、ちょっとした丘の上にある感じなのか。これはこれで悪くない。

「いいでちね。でも、もう一つあるんじゃ」

「ええ。今ちょうど結婚式が終わる辺りですから、行ってみますか?」

案内役の女の人が先導する。ちょっとばかり歩くらしい。
着いたのは、白いチャペルだ。こちらは見るからにチャペルっぽい感じになっている。新郎と新婦が、参加者に向けブーケトスをしようとしていた。

※コンマ下、!random
00~20 通常進行
21~60 ん?あれは……
61~100 お?何でこんなところに……
24【8】 :2018/10/23(火)21:06:26.281 ID:vv1
はい
25C9vIqtyVF2 :2018/10/23(火)21:24:23.447 ID:lDu
どうやら参列者の中に、別の鎮守府の艦娘がいたらしい。能代っぽい子にブーケが渡されると、彼女はかあっと赤くなった。

「……やっぱ艦娘なのかね。うちみたいに婚姻OKならいいんだが。で、お前は誰にブーケ渡すの?」

「……秘密でち」

羽黒辺りと踏んじゃいるが、どうかね。奥手が服を着て歩いている彼女のことだ。誰かが背中を押してやらにゃならん気がするが。

やがて、チャペルの中に案内された。……これは。

「まるで海の中にいるみたいでち!ガラス張りで、下もガラスで……向こうには青い海でち!」

「こっちはこっちで悪くねえな。……どっちでやるにしても、ここで決まりかね?」

「でち!」

ゴーヤはいたく気に入ったようだ。ホテルの格としても、まずまず満足が行くところだし、親父たちも満足するだろうな。

#

ブライダルサロンで一通りやり取りして、とりあえず式場を押さえることにした。どっちのチャペルにするかは、もう少し考えたいとゴーヤは言う。
まあ、結婚式は女がやりたいようにさせてやるのがいいと、俺も経験から学んでいる。俺が口出すことは、あまりないだろう。

「……ん、これなんでち?『結婚新聞』サービスって」

「ええ!これはお二人の馴れ初めやそこに至るまでの思い出を、スポーツ新聞みたいにして配るんです。一応、元地元紙の記者が取材してやるんですよ。本格的なんです」

サロンの女性担当者は胸を張った。……記者、ねえ。心当たりはあるが。

1 いやいや、ここは向こうの考えに任せよう
2 青葉に頼んでみるか……
3 新聞サービスなど要らんな

※安価下5多数決
26名無しさん@おーぷん :2018/10/23(火)21:26:02.470 ID:ACz
3
27名無しさん@おーぷん :2018/10/23(火)21:30:26.069 ID:ssi
1
28名無しさん@おーぷん :2018/10/23(火)21:31:04.625 ID:V4v
1
29【79】 :2018/10/23(火)21:32:04.563 ID:vv1
1
30C9vIqtyVF2 :2018/10/23(火)21:40:55.034 ID:lDu
いやいや、ここは向こうの考えに任せよう。うちの青葉に任せたら、ろくなことにならん。

「なんか面白そうだな。ゴーヤ、どうよ?」

「いいでちね!でも取材って、いつやるんでち?」

「東京にもオフィスがありますからそこで。それと、小泉様。勤務先は海上自衛隊とか?」

「え、ええ。それが?」

ふふふっとウェディングプランナー女性が笑った。

「いえいえ、実はその子、元艦娘なんですよ。艦娘から記者になって、それからうちに」

「……変わった経歴ですね。どんな人なんです?」

※記者になる艦娘を指定してください。安価下3までで!randomが大きいものとします。
(登場してない艦娘が望ましいです)
31【79】 :2018/10/23(火)21:44:09.525 ID:Qno
秋津洲
32【75】 :2018/10/23(火)21:44:17.577 ID:nDb
鹿島
33【99】 :2018/10/23(火)21:45:51.219 ID:lSh
浜風
34C9vIqtyVF2 :2018/10/23(火)21:58:30.603 ID:lDu
中断します。何か今回で最終回にはならなさそうです。
浜風の年齢が24ぐらいになりそうですが、「開戦当初(20ぐらい)に艦娘→辞めて新聞社に→それも辞めてホテルに」とすればまあ整合性は取れますでしょうか。
35【11】 :2018/10/23(火)22:06:35.325 ID:zq7
いいんじゃない

おつおつ
36C9vIqtyVF2 :2018/10/24(水)11:33:59.332 ID:w7k
再開します。
37C9vIqtyVF2 :2018/10/24(水)11:58:25.556 ID:w7k
「とても丁寧な子ですよ。ちょっと口数は少ないけど、聞き上手だから評判がとてもいいんです。
艦娘時代のことはあまり話したがらないけど……浜風、って言ったかしら」

浜風、か。駆逐艦の割に大人びているから、ある程度の年長者がなることもあると聞く。うちのも高2だ。
ただ、社会人相当というのは、あまり聞かない。何より……。

ゴーヤが少し怪訝そうな顔になって耳打ちした。

「何で艦娘を退役して、記憶が残ってるんでちかね?」

そうだ。基本艦娘が一般人に戻った時、相当程度の記憶は消去される。機密保持のためだ。自分が何の艦娘であったかも、それに含まれる。
艦娘の存在はかなり認知されてきたが、そのメカニズムはブラックボックスの中にある。それをメディアに漏らそうものなら、それこそ処刑ものだ。
初期において数人がそれを試みたが、彼女らは全員隔離施設に永久幽閉されている。人権にもとるのは承知だが、しかし安保上必要な処置だと割り切ってもいる。

俺が、あるいは海自のハト派が艦娘が艦娘のまま女性としての人生を生きられるよう動いているのは、こうした事情もある。
退役してしまうと、艦娘は艦娘でなくなる。場合によっては、人格ごとだ。彼女らを人として扱うならば、退役させるより現役のままの方がまだいいということになる。
だからゴーヤも、結婚を期に退役する考えはなかった。もちろん、戦争が終われば話が変わるのかもしれないが。

「ど、どうなされたんですか?」

難しい顔をして、黙ってしまったのが妙に映ったようだ。俺はウェディングプランナーに、精一杯の作り笑顔を向けた。

「あ、いえ。何でもないです。じゃあそれで進めていただけますか?」

浜風こと、浜田というのが新聞の担当者であるらしい。会うのは1週後、か。
38C9vIqtyVF2 :2018/10/24(水)12:15:46.878 ID:w7k
#

「何か妙なことになってきたでちね……」

那覇への道中、ゴーヤがつぶやいた。さっきの件か。

「だな。記憶がある点や新聞社に一度入っている点、ホテルに所属してる点といい謎しかねえな。ま、大したことじゃなきゃ別に構わんのだが」

「……でち。まあ、ゴーヤたちには関係ないでちけど」

「そうなんだがな」

確かにそうなんだが、妙に気になる。どういう人物なのだろう?

#

軽く道の駅でラフテー丼セットを腹に入れ、1400に那覇に着いた。時間はたっぷりすぎるぐらいにある。さあてと。

1 ちょっと義兄さんに連絡入れるか(シリアス展開)
2 せっかくだし国際通りで買い物でもするか(観光展開)
3 「那珂ちゃんNO.1決定戦」の会場に行ってみるか(那珂ちゃん展開)

※安価下5多数決
39【82】 :2018/10/24(水)12:19:55.510 ID:nb6
1
40【5】 :2018/10/24(水)12:22:53.847 ID:G82
1
41【51】 :2018/10/24(水)12:28:59.475 ID:JOD
1
42C9vIqtyVF2 :2018/10/24(水)12:43:17.465 ID:w7k
中断します。
43【22】 :2018/10/24(水)18:55:57.926 ID:TlT
ラーメンレポも濃くて世界観もシッカリ考えてある

すき
44C9vIqtyVF2 :2018/10/24(水)20:41:14.827 ID:w7k
>>43
ありがとうございます。

再開します。
45C9vIqtyVF2 :2018/10/24(水)20:49:45.653 ID:w7k
#

国際通り沿いのホテルにチェックインすると、俺はスマホを取り出した。人に聞かれるべき内容ではない。

「どうしたんでちか?買い物とかしないんでちか?」

「そいつは後。まず、ちょっと電話だ」

「誰にでちか?……ひょっとして」

「多分、ご想像の通りだ。ちと待ってろ」

呼び出し音が3回鳴って、義兄さんが出てきた。

『もしもし、隆君か。どうした急に』

「ちょっと訊きたいことがありまして……」

俺は元浜風の話をした。義兄さんも防衛省キャリアだ。艦娘プロジェクトについては、親父の下にいたこともある。ある程度の情報は持っているはずだ。

話し終えると、義兄さんはしばらく黙り込んだ。そして……

00~35 初耳だね
36~70 浜田……うーん
71~95 心当たりはあるな
96~100 ……!!
46C9vIqtyVF2 :2018/10/24(水)20:49:59.990 ID:w7k
※コンマ下、!random
47【96】 :2018/10/24(水)20:52:06.797 ID:TlT
ね)
48C9vIqtyVF2 :2018/10/24(水)21:15:29.418 ID:w7k
『……!!ちょっと一度電話を切る。人払いさせてもらう』

電話が切れて1分後、義兄さんからのコールバックがあった。

「もしもし。どうしたんです?」

『いや、カク秘(極秘)案件だ。驚いたよ、とんでもない偶然があるものだな』

「どういうことなんです?」

『浜田君は、S(スパイ)だよ。親深海棲艦側の人間を炙り出すための。
元がすこぶる優秀だったのと、当時の鎮守府に対して不満を持っていたということで、名目上大本営が引き取る形で防衛省預かりになった。
新聞社に入ったのは、そっちの内部調査のためだ。危なくなったので、今はホテルに所属という形で東京にいてもらってる。Sの任務は継続中でね』

今度は俺が言葉を失う番だった。Sか……さすがに想像の斜め上だった。

「しかし、親深海棲艦とは穏やかじゃないですね。野党側の人間ですか」

『まあそれもある。反戦と絡めやすいし、開戦からの犠牲者も相当多いからな。だが、それだけじゃない。どうにも、こちらの内部にも造反者がいる。
そいつを探そうとこっちも公安と一緒に潰しにかかってるが、頭が痛いところだよ』

俺はゴーヤと顔を見合わせた。造反者?

「尻尾は掴めてるんですか?」

※コンマ下、!random
00~75 それがまだ分からない
76~97 浜田君が、今調べてる
98~100 当たりはついた
49【56】 :2018/10/24(水)21:22:01.325 ID:bDs

50C9vIqtyVF2 :2018/10/24(水)21:46:32.184 ID:w7k
『それがまだ分からない。多分、何らかの手段を使って情報をリークしてるようだが……。
知ってるだろうが、艦娘は艦娘である限り機密事項は話せない。そうプログラムされてるからだ。提督の場合は機密事項を漏らさんように憲兵が常に監視している。
だから、暗号か何かで流しているかしているはずだ。ただ、それが分からない』

義兄さんが溜め息をついた。

……艦娘には、脳にチップが埋め込まれている。それと艦の魂を融合する霊的処置によって、艦装を付けたときのみ彼女たちは超常の力を発揮する。そう聞いている。
半面、艦娘の行動はある程度の制限を受けてもいる。機密漏洩の禁止や、艦装を対人に使わないなどだ。

もちろん、これは一種の人権侵害ではある。だが、ゴーヤも含め、艦娘はそれを了承している。国を、そして世界を守るにはこれしかないと知っているからだ。
だから、艦娘が深海棲艦側に付くことはあり得ない。決して。

しかし、提督は?俺には監視用の盗聴器が付いている、らしい。それは他の提督も同じだ。
異常時のみ情報は憲兵に伝達されるので、私生活のあれやこれやが覗き見されているわけではない。
それでも、これは反乱を企てようとする不届き者を発見するには素晴らしい効果を挙げていた。過去に3人ほどいたその不届き者は、隠密裏に処刑された、らしい。

となると……考えられるのはいくつかある。

「俺はどうすればいいんです?」

『普通に客として振る舞ってくれていい。ただ、望むなら君を紹介することは吝かじゃない。
幸い、君は優秀だし鎮守府の評判も上場だ。何か協力してあげられることが、あるいはあるかもな』

「……だそうだ」

ゴーヤを見ると、力強く頷いた。

「勿論でち」

「……と嫁さんも言ってますね。彼女に俺のこと伝えといてください。勿論、結婚新聞は作ってもらいますが」

『そうか、それは楽しみにしてるよ。では、よろしく頼む』

電話が切れると、俺は大きく伸びをした。

「さあて……忙しくなりそうだな」

「でちね。でも、どうするんでち?」

「まあ、出たとこ勝負だな。まずは浜田って子の話を聞くか。……それとその前に、飯食いに行くか?」

場所にいくつか候補はあるが……
51C9vIqtyVF2 :2018/10/24(水)21:49:17.725 ID:w7k
1 何か疲れたから、遠出はやめて国際通りで食うか。宮古そばがあるらしいが
2 土産買うならデパートがお得と鳴門が言ってたな。近くに旨い沖縄そばがあるらしいが
3 ちょっと遅いが、首里城に行こう。そこに沖縄そばがあったはずだ

※安価下5多数決
52【71】 :2018/10/24(水)21:52:15.540 ID:TlT
2
53【97】 :2018/10/24(水)21:53:40.552 ID:bDs
2
54名無しさん@おーぷん :2018/10/24(水)21:57:22.621 ID:uWz
2
55【47】 :2018/10/24(水)22:01:23.268 ID:Bey
2
56C9vIqtyVF2 :2018/10/24(水)22:04:52.687 ID:w7k



第11.3話 けんぱーのすばやー
57C9vIqtyVF2 :2018/10/24(水)22:05:40.719 ID:w7k
今日はここまで。シリアス(?)展開ですがラーメンは絡めます。
58C9vIqtyVF2 :2018/10/25(木)11:53:05.398 ID:fY7
再開します。
59C9vIqtyVF2 :2018/10/25(木)12:18:53.455 ID:fY7
「土産を買うならデパートがいいって鳴門が言ってたな……そっち行くか?」

ゴーヤが怪訝そうな顔をする。

「お土産ならこの近くでいいんじゃないでちか?」

「鳴門が言うには、観光客価格だからぼってるんだそうだ。まあ、確かにそんな感じはするかな。
ここから少し離れたおもろまちって所に、『サンエー』って大きめのショッピングセンターがあるらしい。大体土産は揃ってるということだが」

「晩ご飯もそこで?」

「いんや、その近所に旨い沖縄そば屋があるらしいからそこかな。『なんこつすば』が売りらしいぞ」

「なんこつって、軟骨でちか?食べられるんでちかね」

ゴーヤの疑問ももっともだ。だが、試してみる価値はある。

「ま、迷わず行けよ行けばわかるさ、の精神だな。小難しい話はちょっと忘れて行ってみるか」

#

サンエーは思いの外大きなデパートだった。確かに一通りのものはここで揃いそうな気がする。
酒のコーナーに行くと、20年モノの古酒がちらっと見た国際通りの店より3~4割ぐらい安く売られていた。昨日痛い目にあった花酒「どなん」もちゃんとある。
そこそこの泡盛を一本カゴに入れると、ゴーヤが菓子売り場の前で唸っていた。

「ちんすこう……何で微妙に卑猥な感じのが多いんでちか」

確かに萌え絵の際どい格好の女の子が書かれたのがいくつかある。あ、「ラブ○イブ」のもあるな。「野生のちんすこう」とか意味が分からん。

「ネタで買うやつが多いんだろうなあ。普通のアソートのにするぞ」

※コンマ下、!random
00~50 通常進行
51~90 あれ、また?
91~100 げんなりした表情のお団子頭がいる
60【43】 :2018/10/25(木)12:20:39.985 ID:2Tm
あいあい
61C9vIqtyVF2 :2018/10/25(木)13:07:03.470 ID:xH4
#

一通り買うものを買った後、少し早めの晩飯にすることにした。歩いて3、4分のところに店はあるらしい。

「お、ここだ。……でいいのか?」

看板には「けんぱーのすばや」とある。そこまではいい。しかし、比較的きれいめな建物が多いこの辺りで、掘っ立て小屋っぽいここは明らかに浮いている。

「うーん、鳴門大尉は確かにここって言ったんでち?」

「変な店名だから間違えようがないんだが……とりあえず入ろう」

店の壁にはここを訪れた客の名刺と、ビートルズのポスターがびっちり貼られていた。ビートルズの楽曲が店内に流れている。意外に雰囲気は悪くないな。

※80以上で?コンマ下、!random
62【62】 :2018/10/25(木)13:09:19.034 ID:NJ7

63C9vIqtyVF2 :2018/10/25(木)20:28:07.086 ID:xH4
お薦めというなんこつすばを頼んでみる。昼飯帯ならジューシィは無料らしいが、まあこの際いいだろ。

「ここも観光客多いでちね。メニューも韓国語、中国語、英語とあるし」

「沖縄自体がそうだからな。まあ良し悪しあるが、賑わうのは悪くねえんじゃないか」

店内を見ると、他の鎮守府の艦娘らしきのがちらほらいる。「那珂ちゃんNO.1決定戦」前夜だからか、その応援にでも来てるのかもしれない。
艦娘は同じ艦だと容姿が似かよるが、うちの奴らはいないようだ。鎮守府によっては全力応援というとこもあるんだろうが、うちは皆割とフリーダムだからなあ。

とかそんなことを思っていると、丼が来た。

「本当に軟骨でちね……」

「おう、そうだな。スペアリブの、骨が半透明版というんかな、これ」

しっかりした大ぶりの豚肉の中央を、茶色めの半透明の骨が通っている。箸でつまむとプルプルだ。

「どうもこれごと食べられるな。どれどれ……おおっとこれは」

「柔らかいでち!コリコリしてるかと思ったけど、ちょっと堅めのゼリーみたいでちね。それについてるこのお肉もいい感じでち」

噛むとしっかりとした味がある。麺を啜ると、鰹節中心の穏やかな味だ。こっちに来て食べた沖縄そばはどれも穏やかな味が多かったが、ここのスープが一番マイルドかもしれない。
半面、肉はかなりしっかりしてるから、それでバランスを取ってる感じなのか。

「小細工なしで食わせる感じだな。何かあっさり完飲できそうだな」

その通り、数分で特盛は腹の中へと消えた。ゴーヤも満足そうだ。

「ごちそうさまでち!!そう言えば、沖縄って普通のラーメンあるんでちかね?」

「うーん、聞いたことがないな。沖縄そばさえあればいいってことなんかね」

店外に出ると、すっかり暗くなっている。もう戻ってもいい頃合いか。

1 ホテルに戻ってゴーヤとまったり過ごそう
2 せっかくだから国際通りも歩くか

※安価下3多数決
64【5】 :2018/10/25(木)20:32:31.616 ID:tSt
2
65【20】 :2018/10/25(木)20:34:39.629 ID:B3E
2
66C9vIqtyVF2 :2018/10/25(木)20:54:49.946 ID:xH4
「せっかくだから国際通りも少し歩くか?ここで買えなかったのもいくつかありそうだし」

「でちね。今回、ろくに観光地行ってないし」

まあ元々観光地巡りは結婚式後とは決めてたが、ゴーヤ的にも消化不良感はあるんだろう。まだ店は開いてるだろうし、ちょっと行ってみるか。

#

国際通りは那覇の目抜き通りだ。土産物屋が立ち並ぶが、少し脇道に反れると地元民御用達の市場やちょっとしたカフェ、ビストロもある、らしい。
まあ今回は初めてなので、軽く往復する程度にしよう。

それにしても、夜だとあんまり人がいないな。冬ってこともあるんだろうが。

※コンマ下、!random

00~10 何もなし
11~40 あれっ、提督じゃん?
41~70 あら提督、奇遇ですね
71~90 再安価(別の艦娘登場)
91~100 ?????
67【32】 :2018/10/25(木)20:57:01.339 ID:tSt

68C9vIqtyVF2 :2018/10/25(木)21:15:35.442 ID:xH4
「あれっ、提督じゃん?」

大柄な男の腕にぶら下がるようにして、コートの長髪の女が向かい側から呼び掛けてきた。

「鈴谷か?お前らも今日はこっちか」

「そうそう。鈴谷たちも明日帰るからさー。沖縄最後の夜を満喫中!ってわけ」

鳴門がこほん、と咳払いをした。

「これから戻るとこでち?」

「お土産ちょっと買ったら戻ろっかなーって。沖縄の『塩』専門店があるから寄ってく?」

「お塩でちか?何か面白そうでち!」

女二人はぴょこぴょこと向こうに行ってしまった。むさ苦しい男二人が取り残される。

「ゴーヤはあのラーメン対決で料理に目覚めたからなあ……お前のところはやんの?」

「鈴はあれで家庭的でありますからな」

鳴門が少し顔を赤くしている。……ふむ。

「まあまだ未成年だから、程々にな。結婚式ってことになったら声かけてくれ」

「……恐縮です」

俺たちも店に向かおうとする。……そう言えば。

「ところでだ。……深海棲艦に通じている鎮守府の噂、知らないか」

俺は声を潜めた。鳴門は……

※コンマ下、!random

00~25 初耳ですよ
26~50 噂には
51~75 ……聞いたことが
76~95 ひょっとすると
96~100 目を見開いた
69【22】 :2018/10/25(木)21:19:07.452 ID:B3E
はい
70C9vIqtyVF2 :2018/10/25(木)21:41:22.811 ID:xH4
「初耳ですよ、そんな話」

「知らなかったか、ならいい」

「ならいい、じゃないですよ。どういうことなんです?」

俺は辺りを見渡した。人通りが少ないとはいえ、やはりここで話すことじゃない。

「詳しくは買い物の後でホテルで話す。カク秘事項だ」

#

俺たち4人はホテルの俺の部屋に集まっていた。ダブルの部屋に4人は狭いが、仕方がない。

「提督、なんなのさー。早く部屋でなるちゃんとイチャイチャしたいんですけどぉ~」

「鈴谷、結構真面目な話でち。ちょうどいいから聞いてくでち」

俺は一通りのことを話した。鳴門の顔がみるみる険しくなっていく。


一通り話し終えると、鳴門が渾身の力でベッドを叩いた。ベッドに座っていた鈴谷がビクッと震えた。

「許せん……!!道理でこちらの行動が読まれていることがあると思っていたがっ……!!」

「そういうことだ。んで、防衛省と大本営が隠密裏に動いている。ただ、尻尾が見えないらしい。
国防の危機に関することだ。お前なら優秀だし、信頼もできる。是非、協力を仰ぎたい。
問題は、手掛かりらしいものがないってことだ。どうも調査開始から結構経ってるが、それでも成果がない。どう思う?」

鳴門は巨体を丸めるようにして考え込んだ。

「……連絡手段、それと動機ですかね。相手は電波も届かぬ海の底、普通に考えれば連絡なんてしようがない。しかも、憲兵にも不審な動きは監視されてる。
それと、処刑されるリスクを負うだけの動機は、そうそうない気が」

「そうだ。だから困っているらしい。知恵を借りたい」

4人全員が黙った。
71C9vIqtyVF2 :2018/10/25(木)22:00:15.718 ID:xH4
「深海棲艦が、こっそり紛れ込んでいるってないかな?」

俺は鈴谷を見た。

「どうやって?何に?」

「そりゃあ分かんないよ。艦娘かもしれないし、提督かもしれない。でも、それぐらいしか思い付かないなあ」

「……なりすましが現実的に可能と思えんがな。ありゃ確か、ゾンビに近いものなんだろう?」

そうだ。深海棲艦は、死骸に戦争の怨念がとり憑いてできた、半死半生の生命体だ。行動原理は相手の死という名の鎮魂。
ぶっちゃけ言えば、殺し破壊することで怨念を晴らさんとする、とてつもなく厄介な怨霊ってことだ。

だが、その行動にはどこかしらの意思が働いているようにも思えた。ただ破壊衝動に身を任せているだけでなく、確実にこちらをハメようとする狡猾さも持っている。
戦闘行動にも組織だったものが見られる。あるいは向こうにも提督がいるって噂すらあったぐらいだ。

「ゾンビを操る、ネクロマンサーみたいなのがいるとかでちかね?」

「なるほどな……。そうなると」

1 一度帰って浜田嬢の話を聞こう
2 「那珂ちゃんNO.1決定戦」は確か全鎮守府がかでているんだっけか?
3 その他自由安価

※安価下5、多数決
72名無しさん@おーぷん :2018/10/25(木)22:12:01.066 ID:Wdx
2
73【6】 :2018/10/25(木)22:16:36.945 ID:cLI
1
74【96】 :2018/10/25(木)22:20:15.195 ID:B3E
2
75【67】 :2018/10/25(木)22:23:50.567 ID:KP1
2
76C9vIqtyVF2 :2018/10/25(木)22:35:23.053 ID:xH4
今日はここまで。
77【65】 :2018/10/25(木)22:41:44.701 ID:B3E

78C9vIqtyVF2 :2018/10/26(金)12:57:23.331 ID:VsE
再開します。
79C9vIqtyVF2 :2018/10/26(金)13:18:05.401 ID:VsE
「……確か『那珂ちゃんNO.1決定戦』は、全鎮守府が参加してるんだっけ?手掛かりがあるかもな」

「そうか!怪しい鎮守府があれば、そこから参加する那珂もおかしいかもしれない。そこから引っ掛けると」

俺は鳴門に頷いた。

「そう上手くいくかは分からん。そもそもこのお祭りに本気で参加してない可能性もある。極端な話、新兵を出してるかもしれない。
ただ、何かしらの違和感みたいなのがあれば、それが手掛かりになるかもな」

イベントは確か朝から首里城公園でやるはずだ。さあ、どうなるか……。

#

「結構な人でちねー」

ゴーヤが感心したようすで言う。那珂は一応「艦娘のアイドル」ってことになってる。
佐世保第一鎮守府のなんかは、完全に普通のアイドル並の人気だ。そういうのが何人かいるわけで、そりゃあオタは殺到する。
うちのはそういう柄じゃないから、特に露出もなんもしてないんだがな。というか、神通がガシガシ鍛えてるから出る暇がないのもある。

「全くだな。一応、控え室で激励でもしてやっか」

俺は提督なので控え室もフリーパスだ。入れ込んでる提督もいれば、緊張から泣き出す那珂を抱き締め慰めてる奴もいる。うちはといえば……

「はい右!そこから左鉤打ち、貫手!!」

神通がパンチンググロープを持って叫んでいる。「シュッシュッシュッ!」という声と共に、破裂音が控え室に響いた。……周りがドン引きしとるぞ。

「踏み込みが浅いっ!!……あら、提督?応援にいらしてくださったのですね」

俺に気付いた神通がグローブを構えながら顔だけ器用にこちらを向いて微笑んだ。当て身の誘導だけはちゃっかり続けている。

「だから武道大会じゃねえってんだろ……てか何で川内が魂抜けて転がってんだよ」

「姉さんにも仕上げに協力してもらいましたから。那珂ちゃん、仕舞いよ」

シュッ!という気合いと共に、豪快な右ストレートが繰り出された。那珂の目は血走って、完全な戦闘モードだ。
80C9vIqtyVF2 :2018/10/26(金)13:22:48.849 ID:VsE
「フウッ、フウーッ……!!」

「どうどう、落ち着いて。本番まで力を溜めるのよ……」

「ダメでち。完全に勘違いしてるでち」

ゴーヤが呆れ返ったように呟く。全くだ。

「こいつらはほっとこう。鳴門のとこにも一応行ってみるか」

別の控え室を訪れると……

00 ??????
01~10 た、大変だ!
11~50 こ、こんにちは……
51~86 やっほー、那珂ちゃんだよ
86~95 はいはい、皆並んでね~
96~100 何かカメラがたくさん来てるな
81C9vIqtyVF2 :2018/10/26(金)13:23:01.899 ID:VsE
※コンマ下、!random
82【23】 :2018/10/26(金)13:24:22.071 ID:B9n
どう?
83C9vIqtyVF2 :2018/10/26(金)13:43:15.665 ID:VsE
「こ、こんにちは……」

鳴門のとこに行くと、小柄なお団子頭の子がペコリと頭を下げた。鈴谷もいる。

「ん?この子が鳴門の」

「そ。まだ新米ちゃんなんだってさ。大丈夫、皆緊張してるからさ」

「そうだ。何事も経験だ。結果は問わん、思い切りやってこい」

「は、はい……」

鳴門の那珂はうつむいた。まあ、鳴門は若手の部類だし、戦力は集中させているのだろう。

「小泉中佐はいいんですか?ご自分の所は」

「完全に明後日の方向に突っ走ってるからな、好きなようにやらせてる。確か、予選は5項目だったか」

「はい。ダンス、歌唱、格闘、トーク、そして料理です。その後、上位者が総合アピールと」

「料理??できたっけあいつ……」

※コンマ下、!random
00 磯風教狂信者
01~35 からきし
36~60 そこそこ
61~85 まあまあ
86~95 なかなか
96~99 実は鳳翔並
100 磯風教信者、ただし……
84【72】 :2018/10/26(金)13:47:59.998 ID:gzf
ほい
85【89】 :2018/10/26(金)13:56:34.583 ID:oSI

86C9vIqtyVF2 :2018/10/26(金)21:55:14.065 ID:q2Q
「確かまあまあできるでち。うちの鎮守府の中では中の上ぐらいはあるでちね」

「……何で知ってんの」

「間宮さんの料理教室で一緒になったでち。煮物が得意らしいでちよ」

ああ、そういう。花嫁修行ってことでゴーヤは料理教室に行き始めたのだったな。元々それなりに上手い方だが、「てーとくには美味しいの食べてほしいでち」ということだ。
那珂が料理教室に行ったのは、多分この対策か。何気にやる気はあるのだな。

「しかし、何作るかってテーマは決まってたよな。確か、沖縄料理」

「でちね。話聞くでちか?」

「まあ一応な」

元の控え室に戻ると、試合前のボクサーよろしく那珂が頭からタオルを被っていた。

「あら、お戻りになられたんですね。ほら、那珂ちゃん。提督ですよ」

「……提督?集中してんの、那珂ちゃんの邪魔しないで」

「まあそれは勝手だが、料理は何にするか決めてんのか?ちと、助言をな」

那珂が少し顔を上げた。

「助言?」

「そう、助言。沖縄料理って何を作るつもりだ?」

「……ラフテーだけど」

「作り方は?」

※コンマ下、!randomで50以上なら知っている。90以上なら?
87【63】 :2018/10/26(金)21:56:37.620 ID:XUl
はいな
88C9vIqtyVF2 :2018/10/26(金)22:19:31.248 ID:q2Q
「間宮さんのとこで教えてもらった。茹で豚作って、鰹だしに泡盛でさらに煮る。黒砂糖入れて、醤油も入れて大体1時間。仕上げに針しょうがで完成でしょ。
茹で豚は持ち込めるから、制限時間には間に合う……多分」

「お、大丈夫そうだな。……だがそれで勝てるか?」

「……え?」

那珂がさらに顔を上げた。俺はにっと笑う。

「せっかくだから、ラフテーそばと行こうじゃねえか。煮てる時間に下ごしらえすりゃいい。やり方は……」

沖縄そばは素人だが、あれだけ食べれば味の骨格とスープの作り方は分かる。鰹だしの引き方が分かるようなら、これでいけるはずだ。

#

「上手くいくでちかね?」

「ん、まあお手並み拝見だな。始まるぞ」

席につくと、司会のお笑い芸人とタレント――ありゃどっかの鎮守府の龍驤だな――がステージに現れた。まずは料理からだ。

「じゃ、いくでー!よーい、はじめぇ!!」

那珂は慣れた手付きでラフテーを煮始める。そして寸胴に水を張ると、ありったけの鰹節と少量の鯖節を投入した。

「おおっと横須賀第5鎮守府!!これは思い切ったでー!?」

沖縄そばは鰹だしが命だ。そして、いい鰹だしには鰹節の量が不可欠。そして豚のだしは……既に手中にある。

那珂は茹で豚を作った時の茹で汁に豚のクズ肉を入れて煮込む。大量に浮いたアクを、丹念に取り除く。
しばらくした後、鍋を火からおろし、ガーゼを張ったボウルに注ぎ込む。果たして余分な脂や肉は取り除かれ、ボウルには脂が浮いた透明なだしだけが残った。

隣にいた鳴門と鈴谷が俺を驚いたように見た。

「那珂ちゃんやるじゃん!これ、提督が教えたの?」

「おう。ラーメンのスープを作るときの応用な。本当は香味野菜とかも入れるんだが、ここはシンプルにな。
そもそも使ってるのがアグーだから、手を下手に加えない方がいい。後は鰹だしと豚だしを合わせ、ラフテーのタレを隠し味に入れればいっちょ上がりだ。鰹だしを多目にするのがみそだな」

ここには一通りの沖縄食材が揃っている。もちろん、沖縄そばの麺もだ。那珂はそれをゆがいて、スープを張った丼に入れる。これでラフテーと沖縄かまぼこを入れれば完成だ。
89C9vIqtyVF2 :2018/10/26(金)22:26:16.352 ID:q2Q
「ここでタイムアップやー!皆、思い思いのを作ったようやね。ゴーヤチャンプルが多いようやけど……横須賀第5鎮守府のは沖縄そば??これは楽しみやー」

予選ブロックとしては、なかなか良さそうな手応えだ。この組には上はいないだろう。問題は、それ以外だ。

※コンマ下、!random
00 ???????
01~30 予選8位
31~70 予選5位
71~90 予選3位
91~97 予選1位
98~100 ……??
90【34】 :2018/10/26(金)22:28:02.683 ID:m2F

91C9vIqtyVF2 :2018/10/26(金)22:38:44.420 ID:q2Q
#

「予選は5位か、まあ付け焼き刃のわりにはよく頑張ったな」

「でち。しかし上位はすごかったでちね。赤ミーバイの煮付けとか、マンゴーを使ったスペシャルパフェとか。鳳翔さん並みも何人かいたでち」

「まあ上には上がいるってことだな。しゃあない、次だ次」

さすがに料理で怪しいやつはいなかったな。問題はこれからだ。歌唱、トーク、ダンス……そして格闘。
怪しいのが分かるとするなら、最後の格闘だ。さあどうなるか……。

※コンマ下1~3、!random
歌唱がコンマ下1、トークがコンマ下2、ダンスがコンマ下3。
判定内容は全て共通です。

00 ??????
01~20 通過ライン圏外
21~50 ほぼ平均
51~70 上位20%
71~90 上位10位前後
91~95 上位5位
96~98 上位3位
99~100 1位

※ゾロ目でイベント、1位なら予選通過確定
92【82】 :2018/10/26(金)22:39:09.285 ID:A3B

93【78】 :2018/10/26(金)22:39:46.523 ID:XUl
はいな
94【55】 :2018/10/26(金)22:44:57.308 ID:m2F

95C9vIqtyVF2 :2018/10/26(金)22:50:28.532 ID:q2Q
イベント内容を決定します。

コンマ下、!randomで
00~15 ??????
16~20 1位が鳴門の那珂
21~50 あの那珂、ちょっと肌の色が……?
51~80 あの那珂、動きが……
81~95 あの那珂、動きが……え?
96~100 ????????
96【71】 :2018/10/26(金)22:51:48.291 ID:WwJ
はい
97C9vIqtyVF2 :2018/10/26(金)22:53:33.865 ID:q2Q
今日はここまで。実はひっそりそっちの特訓もしてたんですかね。
98【1】 :2018/10/26(金)23:25:18.620 ID:YtB
おつ
99名無しさん@おーぷん :2018/10/27(土)14:34:26.458 ID:2dL
むしろ神通が余計な事しなかったらダントツトップだった可能性
100C9vIqtyVF2 :2018/10/27(土)15:38:51.760 ID:8f8
#

「……何か普通に決勝進出しそうなんだが」

戸惑いながら途中経過のスコアボードを見る。横須賀第5鎮守府は、3種目が終わって何と6位だ。上位10人が進出する決勝のボーダーラインを大きく上回っている。

「那珂ってあんなできる子だったでちか?うちでは神通にしごかれてるイメージしかなかったけど、歌もトークも結構いけてたでち……」

うしろからフフン、という声が聞こえた。振り替えるとどや顔の川内と、ニコニコ笑顔の神通がいる。

「そりゃあ私らが鍛えに鍛えたからね。。歌とダンスは私、格闘は神通ってわけ。……格闘の比率がほとんどだけど」

「それでも那珂ちゃんはやはり才能の塊です。ここまでやるというのは、姉として鼻が高いですね。
それと提督の厳しい訓練も糧になったと思います。ありがとうございます」

「俺はなにもしとらんぞ。そりゃ、訓練は他の鎮守府よりキツい自覚はあるが」

ふふふ、と神通が笑う。何かどう反応したらいいか悩むなこれは。

「あ、次始まるでちよ。ダンスでち」

課題曲に合わせて思い思いに踊るらしい。アップテンポのユーロビートに合わせ、那珂たちが踊る。
うちのもなかなかの動きの切れだ。これならまだ決勝進出圏内だろう。……ん?

「ねえねえ提督、一人凄いのがいるねえ」

鈴谷が俺をつついた。そう、那珂の隣だ。少し長めの髪を振り乱し、鬼気迫るように頭を振っている。しかも、動きの俊敏性が半端ではない。

「何じゃありゃ、でたらめなようでリズムは合ってる……」

「でち。ちょっと乃○坂っぽいけど、あれよりさらに激しいでち」

会場全体が呆気に取られていた。那珂も集中しきれないのか、最後はやや動きが落ちた。

「この種目トップは間違いなくこいつだな。どこの鎮守府だ?……」

※コンマ下、!random
00~35 鹿屋基地か、総合3位……
36~60 佐世保……ああ、こいつが噂の
61~80 呉?鳴門、知ってるか?
81~95 舞鶴?……
96~100 向こう側で手を叩く音が聞こえる

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【安価】「提督!ラーメン食べに行くでち!」その2【コンマ】
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