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艦これSSスレ@おーぷん 2隻目

1名無しさん@おーぷん:2014/10/18(土)15:30:09 ID:cre4c4enO()

ここは艦これSSスレです。

・作品投稿する際は投稿の衝突などを避けるため、一声かけてから投下してください。
・他の投稿者や感想を述べたい人に投稿終了が解るよう、投降の終わりが解るような告知もお願いします。
・皆が気軽に楽しむ為、荒らしなどと言った行為は慎むようお願いします。
・新スレは、投稿作品がスレまたぎとなりそうな場合に、その作品を投稿する人の判断で立てて貰って構いません。

その他のルールは随時追加していく形でお願いします。

前スレ
http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1395904211/
541忍法帖【Lv=19,だいまじん,C4Z】 :2016/05/11(水)22:22:57 ID:wNS
すんません、めちゃくちゃ超短編の鳳翔さんSS投入します、多分1レスで終わります

思い付き&深く設定を練っていないのでグダグダです


それでもよろしければ
542名無しさん@おーぷん :2016/05/11(水)22:30:10 ID:wNS
タイトル「初めてのお使い」

こんにちは、鳳翔です。今日は二人でお店の準備中です
後一人?後一人は弥生ちゃんです
私がある日お店の外を掃除していたら、お手伝いしたいと言ってくれたんです
弥生「鳳翔さん、お店の中も掃除終わりました...」
鳳翔「早かったですね。じゃあ次はおつかい、お願いしてもいいかな?」
弥生「おつかいに...いいけど」
鳳翔「ふふ、ありがとう。じゃあ買って欲しい物はここに書いてあるから間違えないようにね?」
弥生「わかった...弥生頑張る...」
相変わらず表情は硬いままだけど、どこか誇らしげで目を輝かせているようにも見える弥生ちゃん
弥生「それじゃ...行ってきます...」
鳳翔「気を付けてくださいねー」
さて、私も後からこっそりついて行って様子見ようかしら
バレないようにバレないように...
~繁華街~
弥生「凄い...人...」
弥生「えっと...鳳翔さんから頼まれたのは...」
あら、凄い人混み...大丈夫かしら?弥生ちゃん。
弥生「あ、あの...これ、ください...」
今は八百屋さんに居ます、でも周りの人達の声にかき消されて弥生ちゃんの声が聞こえてないみたい
弥生「すみま...せん...あの...」
あぁ、瞬く間に涙目になっちゃった...どうしようかしら...
弥生「弥生...頑張る...す、すみませぇん!」
どうしようかと悩んでいたら唐突に弥生ちゃんの声が聞こえ、視線を向けると涙を堪えながら弥生ちゃんなりの大きな声を出す姿が目に入った
店主「お、お嬢ちゃん一人でお使いかい?偉いねぇ!何がいるのかな?」
弥生ちゃんの声に気がついた店主さんが弥生ちゃんの姿を見ると大きな手でがしがしと頭を撫でる
弥生ちゃんも嫌がる様子もなく俯いたまま私が渡したメモ帳を見せる
遠目からでもわかるほどくしゃくしゃになったそれは弥生ちゃんの頑張りを示していた
その後八百屋さんで自信を付けたのか他の店ではそつなくおつかいを済ませていく
見る見るうちに弥生ちゃんの両手が買い物袋で塞がっていく
決して多い量ではないのだけど小さな弥生ちゃんではちょっと多かったみたい
それでも弱音を吐く事もなく一生懸命なその姿を見るとなんだかとても愛おしく思える
母親の気持ちってこんな感じなのかしら...
さて、そろそろ帰っておかないと
~居酒屋鳳翔~
弥生「ただいま...おつかい終わりました...」
ところどころ傷が出来ている所を見ると帰ってくる途中で転んだのかもしれない、よくよく見ると目尻にもうっすら涙の跡が残っている
それでも私に精一杯の笑顔を見せて買い物袋を渡してくれる
その中身を見ると弥生ちゃんの頑張りが伝わってくる
ちょっと傷の入った食材、ところどころ変形したケース...
それら全てを眺めていたら気がつくと私は弥生ちゃんを抱きしめていた
弥生「鳳翔...さん...?」
戸惑いと照れの混じった声色で私の腕の中でどぎまぎしている弥生ちゃん
鳳翔「おつかい、お疲れ様です。今日は弥生ちゃんの為に腕によりをかけて美味しいご飯作るからね?弥生ちゃん食べたいのある?」
弥生「うーん...特にないかな...鳳翔さんのご飯全部凄く美味しいから...」
鳳翔「ふふ、ありがとう。それじゃ汗もかいたことだし先にお風呂に行ってきてくださいね。美味しいご飯作っちゃうから」
微笑みながらそう話すとにこりと小さく微笑みドックへと向かって行った
さあ、今日は何を作ろうかしら
私のご褒美は皆が美味しいと言ってくれるその言葉だから...
543忍法帖【Lv=20,だいまじん,C4Z】 :2016/05/16(月)14:23:07 ID:tIp
貴方と貴方の為の私



鳳翔「提督、お茶をどうぞ」
私は鳳翔と言います。この鎮守府では最古参の一部でもあります
提督と長年連れ添ってきふた、秘書艦でもあります
本日もこうして秘書艦の職務を全うしています
提督「あ、ありがとう。鳳翔さんの入れるお茶は本当に落ち着く」
鳳翔「まだ「さん」付けは取れないんですね」
悪戯っぽく微笑んで見せると提督はバツの悪そうな顔をし、慣れないんだよなぁ...と呟く
提督「あ、そうだ。今日ちょっと出掛けるからさ鳳翔さんも休んでていいよ」
ここ最近提督は定刻になると決まって外出をする、どこに行ってるのだろう、何をしてるのだろう、どこで何を誰といつどこで私以外の女の人と...
提督「おーい、聞いてるかー?」
気が付くと提督の顔が真近にあった、不意の出来事に思わず顔を赤くしてしまう
鳳翔「は、はい...お出かけですよね?わかりました」
すると提督はあっという間に姿を消してしまった、私という者がここに居ると言うのに..それからしばらく一人になる。無音が支配する部屋、遠くからは駆逐艦の子達の演習に励む声が聞こえる
鳳翔「あの人はどこで何をしてるのかしら...」窓辺にもたれかかりながら物思いに耽る、思えば私はいつからか提督の事ばかりを考えている、寝ても覚めても思い浮かぶのはあの人の笑顔、あの人の側に私だけがいたいという抱いてはいけない感情
あの人は私だけの者じゃない、この鎮守府全ての艦娘のための人。そんなことはわかっている、わかってはいるけど吹き上がった感情を抑え切れない
どうしたら、あの人を私が独占できる?どうしたら私だけを見てもらえる?どうしたらどうしたらどうしたら...きっとあの時の私は酷い表情をしていたのだろう、歪に歪んでしまった愛情のように...
気が付くと私は電気も点けず自室にいた。周りも真っ暗いつからこうしていたのかわからない、遠くから聞き慣れた愛しい人の声が聞こえる、どこか楽しげな声、外出先で楽しい事があったのだろうか
提督「ただいまー、何か異常はなかったかなー?」異様に楽しそうな声の正体はどうも酔っ払っていたようだ
鳳翔「お酒でも飲まれたんですか?水いります?」お手本のようなセリフを羅列しながら水を出すそれを受け取る提督、その次の瞬間ゆっくりと提督の体が横たわる、規則正しい寝息が聞こえる、帰って気が抜けたのか寝てしまったようだ
無防備なその姿を見ると抑えていた黒い感情が吹き上がるのを自覚してしまった、最早私には理性はなかった...

提督「う、...ん...」もぞもぞと提督が動き出す見慣れない周囲の雰囲気に戸惑いを隠せないよう
鳳翔「あ、目が覚めましたか?お加減はどうですか?」私は提督の寝ているベッドの隅に腰をかけ提督の表情を伺う、戸惑いと焦り、だが酔いが覚めてきだしここが私の部屋だと知ると緊張を解いた。そう、ここが私の部屋...いいえ、正確には今日から私と提督だけの部屋
提督「あちゃー、鳳翔さんに迷惑かけちゃったか、ごめんごめん」起き上がり頭をかく提督
鳳翔「いいんですよ、提督。もう私だけが貴方の側にいるのですから」
にこりといつもの微笑みを浮かべる私、提督も流石に異変に気がついたのか表情を強ばらせる
鳳翔「提督?どうしてそんな表情をされてるんですか?私はこんなに貴方の事を愛しているのに、私は貴方だけが居れば何もいらないのに、どうしてそんな表情をするの?ねぇ、どうして?」
止まらない、止まらない、貴方への思いが吹き上がり口を突いて出てくる、ああそんな顔も愛しい
提督「あ、あの...鳳翔さん...?」私の言葉に気圧されたのかじりじりと後ずさりを開始する提督それに合わせて私も距離を詰める
鳳翔「貴方が悪いのよ...さん付けは止めてと何度も何度も言ったのに...その度に私がどんな思いをしていたかわかる...?」
提督「え、あ、いや、その...」
鳳翔「何?何か言い訳があるの?他の子達には呼び捨てだったりしますよね?なのになんで私だけ...寂しいんですよ?他人行儀な感じがして」
気が付くと私は涙を流していた、何故だろう悲しい訳じゃないのに...壁に追い詰められ提督が動けなくなる、私は顔を近付ける
鳳翔「ねぇ、提督?何か言って?私は貴方が好き大好き...ううん、愛してる独り占めしたい。ねぇ、いいでしょ?」
どんどん吹き上がる黒い感情に身を任せていく私、すると提督のスボンから小さなケースが落ちた、白く小さなリボンが添えられた可愛いらしい如何にも女の子が好みそうな箱
鳳翔「提督、これは...?」
544忍法帖【Lv=20,だいまじん,C4Z】 :2016/05/16(月)14:25:22 ID:tIp

鳳翔「提督、これは...?」
拾い上げてマジマジと見る、ああ...これは一度だけ見た事がある。提督と艦娘が特別な関係を交わす際に必要な指輪だ
鳳翔「...そんな...」あまりの衝撃にへたりこんでしまった私、もう既に提督の目には私は入っていなかったと言うの...ポロポロと零れる涙を拭う事もせず静かに涙を流す
提督「......鳳翔さん、いや、鳳翔」
唐突な呼び方の変化に思わず体を震わせる私、あぁ...こんな私に退任命令かしら...そうよねあんな事をした私だもの...自虐的な考えのまま提督の次の言葉を待つその僅かな時間がやけに長く感じる
提督「鳳翔、こんなタイミングになってしまったけど...これ受け取ってくれるかい?」 そう言うとその箱を私に渡す提督、予想だにしない事に思考が固まってしまう
鳳翔「え、あのこれってまさか...」
提督「そう、まだ(仮)だけどいつかは鳳翔と二人で暮らせる日まではこれで、ね」嬉しさのあまり涙がとめどなく溢れる、全くこの人は...意地悪もしたくなったけどそれどころじゃなかった、でもそんなあの人が大好き
鳳翔「はい、喜んで」
545名無しさん@おーぷん :2016/06/04(土)22:00:54 ID:gtT
タイトル「提督が大淀に敵わない話」

 軽巡洋艦大淀。
 連合艦隊旗艦特化設計の艤装を持ち、最新鋭の装備である艦隊司令部施設を持つ優秀な艦娘。
 我が鎮守府発足当初から大本営と鎮守府とを繋ぐ重要な役割を担い、彼女が大本営より受けた任務をこちらに伝え、我々はそれをこなし、鎮守府を運営していく。今や、というよりもこれまでもこれからも鎮守府には必要不可欠な存在と言えるだろう。
 頭脳明晰。容姿端麗。少しお茶目なところも時折見せる正に完璧超人。大淀の彼氏となる者はさぞや幸せ者であり、さぞやその完璧っぷりに頭を悩ませることとなるだろう。
 しかし、そんな彼女には重大な欠点がある。
546名無しさん@おーぷん :2016/06/04(土)22:02:12 ID:gtT

「さて、今日も仕事が終わったな。大本営に報告して、さっさと寝るか」

 夜も更けて日付が変わった鎮守府、執務室。大規模作戦も終わり、久々に書類整理に追われた一日もこれで終わりだ。行儀は悪いが食事も仕事中に終わらせたので、大本営に本日の任務達成状況を報告し、風呂に入って寝るだけだ。
547名無しさん@おーぷん :2016/06/04(土)22:03:48 ID:gtT
……ん~、流石に何度もエラー出されると、萎えるなぁ
いや、書きすぎなんだけれども…仕方がないので続きは渋に置いておきます
548名無しさん@おーぷん :2016/06/18(土)14:58:53 ID:y29
なんだこの気持ち悪いSSは
549名無しさん@おーぷん :2016/06/20(月)03:23:19 ID:C4E
こっちが調子悪かったら、SS速報VIPの艦これ投稿スレに置いてもいいんだぜ!
550名無しさん@おーぷん :2016/12/30(金)13:16:56 ID:CbP
超お久しぶりです、うち天ダラ語りの人です~
約2年ぶりですが新作SSできたので置いていきます
例によって虫歯ネタ注意、あと今回天龍ちゃん出番なしの模様

うちの天龍ちゃんとかが日常とか設定とかダラダラ語る話(P)・1 〜Fraulein, werden Sie meine Eugenol!〜
http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=7639842

551名無しさん@おーぷん :2017/01/23(月)20:57:04 ID:AuF
初SSです。
いろいろツッコミがあるかもしれませんが、
よろしくお願い致します。
552名無しさん@おーぷん :2017/01/23(月)22:00:00 ID:AuF
コンコン
静まり返った病室に、ノックの音が鳴り響く。

加賀「加賀です 赤城さん、果物をお持ちしました」
赤城「はいどうぞ、加賀さん」
加賀「失礼します」

一人用の病室には少し広いくらいの部屋に、1人黒髪の女性が、ベットの上で背を伸ばしていた。

加賀「身体の具合はいいかがですか?赤城さん」
赤城「えぇ 加賀さんが毎日来てくるれるから、このとおり…ばっちりよ!」
加賀「そうですか…」

そう言いつつ、サイドテールの彼女、加賀顔には微笑みが溢れていた。

赤城「ふふっ 加賀さん、嬉しそうですね」
加賀「当然のことです あなたと海に出て空に艦載機を飛ばすことが再び出来ることに、これ以上の幸せはありません」

微笑みながら、加賀は赤城のために林檎の皮を剥いていた。

赤城「私も同じよ加賀さん 今からでも海に」
加賀「気持ちはわかりますが、今日はゆっくり休んで下さい
明日からまた、忙しくなりますから」
赤城「ステビア海中枢海域に、未だ現在の敵機動部隊ね…なんとしても進行を食い止めないと…」

加賀「いえ、"あなた"にはその必要はありませんよ」
そう言うと、林檎の皮をを剥いていた加賀の手は止まった。

加賀「"あなた"にはしばらく横浜にある、造船所に勤めることになっていますから」

2人の間に時間でも止まったかのような、空気が流れる。
しばらくして、赤城が固まった表情から口を動かした。

赤城「あぁ…横浜に私の艤装がある…ってことかしら?確かにあの時は、沖ノ鳥から帰投中で…」
加賀「赤城さん あなたの艤装はここにありますよ そしてほかの所にも寄港せずにそのまま鎮守府に帰投した…覚えてますか?」

あの日、沖ノ鳥海域に潜むヲ級を中心とした敵艦隊を撃破後、作戦完了…と誰もが安堵した瞬間…
赤城は、どこら飛んできのか、敵新型艦載機の不意打ちをモロに受け大破炎上した。
噴進機…まさか深海棲艦にも扱えるとは、予測することは難しかっただろう。艤装が燃えて、身体の至るところから自分の名にもある赤い血が、溢れ出ているのにも関わらず、身体が冷えていく感覚だけはハッキリと覚えていた。

赤城「ごめんなさい…あまり覚えてないわ…」
加賀「いえ、別に責めてる訳ではありません 」
赤城「どうして、私が横浜に?」
加賀「…修復できないんですよ "あなた"の艤装は」
553名無しさん@おーぷん :2017/01/23(月)22:02:30 ID:AuF
工廠には、工作艦の明石、それに加えて熟練の工作員の妖精や人がいる。艦娘の艤装が修復不可能な例は今まで1度もなかったのである。
赤城「明石さんや工作員の人達…でも治せない…理解出来ないわ…」
加賀「それには私も同感です。高速修復剤…建造剤や開発資材…あらゆることを試してみたわ…それでも不可能だった…」
赤城「ではなぜ横浜に?」
加賀「私にも…よくわかりません なんでも横浜に行けば赤城さんの艤装が修復出来る…と提督からの提案です」
赤城「…提督からの提案ならば仕方ありませんね…」
加賀「納得して頂いて結構です 横浜にはすでに話は付いています 向こうの人達と上手くやってください 赤城さんなら出来るはずです」
赤城「ええ、 わかったわ加賀さん どうもありがとう」
加賀「こちらこそ、赤城さん…(横浜には"私"と"あなた"について誰よりも詳しい人がいるのだから…)」

心なかで思いいつつ、加賀は一昨日のことを思い出した…
554名無しさん@おーぷん :2017/01/23(月)22:04:24 ID:AuF
こんな感じです。ありがとうございました。
続く…とは思いますので、いろいろとお願いします。
555名無しさん@おーぷん :2017/01/29(日)14:34:15 ID:cId
>>554
おつです
横浜には一体何が…
556名無しさん@おーぷん :2017/01/31(火)08:06:54 ID:TqJ
>>555
感想ありがとうございます
今日の夜くらいに続き書こうと思います
557名無しさん@おーぷん :2017/02/01(水)01:29:40 ID:fqy
続きです

一昨日 夜
提督「…っと、よし!明石!動かしてくれ!」
明石「了解です!お願いだから動いて…よ!」ガシャン

時計の針は既に午後11時を過ぎているのにも関わらず、工廠の明かりは消えていなかった。艦隊業務時間はとっくに越えているが、今日も工廠は、賑やかっだった。

ウォン…ヒュォォォォ…
明石「う、動いた…!やった…」
長門「いや、良く見ろ 脚部から火が出てるぞ」
明石「え……うわぁ!や、やばい!ストップ!ストップ!」ガシャンガシャン
吹雪「た、大変です!バケツ、バケツをはやく!」
漣「ポンプ使ったほうが、早くないっすか」ブシャァァ
提督「危うく工廠ごと吹っ飛ぶとこだった…ホッ」

漣の素早い対応により工廠が火だるまになるとこをなんとか防いだものの、彼等の顔には赤疲労のマークが点滅していた

明石「これで380回目の失敗…」
長門「さすがの私でも、これには骨が折れるな…もはやここまでか…」
吹雪「長門さんが、弱音を吐くなんて…」
漣「こりゃ、明日はブッキーが振りますねw」
提督「冗談言ってる場合か…明後日の作戦、赤城抜きは流石にきついぞ…」

彼等が横たわってる近くに、航空甲板を持つ艤装が設置されている。さきほどまで火を吹いていたこの艤装こそが赤城の艤装である。四日前、大破炎上した赤城の艤装を2日かけて修復、その後動作確認で始動はするも、どうしても動かない状態が3日目も続いているのであった。

瑞鶴「艦載機の整備終わったよ…ってやっぱりまだやってる感じ?」
翔鶴「皆さん、遅くまでご苦労様です 温かい飲み物と、御絞り用意しますね」

後ろから第五航空戦隊の中核を担う、翔鶴、瑞鶴の二人が声を掛けてきた。二人とも自前の艦載機の整備をしていたようだ。

提督「あー、悪いな お前達も遅くまで悪いな こっちの事で手いっぱいいっぱいだもんで」
瑞鶴「もともと艦載機の整備は私達の仕事だし てか提督さんこそここ最近執務室いってないんじゃないの?ちょっと臭うし」
長門「工廠に籠りっきりの提督なんて、どこを探してもお前しかいないだろうが」
明石「私も工廠籠りっきりですけど…さすがに毎日お風呂には入りますよ」
558名無しさん@おーぷん :2017/02/01(水)02:00:47 ID:fqy
提督「別にいいだろ…元は技術屋なんだからさ 机に座って書類の山なんて俺には似合わないっての」
漣「まあ、見た目は町工場のオッサンに見てますしw」
吹雪「あはは…(漣ちゃん、ほんとタフだなぁ…)」
長門「それより、どうする?このままお蔵入りでもするか?それとも設計者に来てもらうか、何かしろ手を打たないと時間だけが過ぎるぞ」
翔鶴「設計者…つまり、大本営に届け出を出すってことですよね?」
瑞鶴「本部かぁ…運営経由でなんとか出来ないの?あの頭でっかちのスカポンタンな連中、来て欲しくないんだよねぇ 加賀さんのほうがよっぽどマシだよ」
加賀「私が、頭でっかちの…何かしら?」
瑞鶴「うわっ、出た!」
翔鶴「こら!瑞鶴!加賀さん、申し訳ありません!」
加賀「別に、気にしてないわ それより…」

こんな夜遅くに運動でもしたのだろうか。加賀の服装は運動着姿で少し汗を掻いている。すこし、間を置くと加賀は赤城の艤装と疲れきった彼らを見つめた。

加賀「夜遅くまで、お務め ご苦労様です ここまで動いてくれるとは思っていなかったわ」
明石「皆さんをサポートするのは当然ですよ、私に治せないものはなんて…ありますね…そこに」
提督「いや、しっかし どうしたもんかねー 明石でも俺でも熟練の整備妖精さんでダメ、修復剤に建造剤…ありとあらゆることを試してもこの有様だ こりゃマジで本部行きかもな…あーくそ、自分の技量不足に腹が立つぜ」
加賀「自分を責めないでください ここ3日間わたしもあなた達に協力できなくてごめんなさいね でも、何もしてなかったわけではないわ」
吹雪「何か考えがあるんですか?」
提督「言ってみてくれ、この際なんでもいい 赤城と一番長く居るのはお前だ この状況を変えられるかもしれん」
加賀「そうですね 赤城さんと一番長く居るのは紛れも無くわたしです しかし…彼女ことを一番に理解してるわけではありません」
長門「加賀の口から赤城を一番に理解しているわけではないと聴くとは…」

長門の言葉に軽く頷いてから、少し間を置いてから加賀は話した

加賀「そう、わたしは知っています 赤城さんのことを一番理解している人物を…彼女の性格や艤装…わたしの知らないことまでその人は知っていますよ」
559名無しさん@おーぷん :2017/02/01(水)02:28:11 ID:fqy
長門「…!まさか、彼女とお前の…!」
提督「いや…いいのか?加賀 赤城が…下手をすれば艦娘として戻らなくなる可能性もあるんだぞ」
加賀「仮に赤城さんの艤装がここで治ったとしても、今の赤城さんが海に出ることは難しいでしょう わたしは彼女の部屋からある日記を見つけました その中に書いてあったんですよ あま」
漣「とりあえず、その人のところに向かうってことでいいですね?横浜急行ってやつで」
加賀「あなたの言う通りよ ありがとう」

そう言うと加賀は漣の頭を優しく撫でた。本当に疲労が溜まっていたのか、漣はキタコレッ!と叫びながら「ちょっとコンビニ行ってくるwww」といい、その場から去って言った

提督「…わかった 明後日を持って赤城を一時的ではあるが、横浜の造船所へ異動とする 加賀…話は…つけてあるんだよな?」
加賀「えぇ…あの娘が二つ返事で返してくれたわ 私と違って素直になってくれて よかったわ」
瑞鶴「えーと…話がよくわからないんだけど…とりあえず赤城さんはしばらくお休みってこと?」
翔鶴「話の流れ的に、そうみたいね…明後日発動予定のステビア海…赤城さんの代わりに私を編入させて頂けないでしょうか?」
提督「そうだな…うん、俺は構わんよ 加賀は?」
加賀「そうね…丁度あなた達がどれ程腕を上げたか見たかったところ…いいわ、赤城さんの後輩なら出来るはずよ 頑張りなさい」
翔鶴「は、はい!」
瑞鶴「へぇー加賀さん 翔鶴ねぇにはちゃんと褒めるんだ」
加賀「いつも満身創痍のあなたと違って姉は素直よ」
瑞鶴「グググ…」
明石「それより、そろそろ寝ましょうよ…もう日付変わりましたよ…フワァ…」
吹雪「あ、私片付け手伝いますよ」
提督「皆でやろうぜ、その方が早い」

そう言うと、疲れきって重い体をなんとか起こしながら、彼らは片付けを始めた。

長門「加賀…横浜に顔を出す予定は?」
加賀「そうね…しばらくはないと思うわ」
長門「そうか…なら、今度あった時によろしく伝えてくれ 彼女と…お前の"妹"に」
加賀「…わかったわ あなたにも、色々気を使わてしまったわね」
長門「いや…気にするな…ちょっとした自己満足だ」

そういとう長門は大きめのゴミを処分するために外へ出て行った。

吹雪「(加賀さんの言っていた、あま…ったなんのことなんだろう…)」

さすがに深夜1時を回りそうなので、吹雪は考え事を辞めて、急いで片付けに付いた。
560名無しさん@おーぷん :2017/02/01(水)02:58:22 ID:fqy
2日後…
横浜のとある造船所

女秘書「社長、本日の予定は以上なりますが…」
女社長「ん…全部キャンセル」
女秘書「わかりました 全てキャンセルと担当に伝えておきます」

横浜にあるとある造船所の社長室にスーツ姿のスレンダーな女性と車椅子に座った綺麗な女性が朝のミーティングを行っている。

女社長「あ、でも今日から来るあの娘に関しては別よ、むしろ当分は彼女のことでこれから忙しくになるから」
女秘書「ええ、そのために予定を全てキャンセルしたんですよね? なんて言ったって、あなたの妹がここに来るんですから "天城"さん」
女社長「オッホン!…私の名前は青城ですよ?間違えないで頂けるかしら?"土佐"ちゃん」
土佐「さすがにちゃん付けは止めてださい 姉さんが居たらなんてうか…」
天城「あなたのお姉さん、顔には出ないけど口に出るタイプだから、結構わかりすいのよね 昔少しからかった時も… 」
土佐「昔話をするために、姉さんを通して赤城さんを呼ぶわけじゃないんですよ それとあんまり名前を出さないようにして下さいね 青城社長」
天城「はいはい、わかりましたよ 土山秘書」
土佐「理解してくれたなら、結構です 」
天城「ふふっ…これから楽しくなりそうね」
土佐「赤城さんにとっては、少々辛いことかもしれませんが…」
天城「何を言ってるのかしら?姉妹の感動の再開を「辛いことかもしれませんが」ですって?失礼しちゃうわ」
土佐「まさか、天城越えを掛けたギャグじゃないですよね…」
天城「何を言ってるのかしら…この娘…(ドン引き)」
土佐「…とにかく、下手なことはしないようにお互い注意しましょう それでは失礼します」バダン!!!
天城「そんなに怒らなくてもいいのに…」
天城「でも、久しぶりね赤城…私は嬉しいわ、またあなたと出会えることを」

青城社長もとい天城は、社長机に飾ってある赤城との写真を引き出しにしまうと、社長室を後にした
561名無しさん@おーぷん :2017/02/01(水)02:59:55 ID:fqy
以上になります…ありがとうございました。
ちゃんとスレのルール守れてるかな…
深夜のテンションで書いたんでかなり雑になってるかもしれませんが、よろしくお願い致します。
562名無しさん@おーぷん :2017/02/07(火)22:26:04 ID:JGC
おつ
青城さんに土山さん…いったい何者なんだ…
563名無しさん@おーぷん :2017/02/23(木)15:35:55 ID:BWU
>>430
切なくて泣いた
564名無しさん@おーぷん :2017/04/04(火)15:43:52 ID:yWd
やばいもらした
565電ちゃん :2017/04/09(日)20:32:57 ID:q1p
書いてる途中だけど少しだけさらしてみる

海の戦争から十一年。人間社会は少し変わっていた。
多くの人が想像していたように、人間の中に艦娘と深海棲艦を認めない団体、積極的に認めようとして逆に迷走している団体、艦娘は認めるが深海棲艦を認めない団体など、様々な反政府勢力が現れた。
当然、艦娘や深海棲艦を狙う犯罪もあったが、簡単な護身術で難なく防ぐことができ、既に人間社会で生きるための人権を与えられていた艦娘と深海棲艦は、裁判でも勝てた。
だがその結果、各団体の争いは一層激しくなる。だがそれもすぐに解決した。
深海棲艦と艦娘は、子どもを産んで育てる者と人間社会で働く者の二つに分かれた。
子どもを産んだ者は、姉妹艦や仲間に助けられながら、細々と暮らしている。
就職先は主に海上保安官や漁師などの海に関係する職業や、人間離れした体力を使った警備、警察、自衛隊などだった。
特に戦艦は重宝された。その頑張りもあってか、戦後五年ほどでテロや暴力事件は減り、人間社会は艦娘と深海棲艦を受け入れ、団体同士の争いもちょっとした口論で終わることが多くなり、反政府団体の解散も目に見えていた。
566電ちゃん :2017/04/09(日)20:33:26 ID:q1p
ただ、それは表面上のこと。世間の裏では未だに艦娘の誘拐未遂や殺人予告の報告がある。艦娘のほうが力が強いので、実行するものは殆どいない。それでも月に一度はある。人間の誘拐に比べれば少ないのかもしれない。
「キョウ。こんなところにいたの?」
 お母さんから聞いた話を港で潮風に吹かれながら思い出していたら、声を掛けられた。振り向くと、銀髪の女の人が立っていた。
「お母さん?」
「もうすぐご飯だよ。電からキョウが遊びに行ったって聞いたから、ここかと思って」
 お母さんは、十一年前に艦娘として深海棲艦と戦っていた元駆逐艦。今はロシア料理店で働いていて、自慢のボルシチで皆の胃袋を満たしている。
「海、見てたの?」
「うん……海は好きなのに、海ってなんか見てると切なくなる」
 お母さんも海を見た。
「私も、海は好きだよ。だけど、海は嫌い」
「……?矛盾してるよ?」
「私自身、よくわからないの」
 お母さんが優しく頭を撫でてきた。お母さんは時々、難しいことを言う。
「さ、ご飯食べよう」
「うん」
 手を繋いで帰る。お母さんの手はちょっと小さくてまるで雪のようにほんのり冷たい。だけど、手を繋ぐと暖かい気持ちになる。
「今日は電達も夜勤じゃないんだって」
「じゃあ、今日は皆揃ってご飯食べれるんだね」
「うん」
567電ちゃん :2017/04/09(日)20:35:35 ID:q1p
お母さんが優しく微笑んだ。私達の家は港の近くにある古いマンションの一階の一番奥。
一階の部屋は全部で5部屋で、他の部屋にはお母さんの姉妹とその娘が住んでいる。
海の戦争で作り出された艦娘。ナノマシンやクローン技術を駆使して、本物の人間を作り、さらに深海棲艦に対抗するための能力を与えられた存在。
人間のように成長するし、生理的現象も起こる。人間よりも可能性は低いけど、子どもも産める。だから子ども以外で艦娘と血が繋がった人はいない。
「キョウ。皆を呼んできてくれる?」
「わかった」
 マンションに着いてすぐにお母さんにそう頼まれた。皆が夜にいるときは、皆うちに集まって食べている。
「えっと……最初は雷さんかな」
 隣の部屋の前でドアをノックして呼びかける。
「雷さん。キョウです」
「あら、帰ったの?」
 すぐに雷さんが出てきた。お母さん達暁型四姉妹の三女、雷さん。茶色い短髪で活発そうな見た目だけど、とても世話好き。姉妹の中で一番の働き者で、こうゆう時も一番先に呼んだほうがいいとお母さんが言っていた。
「お母さんが、うちに集まってって」
「そういえば、今日は皆いるんだっけ。わかったわ。準備してすぐに行く」
 そう言って家の中に戻っていった。いつものように何か一品を持ってくると思う。
「次は……電さん達かな」
568電ちゃん :2017/04/09(日)20:36:21 ID:q1p
 さらに隣の部屋をノックする。ここもすぐにドアが開いた。
「あ、やっぱりキョウちゃんでした」
 出てきたのは電さん。暁型四姉妹の末っ子で一番真面目な人。雷さんと同じ色の髪で、雷さんよりも少し長い。見た目どおりの大人しい人だけど、本気で怒ると錨が飛んでくるらしい。
「キョウちゃん、いつもインターホン押さずにドアをノックしますから、すぐにわかりますよ」
 この人は娘以外、誰に対しても敬語で話している。娘に対しては怒るときに敬語を使わないらしい。
「お母さんが、今日はうちで食べようって」
「そういえば今日は暁ちゃんもいるんでしたね。何か一品簡単なものを作って行きますね」
「あ、キョウちゃん」
 電さんの後ろから女の子が顔を出した。電さんと同じ色の髪を伸ばしている女の子。電さんの一人娘、デンちゃんだ。私と同い年でよく一緒に遊んでいる。
「デンちゃん。今日はうちでご飯だよ」
「本当?皆集まるの?」
「うん」
 デンちゃんは賑やかなのが好きな活発な子で、皆が集まる日はいつも大喜びする。そして何かドジをして電さんに叱られる。
「デンちゃん。いつもみたいにはしゃいだらだめですよ?」
「はーい」
「じゃあ、二人で暁ちゃんを起こしてきてくれますか?きっとまだ寝ているので」
「わかった」
 電さんから合鍵を預かって、最後の一人、暁さんを起こしに行く。
「キョウちゃん、今日も海見てたの?」
 暁さんを起こしに行く途中、デンちゃんと話す。
「うん。なんか一日に一度は海を見ないと落ち着かないの」
「ふうん……なんか素敵だね。私は海を見てもなんとも思わないけど」
「私にもよくわからない。だけど、悲しくて、嬉しくなるの」
「……?難しい事言うね」
「自分でもよくわかってないんだけどね」
569電ちゃん :2017/04/09(日)20:36:43 ID:q1p
 暁さんの部屋に着いた。預かった合鍵でいつものように中に入る。
「暁さん……?」
 声を掛けても返事はない。
「いつも通り寝てるみたいだね」
「うん」
 呆れたようにデンちゃんが言う。私も少し呆れている。部屋の奥に進むと、ちょっと狭い部屋の真ん中に盛り上がった布団が一式あった。暁さんは布団の中で丸くなっているらしい。
「これ、なかなか起きないパターンだね」
「根気よく起こすしかないね」
 デンちゃんが布団をいきなり剥ぎ取る。布団の下からは、ジャージ姿の暁さんが出てきた。身体を限界まで丸くして寝ている。
「暁さん。晩ご飯ですよ」
 デンちゃんが布団を畳んでいる間に私が暁さんの身体を揺さぶって起こす。いつもの役割分担。いつも暁さんはこの後5分ほど抵抗する。
「う~ん……もうちょっと……」
 今日も半分眠りながら抵抗する暁さん。夜間警備の仕事をしているので、この時間は基本的に寝ている。
「早く起きないと、また雷さんに怒られますよー?」
「それは嫌だぁ……」
「じゃあ起きてください」
「……仕方ないわね」
 暁さんがゆくっりと起き上がった。途中から起きていたらしい。
「起きてるなら手間掛けさせないでくださいよ」
「粘ればもう少し練れるかと思ったのよ。悪かったわ」
 もぞもぞと寝間着を脱ぎながら暁さんが答える。寝ぼけている感じはなく、もうしっかりと起きている。
「えーっと…服は……」
 部屋の隅に脱ぎ捨ててある服を見つけて下着姿で服に向かって這っていく。姉妹の中で一番身長が低い暁さんは、身体の起伏も小さい。
「うん。私のほうが勝ってる」
「……言いたいことがあるならはっきりいいなさい」
 布団を畳みながらデンちゃんがポツリと言った言葉を聞き逃さずに暁さんが軽く睨んできた。暁さんの視線は怖い。戦争の時も夜戦で敵を見逃さなかったとお母さんが言っていた。
「なんで私だけこんなに小さいのかしら?姉妹の中で一番レディを目指していたのに」
 暁さんは着替えながら文句を言っている。着替え始めたらもう寝ることはない。
「じゃあ、先に戻ってますね」
 私とデンちゃんは先に戻ることにした。
「ええ。すぐに行くわ」
 暁さんの返事を聞いてから扉を閉める。
「戻って手伝おっか」
「うん」
 暁さんの部屋は私とお母さんの部屋から一番離れている。
「今日のご飯なにかな?」
「カレーだと思おうよ。金曜日だし」
570電ちゃん :2017/04/09(日)20:37:30 ID:q1p
「金曜日は毎週カレーだね。なんでだろう」
「戦争を忘れないためだってお母さんが言ってたよ」
「ふーん。カレーと何の関係があるんだろう」
「さあ?」
 部屋の前に着いた。
「ただいまー。起こしてきたよー」
「ごくろうさま。じゃあこっち手伝ってもらえる?」
 電さんと雷さんは既に来ていた。若干狭い部屋の真ん中にある丸いテーブルの上には出来上がったカレーの入った鍋と電さん特性の漬物が置いてある。そこに6人分のお皿とスプーンと箸、取り皿を置いていく。
「おはよー」
 並べ終わった頃に暁さんが来た。部屋着用のジャージを着ていて、髪には寝癖がついている。
「ちょっと!暁姉ぇ!もっと身嗜みに気を付けてよ!」
 世話焼きの雷さんが早速暁さんを捕まえた。ポケットに入れておいた櫛で暁さんの髪を梳かし始める。
「別に姉妹と子どもしかいないんだしいいじゃない」
「一度は外に出るんだから女として自覚しなさいよ」
 これもいつもの風景。本当は戦争なんてなかったんじゃないかって思えるくらいの、平和な日々。
571電ちゃん :2017/04/09(日)20:37:54 ID:q1p
最終的には人間を殺す予定
572名無しさん@おーぷん :2017/06/11(日)14:10:40 ID:UUu
>>1

未だに正規空母で、たういさんが貧乳なのが納得できない
葛城ちゃんは、機関が機関なので許せる
573名無しさん@おーぷん :2017/06/18(日)23:32:01 ID:nQA
>>561
>>562
お久しぶりです…色々忙しくて時間が空いてしまった…続きになります
574名無しさん@おーぷん :2017/06/19(月)00:17:48 ID:6Rm
吹雪「艤装装着…完了…いつでもいけます!」
朧「こっちも準備完了…秋月は?」
秋月「はい!今日は長10cm砲ちゃんも絶好調みたいです!敵艦載機のことならお任せ下さい!」

瑞鶴「へぇーそれなら、あたしは楽させてもらうかなー」
朧「えぇ、大船に乗ったつもりで任せてください」
翔鶴「ふふ、相変わらずね2人とも」

出撃前は彼女達は以外と気楽である。
一瞬の判断ミスが命を落す危険性がある可能性は決して低くはない。だからこそこのような会話が生まれるのかもしれないが、全員がそういう訳でなかった。

天城「…えと、確か最初に…あれ…?」
加賀「酷く緊張しているようね、あなた」
天城「えっ…はい、申し訳ありません…」
かなり露出の高い装備を纏った茶髪の彼女は天城、
最近配属されたばかりの新人である。最近では敵の制空権争いが激化してるため、空母の配備を急がせたのである。しかし、演習と近海で急激な練度向上は、あまり経験と呼べるものではなかった。

加賀「落ち着きなさい、あなたは今日ここにいるはずの赤城さんの代わり…誇りを持つことね」
天城「赤城さんの…代わりですか…」
長門「加賀、それは彼女に圧を掛けてないか?」
長門「いいえ、赤城さんに指導を受けているんですもの、何も問題ないわ そうよね天城さん」
天城「はい…はい!今日は…えと精一杯頑張りす!」
加賀「えぇ よろしく頼むわ」
長門「どうやら、不要な心配だったようだな さすが年下には慣れているな」
加賀「今日旗艦はあなたでなくって?旗艦が心配症では、艦隊指揮に影響が出ます」
長門「ふん…いいだろう この長門の戦い…しっかりと目に焼き付けておくがいいぞ …よし!出るぞ!!」

扶桑「ふふ、今日も皆さん張り切っているようで…頼もしいわ」
山城「恐らく今回は制空権争いが、これまでより遥かに激しくなるかも知れません…姉様、ご武運を」
扶桑「えぇ、必ず帰ってくるわ 扶桑、いきます」

(提督)「おい!第二艦隊!そろそろ出てくれよ!戦艦二人出ちまったぞ!」

吹雪「あぁ!えと吹雪、いきます!」
朧「いくよ、秋月!」秋月「えぇ、必ず守ります!」
摩耶「ったく、相変わらず元気な奴らだぜ」
鳥海「摩耶、防空艦だからって前に出過ぎないでね
みんなそれぞれ役割があるんだから 」
摩耶「ハッ!アタシが対空しか出来ないとでも?」
鳥海「そう思われたくなかったらってこと、さぁ行きましょう」
摩耶「はいはい、ま、今回も撃墜女王の名はアタシで決まりだけどな!!」

阿武隈「ちょっと!?第二艦隊の旗艦はアタシなんですけどぉ!! 置いてかないでよぉ!!」
瑞鶴「はーい、とっとと出撃しようねー さぁて、1番星を手に入れますか!」
翔鶴「瑞鶴ったら、慢心はダメよ?いい?さぁいくわよ!」

身体は小さいが大きな艤装と人々の希望を背負った彼女達が海へ出ていく。
提督「まぁ、あいつららしいな…さて…こっちはこっちで忙しくなるな…今のうちに寝とくか フワァ~」
だらしの無いアクビから、とても鎮守府の提督かと思えないが、これでも階級は少将であることに驚く人は少なくない
575名無しさん@おーぷん :2017/06/19(月)00:51:14 ID:6Rm
曙「潮、そろそろ準備できたの?早くしてよ」
潮「う、うん出来たよ」
曙「ったく、なんであたしが支援艦隊になんか…」
潮「支援艦隊だって、立派な役割だよ 曙ちゃん」
曙「ふん!どうせ弾打って帰ってくるだけでしょ 基地航空隊にやらせればいいのよ」
漣「いやー相変わらずのデコボココンビですなぁ 胸だけにw」

潮の言う通り、支援艦隊も立派な役割だ。栄光の第一艦隊、ましてや連合艦隊の支援艦隊に入れるだけでも憧れる艦娘だっている。
しかし、曙はそんな役割よりも不満なことがあった
漣が現れてからだ。

曙「アンタなんかに分かるわけないでしょ クソナミ」
潮「曙ちゃん!言い方!」
漣「まぁまぁ、そんなカッかしてもいい事はありやせんぜダンナ」
曙「……アンタいつになったら海に出るのよ」
漣「さぁね?漣のやる気次第?」
曙「そうやってはぐらかすの楽しわけ?ありえないから」
潮「曙ちゃん…漣ちゃんも提督もだれも…誰も悪くなんか…」
曙「そうやって甘やかすから!コイツも!クソ提督も!……そろそろいくわ」
漣「曙!……行ってらっしゃい」
曙「ふん…バカナミが……うん、行ってくる」
漣「潮も、気をつけてね…曙を頼むね、漣みたいになってほしくないから」
潮「うん…ありがとう 行ってくるね」

漣は彼女たちがまたここに帰ってくると信じて、彼女達を見送った。それが彼女が今しか出来ない事の1つだった。
提督「すまんな…いつも」
漣「なーに、腐ったバナナみたいな顔してるのご主人様」
提督「…いや、赤城が心配だなって」
漣「赤城さんなら大丈夫 あの人は弱い人だから」
提督「弱い人だから、過去を受け入れられるのか?」
漣「ううん、弱い人だから強さ知ってる だから、目の前の壁から目を背けないんだと思う」
提督「それは、自虐ネタか?」
漣「わかってないからこんなこと言える…ってなんてね てか汗臭!風呂入れー!汚主人様!」
提督「へーへー、寝る前にシャワー浴びますよーだ」
提督「(弱い人だから、過去と向き合える…じゃあ俺は…なんで提督なんてやってるんだ…?漣は…?あいつは分かってないからこその言葉だと言った…クソッ…朝から訳が分からねぇな…)」
片手で頭を掻き、もう片方の手で中途半端に生えたヒゲを掻きむしりながら、提督は浴室に向けて足を動かして行った。


ガタンゴトン ガタンゴトン
車内放送「えぇーお降りお客様は足元の~」
赤城「(あと11駅…もう一時間半は乗っている…流石に退屈ね…)」
赤城は横浜に向けて1人電車に乗っていた。
窓際に頬杖を付けながら考え事をした。
赤城「(今回の作戦 天城が入ったと聞いたけど…大丈夫かしら…あの娘の練度は確かに上がったけど、経験に結びつくかと言われたら少し不安ね…)」
赤城「(でも…加賀さんや五航戦の娘達、扶桑さんが付いてるなら、大丈夫かな)」
赤城「(それにしても…どうして天城って引っ掛かるのよね…昔あの娘にあったことなんてあったかしら?…考えても仕方ないわね)」
考えることをやめた赤城は、お手製の弁当を開けて、静かに昼食をとるしかなかった。
576名無しさん@おーぷん :2017/06/19(月)00:58:47 ID:6Rm
短いですが、とりあえずここまでです。
次くらいから赤城さんがメインになります。
更新は…仕事の出来次第です…(泣)
577名無しさん@おーぷん :2017/09/16(土)00:17:12 ID:4ex
>>576
約3ヶ月も空いてしまった…
続きになります(観艦式の準備をしつつ)

車内放送「まもなく横浜、横浜です お出口は右です…」
どのくらい経ったのだろうか。乗車してから今に至るまでしたことはハッキリ覚えている。
今日からの予定を確認して、その後は景色を眺めながら昼食を取った。眠くなったので少し仮眠を取って目が覚めても、まだ着かなかったので読書をした。中盤まで読み終えたところでようやく到着したようだ。

赤城「(横浜…横須賀なら見慣れた景色だけど こっちはあまり来た覚えがないな…)」

電車が駅に停車すると、周りの人々は大群の進撃如く乗り降りを始める。しかし、彼女は大人だった。
大勢の人が一気に動くことに動じることなく、平然と目的地に足を向けた。

赤城「(えっと…確か南口に集合よね 担当の方の名前は土山さん…これで"とやま"って読むのね、以外だわ)」

予定表を確認しつつ、南口に向かうとそれらしき人物がいた。
魅力的なポニーテールをし、レディーススーツを完璧に着こなした女性が、こっちを見て話しかけてきた。

土山「あなたが…赤城さんですね?」
赤城「はい、今日からのお世話になります"赤城"と申します よろしくお願い致します」
土山「こちらこそよろしくお願い致します 申し遅れました 私、青城造船所の社長秘書を務めています "土山"と申します、この度は…」

堅苦しい挨拶が少し続く。普段は規律や態度に厳しい一面を持つ赤城だったが、長旅の疲れか少し顔に出てしまった。

土山「失礼、少し時間をとってしまったようですね 車を用意してあります こちらです」

駅の出口から出てくる光が今日も眩しい。
日の光を浴びながら赤城は
赤城「(これから、忙しくなりそうね…でも、命懸けで戦ってるみんなに比べればこれくらい…)」
と、熱い想いを胸に納め、土山の待つ車へと向かった。

大きなビルが建ち並ぶ町並みを黒い車で駆け抜けながら、赤城と土山は造船所に向かっていた。車の中でお互いに今後の予定についてや自分のことを話していた。

赤城「と、私の所属している鎮守府にそんな人がいるんです」

土山「意外と照れ屋さんなんですね、その方と是非お会いしたいもの…と言いたいですが 軍人ではない一般の私たちには遠い話でしたね…」

赤城「いつか…いつかはお役目を終える時が必ず訪れます その時は彼女も一緒に」

土山「お気遣いありがとうございます…あっ、あの赤レンガを見てください あそこが造船所です」

赤城の気が少し変わる。今日からの始まる戦いの場所が徐々に近づいてる。明日の自分、明後日の自分…少しでも早く鎮守府に戻ることを考えていた赤城だが、窓を見た瞬間そんな思いがどこかへ吹き飛んでしまった。

赤城「(造船所…?船を作るためのドッグ、それにクレーンもない…?おかしいわ、ここは大型の船舶を主に扱っているところのはず…なのに、どうして…)」

頭の中でなにかが来そうな感じがしたが、これだけはハッキリした。
今日から始まる新たな戦は、まったくの予測のつかない戦になると。
578名無しさん@おーぷん :2017/09/18(月)19:20:28 ID:Rpx
>>577
続きになります観艦式最高に楽しかったです(小並感)

土山「さぁ、着きましたよ 荷物は部下が運びますので貴重品だけ持ってきて下さい」

ここの造船所には(当然だが)守衛所もあり、
ところどころ監視カメラもある。そこまで気にする必要は無いのでは?と思った赤城だが、
素直に社長秘書の言葉に従うことにした。
やはりのこの造船所には、ドックやクレーン等の船を建造、整備したりする設備がある様子には見えない。大きな敷地内に赤レンガの建物が四つ、均等に並べられているだけである。
強いて言うなら一つだけ、他の建物の4…5倍以上の大きさを誇ることくらいだが

赤城「あの建物だけかなり大きい見たいですけど、あそこには何があるんですか?」
土山「それについては、後ほど社長の方から説明があります そうですね…強いて言うなら…"あなた"のために作られたと言っておきましょうか」
赤城「私のため…ですか?」
土山「あくまで私の感想ですよ お話してる間に着きましたよ ここが社長室です」

車を降りて、話してる間にいつの間に社長室の前まで来ていた。歩いている間に周囲に何があるか確認したかったが、さっきの会話が頭から離れないため、そこまで気が向かなかった。
社長室。正直なところ、赤城に緊張をしている様子は無かった。普段から執務室を行き来してためだろう。
コンコンコンッ
土山「秘書の土山です 青城社長、今日から配属になる彼女を連れてきました」
ワンテンポ遅れて「どうぞ、入りなさい」と
声が返ってる。それだけでもわかるくらい、心強い声だ。
社長秘書がドアを開ける。一礼して挨拶をした後、
赤城も一礼して部屋に入った。
ドラマや小説でよく見るシーンだ。
ドアに背を向け、こちらが入ってきたと同時に
椅子を向ける。

青城「こんにちは あなたが…赤城さんね」
そこに居たのは、黒髪で綺麗な髪と優しそうな顔をする美しい女性がいた。大和撫子と言ったほうがいいだろか。

青城「初めまして この造船所を取り締まっている青城と言います これから宜しくお願いしますね」

しかし、その女性は車椅子に座っていた。
少し驚いた赤城は彼女に挨拶をする。

赤城「初めまして、青城社長 今日からお世話になります赤城です お忙しいところ私に時間を割いて頂き、ありがとうございます」

青城「えぇ、宜しくね あと、そんなに固くならなくていいわ 長時間の移動で疲れてるでしょ?少し休憩してから…」
土山「社長…スケジュールに余裕はありません 直ぐに今後の説明を」
青城「えぇー、休憩しましょうよ もう午後の3時よ」
土山「ですから、そのセリフはそこの書類の山を片付けてから言っていただけますか…!!」

さっきまであった空気はどこへ行ったのか。
駄々をこねる社長と呆れる秘書のあまり格好の良くない打ち合わせが始まろうとしていた。
それを見ていた赤城も流石に困惑したが、
赤城の表情をいち早く察した社長が、話をもどす。

青城「コホン…では、今後の日程について説明するわ」
579名無しさん@おーぷん :2017/09/18(月)20:33:28 ID:Rpx
>>578
社長の一言で空気が変わった
さっきまでふざけていた顔も真剣な眼差しになっている。

青城「今後の日程だけど、私から直接言わせてもらうわ 土山秘書 プロジェクターと…照明を落として」

社長の合図で部屋は暗くなり、壁に今後の日程であろうデータが浮かび上がってきた。社長と机を背後に映るこの場面も、映画やドラマでよくあるシーンだ。きっとこの人は、こだわりがある人なのだろう。壁には日程だけでなく、資料である写真などが貼られていた

青城「一つ一つ説明すると、日が暮れてたまったもんじゃないから、まとめていうわね」
青城「赤城さん、あなたにはとある本を読んでもらってレポートを書いてもらいます それをこの1週間毎日欠かさず行ってください 読破するには1日中かかるってところかしら…もちろんレポートの評価もします」

造船所にいる以上は、普通に働いてもらうために、知識を付けろということだろうか?しかし、1日中となると艤装を治してる時間はどこへいく。赤城に許されている時間は少ない。少しでも早く艦隊に戻ると鎮守府の皆に誓った。これ以上、私だけが皆に迷惑を掛けたくない。
普段は感情を顔に出ない赤城であるが、今回ばかりは表情に焦りが出ていた。

青城「ちなみにこの本は7冊あります つまり、あなたの仕事は1週間本を読み続け、それをまとめる…っと言ったところかしらね」
土山「本を読んでいく中で、分からないところがあれば何でも言ってください それと休憩は自由に取って構いません」
青城「(私が説明するって言ったのに…グググ)仕事場は…そうねぇ…この隣の部屋を使っていいわ」
土山「それは、わたs」
青城「土山秘書、暫くこの部屋で業務に務めなさい 社長命令です」
土山「……わかりました 赤城さんなにか質問は…」

赤城の手は震えていた。何か言いたそうではなく、納得が行かないとわかるオーラが体からあふれている。赤城はゆっくりと顔を上げ、少し呼吸を落ち着かせながら口を開いた。

赤城「先程も言った通り忙しい中、時間を作ってくれたことには感謝します ですが」
赤城「今の私は艦娘であって、この海を守るために艦娘になりました。こうしている間も戦場では砲弾が飛び交い、人々が助けを求めています」
赤城「ここに来れば、治せないはずの私の艤装が治せると聞いて、希望が見えてきました…でも」
赤城「船を治すような設備はなければ、私の艤装すら見当たらない。…ましてや1週間本を読みづつけろですって?冗談じゃない。私は…私は!そんな事のためにここに来たのではないんですよ!!」

赤城が怒鳴るところを見たことがある人物は決して多くはない。自分の中で感情を向き出さないように常に心がけているからだ。戦場で感情的になれば死を招く。かつての経験が自分に語りかけているのだろう。

青城「船を治す設備が無い、私の艤装が無い…あなたは今そう言ったわね?その点は心配ご無用 ちゃんとあるから、そんな怖い顔しないの」
土山「赤城さん 先程話した、あの大きい建物のことについて私が話したことを思い出してください」
赤城「"わたしのため"に作ったそうね…」
土山「そうです つまりあなたの艤装はあそこにありますし、それを修理する設備もあります」
580名無しさん@おーぷん :2017/09/18(月)21:18:29 ID:Rpx
>>579
青城「ちゃんと水にも浸けるようにしてるから大丈夫」
赤城「なら、どうして…どうして最初から艤装を直させてくれないんですか!」
青城「あなたの鎮守府で3日寝ずに修理した人から聞いたけど、熟練の人でもまったくダメだったようね それであなたが直せるわけ?むしろそっちの方が時間の無駄よ」
青城「あなたには今一番必要なのは心を落ち着かること、そうメンタル面も含めてね」
土山「赤城さん、与えられた時間は多くはありません この日程については鎮守府の提督と、あなたの戦友…"加賀さん"からも承諾をもらっています」
赤城「そんな…提督や加賀さんまでも…こんな…」
青城「そそっ、つまり上司からの司令でもあるのよ さらにあなたは暫くここにいる訳だから 私の部下、即ち私が上司 大人しく支持に従うことね」

納得がいくものかと、思ったが提督や加賀を裏切ることだけはしたくはない。
赤城は歯を食いしばって、この司令に従うことにした。

青城「よろしい なら、早速仕事に入ってもらわよ 荷物は既に隣の部屋にまとめあるし、本も置いてあるわ 質問があるならこの部屋に気軽にきて頂戴
はい!以上!解散!」

社長の強引な締めで、この件は始まった。部屋から立ち去る赤城の表情は人に見せるような顔ではなかった。戦場で敵を見る目だ。皮の1枚、最後の骨が1本に砕け散るまで殺し続けてやる。そんな表情だった。

土佐「少しやりすぎじゃないですか?天城さん…赤城さん、凄く怖い顔してますよ」
天城「いいのよ、あのくらい言って方が正解 感情を押し殺ろすタイプなら感情をむき出しさせた方が色々と見えてくることもあるのよ 今のあの娘には」
土佐「赤城さん…途中で壊れなければいいですが…」
天城「その時はその時ね…艤装も処分していいって許可もらってるし」
土佐「そういう問題じゃ…」

実の妹に久しぶりに会えたと思いきや、現実を容赦なく押し付ければ誰だって、嫌な気分にはなる。
相変わらず天城の考えてることはよく分からない。

天城「まっ、なんとかなるんじゃないかしら?さーて仕事♪仕事♪」
土佐「それより、私の荷物をどうやってこの部屋に運んだんですか…天城さん1人で運んだとは思えません」
天城「うーん…秘密♪」

上機嫌?な天城とため息しか出てこない土佐は仕事へと戻って言った。隣の部屋では名前にもある、赤鬼の如く仕事をこなす赤城がいることも忘れて。

一日目
目覚めは良かったが、気分は良くない。
今日から本と睨めっこが毎日続くからだ。
下の階に食堂があるので、そこで朝食をとる。
ここの食堂はバイキング方式であり、中身も鎮守府より豪華に見えた。しかし、今の赤城に取ってはそんな事どうでもよかった。食堂には自分以外誰もいない。不機嫌な顔をした、私服姿の赤城だけが食堂にいた。

赤城「(ざっと見た感じ、本は厚くて7冊もある…でも読破に7日もかかるようなものじゃない 早く終わらせて艤装の修理に入ればまだ作戦に間に合うはず…)」

実は昨日、赤城はこっそり艤装のある施設を確認しに行っていた。秘書の言う通り、中には赤城の艤装と修理に使えそうな設備があった。中には鎮守府では見られない高性能であろうものがあった。

赤城「(ここは私の力だけで乗り切ってみせる…あの人たちの力なんて、いらないわ)」

普段の半分の量しか食べていない。食事の時間すら惜しい。赤城は早めに食事を終え、仕事に取り掛かった。朝5時40頃の出来事である。
581名無しさん@おーぷん :2017/09/18(月)22:04:02 ID:Rpx
>>580
※ここらへんから
青城→天城 土山→土佐に変えます。今更ですが、完全にオリキャラ入ってます。それとかなりのキャラ崩壊がありますのでよろしくです。

本の内容は難しい内容ではない。
むしろ今までやってきたことを復讐してるようなものだ。基本的な船の構造、計算、歴史など、優秀である赤城にとっては退屈になる内容だった。
本を読む以外にもレポートを書かなければならない、本に書いてるある以外のことを書けばあの社長は容赦なく破り捨てるだろう。
時間が惜しい赤城だが、最短な方法より確実な方法を選ぶ。
時計の音に気づき、針を見ると気がつけばお昼を越えていた。しかし、今日のノルマである本も読破してレポートまでも終わらせていた。

赤城「これなら、3日もあれば充分ね」

慢心…する訳がなかった。早速次の本に取り掛かったが、食事の事など知ったことではなかった。

日が暮れ始めた頃、社長室では赤城と天城が今日の成果について確認をしていた。

天城「うーん…ふむふむ…うん!OK!合格!」
赤城「そうですか、なら次の本を」
天城「ちょっと待って 気が早いわ 今日の仕事は終わりよ うちの会社は定時退社がモットーだし」

確かに昼間はそれなりの数の社員を見かけたが、
さっきから人気を感じない。

赤城「それなら残業申請をさせてください それで解決でしょう?」
天城「残業って結構なリスクになるって理解してる?ましてや、他から来た人に余計に働けって言えたものじゃないでしょ?」

経営者から見ればの視点なのだろう。天城の言葉には重みを感じた。しかし、ここで天城の表情が一気に変わった。

天城「それと、最後の2冊…相当覚悟して読まないとあなた…潰れるかもね」

潰れる?訳が分からない。その2冊は呪いでもあるのか?7冊を軽くめくったがそんなページはなかったのは確認済みだ。

天城「まぁ、潰れたくなければ今のうちに体力を回復させることね はい、今日はおしまい!解散!」
赤城「明日は3冊終わらせますよ その最後の2冊に全力を注ぐために」

赤城は一礼してから社長室を後にした。
社長の言っていた最後の2冊については確認しない。なぜなら自分が見たものは全て正しいのだから。

2日目

今日も天気は快晴だ。昨日と同じように朝食を取り、仕事に取り掛かる。3冊終わらせる。社長にそう宣言したのだから何が何でも終わらせてやる。
もっとも自分の決めたことを曲げることの方が気に食わないが。
今日のやる本の内容は、少しジャンルが違った。
緊急時の応急処置、火薬と武器の歴史、自然現象に付いてだった。
赤城にとってはまったく関係の無い内容ではない。むしろ昨日より今日の方が、実戦に役立つ知識だ。

赤城「結局終わったわ…もっと歯ごたえのある内容だと思ったのに これじゃただの復習ね」
赤城「最後の2冊も似たような内容だったし どんどん終わらせましょう」
582名無しさん@おーぷん :2017/09/18(月)23:11:20 ID:Rpx
>>581
夕方 社長室

天城「早いわねーもうこんなに終わらすなんて でも1日5冊は流石にやりすぎじゃないかしら?」
天城「レポートも、五冊の内容をわかりやすくまとめてあって、うちの社員も見習ってもらいたいわね…」

赤城「これで提督からの司令は終わりました 後は私の好きなようにさせてもらいすから では」

赤城が立ち去ろうとした時だった。

天城「あら?まだ本は残っているわよ」

それ聞いて赤城は立ち止まった。
からかっているのか?本はもう読み終えて、レポートもさっき合格を貰ったではないか。

天城「私は言ったはずよ "最後の2冊のために体力を残しておいて"と」
赤城「最後の2冊は終わったはずですよ よく見てください」
天城「よく見るのはあなたの方よ」

社長から本が渡される。今日終えた最後の2冊だ。

赤城「別になにも異変は感じませんが?」
天城「背表紙のタイトル下よ よく見てみなさい」

背表紙タイトルの下?普通に6巻と書いてあるが…

天城「残念!実は6巻は上下巻で1冊なのよ」

赤城はタイトルの下を確認した。確かに2冊の背表紙のタイトルの下には上下巻で分かれている。
しかし、これでは話と違うのではないか。

赤城「流石に話と違いすぎます 付き合っていられないわ」
天城「そうね この点は流石にやりすぎたわ ごめんなさいね」

珍しく素直な反応に、赤城は口を開らくのを少し躊躇った。なんとも言えない空気が部屋の中に漂う。

天城「7冊目もちゃんと用意してあるわ まぁ、これをやるかやらないのかはあなたに任せるけど」

これも提督の支持なのだろうか?それとも社長の策略か?艤装のことが第1優先するはずだが、乗り掛かった船を降りるのは容易ではなかった。

赤城「なら、その7冊目をこちらに下さい」
赤城「それと、やるかやらないかは任せると言いましたよね?なら、いつやろうが私の勝手にさせてもらいます」
天城「ええ、構わないわ はいこれ、最後の1冊よ」

最後の1冊を社長から貰う。今までの6冊よりかなり小さい。それと、後ろがやけに膨らんでいるような感じがある。なにか入っているのだろか?どっちにしろ、これで終わりだ。早く終わらせてしまおう。

赤城「明日の朝には終わらせます では失礼致します」
天城「えぇ、でも無理のないようにね」

無理のないようにか…とてもそんな羽を休めてる時間など自分にはない、早く終わらせなければ。
583名無しさん@おーぷん :2017/09/19(火)00:06:45 ID:5UI
>>582
天城「ふぅ、今日はこれで閉めようかな…」
両手を上にあげ、背を伸ばす。仕事を終えた後のこの行動は結構しっくりくる。
天城「にしても、最近よく肩をこるわ…足が動けばなぁ」
車椅子で生活をしている天城だが、
彼女の体は太っているわけではない。
むしろほかの女性からそのスタイルを羨ましがられることなんてよくある方である(本人の自覚はないが)。
豊満な胸、締まったウエストに車椅子生活とは思えない美脚。これは努力で手に入れたものではなく、勝手にそうなったものであるため、余計に羨ましがられる。
ただ、肩こりよりも気になることがある。
赤城の事だ。
天城「あの本が最後の試練ね…あの娘の今後を左右する1冊…ちょっと心配ね」
土佐「さっきから何独り言言ってるんですか 丸聞こえですよ」
ここ最近顔を見せなかった土佐が帰ってきた。
天城「ちょっと、どこ言ってたのよ?私には何も告げずにお出かけするなんて、ちょっとショック」
土佐「誰がお出かけに行くもんですか、仕事ですよ」
天城「ふーん…鎮守府に行ってきたところってかしら?」
まだ何も言ってないに、相変わらず鋭い。
その通りである、土佐はこれからの事のために、
鎮守府の提督の元に、直接話を付けてきたところだ。
土佐「理由はなんです?」
天城「それ私のセリフ… まぁ、いいわ」
天城「理由なんて簡単よ あなたこれから起きることを根回しする時って、私に黙って動くこと多いじゃない それで大体は察するわ 特に今回はわかりやすいし」
自分の悪い癖を見抜かれていたのは知ってるし、この答えが返ってくるの分かってた、だからこそ聞いたのだが。
土佐「提督に伝えてきました 作戦が最終局面に入るまでに赤城さんを送ると」
天城「へぇー…そこまで………ってぇ!誰がそこまでやれって言ったの!」
土佐「もとからその予定でしょう?そもそも予定立てたの天城さんじゃないですか」
天城「あらら、そんな予定立てたかしらーおほほほー」
妹と違って、と計画性が無いところがこの人の弱点…のはずだが、直感と判断力に優れすぎてて殆どの事を軽くこなしてしまう。そのせいで部下からも信頼もかなり厚い。
天城「まぁ、やるからにはこっちも全力で動くから安心して」
土佐「本当に大丈夫ですか?今回ばかりはちょっと不安ですよ…」
天城「うーん…全てはあの娘次第なんだけどねぇ」
その通り。ここからは赤城が舵を取っていく。彼女が間違った方向に進めば計画は崩れる。
現在、インド洋に向かってる鎮守府艦娘含めて多くの人々にも影響が出る。そう考えるとかなりリスクの高い計画だ。
土佐「なんだか、胸さわぎがします…」
天城「大丈夫よ 落ち着いて だってあの娘」
天城「弱いから 弱くて、情けないから」
天城「でもね、だからこそ知る強さがあの娘にはある」
天城「今は、あの娘を信じましょ 過去と今と向き合う時なんだと言うことを」
天城の口から出る一言一言が全て心強い。彼女の言葉は何度聞いても不思議におもう。怯えたり、不安がっていたり、前を向けない下を向いてる人を安心させ、自分が進むべき方向へと導いてくれる。
土佐「そうですね…私も姉さんに同じことを昔言われましたよ」
天城「結構結構、今日はもう遅いし…解散!」
土佐「お疲れ様でした、と言いたいですが…」
天城「んー?まだ何かあるの?」
とっとと言え、こっちは早く帰りたいんだよと言わなくても分かるような表情をしてる天城に対して
土佐はハッキリ言ってやった。

土佐「聞こえないからって、ちょっと喋りすきです(そういう私もですが…)少しは自重して下さい」
584名無しさん@おーぷん :2017/09/19(火)00:37:30 ID:5UI
>>583
時計の針は午前12時を指す手前だった。
つまり日付が変わる付近であるが、少し広い部屋の隅にある机の電気は消えてなかった。
頬杖をつきながら、本をめくる赤城がいた。
しかし、昼間と違ってペースは格段に落ちている。
特に眠くもなければ空腹でもない。
原因は本のタイトルにあった。

赤城「巡洋戦艦天城…か」

巡洋戦艦天城… 簡単にいうと赤城の実姉である。
もとは、赤城は天城型巡洋戦艦として生まれるはずが、航空兵力の増強により空母への改装が決まっていた。
しかし、姉である天城は改装中に大地震で竜骨をやられ再起不能。
結果として残ったのは赤城だけである。
これはかつてあった戦いの出来事であり、艦娘としての赤城とは少し経由が違った。

姉の天城が行方不明である。

赤城「姉さんは空母に改装してからの幾つもの試運転で高い評価を収め、期待されていた…」
赤城「でも、横須賀から横浜へ航行中に謎の大爆発を起こし大破炎上…」
赤城「その後捜索をするも行方が分からず断念、書類上、轟沈扱いか…」

姉は自分と同じ焦げ茶色をした髪を持ち、凛とした顔立ちで妥協は許さない厳しい正確だった。
しかし、幼い頃から姉に支えられた事は星数であり、赤城自身も姉の天城を誰よりも信頼していた。

赤城「この本を渡した意味はよく分からない…でも」
赤城「姉さんは必ず生きてる きっと本部に隠れてどこかにいるんだわ」

正直レポートをまとめるの事にかなり時間が
かかりそうだった。しかし、これは自分が決めたこと。なら、意地でもやり抜くぞと、気合を入れたところで本の隙間からなにか落ちてきた。
この本を受けとったときに気になっていたところだ。

赤城「?…これは、なにかしら… この手帳はどこかで…」

落ちてきた手帳に手を伸ばすし、中身を開く。
しかし、落ちてきた2冊というのが、天城の言う
2冊だということをこの場では気づけいなかった。

赤城「なに………こ……れ…」
585名無しさん@おーぷん :2017/12/11(月)23:30:11 ID:luT
>>584
お久しぶりです。3ヶ月も空いてしまった…
見返してみると、誤字と誤用が多いですね…
気を取り直して、続きです。

-数年前―
赤城「今日もいい風ね…ここの街は落ちつきがあって、でもちょっと賑やかでお洒落な街」
赤城「退役したらここに住もうかしら」

すうねんまえの
586名無しさん@おーぷん :2017/12/12(火)00:08:02 ID:Xbn
>>585
すいません…誤爆です
一レス無駄にしてしまった 反省します

-数年前―
赤城「今日もいい風ね…ここの街は落ちつきがあって、でもちょっと賑やかでお洒落な街」
赤城「退役したらここに住もうかしら」

ここは横浜 昔から人が多く出入りする港町であるため流行りものがすぐに手に入る。地方または海外からの移住者もかなり多く、異国の店通りがあったり、洒落た店が数多く並ぶ…まさに大人の街でもあった。
この頃の赤城はまだ空母に改装して間もない時だった。横須賀で改装をやっとの事で終えたが、精神的な疲れは限界に達していた。三日も寝ずに艤装と睨めっこすれば無理もない。今日は久しぶりの休暇だ、改めて外の空気 港町の活気の良さに感動を覚える。

赤城「後2時間後かぁ…早く来すぎたかな」

時計を見つつ赤城は誰かを待っている。二時間も前に待ち合わせ場所に着いたが、赤城の顔には嬉しさと希望に満ち溢れる笑顔でいっぱいだった。

赤城「ふふっ 姉さんと買い物なんていつ以来?もう何ヶ月?いや1年前くらいかな…」

今日の赤城はバッチリ決まっていた。彼女はまだ20代前半であるが、格好的には20代後半に近い。
しかし、the大人の一言で表せる雰囲気と赤城の容姿もあってか、街の男達は赤城に視線を向ける。
だが、今日の赤城は男と待ち合わせてるのではない。
誰よりも大切な実姉の天城との待ちに待ったお出かけの日だ。意識しなくても勝手に身だしなみに気を使ってしまうのは昔からよくある事である(赤城の性格上の事も有るが)

今日は晴天。冬の気配も僅かに感じられ、少し暖かく少し肌が張る寒さであるが、ちょうどいい。
そう思いながら赤城は、近くの雑貨屋で時間を潰すことにした。

―数時間後―
今日の横浜は1段と賑やかい。多くの人が駆け足で港に向かっていく。ある人は高くて見晴らしの良い場所へ向かっていく。お祭りだろうか?それとも超有名なハリウッドスターでも来日来たのか?
答えは少し遠くに見える東京湾の真ん中にあった。
東京湾の真ん中から1本の黒い塔が見える。その黒い塔はなんだろうかと、聞かれればほとんどの人はあれは船の煙だと答えるだろう。
船が煙を噴くのは当たり前だろうが、その煙は普通ではなかった。真っ黒で徐々に横に広がりつつ、さらに勢いを増してる…そう、つまり燃えている。
しかし、煙の規模を考えると大型の船が燃えてるはずだが、船体の形すら見えない。そのせいで人々は余計に興味を持ちあっという間に海沿いは人で埋め尽くされた。
そこに1人の女性がいた。その女性は何が燃えているのかすぐに分かった。東京湾に黒煙を出し爆発音ともに燃え続ける影は1時間後に自分と楽しく買い物をしているはずだった…そうはずだったのだ。

あそこで燃えているのは 天城だ
587名無しさん@おーぷん :2017/12/12(火)00:51:06 ID:Xbn
>>586
大型のタンカーが覆えるほどの黒煙と爆発。
核弾頭でも積んだ小型船が爆発したのならあれぐらいの状態にはなるだろう、だがそんな物が爆発すればこちらにも被害が出るしはずだ。他にも危険物など色々と考えるがそもそも小型船程度にそこまでの積載力は無い。
小さくて爆発力のある物…そうなると答えは一つしか無い。艦娘だ。艦娘の艤装ならばこそありえる話だ。
だが、赤城はそんな冷静に分析する余裕など無い。
頭の中で何が鳴っている。自分に危機を知らせる第六感だろうか…。いや…自分の命の危機ではないが
心の支えが無くなることに第六感が働いてもおかしくは無い。

赤城「姉…?…さ…ん…?」

白い肌は青く染まっていく。しかし、肌がそれよりも早く赤城は横浜泊地へと急いだ。


横浜泊地でも大騒ぎだった。艦娘がドックから少し離れた人目に付くとこで、大破炎上していれば軍の関係者は誰だって焦る。
しかも、これから主戦力になる航空母艦だ。実機テストでも高い評価を出し、新しい希望としてこの横浜に来るはずが絶望に一気に変わり、青ざめた軍の関係者がそこら中を狂ったように駆け回っている。

赤城「あの…っ! あそこで、燃えてるのは天城…!姉さんですか!そうなんですか!!!!」

勢いよくその場にいた、軍人に問い詰める赤城。
そこにいる赤城に普段の冷静さは何処にもない。

軍人「君は…?そうか、天城くんの妹…赤城くんだね? ここにいるなんてね」
赤城「そうです!妹の赤城です!! ですから、あれは…!」
軍人「まぁ、落ち着きなさい 感情的になって事は進めてはならんよ 軍人であるから尚更だ」

この軍人は何を落ち着いてるのか?こっちは姉1人が燃えてるんだぞ!下手すれば身体にダメージを残して一生植物人間か最悪はここで死ぬかもしれない。ふざけるな!
軍人は感情的になってはならない、そんな事は今の赤城の耳に届くはずが無い。

軍人「…わかった 後で知ることになるがまぁ、いいだろう」
軍人「確かに君の言った通り あそこで燃えているのは君の姉、天城型航空母艦 天城だ 先ほど護衛していた僚艦から入電が入った…」
軍人「確定情報だ」

軍事んから容赦なく突き付けられた現実に、赤城は
足に力が入らなかった。自分が何をすればいいか分からず、ただその場に倒れ込むしかなかった。

軍人「お、おい!しっかりしてくれたまえ!まだ、天城は沈んだわけじゃない!」
軍人「君の力が必要だ!姉を救いたいのは私も同じ気持ちだ! 目を真っ直ぐに見てくれ!」

感情的になってしまった軍人の言葉など、知ったことではない。心の支えが崩れた音がした………………………

―○月〇日―
少し、落ち着きを取り戻せてきた。これから気持ちの整理を付けるために姉さんに起こった身について、書き出していこうと思う。今ここで、私がダメになれば艦隊は崩れる。そんな気がする。辛いがここが人生の分岐点になるだろう。
588名無しさん@おーぷん :2017/12/12(火)02:12:14 ID:Xbn
>>587
〇月✕日
今書いている日からちょうど2ヶ月前。
姉さんが東京湾の真ん中で、謎の大爆発を起こした日。あの日から全てが狂い始めた。
絶好の買い物日より、待合わせまで後1時間後、
そんな期待を全て絶望に変えたあの日あの時あの場所。私は絶対に忘れない。泊地で受けたあの絶望も。

〇月△日
泊地で倒れた後の事は覚えていない。
私は、医務室に運ばれ三日も寝ていたらしい。
だが不思議と普段の冷静さを取り戻せていた。
姉さんを探そう、大丈夫。必ず生きている。
一気に進めるのでは無い、感情的にならずに落ち着いて、尚且つ冷静に探って行けば真実にたどり着けるはずだ。諦めたらそこで全てが終わる。足は動く。 いこう。

〇月✕〇日
前回の日記から約1週間が立ったが、情報はあまり集まっていない。姉さんを護衛していた
僚艦の艦名すら明確に出来ない。軍部の誰に聞いても 「今探っている 後に必ず伝える」と同じ答えが来る。正直この横浜にいる事に限界を感じ始めてきた。しかし、ここで下手に動けば軍部に対する探りが難しくなるだろう。でも私は諦めない。
必ず姉さんは帰ってくる。厳しい面もある姉さんだけど、今まで約束を破った事は一度もない。
大丈夫だ、ひょっこり顔を出して来るに違いない。

〇月✕△日
まだ情報は集まらない、私が泊地に来た時に
話しかけた軍人をやっとの事で見つけたが、
目を離した隙に逃してしまった。
だがこれで一つわかった。あの軍人が何かカギを握っている。
あの時も情報をくれたのはあの軍人だ。ここからが正念場だ。
「常に冷静沈着であれ。満身の心に死は近づいてくる」姉さんがいつも言っていた言葉だ。
今になってその意味がよく分かる。

〇月〇〇日
遂にやったぞ。明後日の定期連絡会で姉さんの
情報が手に入るみたいだ。だが、ここで満身は
駄目だ。いつものと変わらない日常を過ごして
明後日を迎えよう。そう言えば最近、新型の零戦を開発したと噂が流れている。思えばもう3ヶ月も海に出ていない。しかし、妙だ。今日に至るまで軍部から何も命令がなかった。今の私の心理状態を考慮しての考えだろうか?
そんな気が回るほどの器を軍部持っていると考えなたくはないが…
589名無しさん@おーぷん :2017/12/12(火)02:13:02 ID:Xbn
>>588
〇月〇△
明日はいよいよ定期連絡会だ。今朝、軍部から帰還命令が発せられた。
期限は明明後日だ。十分時間はある。
明日が過ぎて、気持ちの整理をする時間もある。
気分転換に外へでも散歩に行こう。この横浜には当分これそうにない。
今のうちに景色を覚えておこう。

✕月✕日
あと数時間後に、全てが決まる。思えばあと時と同じ状況だ。大丈夫。気持ちは落ち着いている。
いこう、希望はあるんだ。
✕月✕日 連絡会メモ
天城型航空母艦 天城
ヒトフタマルヒト:東京湾中央地点で機関部不調により異常燃焼発生。
ヒトフタサンハチ:異常燃焼発生から約20分。機関部より火災発生し爆発。格納庫内約28機の艦載機に引火誘爆。この時点で中破確定
ヒトサンマルマル:度重なる爆発により、大破炎上、期間停止。護衛していた神風型駆逐より入電
消火活動を開始、その後曳航を試みるも極めて困難であると報告。
ヒトヨンフタヨン:被害甚大であり、これ以上の行動は世間・敵側への情報漏えいの可能性があると判断し、天城型航空母艦 天城を行方不明及び就役を取り消すと判断し、二番艦赤城を一番艦とし、
今後 赤城型航空母艦 赤城として就役と判断す
嘘だ、嘘に決まってる 姉さんが行方不明 死んだのか私がネームシップ わけがわからない
嫌だ 認めたくない だって姉さんは やくそくを守るひと わたしをおいて死ぬわけがない
これはいんしょうそうさだ ぐんぶのつごうだ そうだそれだ それにちがいない

✕月△日
ねえさんがかえってこないきっと あすにはくる しんじよう







✕月〇日
ねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさん ひとりにしないでさびしいさびしい やくそくやぶったやくそくやぶった どあがうるさいだれかくる ねえさんねえさんねえさんねえさんたすけて
たすけてたすけてたすけてたすけて いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ ひとりはいやだいやだいやだいや だ い こ わ い
こわ い た
590名無しさん@おーぷん :2018/02/08(木)12:06:21 ID:pY1
秋津洲のあ!

あいくるしい姿で

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