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艦これSSスレ@おーぷん 2隻目

1名無しさん@おーぷん:2014/10/18(土)15:30:09 ID:cre4c4enO()

ここは艦これSSスレです。

・作品投稿する際は投稿の衝突などを避けるため、一声かけてから投下してください。
・他の投稿者や感想を述べたい人に投稿終了が解るよう、投降の終わりが解るような告知もお願いします。
・皆が気軽に楽しむ為、荒らしなどと言った行為は慎むようお願いします。
・新スレは、投稿作品がスレまたぎとなりそうな場合に、その作品を投稿する人の判断で立てて貰って構いません。

その他のルールは随時追加していく形でお願いします。

前スレ
http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1395904211/
2駆逐艦は最高だぜ :2014/10/19(日)23:30:50 ID:uBO2e06Ty
>>1
pixivに投稿したものですがよければお目汚し程度にどうぞ

キャラ崩壊言われましてもうちの長門さんはこんな感じなので崩壊してません
3駆逐艦は最高だぜ :2014/10/19(日)23:31:56 ID:uBO2e06Ty
「夕雲型一番艦、夕雲、着任しました。提督、甘えてくれてもいいんですよ?」

「なん……」

「だと……」

 夕雲着任の挨拶に提督と長門が身を乗り出す。

「はい、二人共ストップ。夕雲も二人をからかわないで……めんどくさいから……着任したてで疲れてるでしょ?巻雲の部屋開けてあるから早く休むといいよ」

「皐月さんありがとうございます。では休ませてもらいますね、久々に妹達の顔も見たいですし。それでは」

「うむ、それでは」

 頭を下げ執務室から出ていこうとする夕雲の後を長門が追おうとする。

「ちょっと待て、そこのビックセブン。俺を差し置いて何をしてるんだ」

「ハハハ、勝てばよかろうなのだ!!」

「はぁ……二人共いい加減にしないと……ボク……怒るよ?」

『すいませんでした!!』

 どこからともなく日本刀を取り出した皐月に二人の華麗な土下座が決まる。
4駆逐艦は最高だぜ :2014/10/19(日)23:33:02 ID:uBO2e06Ty
「はぁ……というかさ、なんで長門さんいるの?秘書艦ボクだよね?」

 皐月が提督を睨みつける。

「いやちょっと待て、俺は関係ないぞ。気づいたら自然にここにいたぞこいつ」

「フフン、この長門、新しい駆逐艦が来たとあらばお迎えするのが当然だろ!!」

「うん……もういいよなんでも……ほら司令官、夕雲着任の書類まとめちゃって、今日の執務それで終わりだからさ。そうだ、晩御飯どうする?」

「了解っと、晩飯かーどうすっかなー」

「私は皐月が作ってくれたものなら何でもいただくぞ」

 何故か居座っている長門が二人の間に割って入る。

「……長門ちょっと飲みに行くか」

「え?でも?皐月の手作り――」

「皐月今日はそれでいいか?もしなんだったら久々に睦月達と晩飯食ってこい。俺の権限で少しだけどサービス券やるから」

「そうだね、ボクはそうするよ」

 長門の発言を無かったものとして二人は会話を続ける。
5駆逐艦は最高だぜ :2014/10/19(日)23:33:34 ID:uBO2e06Ty
「では私もそちらに――」

「長門お前は今から鳳翔さんの所行って待ってろすぐ行くから、というか提督命令だ。従わないと今後駆逐艦との接触を禁止する」

「なに……卑怯な……まぁいい、先に行っておこう。じゃぁな皐月、睦月たちによろしく言っておいてくれ」

 長門は少し不満気な顔を見せ、ブツブツと呟きながら執務室を後にした。

「なぁ皐月?」

 提督がため息混じりに皐月に声をかける。

「何、司令官?」

「あいつ本当に、栄誉ある連合艦隊の旗艦なんだよな?」

「断言できればいいんだけれど……ボクも正直自信がないよ……」

 ため息混じりに皐月がその問いかけに答える。
 その後何の問題もなくデスクワークを終えた提督と皐月はそれぞれがそれぞれの夕食場所へと向かっていった。
6駆逐艦は最高だぜ :2014/10/19(日)23:34:20 ID:uBO2e06Ty
「こんばんわ、鳳翔さん。長門は?」

 鎮守府敷地内の一角にある居酒屋。艦娘が130人以上に増え、出撃がない艦娘達はそれぞれ自分の経験や能力を活かし鎮守府内部で様々な事を行っている。ここは主に鳳翔が切り盛りしている小さな居酒屋で、隼鷹や千歳はもちろん、料理の美味しさから暁達にも好評である。

「こんばんわ提督。今日もお疲れ様です。長門さんなら奥の席にいらっしゃいますよ。お飲み物はどうします?」

 普段の装いと殆ど変わらない、変わるところといえば艤装を外している鳳翔が笑顔で提督を迎える。

「うーんじゃあハイボールで。料理はこの予算でオススメをお願い出来る?」

「ふふっ、了解しました。それじゃぁ先にお酒だけお渡ししますね。ごゆっくりしていってください」

「うん、ありがとう」

 提督はその場でジョッキを受け取ると長門が通されているという奥の個室へと向かう。

「長門……ってお前もう飲んでるのか……別にいいけどさ」

「フフッ疾きこと島風の如しだ!!」

「いやドヤ顔で何言ってんだお前。そもそもお前島風じゃねえし、でかいし」

「私だって……できれば駆逐艦に生まれたかった……」

 提督の一言で大きなビールジョッキを抱えながらその場ににうなだれる長門。

「いやお前、うちの鎮守府にはいないけど世の中には戦艦になりたい駆逐艦だっているんだぞ、というか恐らくそっちの方が大多数だよ」

 提督はため息混じりに長門に突っ込みながら、外套や帽子を外し、襟元を緩めながら長門の対面に座る。
7駆逐艦は最高だぜ :2014/10/19(日)23:34:53 ID:uBO2e06Ty
「その駆逐艦がこなかったのは提督の運と指揮のせいだと聞いているが?」

「あの作戦で誰かさんが毎回大破しなけりゃうちにも磯風がいたかもな」

「痛いところを……」

「あらあら、早速盛り上がっていますね。今日は貸し切りにしておいたので存分に騒いでいってくださいね。はい長門さんビールです」

「ありがとう鳳翔」

「サンキューな鳳翔さん」

 提督と長門が簡単な問答をしていると鳳翔が大ジョッキよりも大きなジョッキに注がれたビールと、簡単な料理を持って二人のところに現れ、いつもの笑顔のまま再び奥へと引っ込んでいく。

「仕切りなおしだ、乾杯と行くか」

「うむ、それでは――」

 二人が頭上にグラスを掲げる。

『やっぱり駆逐艦は最高だぜ!!』

 そんな掛け声とともに乾杯が酌み交わされ。すぐに提督が頭を抱える。
8駆逐艦は最高だぜ :2014/10/19(日)23:37:30 ID:uBO2e06Ty
「ついついまたやっちまった!!青葉?青葉いないよな?」
「どうしたんだ提督よ?いつものことではないか」
「お前、この件で前の夏にすっごい望月に煽られたんだよ!!」
 提督は夏の一件を思い出し、隠しカメラや盗聴器が設置されていないか、座布団の下から天井までくまなく探す。
「ご褒美じゃないか!!……いやそうでもないか……まぁ、落ち着け。鳳翔の店だぞ?そんなことあるわけがないじゃないか……多分」
「そうだよなぁ……考え過ぎかなやっぱ……うん」
 長門の言葉に促されるように提督は元の座に着いた。
「それでだ、私が思うに提督は少々贔屓がすぎると思うのだが?」
「いきなりぶっこんでくるなお前は……で、そう思う理由は?」
「そうだな、まず第一に――」
 長門がジョッキのビールを空ける。
「この鎮守府の艦娘を練度が高い順にデータ整理するだろ?そこでトップ10を見てみると、まず皐月。まぁこれはしょうがない、続いて比叡や加賀、最上が出てくるのも分かる……がトップ10の中にレーベ、望月、ひび……今はヴェーヌルイか……が含まれている。他の鎮守府のデータも見たことがあるがTOP10人のうち3人が駆逐艦というのはあまり見たことがないぞ……」
「……そ……ソンナコトナイヨ」
「提督よ……目を逸らしながら人口音声みたいな声になるのはやめろ……。次にだ、そんな駆逐艦好きの提督ではあるが提督に辛辣な駆逐艦、主に曙、不知火、満潮等だが極めて練度が低い。その割に、取るに足らない点ではあるが、あくまでも客観的に見て、性能が低いとされる睦月型の練度が何故か高い、とまぁこんな所だ。どうだ?」
「反論の余地はないが言い訳させてくれ……」

 ヤケ気味に酒を煽りながら、うつむき加減の提督は呟く。

「何だ?」

「駆逐艦好きに関してはもう言い訳すら出来ない、睦月たちについてもだ。曙たちについてなんだが、そのなんだ……決して嫌ってるわけではないし、俺の贔屓は全員がある一定のラインの上に立った+地点からという認識を持って欲しいんだが――」
 提督がジョッキに残った酒を飲み干す。
「この世界でぐらい優しくされたいじゃん!!こっち来てまでクソだの使えないだの俺の心そんなに強くないんだよ……いや分かってる。あいつらもいい子だし、頑張ってるって知っているからそれには応えたい、でも出来ることなら優しくされたいじゃん?」
「提督、それ以上世界を壊す発言はやめておけ……なるほどな。しかし、私もこの前勝手にお泊りしようとしたらクソ戦艦と罵られたがアレはアレで良いものだったぞ」
「お前と一緒にすんなこの変態」
「ふむ、しかし提督にそのようなことを言われても何も感じないな。まぁ、しかし――」
 長門が自身の後ろにある窓から上空に輝く月を眺めながら微笑み、
「私は提督が、この鎮守府の艦娘皆を大事にしていることは知っているし、今日更に知ったぞ。多分他の皆もだ。そうだろ鳳翔?」
「ええ、そうですね。提督はちょっと不器用なところもありますし、変なところもありますけど、その点に関してだけは私達皆が知っていますよ。はい、お二人共ビールやハイボールもいいですけど今日いい日本酒が入ったのでいかがです?いい季節ですし熱燗ですよ。それと追加のおつまみです」
 タイミングを見計らったかのように現れた鳳翔が、二人のジョッキを片付け、新しく徳利とおちょこ、料理を机の上に並べる。
9駆逐艦は最高だぜ :2014/10/19(日)23:38:31 ID:uBO2e06Ty
「うーん、なんか複雑だけどまぁいっか」
 提督が上機嫌で二人の言葉を受け止める。
「あとこんな風に単純なところもだな」
「ですね」
 長門と鳳翔がそんな提督の様子を見て顔を合わせて笑う。
「なぜ笑う……俺は至って正直だぞ全てにおいて。というか長門お前も――」
 提督がおちょこの中の日本酒を空けると楽しそうに笑う長門見据えなおす。
「何だ提督?私になにか不満な点でも?あぁ、ありがとう」
 提督から酌を受けながら何かを言いたそうな提督と顔を突き合わせる。その二人の顔はほんのり赤くなっている。
「いやさぁ……練度も申し分ないんだけどさ……まだ鎮守府内の駆逐艦達に対する変態行為はビックセブン補正とか色々あって、ギリギリ法の範囲ならまぁ許してもいいんだけど……何でお前出撃して最初に敵の駆逐艦狙うんだよ!!結果として敵戦艦空母が残って、お前が皐月やらレーベ庇って被弾して撤退が多いんだよ!!あ、ありがとう」
 若干熱くなっている提督に長門が酌をし、少しバツが悪そうにはにかむ。
「あーそれは……うーん……なんというか提督は私達艦娘の成り立ちというか、どういう存在なのかは皐月に聞いてるよな?」
「あぁ、ケッコンカッコカリした時に聞いたよ。簡単にいえば良い付喪神なんだろ?まぁそうじゃなければ、性格の微妙な差はあれども同じ姿の艦娘が多数存在する理由が付けられなくなるしな。それは納得してる」
 お互いちびちびと酒の手を進めながら若干落ち着いた様子で話を進める。
「では、深海棲艦のことも大まかには理解しているという認識でいいかな?」
「まぁ、俺の認識が合っていればだけどな」
 提督の答えを聞くと長門は残っていた酒を一気に飲みほす。
「私は……開放してやりたいんだよ。戦っている時に感じる『あの娘達の』負の感情から……それが例え敵であっても、その呪縛からな……戦うのは私達だけでいい……私の思いが伝わっているかどうかは分からないがそういうことだ。それに、こうして変態だがある程度有能な提督の元にいる、沈むことはない、少なくともあの光の中でな……」
 長門が少し遠くを見ながらそう呟く。
「変態は余計だよ、そっくりそのままお前に返してやる。お前の考えは理解した、敵の感情は戦場にいない俺には計り知ることができない……だがな、戦術もある。恐らくだがお前考えていることは他の皆も同じはずだ。だから、あまり気負わず仲間に任せてみるのも一計だぞビックセブン。なぁ、鳳翔さん?」
 提督も残りの酒を飲み干し、長門に真剣な表情そう伝え鳳翔の方に顔を向ける。
「ええ、そうですよ長門さん。皆強い娘ばかりです。それに、少し変ですけどこの提督もいるんですから」
「鳳翔さんそのオブラートが逆に辛いからやめて……」
 笑顔でそう告げる鳳翔の言葉に提督は肩を落とす。
10駆逐艦は最高だぜ :2014/10/19(日)23:39:26 ID:uBO2e06Ty
「フフッそうだな。私も気づかぬうちに連合艦隊旗艦という称号を気負っていたのかもしれんな。だがな……私の駆逐艦達に対する愛はこれからも変わらんぞ!!」
「むしろそっちを少し自重しろよ!!このながもんが!!」
「変なアダ名をつけるな!!だがそれ駆逐艦達の間で流行るともっとこう親しみが湧きそうだからどうにか流行らせておいてくれ!!」
「やっぱなんか残念だよお前!!もっと他の鎮守府の長門みたいに凛と出来ないの??」
「提督には残念と言われたくない!!それに、よそはよそ!!うちはうちだろ!!」
「お母さんかお前は!!」
「まぁまぁ、おふたりとも落ち着いてください。追加のお酒持ってきますね」
 連合艦隊旗艦と舞鶴鎮守府提督のどうでもいい口論を鳳翔が止めに入る。
「あ、鳳翔さん使って申し訳ないんだけど――」
 その場をさろうとする鳳翔を提督が呼び止める。
「なんでしょうか?」
「せっかくだから、隼鷹やら千歳、ビスマルクも呼んでやってくれませんか?誰か連れてきてもいいって感じで。このままだと喧嘩になる」
「フフッ、分かりました。お酒は大勢で飲むともっと楽しいですからね」
「提督!!」
 二人の間に長門が割って入る。
「何だ?」
「駆逐艦は!!」
 長門はバンバンと机を叩きながら催促する。
「……鳳翔さんえーっと……レーベとマックス追加しても大丈夫?」
「ええ、問題無いですよ。提督はここで飲まれる時大人数になることは分かっていましたから、連絡が来た時にもう色々準備してあるんですよ。任せて下さい。それでは座を外させていただきますね」
 鳳翔がポンと胸を叩き、再び調理場へと戻っていく。
「よろしくお願いします」
「ちなみに提督、そのチョイスの意味は?」
「呑兵衛軽空母と、ビスマルクは酒強いからな……で、駆逐艦の中でも割りと飲めそうな奴らをチョイスしてみた。ヴェーヌルイは今日は第六駆逐隊でゲーム大会やるって言ってたし、睦月型は今日は皆でゆっくりしろって皐月に言っちゃったからな」
「なるほど、そういうわけか納得した、フフッ楽しくなりそうだ」
「あんまり変態行為するなよお前」
「その言葉そっくりそのまま返すよ。お、丁度一杯ずつ酒が残っているようだな。提督よほら」
 長門が提督に酌をする。
「おう、ありがとう。ほらお前も」
 提督も残りの酒を長門のおちょこに注ぐ。
「それじゃあ、仕切りなおすか。何に乾杯する?」
「決まってるだろ?」
 二人がアイコンタクトで盃をあげる。
『駆逐艦に乾杯!!』
 本日二度目の乾杯が交わされた。
11駆逐艦は最高だぜ :2014/10/19(日)23:40:06 ID:uBO2e06Ty
「ヒャッハー、提督、それに長門さん呼ばれてきたよ―?」
「お邪魔しまーす」
「お前ら酒持参かよ……」
 乾杯から少し間をおき隼鷹、千代田が一升瓶を持って姿を現す。
「提督、こんばんわ。呼んでくれてありがとう」
「ふふっ、楽しそうね」
「ドイツ産のビールたくさん持ってきたわよ!!」
 ほんのり顔が赤いレーベ、マックス、ビールケースを抱えたビスマルクもほぼ同時に姿を現す。
「もう飲んでるのか。って長門さり気なくレーベとマックスの間に入るな。むしろ俺が――」
 目にも留まらぬ速さでレーベとマックスの間に移動し正座している長門に提督が突っ込む。
「あっれー?提督いいの?皐月ちゃんにいっちゃうよ?」
「勘弁して下さい……」
 縮こまる提督の姿を見て全員が笑う。
「そういえばあの娘は?」
「あー、お手洗い言ってから来るってさ。しかし、まぁ偶然とは言えよく一緒に来たね」
「ん?千代田、誰か連れてきたのか?まぁいいけど。大人数のほうが楽しいしな」
「皆さんお待たせしました、ほら曙ちゃんもこっちこっち」
 料理を持った鳳翔の後ろから曙が少し恥ずかしそうに顔をのぞかせている。
「お、曙。珍しいなお前がこういう会に来るなんて」
「何よクソ提督?何か文句でもあるわけ?」
「いや、無いけど。とりあえず座れって……ってビスマルクとマックスは何大爆笑してるんだ?」
 ビスマルクとマックスが腹を抱えて大爆笑している姿が提督の目に映る。
「フフッ……クソ提督って。ハハハハハハッッハ、クソってフフフフフフ」
「曙いいわそれフフフフフ、私も明日からそう呼ぼうかしら、クソってフフフフフ」
「ちょっとマックス……それにビスマルクさんも……ブフッ」
 二人をたしなめようとしたレーベもその段階で吹き出す。
「沸点低いなドイツ組!!まぁいいや、全員揃ったし乾杯するぞ、鳳翔さんもほら、曙もとりあえず座れ座れ」
「では、お言葉に甘えて」
「しょうがないわね」
 提督が鳳翔と曙を招き入れグラスを渡す。だがその視界には何故か曙の前で土下座する長門の姿があった。
「おいそこのながもんさん……何してんの?」
「曙よ!!私を罵ってくれ!!」
 長門が全力で叫ぶ。
「何言ってんのよ、このクソ戦艦!!」
「ありがとうございます!!それでは乾杯と行くか」
 満面の笑みでグラスを掲げる長門と、それを見て大爆笑する隼鷹と千歳。そして若干引いている曙。
「本当お前は……曙も気にするな、こういう奴だ。じゃあ、いくぞ」
『乾杯!!』
 大きな声で、楽しそうに乾杯が交わされた。
 その後、メンバーが増えたりしながらこの飲み会は朝まで続いた。
 次の日、作戦に支障をきたすレベルの二日酔いになった各人はそれぞれの姉妹や秘書艦にこっぴどく怒られたという。ただ一つ変わったことがあるとすれば、曙の表情が少しだけ柔らかくなったことらしい。(漣談)

艦!!
12駆逐艦は最高だぜ :2014/10/19(日)23:40:56 ID:uBO2e06Ty
以上です。
見やすいように改行挟んで書いてたら行数めっちゃ増えてしまったので後半圧縮しました
申し訳ないです


シリアスってどうやんの……
13名無しさん@おーぷん :2014/10/20(月)16:50:08 ID:qZ41rLtz2
凛々しく変態やってるながもんさんw

SS投稿しても大丈夫でしょうか?
14ケッコン狂想曲 :2014/10/20(月)17:04:53 ID:qZ41rLtz2
自分がケッコンしたときの状況っぽく書いてみました。

女提督です。

「ねぇねぇ、知ってるー?ケッコンカッコカリってのが実装されるんだって」

とある鎮守府の食堂で、向かい合わせになった北上と大井が頬杖を突きつつ話していた。
「北上さんは興味あるの?」
「んー、まぁ、現状、あたしが一番練度が高いからねぇ、にしし」
「……そう、ですね。でも、うちのところの提督、ケッコンするのかしら?」
「どうだろねー。艦隊に組み込んだ子はもれなく好きになるタイプだから、一人に決められないんじゃない?」
「あー、確かに……」
北上がふらりと通りすぎようとした艦娘に声をかける。
「ねー、川内はどう思う?」
「……何?夜戦に最適な装備について?」
「あはは、違う違う。ケッコンカッコカリだよ、聞いたことない?」
川内は眉をひそめ、考え込む。
それを見た大井が茶化すように言う。
「夜戦に関係ないから覚えてないんじゃないですか?」
「…………私達、艦娘だから提督とは結婚出来ないんじゃないの?」
「え、あー、そっちじゃないんだけどねぇ」
「まだ大本営からの正式な発表はないけど、練度の上限解放が出来るって噂よ。当分関係ないでしょうけど」

「上限解放……もっと夜戦出来るかな?」
15ケッコン狂想曲 :2014/10/20(月)17:07:34 ID:qZ41rLtz2
(どうぞと言われる前にやってしもた……)

「ふふーん、テートクとケッコンするのはこのワタシデース!」

「……なんでこちらを指差しながら言っているのでしょうか?あ、紅茶のお代わりいただけますか?」

赤城は紅茶のカップを金剛に渡しつつ、もう片方の手でマフィンを取り、口に放り込む。

「アカギ、何杯飲んでるネー!ンモー、仕方ないデスネー……」

「金剛さんの淹れる紅茶が美味しくてつい……それで、ケッコンカッコカリとはなんなのでしょう?」

「きっと、テートクと愛の契りを交わす儀式デース!」

「愛の契り……身体を交わすのでしょうか?」

「は、はひっ?!あ、アカギ、大胆だヨー……」

「……?金剛さんはそういう意味でおっしゃったのでしょう?」

「あ、えと、その、い、意地悪はノーなんだからネー!」


「お姉さまケッコンしちゃうのかな……」

「は、榛名は金剛お姉さまの幸せな顔が見られたらそれで充分です……!」

「……比叡お姉さまも榛名も少しは落ち着いて下さいよ」

本を片手に霧島は比叡と榛名をたしなめる。

「どうするかは司令次第ですし、私達にはどうにもできませんよ」

「わ、分かってるけどー!」

「そもそもこの鎮守府の誰も練度が足りないじゃないですか」

「き、キス島でも榛名は大丈夫です!」

「気合い!入れて!入れて…………なんとかする!」

はぁ、とため息ひとつ吐いて霧島は読書に戻った。
16ケッコン狂想曲 :2014/10/20(月)17:11:58 ID:qZ41rLtz2
「ていとくぅ、皆がケッコンカッコカリの話するんだけどさぁ、ぶっちゃけどーなの?鈴谷にだけ、教えて♪」

鈴谷は小柄な提督を後ろから抱きしめる。
その瞬間、勢いよく執務室の扉が開かれる。

「抜け駆けは許しません」

「げ、加賀さんじゃーん……どしたのー?」

加賀はいつにもなく冷たい眼で鈴谷を見詰める。

「……貴女こそどうしたのかしら?そんなに提督に近づいて。」

「鈴谷はお話しに来ただけだしぃ……」

「あら奇遇ね。私もお話しに来たのよ。大事なお話するから、席を外してくれないかしらね?」

「えー、鈴谷今来たところなんだけどぉ」

提督を挟んで、二人の間に見えない火花が激しく飛び交う。

「あ、あの、二人ともお話って、何……?」

苦笑いしつつ提督から話を切り出す。

「んー、提督さー、ケッコンカッコカリって知ってる?」

「あぁ、うん、大分前から噂になってたね」

加賀は鼻先が付きそうなほど顔を近づけ、問う。

「単刀直入に伺いたいのですが、提督はどの艦娘とケッコンなさるおつもりでしょうか」

「え、えっ、ちょ、ま、えっ?」

「逃げない逃げないー♪」

より強く抱きしめられると同時に、後頭部に豊満な胸が押し付けられる。

「さぁ、教えてください」

椅子の上でじたばたと暴れるが、艦娘の力には勝てるはずもなく……。
17ケッコン狂想曲 :2014/10/20(月)17:12:17 ID:qZ41rLtz2
しばらく奮闘して。

「やぁっと静かになった。ほらほらー、白状しちゃいなー♪」

鈴谷は小悪魔な笑みを浮かべながら、提督の頬をむにむにともてあそぶ。

「ほのー、きめてないれふ……」

「そう、ですか」

「さっきからほーいっへるひゃーんみゅー」

「あはは、変な顔」

「鈴谷、それ以上はやってはだめ」

「はーいっ、んじゃーねー」

妙にぼろぼろになった提督がぼそりと呟いた。

「……なんだったんだいったい」
18ケッコン狂想曲 :2014/10/20(月)17:15:28 ID:qZ41rLtz2
そのあとも、執務室にはケッコンカッコカリについて質問する艦娘が後を絶えなかった。
その度に私は、その予定は今のところないと伝えていた。

肩を落として帰る娘もいれば、教えるまで帰らないと居座る娘もいた。
帰らない娘には秘書艦をしてもらったが。
そんなことを繰り返すうちに、私は、少しずつケッコンカッコカリについて考えるようになった。
色々私なりに考えて出した結論は―

ケッコンカッコカリ実装まであと数日を控えたある日のこと。

ぴーんぽーんぱーんぽーん

『軽巡洋艦川内、至急執務室まで来るように』


「川内参上!どーしたの?」

「やっほい、川内ちゃん、しばらく秘書艦やってもらうからね」

「はい、分かりました。夜戦する?」

「必要ならするよー」

「やったぁ!」

川内は鼻唄を奏でながら書類を整理していく。

「あ、そういえばさ、提督」

「んー?」

「ケッコンカッコカリってどう?」

「ぐ、う、き、決めて、決めてないっ!」

「……顔真っ赤だよ?」

「あああ違うっそんなことないって!」

「身体辛いなら無理しないでちゃんと休みなよ?」

「は、はひ……」
19ケッコン狂想曲 :2014/10/20(月)17:17:54 ID:qZ41rLtz2
「えぇー?!それ、自白してるみたいなものだよぉ!」

「え、そうかなぁ?」

「決めつけない方がいいんじゃないかしら……?」

川内型の部屋のベッドの上で三姉妹が会話の華を咲かせる。

「いやいやー、ケッコンの話したら顔真っ赤にするとか、絶対そのつもりだよ!那珂ちゃんの灰色の脳細胞がそう言ってるよ!」

「……姉さんはどう思っていますか?」

「んー……まぁ、そう思ってくれてるなら、私はそれに答えるだけ、かなぁ。夜戦いっぱいしてくれるから、提督のことは好きだよ」

「おおぉっ!両想いだぁっ!」

「な、那珂ちゃんっ、ちょっとっ」

神通が那珂を呼び寄せ耳打ちする。

「そっとしておいた方がいいと思うわ」

「えー……そうかなぁ」

「二人のためです、暖かく見守りましょう」

「んー、そっかぁ。じゃあ、静かに応援しちゃお!」
20ケッコン狂想曲 :2014/10/20(月)17:21:51 ID:qZ41rLtz2
それからしばらく経ち、春になった。
大本営より、特別海域に出撃し敵を撃破せよと命令が下った。
私は川内を旗艦とした艦隊で誰一人欠けることなく、特別海域を攻略していった。

そんなある日。

やっと、この箱を渡すことができる。
手のひらに乗った小さな青い箱を見つめながら私はため息をひとつ、吐いた。

こんこん、と執務室の扉がノックされる。

「どうぞー」

「……どうしたの、提督?」

川内が不思議そうにこちらをみつめてくる。

「あ、ん、えっと、その、ちょと、こっちきて」

顔が熱い。
胸に言葉がつっかえて出てこない。
そんな私の様子を見て、川内が心配そうに、だけど、少し茶化すように私に声をかける。

「どうしたの?そんなに赤くなって?」

川内は少し大人びた表情で私の頭を撫でる。

「う、んと……」

「……はっはーん、さては私と夜戦したいんだなぁ?」

私はこくりと頷き、青い小箱を彼女に差し出す。

「そっかそっかー、じゃ、夜戦しよっか!……ん?なにこれ?」
21ケッコン狂想曲 :2014/10/20(月)17:22:13 ID:qZ41rLtz2
目の前で箱を開いた。

「指環、だね……」
「指環……です。ひ、左手、出して」

川内は私の意図を察したのか、左手袋を外した。

「せ、川内ちゃん、ケッコンしてください。これからも一緒に夜戦しましょう」

そう言ってから、私は彼女の左薬指に指環をはめた。

「なんか……強くなった気がする!」
「ほ、ほんと?」
「うん!これでもっと夜戦ができるよ!」

満面の笑みを浮かべた川内を見て、私は安堵した。

「提督、左手出して」
「ん、はい」

川内は私の手を取り、どこから取り出したのか、対になる指環を薬指にはめた。

「どこから出たの?」
「指環はめてもらったときに手のひらから出てきた……はず」
「はず?!」

「それにしても提督の手ちっちゃいねー。むにむにしてるし」
「身体小さいからねー……陽炎型にも負ける……」

不意に、川内から抱き締められる。

「そういうところも含めて提督だからさ……これからも、よろしくね」
「あぁ、うん、よろしく」
22ケッコン狂想曲 :2014/10/20(月)17:23:35 ID:qZ41rLtz2
「え、テートク、センダイとケッコンしたノー?!」

「あー、やっぱりねー、そんな感じしたわー」

「んもー、鈴谷にあれだけセクハラしたくせにー!」

「姉さんが幸せになれたら私はそれだけで嬉しいです……!」

「……神通ちゃんの持ってる写真さえなければ、那珂ちゃん素直に賛成できるんだけどなー」

「ケッコンおっそーい!」

ケッコンを発表したとき、皆の反応は様々だった。
間宮さんがお祝いのケーキを振る舞ってくれたが、それ以上は特になく、またいつもの日常に戻っていった。



……改二に向けて他の艦娘を秘書艦にした事で川内に迫られたりしたけども、それはまた別のはなし。

艦!
23ケッコン狂想曲 :2014/10/20(月)17:25:43 ID:qZ41rLtz2
何回か改行多いと怒られました。
もう少しいじくるかもしれませんが、pixivの方に投稿するかと思います。
24名無しさん@おーぷん :2014/10/20(月)17:55:57 ID:o2aBcDIGR
ケッコンものいいなあw

自分は改行は適度にある方がいいと思ってる派です
会話だけで状況を表す文章がない場合は、息が入るタイミングで改行
説明文が入る場合は、説明文と会話との間に改行
みたいな感じでやってるかなあ・・・
25名無しさん@おーぷん :2014/10/20(月)20:16:02 ID:qZ41rLtz2
息が入るタイミングで改行になるほどと思いましたー
みんなバラけてるのも統一感に欠けますしなぁ……

みんなのケッコン話読みたい……デース
26名無しさん@おーぷん :2014/10/20(月)23:51:52 ID:9cf78r9z7
>>12
ただ駆逐艦が好きってなだけじゃないのね、良いながもんだ
下戸なので楽しい飲み会を書ける人っていいなと思う
>>23
指輪交換いいな!ニヨニヨしてしまった
初めてのケッコン相手はもう決めてるんだけど…早く99にしたい
27名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)13:49:38 ID:IObDb4FNv
ここが新しい艦これSSスレか

こんにちはディケイドです

取り敢えず、前回前々回投稿分と同じ量出来たので、流していきますね
見てくれてる人がまだ居ると信じてw
28名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)13:51:42 ID:IObDb4FNv
【新帝海軍本部】

副司令「よく来たね。前は顔を出せず済まなかったよ」

提督「ご多忙な中時間を割いて頂き光栄です」

提督を出迎えたのは、物腰の柔らかそうな老齢の男性だった。

副司令「随分と提督業も板に付いてきたようだね」

提督「いえ、まだまだ若輩者です」

副司令「まぁ…その傷を見る限り、まだヤンチャなのは分ったよ」

提督「これについては、返す言葉もありません…」

副司令「なに気にするな。説教をするつもりで呼んだ訳ではないからね。さ、書類手続きには時間が掛かるから総司令と話してきなさい」

提督「分かりました。…して、総司令は何処へ?」
29名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)13:52:10 ID:IObDb4FNv

福司令「機龍の搬出デッキで陣頭指揮を取ってらっしゃる。あの方も随分と張り切っているからね」

提督「ありがとうございます。では…」
30名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)13:52:46 ID:IObDb4FNv
【新帝海軍本部/機龍搬出デッキ】

総司令「ついに、ここを出る時がきたか…」

金剛「親心ですネ?」

総司令「金剛はうまい事を言うな、息子…いや、娘になるのかな。…頼んだぞ」

金剛「お任せ下サーイ」

提督「総司令」

総司令「おぉ、君も来たか。どうだ?あのじゃじゃ馬は元気か?」

提督「天龍ですね。えぇ、時折無茶はしますが元気にしていますよ」
31名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)13:53:36 ID:IObDb4FNv

総司令「君の目に狂いはなかった、という所か」

提督「否定はしません」

総司令「良いな。偽りのない最高級の答えだ」

提督「総司令、いよいよですね…」

総司令「あぁ」

三人の眼前には、鉄製の巨大な物体が鎮座していた。
大きさ形は丁度正規空母一隻分程だろうか、この中で機龍は起動の瞬間を待ち続けている。
32名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)13:54:33 ID:IObDb4FNv

蒼龍「提督ー!」

飛龍「私達もいつでもいけます!」

飛龍と蒼龍は、それぞれ機龍運搬用コンテナの脇にスタンバイし、遠くの提督達へ準備完了の旨を伝えた。

提督「あぁ!では、1200!提督権限の元、限定的第二艤装解放を許可する!」

提督の号令を確認し、飛龍と蒼龍は前面へと手をかざす。すると、まるで電流同士がぶつかり合って弾けていくかの様に眩い粒子が辺り一面に溢れ始めた。

総司令「いつ見ても、凄いな」

次第に、搬出デッキ内には独特な気流音がなり始める。何も無かった空間へ突如巨大な物体が出来る事で、空気の流れが変わった音だ。

提督「自分も未だに信じられない時があります。ひょっとして夢なのではないかと」

眩い光と、大きな音を合図に、機龍運搬用コンテナの両脇に巨大な鋼の塊が現れ出す。
33名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)13:55:18 ID:IObDb4FNv

総司令「無論…夢ではないが、希望だよ。人類のな」

やがて、何も無かった筈の空間には正規空母二隻がその体躯を誇るかの如く、静かに鎮座していた。

蒼龍「私達は先にガントリークレーンに行ってますねー!」

飛龍「また後でー!」

提督「ご苦労だったー!まだ時間はあるから休憩しておけー!」

総司令「いい娘達だな」

提督「えぇ、うちの艦娘達は皆優秀ですから」

総司令「うむ」

総司令は満足そうに一度頷くと、手元に用意されたマイクを持つ。
34名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)13:56:04 ID:IObDb4FNv
総司令『あー、聞こえるかね?整備士諸君。直ちに正規空母二隻と機龍運搬用コンテナのドッキング作業を開始したまえ。全行程終了目標は1400とする、引き締めてかかってくれ』

マイクからスピーカーを通して総司令の声が搬出デッキへと響き渡り、にわかに現場は慌ただしくなる。

金剛「では私は護衛艦隊との最終打ち合わせ、行ってますネー!」

金剛は駆け足気味に搬出デッキを後にした。

総司令「提督よ」

提督「何でしょう?」

総司令「大事な話がある」

提督「大事な話、ですか。ならば人気の無い所でお伺いいたします」

総司令「いや、喧騒の中だからこそ良い」

提督「は…」

提督は今一総司令の意図を汲み取れずに居た。
35名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)13:56:25 ID:IObDb4FNv
総司令「最近機密事項の報告過程におかしい点が見受けられる」

提督「まさか、漏洩…」

総司令「私も憶測ばかりでは話せんが、恐らくな。それに、どの時点で誰が、どこへ漏らしているのかはまだ断定出来ん」

提督「炙り出しますか?」

総司令「いや、私が直に対応する。これは本部の問題だからな」

提督「ですが、本部に居る者全てがグレーである以上、本部で人員を手配しての調査は難しいのでは?」

総司令「構わん。時間は掛かるだろうが、どこかでボロはでる。そこを叩く」

提督「迂闊に手を出しては危険かと…」

総司令「私だから迂闊に手を出せる。幸いにも私はこの組織のトップだからな、早々消される事もない」

提督「…。くれぐれもお気を付け下さい」

総司令「あぁ。そちらも、足元をすくわれるな」

二人の会話は、整備員達の威勢の良い掛け声によって掻き消されて行く。
36名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)13:57:52 ID:IObDb4FNv
【新帝海軍本部/ロビー】

金剛「では、護衛艦隊の編成は私を旗艦とし、高雄、摩耶、神通、島風、天津風の六隻になりマース」

提督「金剛、首尾はどうだ?」

金剛「あ、テートク!」

摩耶「たかが護衛に随分と大袈裟じゃねぇか」

高雄「摩耶、そういう言葉遣いをしてはいけません!」

提督「この娘達か」

提督は金剛との会話も程々に、金剛を除く護衛艦隊五隻へと向き直した。
皆口元を引き締め一様に敬礼で提督を迎えている。

提督「すでに伝達済みだと思うが、今回の任務は護衛となる。それ自体に危険性は認められないが、道中何が起こってもおかしくはない。気を引き締めて任務に取り組め!」
37名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)13:59:06 ID:IObDb4FNv

「やっぱり君は威厳があるなぁ」

提督の後方から優しげな男性の声が聞こえる。

提督「お前は…」

第四鎮守府提督(以降四提督)「僕が言うとどうにもしまらないと言うか。…っと、久しぶりですね」

提督「赴任先を言い渡されて以来か。なぜここに?」

四提督「君達の護衛、ですよ。そこの艦娘達は第四鎮守府所属の娘達です」

提督「てっきり本部付きの艦娘達なのかと思っていたが…」

四提督「僕も詳細は知らされていないけど、別命で大規模な作戦行動中らしい」
38名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)13:59:56 ID:IObDb4FNv

提督(機龍搬送以上に重要な作戦、か…)

四提督「それで、一番近かった第四鎮守府にお鉢が回ってきたんじゃないですかね」

四提督も少し困った様に、最も現実味のある憶測を述べる。

提督「そうか…。ともかく世話になる」

四提督「同期のよしみです、気にしないで」

提督「アテにさせてもらう。さて、機龍の心臓をお迎えにあがるとしよう」
39名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:00:37 ID:IObDb4FNv
【鎮守府/司令室】

士「…」

伊8「…」

士「そこ、待った…!」

伊8「待ったは三回まで、って言ったのね」

最上「副提督は将棋が弱いなぁ」

士「うるさい、じゃあもう一回だ」

伊8「仕方無い、お相手しましょー」

雪風「ふくてーとく頑張って!」

叢雲「どうせまた負けるんだから辞めときなさいよ…」

榛名「あなた達…」
40名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:01:01 ID:IObDb4FNv

利根「どうした?はの字よ」

榛名「みんなして司令室に集まらないで下さい、ここは仕事場です!あとその呼び方はやめて下さい!」

士「良いじゃないか、仕事も全部終わってんだ」

榛名「はぁ、そういう問題じゃないんで…!!」

榛名が話し終わる前に、鎮守府館内にけたたましくサイレンの音が鳴り響いた。

最上「敵襲!?」

士「どうやら、仕事が出来たらしいな。第二艤装召喚を許可する、榛名は俺を乗せていけ」

一同「はっ!」
41名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:01:36 ID:IObDb4FNv


【鎮守府近海】

榛名「嘘…この多さは何…?」

鎮守府より出港した艦娘達の遥か前方に、鎮守府近海とは思えない数の深海棲艦の姿が見える。

木曽「幸い、駆逐級と軽巡級しか見当たらないが…」

天龍「量だけ多くても、オレ達には勝てねぇぜ」

士「その通りだ。それに提督が居ない時ばかり現れるのも気に入らん、叩き潰すぞ」

会敵までのわずかな時間、艦娘達と士はお互いを鼓舞する。
42名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:02:14 ID:IObDb4FNv

叢雲「…会敵!」

士「艦砲射撃で数を減らすぞ、砲撃開始だ!」

士の合図の元、尚も進行している深海棲艦へと弾幕が振り注ぐ。
深海棲艦付近には無数の水柱が立つも、至近弾に留まり状況は好転しない。

最上「着弾点観測出来たよ!誤差修正を!」

榛名の第二艤装内で、士は宙に浮いたコンソールパネルに送られてくる情報を逐一チェックしている。

士「ふん、次は外さん。第二射撃ち方始め!」

弾頭発射時の衝撃で艦橋付近まで白波が立ち上がる。
発射から数秒後、今度は水柱だけでなく幾つかの爆発と煙が立ち上り始めたのが見えた。

利根「直撃弾じゃ!」
43名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:02:48 ID:IObDb4FNv

夕張「進撃をやめる気はないみたいだけど、いずれも中破程度の損傷が認められるわね」

菊月「フッ、この距離…抜き身となった我が刃からは逃げられない…」

秋雲「何言ってるか良く分かんないけど、雷撃戦開始!って事だよね」

士「よし、ゾンビ共に魚雷をお見舞いしてやれ」

駆逐、軽巡、重巡に搭載されている酸素魚雷がすでに満身創痍の敵艦隊へと向かっていく。
多くの敵勢は魚雷によって轟沈していったが、免れた深海棲艦からも魚雷が放たれる。

榛名「深海棲艦、魚雷発射を確認!」

士「チッ、しぶとい奴らだ…航路上にある艦娘達は回避行動を取れ!指向性機雷の散布も許可する」

雪風「わわわわ!えっと、機雷…機雷」

魚雷の接近を察知し、最適なタイミングで散布された指向性機雷が爆発しだす。
魚雷の大半は破壊出来たものの、それでも残党は進んでくる。
44名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:03:40 ID:IObDb4FNv

木曽「ぐっ…」

最上「うわっと!」

木曽と最上の近くに水柱が上がる。

士「大丈夫か!」

木曽「少しだけ、浸水が発生してる…!」

最上「こっちもだね…」

士「分かった。お前ら二人は艦隊後方への移動と浸水区画のハッチ閉鎖、バラスト調整も忘れるな!」

木曽と最上が後退している中、健在な艦娘達によって再度魚雷が射出される。

利根「ふむ、残存勢力は確認出来んのう」
45名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:04:54 ID:IObDb4FNv

叢雲「…おかしいわね、戦況不利が明確だったにも関わらず撤退していかないなんて」

天龍「いや、全滅してねぇ。残骸の奥の方…何か居やがる」

士「榛名、モニターに回せるか?」

榛名「は、はい!」

士の前にはコンソールパネルの他に映像用のモニターが現れる。

士「なんだありゃ。…女?」

徐々に映像が鮮明になり、海面に佇む一人の少女の姿があらわとなっていった。目深にフードを被っているためその表情まで読み取る事は出来ないが、その身から滲み出るただならぬ気配は戦場に居るもの全てを包み込んでいく。

榛名「呼び掛けますか…?」

士「あぁ。通信回線を全領域で開け」
46名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:05:15 ID:IObDb4FNv

天龍「…何か嫌な予感すんな」

夕張「…何よ、らしくないわね」

天龍「別に。狂犬の勘って奴だ」

士『あーそこの女、聞こえるのか?』

士の言葉に反応したのか、艦隊の前方に居るアンノウンは静かに顔をあげる。徐々にその表情はあらわになり、口元には戦場に似つかわしくない程の笑みがこぼれていた。
47名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:06:58 ID:IObDb4FNv

士(この距離で目があった?馬鹿な…)

士『なぜこの海域に居る?お前は一体…』

士の言葉を遮るように爆音が響き、高速戦艦榛名の真横には巨大な水柱が上がる。

士「く…」

艦橋の揺れがその衝撃を物語り、士も思わずよろけている。

榛名「士さん!」

士「大丈夫だ、それより奴は!」

先程まで動きを見せていなかった彼女は艦隊へとその手を向け、手の近くからは硝煙のようなものが上がっている。
その挙動に、もはやその存在がアンノウンなどではなく凶悪なアンノウンエネミーである事を艦娘達は察していた。
48名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:07:43 ID:IObDb4FNv

秋雲「…あれって」

利根「恐らく我々の第二艤装の召喚と類似したものだろう」

叢雲「チッ…副提督!攻撃命令を」

士「分かってる!撃ち方始め!」

再度艦隊による一斉掃射が行われ、士の眼前にあるコンソールパネルには次弾装填や着弾、弾道修正などの情報が次々と映し出されていく。

天龍「やったか!」

爆発により発生した煙幕と水蒸気が晴れ、彼女が元居た場所が明らかになる。

士「化物か…」

あれだけの弾薬をその身に受けて尚、彼女は健在であった。
49名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:08:37 ID:IObDb4FNv

「はぁ」

彼女は笑みを浮かべたまま一息つくと、ゆっくりとその場に屈み、次の瞬間には尋常ならざる速度で戦艦榛名の艦橋へと飛び込んで行く。

榛名「く…!」

榛名も第二艤装に積載されている機関砲で即座に応戦するも、それすらも間に合わない。笑みに狂気を宿した彼女は尚も留まる事を知らず、しまいには艦橋の強化ガラスを突き破り中へと侵入を果たした。

「ねぇ、君は誰なんだい?」

士「お前こそ何者だ」

「そうだね、それも知りたい。ボクは誰なんだい?」

士「人に聞いてばかりってのは…感心出来ないな」

榛名「士さん!」
50名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:09:22 ID:IObDb4FNv

士は極めて冷静に対応するも、その首は戦場に蔓延する狂気の大元によって絞められていた。

「そっか知らないかぁ…。じゃあ、このまま首を折ってあげよう!」

まるで名案が浮かんだ、とでも言いたげな表情で士の首を折にかかる。

士「一つだけ…教えてやるよ…!」

「うん?」

士「俺はな…通りすがりの、仮面ライダー…だ!」

士は不敵に笑っている悪鬼の腹を蹴り飛ばし、どうにかその手から逃れる。

士「変身!」

ディディディディケイド!

「へぇ、君面白そうだね!」
51名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:10:41 ID:IObDb4FNv

榛名「士さん、ここは私が…」

士「いや、俺の仕事だ。お前は各艦娘への伝達と、自分の身を守れ」

榛名「…!…分かりました」

士「さて…お前が何者かなんて知らないが、お仕置きの時間だ」

「いいね!楽しいの好きだ!」

悪鬼とディケイドは示し合わせたかのように艦橋を飛び出し、甲板で激しい闘いを繰り広げる。

士「まさか剣を手で受け止めるなんて、思わなかったぜ」

士はライドブッカーからせり出ている刃を軽く撫でる。
52名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:11:39 ID:IObDb4FNv

「だってそれでやられたら痛いんでしょ?痛いのはやだもん」

士「微妙に話が噛み合ってないが、まぁ良い。これで最後だ」

士はライドブッカーより一枚のカードを取り出し、手際良くベルトへと挿入する。

ファイナル・アタックライド

士「はぁー…!」

士と彼女の間には幾重にもカード状のエネルギー体が発生し、士は高く飛び上がるとそのカードを通り抜けながらエネルギーを吸収していく。
最後には全エネルギーを帯びた、艦娘の主砲をも凌ぐ程のキックを彼女へと打ち込む。

士「…!?…」

「だからさ、痛いのは嫌いなんだって」

渾身の力を込めて打ち出されたディケイドのキックは、彼女の後方から姿を現した不気味な存在によって奇しくも阻まれていた。

士「尻尾か!!」
53名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:12:27 ID:IObDb4FNv

「可愛いでしょ?でもこっちが尻尾なのか本体なのか分かんないんだよね」

屈託ない笑顔で、まるでお気に入りの服を見せびらかすかの様に彼女はその場で回ってみせる。

「…ッ!またかぁ、なんか頭?かな、痛くなるんだよね」

士(今なら…!)

アタックライド・ブラスト

「ちょっと待ってってば」

隙を狙った一撃にも動じる事なく、自身の頭痛を治めることに専念している。

「あーダメだ、治らないや。頭痛いから今日は帰るね」

士「おい待て!」

完全に戦意を失った彼女は士の言葉を聞き終わる前に、戦艦榛名の甲板を後にする。
54名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:13:14 ID:IObDb4FNv

夕張「皆準備はいい!?」

雪風「はいです!」

秋雲「オーケー!バッチシだよ!」

利根「うむ、いけるぞ!」

叢雲「こっちも良いわ!」

菊月「生まれ出た時から定めは決まっている…!」

天龍「この時を待ってたぜ…!酸素魚雷、一斉発射だぁー!!」

「わっ!っとと…」

無数の酸素魚雷により、ダメージこそ負わないもののさしもの悪鬼も体勢を崩して大きく後退していく。

天龍「…掛かった!」

今まで、海底近くで戦況を見守っていた艦娘が千載一遇のチャンスを逃すまいと静かに浮上してくる。
55名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:14:10 ID:IObDb4FNv

「もう、帰るって言ってるじゃんかー。ん、なにこれ?」

鬱陶しげにしている彼女の足元には、海面ぎりぎりで密集している機雷群があった。

夕張「今よ!」

伊8「落とし前、つけてもらうの!」

密集している機雷群に向けて、伊8から一本の魚雷が射出される。

「今更そんなのでどうにか出来る訳…うぁ!?」

指向性機雷は向かってくる魚雷に反応し、連鎖反応を起こしながら大規模な炸裂を引き起こしていく。

「うぅ…な、なんで…!」

天龍「火薬で駄目なら鋼鉄をぶつけてやるまでだぜ!」

利根「機雷にはたんまりとベアリング弾が詰まっているからのう!」
56名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:15:14 ID:IObDb4FNv

「痛いのは…痛いのは嫌いだって、言ってんだろぉー!!」

予想外の攻撃に満身創痍となった悪鬼は、悲鳴にも似た雄叫びを上げながら、何も無い空間から酸素魚雷らしきものを無数に射出し出す。

雪風「お、おぉー!!」

天龍「くっそ、回避行動を…!」

次第に艦隊付近で幾つかの水柱が上がり始める。

榛名「皆!大丈夫ですか!?」

菊月「すまない…怪我をしてしまった様だ」

夕張「こっちも第二艤装を破損したわ…」

天龍「轟沈、大破がなけりゃそれで良い!それより奴は…」

士「もう逃げたらしい」

変身を解き、衣服の汚れを払いながら士が短く呟く。

天龍「なっ…!」
57名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:16:16 ID:IObDb4FNv

機雷の残骸のみを残して、第三鎮守府の艦隊に打撃を与えたアンノウンエネミーの姿は忽然と消えていた。
気のせいか、どことなく海の様相も穏やかなものへと戻っている様に感じる。

士「しかし驚いたな…。まさか機雷でダメージを与えられるとは」

夕張「指向性機雷は中身が特殊合金のベアリング弾だから。面のダメージが通らないなら点を突こうって訳」

利根「偉そうに言ってるが、全て榛名の発案じゃ」

士「そうだったのか…。お手柄じゃないか榛名」

榛名「…」

士「お、どうした?」

榛名「何か…言う事はありませんか?」

士「特に無い、と思うが」

榛名「…ですか…」

士「ん?」
58名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:17:05 ID:IObDb4FNv

榛名「指揮を任される者が率先して戦闘行為をおこなうとは何事ですかぁ!!」

士「い、いや」

榛名「いやもカカシもありません!撃退出来たから良いものの、もし士さんがやられていたら…私達は!…私達はどうなるんですか…」

榛名から矢継ぎ早に繰り出される怒号は途中から、いつしかむせび泣く声へと変わっていた。

士「…」

天龍(泣かしたな)

木曽(あぁ、ついに泣かせた)

叢雲「サイッテー」

夕張「度し難いわね」

士「お前等そんな目で俺を見るな…。榛名、すまん。俺が悪かった」

榛名「…分かってくれれば、それで良いです」

士「さて…さっさと帰って傷の手当て、するぞ」

榛名「…はい!」
59名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:17:49 ID:IObDb4FNv


【海洋上/機龍格納庫甲板】

提督「…」

四提督「ここに居たんですね」

提督「傷には潮風が良いらしいからな、打撲に効くかまでは分からんが」

四提督「君らしいね」

提督「奥さんとはうまくやっているか?」

四提督「まぁ…可もなく不可もなく、ですかね。君は確か艦娘と婚約したと、風の噂に聞きましたが」

提督「あぁ、金剛とな。…婚約してしばらくで、轟沈したよ」
60名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:18:26 ID:IObDb4FNv

四提督「…ごめん、配慮に欠けていたようだ」

提督「気にするな。…それに、代わりって訳じゃないが、今はアイツが俺を支えてくれてる」

提督が指差す先には、護衛艦隊の先頭で指揮をとっている戦艦金剛の姿があった。

四提督「君も随分と、色々あったようですね」

提督「否定は出来んな。…しかし見てみろ、空母3隻分が結合してるとまるで巨大な要塞だ」

四提督「無数の艦載機と機龍、それに護衛艦隊も。間違っても敵には回したくありませんね」

提督「あぁ。…下手をすれば海軍すら屠れるかもしれんしな…」

四提督「さすがにそれは不謹慎ですよ」

提督「口が過ぎたな、すまん」
61名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:20:02 ID:IObDb4FNv

「提督ー!」

提督「どうした、まだ到着までは随分と時間があるぞ?しらさぎ」

しらさぎ「そうではありません。少しはお身体を気遣って静かにしていて下さい」

提督「ずっと自室に居ては滅入ってしまうからな」

しらさぎ「金剛さんからお目付け役を仰せつかっている私の事も考えて下さい…」

提督「全く、あいつ余計な事を…」

四提督「しっかりした良い娘ですね」

提督「機龍のパイロットとしては申し分無い。だが少し口煩い気もするがな」

しらさぎ「口煩くされたくなければ、静かにしていて下さい…キャッ!!」

突如三人は激しい振動に見舞われ、その場で体勢を崩す。

四提督「ぐっ…敵襲!?」
62名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:21:07 ID:IObDb4FNv

しらさぎ「まさか、この包囲網の中どうやって…」

提督「何かがぶつかった?」

金剛『テートク!何事デース!』

異変を察知した金剛から提督宛に通信が入る。

提督「いきなり何かがぶつかった様な衝撃があった!そちらは何も捕捉していないのか!ぐ…まただ!!」

金剛『ちょっと待つネ!レーダー種類変更…周波数の固定…サーモグラフ直結…うぁぁーもう分かりづらいデース!』

半ば発狂しながらも金剛は手を止めることなく、迅速に作業を勧めていく。

四提督「岩礁地帯は避けているし、一体なんなんでしょうか…」

しらさぎ「深海棲艦の可能性は低そうですが」

金剛『ビンゴ!テートク、データを送りマース!!』

金剛からの通信を合図に、提督の端末へデータが送信されてくる。
63名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:22:04 ID:IObDb4FNv

提督「なるほど…通常のレーダーでは捕捉出来ん訳だ。良くやった金剛!」

四提督「一体なんなんだい?」

提督「第一種戦闘配置、こいつは怪獣だ!」

四提督「怪獣ですか…!分かりました。護衛艦隊に情報を送ります」

摩耶『おい四提督、何も捕捉出来ねーぞ!』

四提督「摩耶さん!今送ったデータを元に、周波数の切り替えとサーモグラフの併用を行って下さい!」
64名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:23:33 ID:IObDb4FNv

高雄『…!!…これは』

神通『全長約300m…こんなものに気付けなかったなんて』

四提督「どうやら身体を常に振動させてレーダー反射から逃れているようです」

天津風『面倒臭いなぁ…これだから怪獣って嫌いだわ』

四提督「また来るみたいだ…提督」

提督「あぁ、頼む」

四提督「皆、敵は海中を進んでくる!酸素魚雷の準備…出来てますね?」
65名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:24:25 ID:IObDb4FNv

島風『早く撃っちゃおうよー!』

摩耶『へへ、腕がなるぜ』

高雄『いつでもどうぞ!』

神通『準備…出来てます!』

天津風『こっちも行けるわ』

四提督「第四鎮守府の売りは他の追随を許さぬ命中率にあります。くれぐれも外さぬように。…発射ぁー!」

四提督の命令を合図に、海中には無数の酸素魚雷が射出される。

蒼龍『提督!』

飛龍『私達は何もしなくていいの?』

提督「怪獣は護衛艦隊に任せる。お前達がやられる事は任務の失敗にも直結しかねん、…機龍を頼む」
66名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:25:21 ID:IObDb4FNv

蒼龍『うん!』

飛龍『同じ「龍」だしね、お姉さん達に任せてよ!』

四提督「5、4、3、2、1、…0」

高雄『着弾確認!』

艦隊の前方に巨大な水柱が立ち、提督達の元まで水しぶきが飛来する。
局地的な海の荒れが治まる間もなく、ついに荒波の隙間から怪獣がその姿をあらわにした。

四提督「あれは巨大な海蛇…!」

金剛『リヴァイアサン!?それともヨルムンガンドデース!?』

提督「恐らくカテゴリで分類するならばマンダ、だな」

四提督「何度か別個体と交戦したデータが海軍に残っていましたが、いずれも酸素魚雷での撃破が確認されていますね…」
67名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:26:01 ID:IObDb4FNv

提督「こいつは…」

四提督「未だ健在、ですね」

提督「それに、データの奴よりも倍以上デカい」

予想外に傷を負わされた事に激昂したのか、マンダはその細長い上半身を海上にもたげたまま、まるで超音波の様な雄叫びをあげている。

四提督「うーん、下手に手負いにしたのは逆効果ですかね」

提督「あのまま放置して状況が改善したとも思えん」

四提督「確かに。それに、倒せない訳ではない」

高雄『四提督、次弾いけます』

四提督「分かりました。次弾発射ぁ!!」

再度酸素魚雷が放たれると、マンダもそれに気付いたのか素早く潜行に移る。
68名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:27:07 ID:IObDb4FNv

しらさぎ「提督、幾らなんでもあのマンダは規格外です」

提督「そのようだ」

しらさぎ「私も…私も機龍で出ます!」

提督「それは許可出来ない」

しらさぎ「なぜですか!被害が出てからでは遅いんですよ!?…私達なら」

提督「我々は軍属だ。必ず優先事項が付いて回る。…君を疑う訳じゃないが、戦闘に絶対は存在しない」

しらさぎ「…出過ぎた事を、言いました。申し訳ありません…」

しらさぎのその言葉とは裏腹に、その目には不満がありありと浮かんで見えた。

提督「しらさぎ、我々を見くびるな」

しらさぎ「え?」
69名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:28:18 ID:IObDb4FNv

提督「艦隊がこのままやられる、と言う事は機龍もそのまま海の底に沈む事を意味する。ここまで啖呵を切っておいて、もしそうなれば末代までの恥だろうな」

しらさぎ「な、何を…」

提督「我々は艦隊に対する圧倒的な信頼と自信があるからこそ、機龍を出す判断はしない。艦隊はマンダに勝つ、機龍は無傷で守り通す」

しらさぎ「…随分と、自信がお有りなのですね」

提督「そうでも無ければ提督なぞ務まらん。命令があれば、機龍すらも戦艦一隻で落としてみせる覚悟を持ち合わせているぞ」

しらさぎ「私は、勘違いしていたようです」

提督「ほう?」

しらさぎ「提督はもっと、聡明且つ冷静な方なのかと思っていましたが…」

提督「すまんが、見ての通りだ」
70名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:29:05 ID:IObDb4FNv

金剛『皆サン、隊列を維持するネー!あれに巻き付かれでもしたら厄介デース!』

摩耶『わぁーってるよ!』

高雄『攻撃の手を緩めなければ、そうそう近づけない筈…』

四提督「しかし、大きいだけあってさすがに打たれ強いですねー…」

島風『四提督ー、いつまで続けるのー…?』

天津風『ただデカいだけの癖にっ!』

神通『いえ、巨体に似合わず結構俊敏みたいです…』

四提督「ふむ」

四提督はおもむろに手持ちの海図を開き、静かにマンダを殲滅するための策を模索し出す。
71名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:29:46 ID:IObDb4FNv

金剛『うぅー…水中に入られるとワタシの主砲が使い物にならないデース…』

四提督「いえいえ、そうでも無いですよ金剛さん」

金剛『え?』

四提督「今から伝えるポイントに移動をお願いします」

しらさぎ「…。勝てますか?」

提督「勝つさ」

四提督「ほらほら、二人共。マンダを殲滅する準備が整いましたよ」

金剛『配置についたネー』

四提督「はい。では金剛さん以外の方々はリアルタイムリンクを駆使して、指定されたポイントへの魚雷発射をお願いします!」

作戦開始に伴い、指定のポイントへ次々と酸素魚雷が撃ち込まれていく。
直撃弾こそ無いものの、マンダの動きはそれに制限されて徐々に一定の方向へと向かい始める。
72名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:30:37 ID:IObDb4FNv

高雄『マンダ、加速していきます!』

四提督「上手くいきましたか。皆さんも配置に」

艦隊を構成している艦娘達はマンダを囲み込む様に追い込んでいく。
すると、今まで海中を進んでいたマンダが徐々にその姿を海上へと現し、最後には艦隊の前にその巨体を完全にさらけ出していた。

金剛『フッフッフ!姿が見えればこっちのもんデース!』

しらさぎ「あれは…」

提督「この海域で一番浅い岩礁地帯に誘導したんだ。完全に大きさが仇になったな」

四提督「さて、仕上げです。皆さん、艦砲射撃用意!…発射!」

金剛以下数隻からなる護衛艦隊の総攻撃がマンダに襲い掛かる。けたたましい砲撃音と共にマンダの体はあらゆる所から引き裂かれ、間もなく、か細い断末魔を最期に動く事はなくなった。

高雄『マンダ、沈黙を確認しました』

摩耶『っしゃー!』
73名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:31:19 ID:IObDb4FNv

四提督「状況完了。こちらで航路修正を検討するので、皆さんは警戒レベル2に引き下げて待機をお願いします」

神通『分かりました』

天津風『はーい』

島風『早くねー!』

しらさぎ「…」

提督「勝っただろう?」

しらさぎ「…結果論だと、思います」

提督「そうだな。今はそれで良いさ」

四提督「お二人共、お怪我は有りませんか?」

しらさぎ「はい」

提督「問題無い。助かったよ」
74名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:31:49 ID:IObDb4FNv

四提督「まさか怪獣が出現するとは、災難でしたね」

提督「怪獣は深海棲艦と違って勢力圏など関係ないからな」

しらさぎ「守っていただいて、ありがとうございました…」

四提督「気にしないで下さい、これが護衛艦隊の務めですので」

しらさぎ「…」
75名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:32:34 ID:IObDb4FNv

【鎮守府/司令室】

士「お前は入渠しなくていいのか?」

榛名「榛名は大丈夫です、第二艤装の損傷も軽微だったので。それよりも、その書類!ちゃんと目を通して承認印を押して下さいね」

士「はぁ…こういう地味なのは俺には似合わん!」

二人が事務整理に追われていると規則正しく二回、司令室の扉が叩かれる。

士「誰だー?」

大淀「大淀です。副提督、定時報告にあがりました」

士「よし入れ」

大淀「失礼します」
76名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:33:20 ID:IObDb4FNv

士「じゃあ話してくれ、手短にな」

大淀は一度困った様な笑みを浮かべるも、すぐに口元を引き締め報告へ移る。

大淀「まず各艦娘の修復率についてですが、本日一杯で木曽、最上両艦娘の修復が完了予定です。残りの艦娘達は明日中には修復完了の見込みです」

士「案外早いんだな」

大淀「ふふ、それが艦娘なんですよ。では、次の報告ですが…先日深海棲艦撃破後に交戦された正体不明の敵についてです」

士「ふん、あの変な奴か…」

大淀「当鎮守府近海から消息を絶った後、二箇所での出現報告がありました。また、そのいずれも別の鎮守府所属の艦隊と交戦、いずれも当方に甚大な被害が生じています」

士と榛名は交戦時の記憶を辿りながら、大淀からの報告を静かに聞き続ける。
77名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:34:15 ID:IObDb4FNv

大淀「なお、様々な情報を総合した結果、艦娘や深海棲艦との関連性が深く考えられ、その容姿や攻撃性からこの度「深海棲艦レ級」と呼称される事が決定しました」

榛名「レ級、新しい深海棲艦…」

大淀「レ級と対峙するに当り、危惧しなければいけない点がありす。それは、水雷戦、戦艦クラスの主砲、身のこなし、その全てが艦娘で見た時の艦種別トップクラスの性能を有している事です」

士「一人で何でもやっちまうって事か」

大淀「残念ながら…。レ級の生態については解明されていない部分が非常に多い為、今後の情報をお待ち下さい」

大淀は必要な報告を全て済ませ、司令室を後にする。
78名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:35:01 ID:IObDb4FNv

榛名「…はぁ、まるで霧の艦隊とでも戦ってるみたいです…」

士「なんだ、その霧の艦隊ってのは」

榛名「士さんが来る以前に、敵として戦った事がある艦隊です」

士「深海棲艦と怪獣以外にも敵が居たのか…」

榛名「えぇ、それはもう…とても圧倒的でした。でも霧の艦隊の中の数隻がこちら側に加勢した事で、撃退に成功したんです」

士「そいつらはもう居ないのか?」

榛名「名前の通り敵も味方も霧のように姿を消してから、出現報告は一切あがっていません」

士(別次元からの来訪者、ってとこか…)

榛名「でも、味方についてくれた霧の艦隊は自分達の技術を提供していってくれたんですよ。例えば先日の指向性機雷とか、士さんが使っていらしたコンソールパネルも」
79名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:35:35 ID:IObDb4FNv

士「ま、未だ役には立ってるって訳だ…ん?」

二人の会話に割って入る様に、司令室の電話が激しくなり始める。

士「たく、うるさい電話だ。…もしもし!こちら副提督の門屋士だが?…あぁ、なんだお前か。そうか…分かった。出来る限り準備しておく」

榛名「士さん?」

士「榛名」

榛名「は、はい」

士「お迎えの準備だ。もうすぐ箱入り娘の到着らしい」
80名無しさん@おーぷん :2014/10/22(水)14:37:12 ID:IObDb4FNv
今回はここまで

マタネ!
81鎮守府にて映画撮影◆cCHmnYMLXU :2014/10/25(土)00:03:52 ID:Ee7lxbYpc
暇つぶしで書いたものを投下しまかぜ
元ネタはフルメタル・ジャケット
あのシーンを艦娘たちで表現、若干オリジナル要素を加えています
82鎮守府にて映画撮影◆cCHmnYMLXU :2014/10/25(土)00:04:30 ID:Ee7lxbYpc
ここは鎮守府。

艦娘たちが海原の戦場に向かうために準備を行う場所であり、また帰ってくる場所である。

普段なら事故鍛錬に励む艦娘たちの掛け声や歳相応の少女のように遊ぶ、非番の艦娘たちの笑い声が聞こえてるくるのだが、今日だけは違った。

鎮守府内には仰々しい映画撮影セットと、映画会社のスタッフたちがその中に入り込みより一掃騒がしさが増していた。

提督「では、監督今日はよろしくお願いします」

監督「かっかっか!そんなかしこまらんといてーや提督はん、アンタはお国の英雄やもっと胸張りいや」

監督「おまけにこんな別嬪さん揃いで、ワシもあと20年若かったらのう!」

提督「ははは…」

監督「ほな、訓練教官の挨拶シーン撮ろか!カメラ回す用意せえよ」

スタッフ1「はい!」

スタッフ2「合点承知の助!」
83鎮守府にて映画撮影◆cCHmnYMLXU :2014/10/25(土)00:05:00 ID:Ee7lxbYpc
監督「神通ちゃん、スタンバイよろしゅう!」

神通「あの…本当に私なんかで、よかったのでしょうか」ブルブル

神通「長門さんとか、加賀さんとかの方が適任だと思うのですが…」

那珂「なに言ってるの神通ちゃん!映画に出るなんてすごいことなんだよ?」

那珂「那珂ちゃんは神通ちゃんが羨ましいなぁ」

提督「確かにこの教官の挨拶シーンは長門や加賀の方が適任だと思われるがな…」

提督「あの長門だぞ?駆逐艦たちが勢揃いしているから顔がニンマリしたままあの挨拶だ」

那珂「那珂ちゃんも長門さんが駆逐艦たちの前で『今日から私を"長門お姉ちゃん"と呼べ!』って言うと思うな、絶対」
84鎮守府にて映画撮影◆cCHmnYMLXU :2014/10/25(土)00:05:48 ID:Ee7lxbYpc
メイク担当「うっふん、神通ちゃんのスベスベなお肌が映えるようにしておいたのよん?」ウインクバチコーン

メイク担当「でも素材が良すぎるからどうやってメイクしようか悩んだわん」クネクネ

メイク担当「お肌の悩みを持つ者としてはちょっとジェラシーよん」クネクネ

提督「そういうことだ神通。お前に与えられた役、しっかり果たしてこい」

神通「で、ですが失敗でもしたら…二水戦の皆に合わせる顔が」

提督「大丈夫だ。撮影期間内なら何回でもやり直しがきくから」

メイク担当「提督さんの言う通りよん、アタシのメイクを無駄にしないでちょうだいねん」クネクネ

神通「うぅ…」モジモジ

提督「……机の引き出し、上から2段目」

神通「?!」ビクッ

提督「その中身を鎮守府にいる全艦娘に知られたくなかったらさっさと行ってこい」

那珂「提督女の子の弱み握るなんてサイテー」

神通「…分かりました」スゥッ

神通「川内型二番艦、第二水雷戦隊旗艦神通。行って参ります!」

提督「頑張ってこい」

那珂「ガンバレー!神通ちゃーん!」

川内「何?夜戦?!」

提督「うるせえ座ってろ」

川内「(´・ω・`)」
85鎮守府にて映画撮影◆cCHmnYMLXU :2014/10/25(土)00:06:31 ID:Ee7lxbYpc
監督「よっしゃ!んじゃあ、試しに本番行くで!」

ディレクター「本番いきまーす!」

涼風「ガッテンダー!」

不知火「頑張るぬい」

長波「なに?田中少将の話?」

卯月「うーちゃん、頑張るぴょん!」

荒潮「あら、本番?」

夕立「夕立、頑張るっぽい!」

島風「おっそーい!」

提督「大丈夫かなコレ」

スタッフ3「では本番いきまーす!」

監督「よぉ~い…アクション!」

カンッ!
86鎮守府にて映画撮影◆cCHmnYMLXU :2014/10/25(土)00:08:40 ID:Ee7lxbYpc
<神通>
わたしが訓練担当の軽巡洋艦神通です
話しかけられたとき以外は口を開かないで、 口で重油たれる前と後に“マム”と言いなさい
分かりましたか、ウジ虫ども!

<駆逐艦たち>
マム, yes, マム!

<神通>
ふざけるな!
大声だしなさい!
缶落としたか!

<駆逐艦たち>
マム, yes, マム!

<神通>
貴女たち雌豚どもが私の訓練に生き残れたら ...
各人が艦娘となります。深海棲艦に祈りを捧げる死の司祭です
その日まではウジ虫です!
地球上で最下等の生命体です
貴女たちは艦娘ではありません
イ級のフンをかき集めた値打ちしかない!

貴女たちは厳しい私を嫌うでしょう…
でも憎めば、それだけ学びます
私は厳しいが公平に接します
艦種差別は一切許しません
睦月型、特型、白露型、陽炎型、夕雲型を私は見下しません
すべて平等に価値がないのです!
私の使命は役立たずを刈り取ることです 愛する艦隊の害虫を!
分かりましたか、ウジ虫ども!

<駆逐艦たち>
マム, yes, マム!
87鎮守府にて映画撮影◆cCHmnYMLXU :2014/10/25(土)00:09:08 ID:Ee7lxbYpc
<神通>
ふざけるな!
大声だしなさい!

<駆逐艦たち>
マム, yes, マム!
<神通>
芋臭い顔、名前は?

<吹雪>
特Ⅰ型駆逐艦「吹雪」です!

<神通>
主人公(笑)
ふざけるな!
本日より芋臭モブモブ丸と呼びます
いい名前ですね、気に入りましたか?

<芋臭モブモブ丸>
マム, yes, マム!
88鎮守府にて映画撮影◆cCHmnYMLXU :2014/10/25(土)00:12:24 ID:Ee7lxbYpc
<神通>
聞いて驚くかないように、芋草モブモブ丸!
うちの食堂では芋料理は出しません!

<芋臭モブモブ丸>
マム, yes, マム!

<曙>
いったい何なのよこれ?
クソ教官じゃない

<神通>
誰ですか!
どのイ級のフンですか!
深海棲艦の手先の●●●豚め!沈められたいのですか!?
答え無し?
魔法使いの金剛ババアですか!

<??>
ワッツ?!表出ろや、マザーファッカー!

<??>
金剛お姉さま!演技、演技ですから!

<??>
金剛お姉さまが年増でも榛名は大丈夫です!

監督「あかん!カット、カット!」

提督「大和!金剛を抑えろ」

金剛「離せゴルァ!ヘイ、神通一発殴らせるネー!」
89鎮守府にて映画撮影◆cCHmnYMLXU :2014/10/25(土)00:15:43 ID:Ee7lxbYpc
監督「もう、アカンで金剛ちゃーん」

提督「頼むから大人しくしててくれ、な?」

金剛「納得いかないネー」ぶすぅ

神通「あ、あの、ごめんなさい金剛さん」ペコペコ

金剛「許しまセーン」プイッ

神通「うぅ…」
90鎮守府にて映画撮影◆cCHmnYMLXU :2014/10/25(土)00:19:18 ID:Ee7lxbYpc
監督「あー、じゃあさっきのとこからもう一回や!」

スタッフ「はーい、シーン15の金剛ババアのとこからワンモア入りまーす」

金剛「誰がババアだこの●●●●●!」

榛名「金剛お姉さま、女性がそんな言葉を口にしてはいけません!」アタフタ

比叡「お姉さま…」

霧島「いいマイク使ってますね。これ、どこで売ってるんです?」

提督「お前は平常運転だなホント」
91鎮守府にて映画撮影◆cCHmnYMLXU :2014/10/25(土)00:22:09 ID:Ee7lxbYpc
監督「ほないくでえ!」

監督「よぉ~い…アクション!」

カンッ!

<神通>
誰ですか!
どのイ級のフンですか!
深海棲艦の手先のおフェラ豚め!沈められたいのですか!?
答え無し?
魔法使いの金剛ババアですか!

<神通>
上出来です、
頭が死ぬほど妙高さんとぶつかってもらいます!
魚雷発射管の穴でミルクを飲むようになるまでシゴき倒します!

監督(さすが華の二水戦の旗艦や…気迫がワシにも伝わってくる)

監督(あの声でワシも罵られたいんじゃ^~)
92鎮守府にて映画撮影◆cCHmnYMLXU :2014/10/25(土)00:23:23 ID:Ee7lxbYpc
<神通>
貴女ですか、腐れイ級は?

<卯月>
マ…マム, no, マムぴょん!

<神通>
クソガキが!
貴女でしょう、臆病イ級は!

<卯月>
マム, no, マムぴょん!

<曙>
(確か、このタイミングで…)
ア、アタシが言いました!

<神通>
そっちのイ級のフンでしたか…
勇気あるファッキン・コメディアン デストロイヤー
正直なのは感心です
気に入りました
部屋に来て那珂ちゃんをファックしていいですよ

ドゴン!

<曙>
モルサァ!
93鎮守府にて映画撮影◆cCHmnYMLXU :2014/10/25(土)00:27:18 ID:Ee7lxbYpc
<神通>
じっくりかわいがってあげます!
泣いたり笑ったり出来なくしてあげます!
さっさと立ちなさい!
隠れて司令官を罵ってみなさい 艦種切り落として酸素魚雷撃ち込みますよ!

<初風>
ひぃっ!く、首はダメ…

<曙>
マム, yes, マム!

<神通>
なぜ艦娘になったのです?

<曙>
憎き深海棲艦を殺すためです!

<神通>
殺し屋志願ですか

<曙>
マム, yes, マム!
94鎮守府にて映画撮影◆cCHmnYMLXU :2014/10/25(土)00:31:14 ID:Ee7lxbYpc
<神通>
戦争の顔をしなさい!

<曙>
へっ?

<神通>
殺すときの顔です!
キェエエエエエエエエ!

<曙>
(うるさい…)キーン

<神通>
これが殺しの顔です、
やってみなさい!

<曙>
きええええええ!

<神通>
ふざけるな、
それで深海棲艦が殺せますか!
気合いを入れなさい!

<曙>
キエエエエエエエエエ!

<神通>
迫力なし
練習しときなさいクソ駆逐艦

<曙>
マム, yes, マム!
(こ、怖かった…)
95鎮守府にて映画撮影◆cCHmnYMLXU :2014/10/25(土)00:31:57 ID:Ee7lxbYpc
<神通>
貴女の言い訳は?

<文月>
言い訳ですかぁ?

<神通>
アホ相手に質問するのは私の役です!

<文月>
マム, yes, マム!

<神通>
続けてよろしゅうございますか?

<文月>
マム, yes, マム!

<神通>
不安ですか?

<文月>
マム, yes, マム!

<神通>
私のせいですか?

<文月>
ふみぃ…

<神通>
何ですか?
私をクソバカと呼びたいのですか?

<文月>
マム, no, マム!
96鎮守府にて映画撮影◆cCHmnYMLXU :2014/10/25(土)00:34:22 ID:Ee7lxbYpc
<潮>
ひゃい!【自主規制】です!

<神通>
まるでそびえ立つ徹甲弾ブラですね
サバ読んでるのですか?

<??>
…武蔵、艤装とってきて

<??>
落ち着け大和、演技だ演技!

提督「すみません監督!一旦切ってください!」

監督「カットカット! こらそこの艦娘さん、マイク持って帰らんといて!」
97鎮守府にて映画撮影◆cCHmnYMLXU :2014/10/25(土)00:34:52 ID:Ee7lxbYpc
眠いので今日はここまでです。
あと、色々ごめんなさい
98名無しさん@おーぷん :2014/10/25(土)01:12:29 ID:KmmCMd2We
乙ー

ほっぽちゃんのピーは冷凍ピーとか歌うんやな……(白目
99鎮守府にて映画撮影◆Ia1C9UEcGE :2014/10/25(土)19:02:30 ID:Ee7lxbYpc
こんばんみ
続きが書けたので投下していきます
100鎮守府にて映画撮影◆Ia1C9UEcGE :2014/10/25(土)19:03:35 ID:Ee7lxbYpc
あ、酉変えました


監督「はぁーもう!艦娘の嬢ちゃんたちは別嬪さんなんはええけど、灰汁の強いんが多いな」ガシガシ

提督「でも根はいい奴ばっかりなんですよ。たまに五月蝿くてイライラしましけど」

監督「特にあの神通ちゃん?戦争が終わったら、ぜひうちの役者に欲しいなあ」チラッ

提督「はははっ。それもいい話ですね」

提督「でも、彼女たちは『人間』としての生活を捨てて『艦娘』になったんです」

提督「明日から『人間』にもどれ、って言っても彼女たちは納得しません」

監督「あそこで見ている背が高いお姉ちゃんも、あのちんまい艦娘さんたちも、ワシら力がない一般人の為に頑張っとる」

監督「せやけどその艦娘さんたちをやれ『軍人の慰みもの』だの、『売女』だの悪う言うやつがおんなん」

監督「提督はん。この映画はな、そんじょそこらのプロパガンダ映画と違うのにしたいんや」

提督「監督…」

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艦これSSスレ@おーぷん 2隻目
CRITEO