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夢占い@でち

1918 :2017/06/25(日)12:49:21 ID:KYi
>>18の続き

どこに向かっているのかふと疑問に思い、少し先を歩く少年に何となしに声をかけたが、反応はなかった。
気付いてないのかと思ってもう一度話しかけても、肩を軽くつついてみても表情ひとつ変えない。
腕を捕まえるとやっと一瞬だけちらりとこちらを見るも、離すとまたすぐ歩き始めた。
あまりにも無表情なので少年を笑わせたくなって、突然前転してみたりほっぺをつついてみたりと色々試したが全てスルー。
ただ、自分が何をしても返事は勿論こっちを見ることすらしてくれないものの、
隣を歩くとペースを合わせてくれるし、一定以上距離が空くと数m先でそれとなく待ってくれた。
嫌悪されているというわけでもなさそうなので、理由は分からないが反応してはいけない決まりか何かがあるのかもしれないと思い、笑わせるのは諦める。
新しい部屋に入るときは必ず通路で待っていてくれるので、やはり一緒に行動して正解だったのだと思った。

広い図書館なのに自分と少年以外に人の気配は全くなかった。
移動による疲れや不安感はなく、静まり返った館内が不思議と心地よく感じた。

お互いに無言のままかなり歩き、ある部屋に着いた。
その部屋はそれまでとは違い一つも本棚がなく空っぽで、白くて何もない部屋がひどくだだっ広く感じた。
同じ見た目の白い両開きの扉が4つあり、たぶんその先は通路なのだろうと分かった。
試しに近くの扉を開けて覗くと、通路もそれまでのものとは違い、ガラス張りだった。
ガラスの向こうの様子ははっきり思い出せないが、何かがあったような気がする。
順番に扉を開けていくと、他も同じような通路だった。
最後の扉を開いたとき、この通路が自分の進むべき方向なのだと強く感じた。
通路を歩いて行くと、先程の白い扉よりも大きく荘厳な造りの木彫りの扉があった。
なんとなく、ああ、終わりだ、とぼんやり思った。意味は自分にもよくわからない。
扉を開けようと手を扉に伸ばしかけたとき、誰かに腕を掴まれて引き戻された。

振り返ると少年が真っ直ぐにこちらを見つめていた。
少年は一言、それは駄目だ、と言った。凛とした声だった。
呆然としていると、ふと生ゴミのような腐敗臭がしていることに気づいた。
木彫りの扉を見ると、中から真っ黒な煙のような靄のようなものが漏れ出ていた。
それを見た途端ハッとなって、自分は恐ろしいことをしようとしていたのではないかと激しい恐怖感に襲われた。
とにかく戻ろうと顔を上げると通路の扉が消えていくのが見えて、自分は取り返しのつかないことをしてしまったのだ、と思った。
この通路は最後の猶予で、ここまで来てしまったからには先へ進むしかない、と。
しかし、目の前の扉を一度開けてしまえば自分は死んでしまうような予感がした。
黒い靄のようなものはだんだんこちらに向かってきていて、腐敗臭は酷くなっていた。
直感的に、あれを吸い込んではいけないと思った。
どうしようもなくて頭が真っ白になっていると、少年がゆっくりと言い聞かせるように、
思い出して、これは、カフカの夢だよ、と言った。
意味が分からず、どういうこと?と聞き返すと、
少年は、カフカの夢だ、ここから出られる、と繰り返した。
言葉の意味は依然理解できなかったが、少年の声を聞いて、これが夢であることを段々思い出した。
現実世界ではないと認知した途端、腐敗臭がさっと消え、黒い靄の動きもゆっくり止まった。
少しホッとして少年を見ると小さく微笑んでいた。なんとなく無理しているように見えた。
少年にお礼を言おうとしたが舌が動かせず声が出なかった。
少年は何も言わず、ただ真剣にじっとこちらを見つめている。何か大事なことを伝えようとしているように感じた。
どうにかして声が出せないかと四苦八苦しているところで目が覚めた。
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