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LRS 総合スレッド ver76.1

※ID非表示スレ
1美少女 ◆PW/JEUaBws:2016/09/19(月)20:27:32 ID:???
※※LRSの総合スレッドです。
LRSとはラブラブ、レイ、シンジのことで、レイとシンジのカップリングのことを指します。

【前スレ】
LRS 総合スレッド ver75.1
http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/eva/1419773717/

LRS 総合スレッド避難所
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/9745/1357298546/

LRS小説スレまとめ
http://seesaawiki.jp/lrs/
2女シンジ :2016/09/19(月)22:16:37 ID:???
前スレ806の続き
───
「ミサト艦長素敵です!」
シンジ「…安易な道を選ばないって…グローバリズムで自国の通貨を高くして何のメリットがあるんですか…?」
ミサト「…安易な道と苦しみの道が有れば、迷わず苦しみの道を選ぶ!それが…生きるということなのよ…」
サクラ「葛城艦長良いこと言うわ~~私ますます葛城艦長のこと尊敬します!」
シンジ「…あの…ですから…貿易するのにわざわざ自国の通貨を高くする理由が分からないんですけど…」
サクラ「それに比べて碇さんは自分のことばっかり!ホンマ軽蔑しますわ!」
ミサト「…分からないでしょうね…常に人との争いを避け、安易な道を選ぼうとする貴女には…」
シンジ「はい、全然分かりません、何のメリットがあって円高を目指すんですか?」
ミサト「………易きに流されず…常に己を厳しく律する…これ以外の理由が必要かしら?」
シンジ「当然必要ですよ、貿易するのにわざわざ円高にする理由が分からないから訊いてるんですけど?」
ミサト「…人生とはね…永遠に続く苦しみの道であるべきなのよ…」
シンジ「…なぜそう思ったんですか…」
ミサト「…苦しみこそが…人間を成長させるからよ!」
3女シンジ :2016/09/20(火)22:39:12 ID:???
>>2
「…おお~~…」「…真理だ…」「…世界は葛城大佐を必要としている…」
シンジ「………」
ミサト「…武士道とは…死ぬことと見つけたり!」
「…く~~たまらん!」「聞けば聞くほど真理だ…」
ミサト「そもそも資本主義とは、人間の堕落に根ざした悪魔の思想そのものなのよ!」
「その通り!」「葛城大佐絶対支持!」「お金は悪魔の罠!」「金持ちは死すべき!」「打倒ブルジョワ!」「うおおおおおおお!」「うがあああああああああ!!」
シンジ「…なんで資本主義が悪魔の思想そのものなんですか?」
ミサト「…人間は…誰しも楽をしたいと思う弱い気持ちを持っているものよ…人間のクズの貴女がそうであるようにね…」
シンジ「…確かに快適な日本の暮らしになれたら、わざわざ中南米のジャングルで暮らしたいとは思わないでしょうね普通は…」
ミサト「…その通り。人間は誰しも危険なジャングルよりも安全で快適な文明を好むわ…ごく一部の例外を除いてね…」
シンジ「そうでしょうね、一度安全で快適な暮らしになれちゃうと原始的な生活は辛いですよね…」
ミサト「その通り。人間は誰しも易きに流されやすい弱い生き物なのよ…」
4女シンジ :2016/09/21(水)23:01:40 ID:???
>>3
シンジ「まぁ欲求は技術の進歩や人生の楽しみにもなりますから、一概に悪いものだとも言えないと思いますけどね」
ミサト「…そう自然に思えてしまうほど既に、資本主義という思想に侵されているのよ…」
シンジ「資本主義って思想なんですか?ただの経済システムだと思ってましたけど…」
ヘル「クス…人を洗脳する一番の基本は、それが洗脳だと洗脳対象に気づかせず。あたかも自分で判断しているように錯覚させることなのよ」
シンジ「カルトがよく使う手口ですね。ショックを与えて選択を迫るみたいな」
ヘル「…それより確実なのは、人の欲望に働きかけることよ…」
シンジ「…欲望ですか…あっ、そう言えばさっきの財政破綻の話はどうなったんですか?確か自給自足するんでしたよね?」
ミサト「…いいタイミングでの質問ね…そう、彼は気づいたのよ…国の借金で築かれた、資本主義社会の欺瞞性に…」
シンジ「それでどうなるんですか?たしか日本は財政破綻するんでしたよね?」
ミサト「…そうよ。そしてこの後のストーリーはシンプルでスピーディーよ。日本はあっという間に財政破綻の日を迎えるわ…」
シンジ「どうなるんですか?」
5女シンジ :2016/09/22(木)21:30:38 ID:???
>>4
ミサト「…自給自足の生活を始めた彼の元に、やがて人が集まり始めるのよ…最初に彼を訪ねた知り合いみたいにね…」
シンジ「なんでその人の周りに人が集まるんですか?」
ミサト「…一言で言うと不安よ…」
シンジ「…不安…ですか…」
ミサト「そう、現代人は誰しも心の中に不安を感じているのよ…いつか、日本が財政破綻するんじゃないかという不安をね…」
シンジ「そんなものですかね?使徒の襲来に比べたら財政問題なんて、インフレ率の調整でしか無いと思いますけど…」
ミサト「誰もが貴女のように、都合の悪いことから目を背けるクズでは無いのよ」
シンジ「…都合の悪いことって何ですか?」
ミサト「まず資本主義の欺瞞性ね…」
シンジ「…欺瞞性ですか…」
ミサト「シンジ、貴女はお金って何か考えたことがあるかしら?」
シンジ「…お金ですか…政府の発行する全国共通の約束手形ですよね。言ってみれば物やサービスを売り買いする道具じゃないんですか」
ミサト「……お金はね、紙に一定のデザインを印刷して透かしを入れて番号を振っただけの物よ」
シンジ「…確かにその通りですね、政府発行の汎用借り方券ですからね…」
6女シンジ :2016/09/23(金)18:17:18 ID:???
>>5
ミサト「…その通りよ…千円の商品を購入して千円払うということは、私はあなたから千円分の資本を受け取りましたという証明書を渡すことなのよ…」
シンジ「なるほど、確かにお金は全国共通の資本の受け取り証明書ですね」
ミサト「…そして…この資本受け取り証明書を多く持てば持つほど、資本主義社会では多くの資本を受け取れるわ…」
シンジ「それはそうですね」
ミドリ「質問!資本てなんですか?」
ミサト「…ノートや鉛筆…ハンバーガーや冷蔵庫なんかのことよ…」
ミドリ「バナナは資本に入りますか?」
ミサト「…当然…バナナは資本に入るわ…チョコレートや枕もね…」
ミドリ「ふ~ん、資本てずいぶんと幅広いんですね…」
ミサト「幅広いなんてものじゃ無いわ。ミドリ、デパートで売ってる商品のうち何パーセントが資本なのか分かるかしら?」
ミドリ「……う~んと、えと…だいたい7割前後くらいですか?」
ミサト「……全てよ…」
ミドリ「全て!?えっ、じゃ、じゃあ、あの、デパートで売ってる商品てアレ全部資本なんですか?」
ミサト「…その通り…資本受け取り証明書で購入出来る物は全て資本…これが資本主義なのよ…」
7女シンジ :2016/09/24(土)21:47:40 ID:???
>>6
ミサト「…そして…資本主義社会では、この資本受け取り証明書…お金を上手く集められる立場に立った者が、より多くの資本…家や自動車を手に入れられるのよ…」
シンジ「そういうルールですからね」
ミサト「…でもその資本受け取り証明書…お金は元をたどれば単に紙とインクでしか無いわ!」
シンジ「…それは確かにその通りですね…もちろん中央政府による公式な通貨としての認定はありますけど」
ミサト「…そして資本主義社会では、この紙とインクに過ぎない資本受け取り証明書の為に人は働くのよ…」
シンジ「その働くこと自体がノートや鉛筆を生み出してるんですけどね」
ミサト「…そう、この紙とインクによる労働力の大量搾取。これこそが資本主義の欺瞞性…」
シンジ「…確かにブラック企業はそうでしょうね…」
ミサト「さらにインフレによる貨幣価値の減少…自分が額に汗して手にしたお金の価値は年々下がっていくのよ!」
シンジ「…確かに経済成長にはインフレがつきものですね」
ミサト「…そして国の借金1500兆円…この莫大な借金を誰が払うというの!」
シンジ「…誰も払う必要はありませんよ…特に困る人もいませんし」
8女シンジ :2016/09/25(日)22:13:41 ID:???
>>7
ミサト「……誰も困る人がいないから返さなくて良い…正に欺瞞中の欺瞞ね」
シンジ「…どうしてですか?国債なんて利子付きの通貨引換券ですよ。建設国債だって国会で議決すれば日銀に買い取らせて現金にできますから」
ミサト「…まるで分かって無いわね…国債は日銀に買い取らせれば現金にできる…そんな問題じゃ無いのよ…」
シンジ「ならどういう問題なんですか?」
ミサト「……人間性の問題よ…」
シンジ「……人間性……ですか?」
ミサト「…あるいわ…道徳的価値観の問題。と言った方が良いかしら?」
シンジ「?……国債の買い取りと道徳的価値観に何の関係があるんですか…」
…私の質問にミサトさんは憐れむような顔を見せて言った…
ミサト「…そうやってすぐに楽な方を選ぶ、その生き方自体が問題だって言ってるのよ…」
シンジ「…あの…生き方も何も…国会で正式に作られたルールがそうなってるんですけど…」
ミサト「だからそうやってすぐに自分達にとって都合の良い楽なルールを作ること自体が問題だって言ってるんでしょうが!」
シンジ「……あの…自分達にとって都合の良いルールを作って何がいけないんですか…」
9女シンジ :2016/09/26(月)22:41:03 ID:???
>>8
「…呆れた…本物のクズねこの子…」「…まさかここまで腐ってるとは想定外だな…」「…本物のご都合主義者っているんだ…」「…少しは社会を知りニャ…」
サクラ「……葛城艦長…もう碇さんと話すだけ時間の無駄なんじゃないんですか…」
シンジ「…あの…何か私変な事言いました?」
ミサト「…自分にとって安易な道を避け…出来る限り厳しい道を選ぶ…私はこれが人間として当然の生き方だと思うのだけど……貴女は違うのね?」
シンジ「…そうですね。出来るだけ楽な生き方を選びたいです。それで財政破綻の話はどうなったんですか?」
ミサト「……資本主義社会の欺瞞性に気づいた人達は、やがて一人二人と彼に習い、自給自足の生活を始めるのよ」
シンジ「……始めますかね…」
ミサト「始めるの!」
シンジ「…はい…」
ミサト「やがて全ての日本人がそうするようになるわ…お金を使わず、つまり国家権力に縛られ無い自由な生活に目覚めるのよ」
シンジ「…日本人全員自給自足ですか…GDP0円になっちゃいますね…」
ミサト「…そう、国債残高1500兆円に対してGDP0円…負債のGDP比率無限大。事実上の、財政破綻の実現よ…」
10女シンジ :2016/09/27(火)23:05:27 ID:???
>>9
シンジ「…」
リツコ「なるほど、確かに全ての日本人が一切お金を使わなくなればGDPはゼロ。これなら財政破綻と言っても問題ないわね」
シンジ「…まず前提からして有り得ないですけどね…」
リツコ「可能性ゼロでは無いわ」
シンジ「…ゼロとコンマの後にゼロが千個くらい並びそうですけど…まだある日突然謎の彗星が地球に激突して、人類が滅びる確率の方が高いと思いますよ」
ミサト「…例え可能性は低くとも、1500兆円の国の借金で日本が財政破綻する可能性がある。これは紛れもない事実よ…」
シンジ「…それって1500兆円の国債で財政破綻したというより、単に日本人が全員自給自足を始めたから、貨幣システムを必要としなくなったってだけですよね…」
ミサト「…その自給自足生活のきっかけが1500兆円の国の借金なら、それは1500兆円の国の借金で財政破綻したと言っても問題ないわ…」
シンジ「そもそも日銀が買い取ればいつでも現金化できる国債を、国の借金だと考えること自体に無理がありますけど…」
ミサト「そこは日本人の美意識の問題ね。国債を日銀に買い取らせて清算する。そんな卑劣なやり方に納得できるかどうかよ…」
11女シンジ :2016/09/28(水)23:33:17 ID:???
>>10
シンジ「…卑劣も何も、日銀は国債を買い取ることでしか通貨を発行出来ない決まりですから。簡単に言うと私達が持っているお金は政府の借金なんですよ」
ミサト「…そうね…つまり…日本の繁栄は政府の借金の上に築かれた砂上の楼閣にすぎないということよ…」
「…おお…葛城艦長すげぇ…」「てっつがく~~!」「…大佐は資本主義社会の欺瞞性を完全に見抜いておられる…」
シンジ「そんなことありませんよ。実際日本は交通網に電気ガス、上下水道などのインフラが整備された先進国じゃないですか」
ミサト「…表面上はそうね。だけどそれは…政府の借金という負債の上に成り立った仮初めの繁栄に過ぎないと私は言ってるのよ…」
シンジ「むしろ政府の借金の方が仮初めですよ。行政で大切なことは、国民が安全で豊かに暮らせる環境を作ることじゃないんですか?」
ミサト「…そのためなら…毎年百兆円もの建設国債を発行して、公共事業をしてもかまわないと思っているの…?」
シンジ「はい全然問題ないと思ってますよ。むしろそうすべきだと思います。サードインパクトみたいな大きな災厄に対処できるのは、中央政府以外にありませんから」
12女シンジ :2016/09/29(木)22:51:38 ID:???
>>11
ミサト「……その為なら、十年間で一千兆円もの国の借金を残してもかまわない。アンタ本気でそう思ってるの?」
シンジ「全然問題ないと思いますよ。政府の借金は返す必要がありませんし、借金て形が嫌なら日銀に直接建設国債を買ってもらえば良いだけですから」
ヘル「…日銀に直接政府発行債を買わせることは法律で禁止されてるわよ…」
シンジ「国会で議決すれば大丈夫ですよ。日本は民間預金が大量にあったから借りる形をとっただけじゃないですか?」
リツコ「日銀に国債を直接買わせるのは財政規律を弱め、天井知らずのインフレを招くわ。だから非常事態にしかやってはいけないのよ」
シンジ「……サードインパクト以上の非常事態って、ちょっと思いつかないんですけど…」
スミレ「実際サードインパクトでは日本でも一千万単位の死者が出たからね。大量の預金残高を残して逝った人も数知れずだよ…」
シンジ「…何百億円もの資産があっても死んだらお終いですからね…実際大きな災厄は生きてる事の根本を私達に考えさせますね…」
レイ「生きてることの根本て何?」
シンジ「……そうだね…それはきっと生きる事それ自体だと思うよ…」
13女シンジ :2016/09/30(金)17:10:44 ID:???
>>12
レイ「…生きることそれ自体…」
シンジ「難しい話じゃ無いよ。お腹が空いたらご飯を食べたくなるとか、喉が乾いたら水を飲みたいとか、生きるってそんなことの繰り返しでしょ?」
レイ「……そうね…」
シンジ「…スーパーに行ったら食料品が売ってるとか、蛇口をひねったら水が出るとか、私達は普段当然の事として受け止めてるんだけど…当然じゃ無いんだなって…」
レイ「大きな災厄が起こると人は気づくのね…」
シンジ「…そういうこと、私達が日常で当たり前の事だと思ってることのほとんどが、実は沢山の人達の働きでなりたってたんだって…改めて気づくんだよね…」
レイ「つまり私達は、ただ普段の生活を送っているだけで、沢山の人達と繋がっているのね…」
シンジ「そういう事だね。私達が普段歩いてる道路も普段住んでる建物も、沢山の人達の汗と知恵と技術の結晶なんだよ」
レイ「……きっと災厄で見慣れた日常が消えた時、その普段意識しない繋がりの消失に気づくのね…」
シンジ「……うん…きっとそうだね……」
ミサト「…さらに一歩踏み込めば、その日常で当たり前だと思ってる全ての事は、政府の借金で出来ているのよ…」
14女シンジ :2016/10/01(土)22:52:11 ID:???
>>13
シンジ「そうとも言えるかも知れませんね。もちろんお札を地面に撒いたって建物は生えてきませんけど」
ミサト「…だけど建設会社に撒けば建物が建つわ。道路も橋もトンネルも、ダムも鉄道も発電所も、電柱も上下水道も港も空港もね…」ギリッ
シンジ「そうですね、おかげで第三新東京市周辺を除く日本の大部分が14年前より発展してます。素晴らしいじゃないですか」
ミサト「…その為に毎年百兆円の借金を残してね…私達は…将来世代にツケを回して泡沫の繁栄を謳歌しているに過ぎないのよ…」
シンジ「そうですか?サードインパクトで荒れ果てた日本を残すより、きちんとインフラが整備された日本を残す方が親切だと思いますよ」
ミサト「…その結果積み上げられた国の借金1500兆円…この莫大な借金はいつか将来世代が返さなくてはいけないのよ?」
シンジ「…だから日銀に買わせちゃえば終了じゃないですか…」
ミサト「だからそういう人間として間違ってることしたら駄目だって言ってるでしょ!」
シンジ「…もちろん無理して返す必要は無いですけど…」
ミサト「駄目よ!借金は必ず返さなければならないのよ!」
シンジ「…なぜですか?」
15女シンジ :2016/10/02(日)21:29:27 ID:???
>>14
ミサト「それが人間としての正しい生き方だからよ!!」
「そうだそうだ~~!」「日本は財政破綻するぞ~~!」「日本はお終いだ~~!」
シンジ「……いや…そんな個人的な意見を言われても…これは国家の運営の話なんで…」
ミサト「国家の運営だから何しても良いってわけ無いでしょうが!」
シンジ「…いや…別に何しても良いとは言ってませんけど…でも大災害からの素早い復興は国家の最優先事項ですよね?」
ミサト「だからその為なら毎年百兆円もの借金をして良いと思ってるの!?」
シンジ「……ええ…何度も言いましたけど、まったく問題無いと思いますよ」
ミサト「絶対ダメよ!今を良くするために将来世代にツケを残すなんて絶対許され無いわ!」
シンジ「…だったら日銀に建設国債買ってもらえば良いじゃないですか」
ミサト「ダメよ!それは人の道に反しているわ!」
シンジ「……あの…ですから災害復興にそんな精神論を振り回さても困るんですけど…」
ミサト「そもそも毎年百兆円も出して災害復興しようなんて了見が間違ってるのよ!」
シンジ「…ならミサトさんは将来世代に荒れ果てた日本を残す方が良いと思うんですか?」
16女シンジ :2016/10/03(月)22:54:19 ID:???
>>15
ミサト「…もちろんよ。莫大な借金を残すくらいなら、たとえ貧しくても借金の無い生活が良いに決まっているわ」
シンジ「…だけど国債なんてただの通貨引換券なんですよ?そこまでして国債発行を嫌う理由が分からないんですけど…」
ミサト「…分からないでしょうね…常に楽な道を歩みたがる貴女には一生……」
シンジ「何でそんなに国債の発行を嫌うんですか?」
ミサト「……国債は国の借金、借金は悪いもの。シンプルな理由よ…」
シンジ「でもそんなこと言ったらお金の存在自体悪いものになりますよ?日本円は日本国債を買い取ることによって発行する仕組みなんですから」
ミサト「…そうね…つまり日本円は政府の借金ということ…貨幣システムは借金によって成り立つシステムだということ…結論から言うと、当然お金は悪いものよ」
シンジ「…だけどヴィレだってお金は使うし税金だって納めてますよね、お金の存在を否定したらヴィレという組織自体が成り立たなくなるんじゃないですか?」
ミサト「…お金が悪いものだと言っても、貨幣システムの中ではお金に頼らざるを得ない部分はあるわ…だけど私は、そのシステムを変えるつもりよ」
17女シンジ :2016/10/04(火)23:35:48 ID:???
>>16
シンジ「……貨幣システムを変えるって…いったいどうやって変えるんですか…」
ミサト「そのアイデアはすでに話したはずよ」
シンジ「……?そんな話聞きましたっけ…」
ミサト「さっき話したでしょう?日本の財政破綻の話よ」
シンジ「……ああ、ある一人の人が、日本が財政破綻するという妄想に取り憑かれて、自給自足の生活を始める話ですね…」
ミサト「妄想なんかじゃ無いわ!日本は必ず財政破綻するのよ!」
シンジ「……いったいどうやって財政破綻するんですか…」
ミサト「さっきの話の通りよ。日本中の全ての人達がお金を使わなくなれば日本のGDPはゼロになる。対負債比率無限大…これは事実上の財政破綻だわ」
シンジ「……それは…現実には起こり得ない話だと思いますけど…」
ミサト「そんなことは無いわ。現実に起こらなければ起こせば良いのよ」
シンジ「…いや、起こして欲しいとも思いませんけど。第一そんな事をするメリットが何も無いじゃないですか…」
ミサト「メリットなら数え切れないくらいあるわよ。お金が無くなることにより金権政治の腐敗が消え、所得格差による富める者と貧しい者の不平等も解消するわ」
18女シンジ :2016/10/05(水)22:20:38 ID:???
>>17
シンジ「……そりゃ、日本人全員が自給自足の生活を始めれば、確かに貧富の差はかなり解消されますけど…今より全員確実に貧しくなりますよ…」
ミサト「確かに生活は今より遥かにシンプルになるわね。人は日の出と共に起きて、日の入りと共に休む。大自然のリズムに合わせた生活をするようになるわ」
シンジ「…そんな不自由な生活を大多数の日本人が望むとは思えませんけど…」
ミサト「そう感じるのは貴女が文明に汚染された生活に慣れきっているからよ。ほんの二百年前は、人はそんな生活をしていたのよ」
シンジ「……何が悲しくて二百年前の生活に戻らなきゃいけないんですか…」
ミサト「国の借金である国債によって支えられた偽りの繁栄より、貧しくても人間らしい誠実な生き方をしたい…そう思わないかしら?」
シンジ「全然思いません。普通に先進国の日本で近代的な生活をおくりたいです」
ミサト「……ならその為に…アフリカの子供達が飢えても良いというのかしら…」
シンジ「アフリカを植民地にしてアフリカ人から資源を奪ったのは西洋諸国ですよ。日本が二百年前の生活を始めてもアフリカの子供達の飢えは満たされませんよ」
19女シンジ :2016/10/06(木)22:38:25 ID:???
>>18
レイ「…それに、サードインパクトの後は、日本の援助によりアフリカもかつてほど貧しく無いわ」
ミサト「…その日本の援助の基になっているもの、それが何か分かるかしら?」
レイ「日本の生産力よ」
ミサト「…そう…日本の生産力…あるいは国内全ての生産力…と言っても良いわね…」
シンジ「国内全ての生産力…つまり国内総生産。GDPですね」
ミサト「そうよ。今や日本のGDPは三千兆円。アフリカをヒモ付きODAで援助するくらいわけ無いわね…」
シンジ「つまり日本が豊かな国になる事は、世界レベルで見ても良いことなんですね」
ミサト「違うわ!!」
シンジ「……違うって…どう違うんですか…」
ミサト「そもそもGDPって何かしら?」
シンジ「…何って…国内総生産のことですけど…?」
レイ「国内で生産された物やサービスの売上に、貿易で儲かった分の金額を足したものね…」
シンジ「うんそうだね」
ミサト「…その通りよ。GDPとは、国内で生産された物やサービスの売上に、輸出の売上から輸入で支払った代金を引いた金額を足したもの…それがGDPよ…」
シンジ「つまり国内での売上プラス純輸出ですね」
20女シンジ :2016/10/07(金)17:44:20 ID:???
>>19
ミサト「…その通りよ…」
シンジ「それがどうしたんですか?」
ミサト「…この三千兆円ものGDP。これは人が作り出した物や、提供するサービスに支払われた金額…つまりはお金の額なのよ…」
シンジ「ええ、間違い無くそうですけど…」
ミサト「そして、そのお金は…国の借金である国債を日銀が買い取ることにより発行しているのよ…」
シンジ「…ええ、間違いありません」
ミサト「…その国債を発行するのは政府の中央官庁…つまり!日本のGDP三千兆円は政府の借金三千兆円だということよ!」
「……おお……」「…すごい…」「…天才だこの人…」「…なんという衝撃の事実…」「…日本は財政破綻するな…」「…いやすでに財政破綻しているよ…」「…日本は終わりだな…」
シンジ「…まぁ、確かに日本円は日本政府の借金だと言えなくも無いですね…」
ミサト「国債に応じてしか通貨を発行できない以上、お金は間違い無く政府の借金よ…」
シンジ「そういうシステムですからね」
ミサト「…そう…そういうシステム…とても罪深い…その政府の借金という忌まわしき泥の上に咲いた蓮の花…これが名目GDP三千兆円の日本の正体よ…」
21女シンジ :2016/10/08(土)22:26:58 ID:???
>>20
シンジ「…それがどうしたんですか…」
ミサト「この世界は根底から腐ってるという事よ。日本の繁栄は砂上の楼閣に過ぎないという事なのよ…」
シンジ「でも実際に交通網やライフラインが整備されて、先進国の日本が復活したのは事実じゃないですか…」
ミサト「だからその先進国日本の実情が政府の借金で出来た虚飾に過ぎないって言ってるのよ私は!」
シンジ「…虚飾も何も国債は通貨量をコントロールしたり、あと銀行の融資先を担保する為に便利だから採用しているだけですよ」
ミサト「だから何で政府が銀行の融資先を担保する為に国債を発行しなきゃなんないのよ!」
シンジ「…何でって…銀行の倒産を防ぐ為じゃないんですか…」
ミサト「だから銀行の倒産を防ぐ為にわざわざ政府が国債を発行する必要がどこにあるのよ!」
シンジ「…銀行が潰れたら困るからじゃないんですか…」
ミサト「何で銀行がつぶれたら困るのよ!」
シンジ「…銀行が無いとお金を預けたり借りたり出来ないからじゃないんですか…」
ミサト「何でお金を預けたり借りたりする必要があるのよ!」
シンジ「…それは資本主義がそういうシステムだからですよ…」
22女シンジ :2016/10/09(日)21:55:26 ID:???
>>21
ミサト「何で資本主義はそういうシステムなのよ!」
シンジ「…何でって…例えば予算三千万円の家を建てる時に、いきなり三千万円ポンと払える人はあまりいませんよね?だから住宅ローンを組むんですよ」
ミサト「だったら三千万円貯まるまで黙って働けば良いでしょうが!」
シンジ「…でも…三千万円貯まるまで働いてたら、同じ家を建てるのに四千万円かかるようになったりしますから」
ミサト「何で三千万円で建つ家が四千万円かかるようになるのよ!」
シンジ「…そりゃ物価は毎年上がりますから…年間2%の物価上昇でも、だいたい15年くらいで、三千万円で建つ家が四千万円かかるようになりますね…」
ミサト「何で物価が毎年上がらないとなんないのよ!」
シンジ「…人件費も毎年上がりますからね…年間3%の昇給でも、15年もすれば初任給の1.5倍くらいにはなりますから…」
ミサト「何で毎年人件費を上げなきゃなんないのよ!」
シンジ「…そりゃ人件費ケチってると、優秀な人材を余所に取られて結局会社が損しますから…」
ミサト「だったら法律で人材引き抜きを禁止すれば良いでしょうが!」
シンジ「…それは社会主義ですよ…」
23女シンジ :2016/10/10(月)21:30:56 ID:???
>>22
ミサト「……社会主義……つまり…資本主義社会においては、毎年人件費上昇に付随して物価上昇が不可避。そう言いたいわけね…」
シンジ「…確かに名目上の物価上昇は不可避…というより必須ですね資本主義では。だからこそローンを組んで個人が家を建てたり、企業が設備投資をするんですよ」
レイ「…だから資本主義ではお金を貸す銀行が必要なのね…」
シンジ「そうだね。どうせ家を買うなら少しでも早く永く住みたいし、工場を建てるなら少しでも早く使いたい。そうなるとローンは便利だからね」
ミサト「…物価は毎年上昇して、それに抗する為に人は借金をして、銀行は預かったお金を貸して利子で利益を得る……正に悪魔のシステムね…」
シンジ「銀行にとって預金者から預かったお金は借金ですからね。どこにも貸さないと預金者に払う利息分で赤字になるんですよ」
レイ「…それで銀行にお金の借り手が見つからない時に国債を買うのね…」
シンジ「うん。景気が悪いと銀行もお金の借り手が見つからない時があるからね。そんな時に最後のお金の借り手になるのが日銀なんだよ」
レイ「…つまり日銀は銀行の銀行なのね?」
シンジ「うん」
24女シンジ :2016/10/11(火)23:06:24 ID:???
>>23
ミサト「…そして銀行は国債を持っているだけで利息を受け取り…その利息分だけ政府の借金は増えて行くのね…やっぱり日本は財政破綻する定めなんだわ…」
シンジ「大丈夫ですよ。銀行が受け取ったお金は銀行の利益や預金者の利子になりますから。政府の負債が増えた分だけ民間の資産が増えるだけですよ」
ミサト「……分からないのかしら?それこそが嫌悪すべき日本の醜悪な実態だということが…」
シンジ「…何が醜悪なんですか?」
ミサト「……既に答えは言ってるわよ。…この国の繁栄は所詮…政府の借金によって作られた張り子の虎に過ぎないものだとね…」
「…さすがは葛城艦長…日本の抱える本質的な問題を完璧に見抜いておられる…」「…政府の借金に支えられた偽りの繁栄…こんなものがいつまでも続くわけが無い…」
「…現代の日本の繁栄は…将来世代への付けという犠牲の上に成り立ったものだもんね…」
「…いつか将来世代が俺達の時代を振り返って、呪いの言葉を吐く日が来るよ…呪われろ過去の日本人!俺達に莫大な借金を残しやがって!…とな…」
「…本当にそうね…将来世代の負うべき負担を思うと…私涙が止まらないわ…」
25女シンジ :2016/10/12(水)22:51:18 ID:???
>>24
シンジ「…別に問題ないと思いますよ。政府の借金なんて世界中の国で増えるものですし、それに通貨を発行できる政府にとって借金なんてただの数字ですから」
ミサト「……まだ分からないのかしら…通貨を発行出来るからいくら借金を重ねてもいい……そういう甘ったれた考えこそが世の中を腐らせるのよ!」
「そうだ!」「葛城艦長の言う通り!」「ガキがダダ捏ねてんじゃねぇぞ!」「金刷れるから借金しても問題ないとか世の中なめてんのかコラッ!」
シンジ「……いや…でも…それで世の中上手く回ってるわけですから問題ないんじゃ……」
ミサト「国家の最高機関である政府が借金重ねて問題ないわけ無いでしょうが!!」
シンジ「……具体的に…どんな問題があるんですか…」
ミサト「人間として示しがつかないでしょうが!人の上に立つ者はまず自らが手本を示すべきなのよ!これは道徳的な人間性に関わる問題なのよ!」
シンジ「……いやあの…貨幣流通システムはそういうルールなんですから …それを道徳的な人間性に関わる問題って言われても困りますね…」
ミサト「…それだけ貴女が自堕落な資本主義のルールに染まってるって事よ…」
26女シンジ :2016/10/13(木)22:15:15 ID:???
>>25
シンジ「…自堕落って…そもそも政府の借金である国債は、日銀に買い取らせれば現金に変わるんですよ。つまり政府の借金は現金と同じなんですよ」
リツコ「…甘いわね。例え日銀に国債を買わせたとしても、その国債は日銀が保有するという形で残るのよ。つまり、日本に借金があることに変わりは無いわ」
シンジ「…それで何か問題あるんですか?」
リツコ「…問題ははっきりしてるでしょう?国債の保有者が政府から日銀に変わっただけで、相変わらず日本が借金を抱えていることに変わりは無いのよ…」
「…おお…完璧な真理だ…」「…赤木副艦長すごい…」「…日本の財政問題を完璧に把握している…」「…やっぱり日本は財政破綻するな…」「…増税待った無し…」
「…シンジ完全論破されて涙目敗走ね…」
シンジ「だから日銀が国債を保有することの何が問題なんですか?」
リツコ「……何が問題かですって?日銀が国債を保有するということは、日本に依然として借金が在るということよ。これの何が問題じゃ無いのかしら?」
シンジ「…そうですね…それで、日銀が国債を保有してることによって、具体的にどんな困った事が起こるんですか?」
27女シンジ :2016/10/14(金)17:09:25 ID:???
>>26
リツコ「……どんな困った事?…日銀が国債を保有している。つまり日本には借金がある。これが具体的に困った事じゃ無いと言うのかしら…?」
シンジ「はい。それは全然具体的に困った事じゃ無いですね」
リツコ「……どうして具体的困った事じゃ無いのよ?」
シンジ「…どうしてって……日銀が国債を保有している、という事実があるだけでは誰一人困らないからですよ」
リツコ「…そんなことはありません。日銀が国債を保有することにより、国際社会における円の通貨の信任が下がります」
シンジ「…何で日銀が国債を保有すると、国際社会における円の通貨の信任が下がるんですか?」
リツコ「……それは……日本政府は借金を返せず、日銀に国債を肩替わりさせただらしない組織だと思われるからよ…」
シンジ「……あのですね…日銀が国債を買って通貨を発行するのは日銀の通常業務ですよ…なぜ日銀が通常業務を行うと日本政府がだらしないと思われるんですか…」
リツコ「……それは…本来税金で償還すべき国債を、日銀に買い取らせたことに対する、国際社会から日本政府への不信感よ…」
シンジ「それは赤字国債や建設国債の話ですよね?」
28女シンジ :2016/10/15(土)22:14:52 ID:???
>>27
ミサト「違うわ!赤字国債や建設国債だけじゃ無い!全てのあらゆる国債は国民の税金で返すべきなのよ!」
「…おお…」「…真理だ…」「艦長カッコイイ!」
シンジ「…何であらゆる国債は国民の税金で返すべきなんですか…」
ミサト「……それが……人としての誠実な生き方だからよ…」
サクラ「葛城艦長素敵です!私ますます葛城艦長のこと尊敬しますわ!」
シンジ「……いや…そんなことしたら市場を出回る貨幣の量が不足して、間違い無く金利が高騰しますけど…」
「ガキが小理屈並べてんじゃねぇぞアホ!」
サクラ「…ホンマ碇さんは言い訳ばっかり、私ますます碇さんの事軽蔑しますわ…」
スミレ「いわゆるグラウディングアウトってやつだね」
シンジ「…ええ…元々資本主義はインフレ前提で成り立ってますから、市場を流通する貨幣の量は毎年増やしていかないと困りますからね…」
レイ「…グラウディングアウトって…何?」
シンジ「簡単に言うと、銀行が保有してる現金の量が少なくて貸し出し金利が高くなって、企業や個人がお金を借りられ無くなる事なんだ」
レイ「…それを防ぐ為に日銀は通貨を発行するのね…」
シンジ「うん」
29女シンジ :2016/10/16(日)21:28:08 ID:???
>>28
ミサト「…金利が高いからお金を借りられ無い?上等じゃない。元々借金してまで家を買おうなんて甘えた根性が間違ってるのよ…」
シンジ「でもそれだと企業は設備投資をしなくなるし、個人は住宅ローンを組めなくなるし、銀行だって最後は業務停止に追い込まれますよ…」
ミサト「…それで良いのよ…人としての道を踏み外して偽りの繁栄を謳歌するより、貧しくて辛くとも人は正しく生きるべきよ…」
シンジ「でもそんなことしてたら、日本人は今の生活を維持できなくなりますよ?」
ミサト「……だからどうだと言うの?莫大な政府の借金を抱え、将来世代へのツケを残して偽りの繁栄を謳歌するより、人は貧しくても誠実に生きるべきなのよ」
「その通りです艦長!」「将来世代へのツケを残すな!」「千五百兆の借金を誰が払うんだバカヤローーッ!」「日本は財政破綻する~~~!」「増税待った無し!」
サクラ「地球平和党ではですね!ここ十年間ひたすら公共事業反対と復興増税推進を訴えてきたんですよ!」
ミサト「…あの悪魔の化身ゲンドウにことごとく潰されてきたけどね…」
シンジ「…そりゃ大災害に乗じて増税なんて反対されますよ…」
30女シンジ :2016/10/17(月)22:51:37 ID:???
>>29
シンジ「…だけど将来世代の人達だって、サードインパクトで荒れ果てた日本より、近代国家としての住み良い日本を残された方が嬉しいんじゃないんですか?」
ミサト「そんなわけ無いでしょう!たかがちょっと住み良い日本に生まれたくらいで、莫大な国の借金を押しつけられるのよ!!」
シンジ「…いや、ですから国の借金は返す必要も無いですし、日銀に買い取らせれば現金化出来るから何も問題ないんですよ…」
ミサト「だからそれはダメだって言ってるでしょう!国の借金は必ず国民の血税で一円残らず返さなきゃいけないのよ!!」
シンジ「…そこはインフレ率を見ながら臨機応変にやっていけば良いじゃないですか…」
ミサト「インフレ率もへったくれも無いわよ!国の借金は必ず国民の税金で返さなきゃいけない決まりなのよ!」
シンジ「…そんな決まりは有りませんよ。世界中どこの国だって、政府の借金をまともに返してるところなんてありませんから…」
ミサト「他の国が悪しき道を行ってるからって日本がそれを真似して良いって事にはなんないでしょうが!」
シンジ「……悪しき道も何も、政府の国内債なんて何の問題も無いですから…」
31女シンジ :2016/10/18(火)22:59:08 ID:???
>>30
ミサト「…何も問題ないから借金を放置しても良い。そんな自堕落な考えを国民がするようになること自体が問題なのよ…」
シンジ「何も問題ない事を問題ないと考えて何が問題なんですか?」
ミサト「…何も問題ない事を問題ないと考えることにより…人は易きに流されるのよ……」
シンジ「何も問題ない事を問題ないと考えることにより易きに流されて、何が問題なんですか…」
ミサト「……易きに流されず、常に苦難の道を選ぶ。安易な人間関係に妥協せず常に力の限りぶつかり合う。そんな人として大切な精神が失わてしまうのよ…」
シンジ「……まぁ…ミサトさんの人生観はミサトさんの自由ですけど…それと返す必要が無い政府の借金を返すべきだ、という考えがどう繋がるんですか…」
ミサト「……同じことよ…たとえ返す必要の無い借金だろうと全力で返す。その為に国民は痛みに耐えて血税を払う。それが人の道。私はそう考えているわ…」
シンジ「……はぁ…」
ミサト「…まぁ、貴女のように、常に易きに流され安易な道を選ぶ人間には分からないわね…」
シンジ「…すみません全然分かりません…」
ミドリ「チッ!聞きしに勝るクズね…」
32女シンジ :2016/10/19(水)23:17:55 ID:???
>>31
ミサト「…良いのよミドリ…」
ミドリ「でも葛城艦長!コイツは世界を滅ぼした大悪人のクセに何も反省して無いんですよ!」
ミサト「…だからよ。だからこそシンジには、国の借金に支えられた偽りの繁栄によって作られた良いサンプル…としての価値があるってもんでしょ…」
シンジ「…いやあの…私はエヴァの中で14年間眠ってたわけでして、今の日本の繁栄はほとんど享受してませんよ?」
…私の言葉を聞いているのかいないのか…ミサトさんはグビグビとウイスキーを飲むとドンッ!とビンを机に置いて口元を拭った…
ミサト「…日本の繁栄を享受して無い?…享受してるでしょうが!」
シンジ「…享受してましたっけ…私…」
ミサト「…今にして思うと…これもゲンドウの策略ね…」
シンジ「…えっ?」
ミサト「…この14年間の極東の奇跡と言われる復興ラッシュの中で、日本人はすっかり狂騒的に浮かれてしまったのよ…」
シンジ「……?」
ミサト「14年前に比べて所得が3倍に膨れ上がった日本人は…その豊かさの中ですっかりシンジ!あんたへの恨みと憎しみを忘れてしまったのよ!」
シンジ「……えと、私って14年前は恨まれてたんですか?」
33女シンジ :2016/10/20(木)22:24:57 ID:???
>>32
ミサト「……少なくとも私達ヴィレは…人類が貴女を憎むように有らん限りの努力を積み重ねて来たわ…寝る間も惜しんでね……
シンジ「…なんで人類が私を憎むように努力して来たんですか…」
ゴキュッゴキュッゴキュッ…とウイスキーを飲んだ後、つまみのチーズをムシャムシャと食べてミサトさんは話を続けた…
ミサト「…サードインパクトの後…一部の人達の間で、mark6がセントラルドグマに投入されたのが原因じゃないか。そんな噂がまことしやかに流れたのよ…」
シンジ「それは内部告発の可能性もありますね」
ミサト「…真相は分からないわ…ともかく私やリツコは次第に追い詰められ、次第にシンジ、貴女への怒りがこみ上げて来たのよ…」
シンジ「…なぜ私への怒りがこみ上げて来たんですか…」
ミサト「私やリツコが世間から糾弾されてる最中に、貴女は初号機の中で気持ちよく眠っている…そう思うと理屈抜きに腹が立って仕方無かったのよ!!」
シンジ「……それ…完全に八つ当たりなんじゃないですか……」
レイ「完璧に八つ当たりね」
ミサト「……仕方ないわ…人の感情はロジックじゃ無いもの…」
シンジ「感情で裁かれても…」
34女シンジ :2016/10/21(金)17:15:43 ID:???
>>33
ヘル「クス…分かって無いわね…裁きを下すのは常に感情なのよ…」
シンジ「心理的にはそうでしょうけど…だからこそ罪刑法定主義というものがあって、むやみに人が裁かれることの無いように定められてるんですよ」
レイ「…罪刑法定主義って何?」
シンジ「あらかじめ定められた法を犯した人以外を裁いてはいけないという決まり。これがあるから人は法の範囲で自由に生きられるんだよ」
レイ「…つまり、碇さんが初号機覚醒の罪で裁かれる為には、あらかじめ法律で初号機を覚醒させてはいけないと定められてないといけないのね…」
シンジ「そういうこと。つまりミサトさん達が私に初号機覚醒の件で罰を下すのは、最初の前提条件の部分からして成立して無いんだよね」
私の言葉に綾波さんは少し嬉しそうに頷いた。
ミサト「…それでもシンジのせいでサードインパクトが起きたとなれば、人々は必ずシンジを憎む!私達はそう信じて毎日出来る限りの事をしたわ…」
シンジ「どんな事したんですか?」
ミサト「…さっき話した通りよ。世界を滅ぼしたのはシンジ。私達は何度も自らマスコミを呼んで記者会見を開いて、その事を訴え続けて来たわ」
35女シンジ :2016/10/22(土)21:27:48 ID:???
>>34
シンジ「…私が初号機の中で寝てる間にそんなことをしてたんですか…綾波さんは記者会見の様子を見たことある?」
レイ「……知らない…私は、碇さんをネルフに連れて来る少し前に目覚めたから…」
シンジ「…そう…えと、ミサトさん、今その記者会見の様子見れませんか?ちょっと興味があるんですけど…」
マヤ「良いわよ!」
シンジ「……マヤさん!?」
…部屋の入口の方から聞き覚えのある声がしたので見ると、そこには14年前と変わらない姿のマヤさんが居た…
ミサト「……マヤ…」
リツコ「整備の仕事はどうしたのかしら…」
マヤ「今日はもう終わりましたよ先輩」
ヘル「………」
…マヤさんに対する赤木博士の口調が、心なしか咎めてるように聞こえるのは気のせいかな…
…それにマヤさんの赤木博士に対する口調や表情にも棘が感じられる…
…やっぱりこの二人は以前のような関係では無いのかもしれない…
…カシャッとコンパクトディスクがパソコンに収められた…
リツコ「…勝手な事して…」
マヤ「別に良いじゃないですか、当の本人が見たいと言うんだから見せてあげれば。それに、シンジにはこの映像を見る権利がありますよ」
36女シンジ :2016/10/23(日)22:11:53 ID:???
>>35
シンジ「ありがとうございますマヤさん」
マヤ「良いのよ」
お礼を言う私に向けられたマヤさんの笑顔は14年前と変わらず優しかった。
ヴィレに来て初めてホッとした気分になっていると映像が始まった…
カシャッカシャッとフラッシュがたかれる映像の中、中心を占めているのは見慣れた顔の二人…
ネルフの作戦本部長にしてかつて私の直属の上司だったミサトさん、エヴァの開発の総責任者の赤木博士。
相当厳しい表情をしている二人に記者からの質問が飛ぶ…
記者「……それでこの度の世界的な災厄ですが、一説にはネルフが関わっているとされていますがどうなんでしょうか?」
記者の顔を真っ正面から睨みつけるように見た後、ミサトさんは重々しく口を開いた…
ミサト「ネルフが関わっているというより…今回の件はネルフの極めて一部の人間の陰謀…さらにはゼーレという秘密結社の陰謀だと言えます」
記者「……えと……なんですかゼーレという秘密結社というのは…」
…いきなりの秘密結社発言はかなりインパクトがあったみたい…記者会見会場が一瞬で静まり返った様子は何とも言い難い独特の雰囲気…
ミサト「ネルフの上位組織です」
37女シンジ :2016/10/24(月)22:36:29 ID:???
>>36
記者「……ネルフの上位組織で……秘密結社?…すいません、その、ネルフっていうのは防衛省に所属する国の公益法人ですよね?なんですか秘密結社って?」
会場にどよめきが起こる…そりゃ公式記者会見でいきなり秘密結社なんて言われたらびっくりするよね…私もつい最近までゼーレなんて知らなかったし気持ちは解る…
ミサト「…ゼーレというのは、世界を影で支配する悪の秘密結社で、日本政府および各国政府や国連さえも支配していたのです」
記者「……そんな組織は聞いたこともありませんが、いったいどうやって世界を影で支配していたんですか?」
ミサト「……それは私達にも分かりません。そもそもゼーレというのは機密性の高い組織で、私達ネルフの幹部すらその正体をよく知らないのです…」
記者「正体を知らないのになぜゼーレが影で世界を支配していると分かるんですか?」
…これはもっともな質問だった…
ミサト「…ネルフにいるとチラホラと噂話を聞くようになるのです。どうやらネルフの上位にはゼーレという秘密結社が存在するらしいと…」
…会場からため息と失笑が漏れた…
記者「……えと…噂話って…ゼーレのですか?」
38女シンジ :2016/10/25(火)23:00:27 ID:???
>>37
ミサト「…その通りよ…」
記者「……あの…噂話って……つまり、直接そのゼーレとか言う組織の存在を確かめたわけでは無いんですね?」
ミサト「…当然よ…そうおいそれと尻尾を掴ませるほどゼーレは甘い組織では無いわ…」
記者「…そうですか…しかしですね葛城さん、公式記録にはゼーレなんて組織のことは何も記載されて無いんですよ…」
ミサト「当たり前でしょう!ゼーレは秘密結社よ?秘密結社が公式に存在を知られたら秘密結社じゃ無くなるでしょうが!」
ミサトさんの言葉に思わず記者さんは吹き出してしまった…会場から「そりゃそうだ」の声と押し殺した笑い声が聞こえる─
記者「確かにそうですね。つまりゼーレの存在は正式に記載されておらす、その存在はネルフの最高幹部のあなたでさえ確認したことは無いんですね?」
ミサト「…その通りよ… 」
記者「…あの…公式には存在していなくて、実際に存在も確認できないのだとしたら…それって存在して無いってことなんじゃないんですか?」
…記者さんの真っ当過ぎる質問にまた軽い失笑が起きた…
ミサト「…ゼーレは存在します…」
…記者達を睨みつけながらミサトさんが言う…
39女シンジ :2016/10/26(水)22:45:08 ID:???
>>38
サクラ「この葛城さんの『ゼーレは存在します』は、この年の流行語大賞にノミネートされたんですよ!」
シンジ「…そうですか…」
…ネルフの上位組織なのに公式には存在して無くて、ネルフの最高幹部のミサトさんすら実態を知らない組織…
そんな幽霊組織の陰謀なんて言われて納得する人はいないよね…
当然ビデオの中の記者達もそうだった…
記者「…その…ゼーレとか言う組織が存在する根拠は何なのでしょうか?」
…記者さんの真っ当過ぎる質問に少し感動してしまう…これが普通の人達の普通の反応なんだ…
こんな事に感動してしまうくらい私は異常な世界に居たんだ…
ミサト「さっきも話したわ。ネルフに居ると色々な情報が入ってくるのよ。ゼーレという組織の存在はネルフ幹部の間では半ば公然のものだったのよ…」
記者「ええ、ですから正にそこをお聞きしたいわけです。まずどういったルートからそのゼーレとか言う組織の情報が入って来たのですか?」
ミサト「…主にネルフに存在する情報部からと言ったところです…」
記者「…すいません、そのゼーレという組織は確かネルフの上位組織なんですよね?」
ミサト「…そうです」
40女シンジ :2016/10/27(木)22:13:42 ID:???
>>39
記者「だとしたら普通に連絡が取れないのはおかしいですよね?例えばトヨタ自動車の下請けが、トヨタの連絡先が分からないなんて有り得ない話ですよ」
ミサト「……事実…私達はゼーレの存在を正確には把握できなかったのです…」
ミサトさんの発言にまた会場がざわめいた…中には「 何言ってんだこの人?」なんて言葉も聞こえる─」
記者「…いやあの…すいませんが葛城本部長が何を言ってるのか理解できないんですが…」
ミサト「…何が理解できないのでしょうか…」
…ミサトさんの口調から相当イライラしているのが伝わって来る……けどこの記者さんの気持ちも凄く解る…
記者「ですからそのゼーレという組織は葛城さんにすら連絡先も分からず、組織の所在地すら不明なんですよね?」
ミサト「…もちろんよ。所在地どころか国籍すら不明の秘密結社。それがゼーレよ…」
「この人テレビに出して大丈夫な人なの?」なんて囁き声と呼ぶには大きすぎる声が聞こえる…
…そりゃうちの親会社は正体不明の秘密結社です…なんて真顔で言う人がいたら正気を疑われて当然だよね…
記者「…連絡先も所在地も、国籍すら分からない秘密結社ですか…」
41女シンジ :2016/10/28(金)17:37:15 ID:???
>>40
ミサト「…そう…ネルフ本部の作戦本部長の私ですら、ゼーレの人間に会った事は一度も無いわ。あるいは会っていたとしても、それと気づかなかったのかも……」
記者「…そんな都市伝説のような怪しげな組織を、なぜ貴方はネルフの上位組織だと思ってたんですか?」
ミサト「……私はネルフの最高幹部です。しかし、その私から見ても、あまりにも解らないことが多過ぎるのです…」
記者「…例えば、どういったことでしょうか?」
ミサト「……2015年に襲来する事が予測され、その予測通りに襲来した使徒。その使徒襲来に備えて建造されたエヴァ…設立されたネルフ、要塞都市第三新東京市…」
…そんだけ用意周到に準備しといて、肝心のパイロットの私にだけ当日まで全て隠してるってすごいよね…
ミサト「…あまりにも不可解な事が多く…かつ、あまりにも話が出来すぎている…そう感じ無いではいられませんでした…」
記者「確かに軍隊でも勝てない謎の巨大生物が存在するってだけでも凄いインパクトですね」
ミサト「…そう、そんな本来なら有り得るはずの無い生物が存在し、さらにはその生物の存在を予言した人達がいる。というのは事実です」
42女シンジ :2016/10/29(土)22:03:05 ID:???
>>41
記者「…それらの疑問に対する説明はネルフではされなかったのですか?」
ミサト「…せいぜい2015年頃巨大な使徒と呼ばれる生物が来る。それを倒すのがネルフの仕事だ。くらいの説明しかありませんでした…」
記者「それでネルフの職員達は、その事を何も疑問に思わずに信じていたのですか?まるでノストラダムスの大予言のような話ですが…」
ミサト「…職員の大部分は…ジオフロントの地下深くに在る巨大なリリスを見て、何か尋常では無い事が起き得ることを察した。といったところでしょう…」
記者「なるほど。つまりゼーレの職員が直接ネルフに来て、使徒について具体的な説明をする。というような事は無かったんですね?」
ミサト「…私が知る限り一度も有りません…それどころかほとんどの職員は、ゼーレという組織の存在すら知らなかったでしょう…」
記者「つまり…ほとんどのネルフ職員はゼーレの存在自体知らない。さらに葛城さんもゼーレの職員と面識は無く、所在地や連絡先さえ知らない。というわけですか?」
ミサト「…その通りです…」
記者「うーん…しかしそれで、葛城さんはどうやってゼーレの存在を確信したのですか?」
43女シンジ :2016/10/30(日)21:16:14 ID:???
>>42
ミサト「…それは、まず先ほどお話したように、情報部の人間から情報を得たというのが一つです…」
記者「その情報部からもたらされた情報には、ゼーレの存在を裏付ける何かがあったという事でしょうか?」
ミサト「…当時からネルフのトップであった碇司令が、司令室の中で何者かと会話している、その音声を盗聴して録音したテープを入手しました…」
記者「それは興味深いお話ですね…」
ミサト「その会話の内容から会話の相手の組織の名がゼーレであること、彼らが『人類補完計画』なるものを計画していることが判明しました」
記者「…人類補完計画ですか…それがいかなる計画であるのか直接碇司令とは話はされたのですか?」
ミサト「……いいえ…その件に関しては一切碇ゲンドウとは話はしていません…」
記者「なぜ話されなかったのですか?」
ミサト「…まず第一に、その人類補完計画なるものが重要案件であるなら、そのうち碇司令の方から話が有るだろうという思いがありました…」
記者「実際には無かったのですね?」
ミサト「…残念ながら…第二に、その情報を私がどこで知ったのか、詮索されるのを時期的に避けたかったのです」
44女シンジ :2016/10/31(月)22:13:26 ID:???
>>43
記者「時期的にとは、どういった意味で時期的になのでしょうか?」
ミサト「……当面の目標である、使徒殲滅を果たすまでです…」
記者「それはつまり、使徒の襲来には回数制限がある。ということを葛城さん自身が知っていたということでよろしいのでしょうか?」
ミサト「…使徒の数に関しては当初から全部で十体だと言われてました…」
記者「それも不思議ですね。なぜ使徒の数が十体だとあらかじめ分かっているのか、その辺の事はどう思われましたか?」
ミサト「…その件について碇司令に尋ねたところ裏死海文書にそう書いてあった…そう聞かされました…」
記者「何ですかその『裏死海文書』というのは?」
ミサト「…あらかじめこの世界に起こる出来事を記載した予言書。と言ったものです」
記者「そんな凄いものが在ったんですか!?」
ミサト「…私も現物は見たことはありません。しかしその原本を持つ者達がいるのは確かです。なぜならその書に書かれている通りの事が起きているからです」
リツコ「…ネルフ設立も、元々書を基に始められました」
ミサト「…この裏死海文書の存在が、私がゼーレの存在を確信した二つ目の理由です」
45女シンジ :2016/11/01(火)23:13:02 ID:???
>>44
記者「…なるほど…」
ミサト「さらに第十使徒戦直後に現れたエヴァmark6。そのパイロットは自らをゼーレから来たと言ってました」
記者「…いよいよ謎の組織が正体を表したということですか…ならそのパイロットを通じてゼーレとの連絡も可能になったんですね?」
ミサト「……いいえ。残念ながら、そのパイロットには逃げられてしまいました…」
記者「それはまたどうしてですか?」
ミサト「…そのパイロットにはATフィールドが検出されたのです。結論から言うと、そのパイロットは人間ではありませんでした。彼女は使徒だったのです」
記者「…使徒?…今、彼女と言われましたが、その使徒は女性だったのですか?と言いますか使徒にも性別があるのでしょうか?」
ミサト「……いいえ、使徒には性別はありません。彼女というのは、その使徒が人間の少女の姿をしていたから仮にそう呼んだに過ぎません…」
記者「しかし、今の話ではその使徒は、エヴァを操縦して言葉も話すようですが…」
ミサト「…その通りです。ある種の使徒は見た目からは人間と区別がつきません…彼女達は人間のように見え人間のように動き人間のように話すのです…」
46女シンジ :2016/11/02(水)23:28:48 ID:???
>>45
記者「…彼女から何かゼーレの情報は聞き出せましたか?」
ミサト「…残念ながら私達はその後しばらくの間事情聴取を受け、ある場所にずっと缶詰でした。そしてそこから出た時はサードインパクトの後でした…」
記者「結局彼女と詳しい話をする時間は取れなかったという事ですか?」
ミサト「…一度だけ彼女がサードインパクトの後、私達を尋ねて来た事があります…」
記者「その時は何かゼーレの話は聞き出せましたか?」
ミサト「……正直なところ…こちらが期待していたようなまともな話は、何一つ聞けませんでした…」
記者「ちなみに彼女はゼーレに関してどんな事を言ってたのですか?どんな些細な事でも良いので是非聞かせてもらえませんか?」
ミサト「………良いでしょう…お話しします…」
記者「是非お願いします!」
ミサト「……ゼーレは太古から人類を影で支配して来た秘密結社で、今までに何度も人類を滅ぼしている。彼女はそう言いました…」
記者「…何とも現実味の無い話ですね…」
ミサト「…さらに、ゼーレはこの世界の存在では無いから、この世界をいくら探してもゼーレを捕まえることはできない。とも言ってました…」
47女シンジ :2016/11/03(木)21:43:35 ID:???
>>46
記者「……この世界の存在では無い…ですか…」
ミサト「そのパイロットによると、ゲンドウの目的はこの世界を支配する神を倒すこと。そのためには次元の壁を超える必要があり、そのためには……」
…これはだいたいカヲルさんから聞いた話と一緒だ…
ミサト「シンジとレイ、そして、初号機覚醒によるガフの扉の解放が前提条件だという話でした…」
記者「……正直なところ、まったくもって雲を掴むような話で現実感が無いのですが…葛城さんはその話を聞いて信用なさったのですか?」
ミサト「…いいえ。相手は人類の敵である使徒であり、さらにゼーレとかいう黒幕が遣わした存在です。微塵も信用する理由はありません」
記者「…それも無理はありませんね。特にあんな事があった後では」
ミサト「…私達はすぐさま彼女を拘束し監禁、時間をかけて真実を聞き出そうとしたのですが…気がつくと彼女は消えていました……」
記者「逃げられたのですね。その後彼女の足取りは掴め無いのですか?」
ミサト「…恐らく、ネルフに潜伏しているのでしょう…」
記者「ネルフに潜伏ですか…しかし貴方達もそのネルフですよね?」
ミサト「違うわ!」
48女シンジ :2016/11/04(金)17:50:53 ID:???
>>47
記者「………え?」
ミサト「私達はヴィレ!ネルフ殲滅を目的とする組織です!」
…ミサトさんの発言に記者会見の会場がシンと静まり返った…やがてボソボソと囁きを交わす声が聞こえてくる…
「…えっ、今日はネルフの記者会見じゃなかったっけ…」「…何だよヴィレって…」「…大丈夫かこの人…」「…もうワケ分かんないよ…」「…ネルフ殲滅って…」
記者「……いや、ネルフですよね?」
…まぁこんな反応になるよね…それにしても国の公的組織を殲滅させるって…普通にテロリスト発言なんじゃ…
ミサト「違うって言ってるでしょ!!」
記者「…違うと言われましても…今日はこの度の大災害についてネルフの見解を聞く為に、代表者として葛城一佐にお越しいただいたわけなんですが…」
記者2「ネルフを殲滅するってどういうこと何ですか葛城さん?」
ミサト「……その辺りの経緯は今から順を追って説明します…」
「とりあえず葛城さんは今現在ネルフの人間なのですか?まずそこからご説明願えますか?」
ミサト「…お答えします。先ほどもお話ししたように、私は既にネルフの人間ではありません、むしろ、ネルフは滅ぼすべき敵です…」
49女シンジ :2016/11/05(土)23:32:29 ID:???
>>48
「つまり葛城さんは既にネルフを退職されたという事ですか?」
ミサト「……ネルフへの退職願いは出していません…」
「つまりまだ葛城さんはネルフの人間で良いんですね?」
ミサト「良く無いわ!」
「いったいどっち何ですか?」
ミサト「……私は…いえ、私達は既に完全にネルフを見限ったということです。今後私達は、ネルフ殲滅を至上の命題として活動することをここに宣言します」
「……ネルフ殲滅とは穏やかじゃありませんが…具体的にはどうなさるおつもりですか?例えばネルフの内部事情を明らかにする。といったことでしょうか?」
「その辺りの事は今回の世界的な災害と関係有るんですか?」
「場合によってはネルフを告訴する事も有り得るんですか?」
ミサト「……まず、今回の大災害で亡くなられた方々への哀悼の意を表します…そして私達は真実を知る者として、その真実を伝える義務があります…」
「やはり今回の災害はネルフと関連性が強いという事ですか?
ミサト「……残念ながらその通りです。今回の世界的な大災害は、たった一人の少女によって引き起こされたものであり、我々もまた皆さん同様に被害者なのです…」
50女シンジ :2016/11/06(日)23:17:21 ID:???
>>49
「…一人の少女?」「…何言ってんだこの人…」「…一人の少女が大災害起こすって…」「…そんなことできるわけが無い…」「…そんなバカな話があるかよ…」
…葛城さんの言葉にまた会場がざわめく…
記者「…一人の少女によって世界的な大災害が引き起こされた…今そうおっしゃったんですか?」
ミサト「…その通りです。にわかには信じ難いかもしれませんが、それが事実なのです…」
記者「…いったいどうやったら一人の少女に、世界的な大災害を引き起こすことが出来るんですか?常識的に考えてとても実現不可能なことに思えますが…」
ミサト「……通常は不可能です。しかし、その少女が、極めて特異な立場に立っている事を絶対条件に、それは可能になります…」
記者「…つまり、ネルフには一人の少女が世界に大災害をもたらす事が可能な立場が存在する。といったことでしょうか?」
ミサト「…そうです。ネルフには一人の少女が世界に大災害をもたらす事が可能になる、そのような立場が存在します…あるいはしたという事です」
記者「…仮にそうだとしたら、そのような立場に少女を立たせたネルフ側に責任が有ることになりますよね?」
51女シンジ :2016/11/07(月)23:20:56 ID:???
>>50
ミサト「…それは違います。私達は世界を救う為に常に最善の努力を怠りませんでした…」
「だったら何で一人の少女が世界を滅ぼすことが出来るんですか?」
ミサト「……結論から言うと、それだけその少女が邪悪かつ、制御不能なほど自己中心的な性格だったということです…」
「いやですから葛城さん、少女が邪悪で自己中心的な性格だってくらいで世界は滅ば無いでしょう?」
ミサト「しかしそれが事実です。その憎むべき少女の名は碇シンジ。今回何億という数の人間が死ぬことになった大災害の元凶なのです…」
「ちょっと未成年の場合本名出すのは不味くないですか?」
「これ生で全国に放送されてるんですけど」
ミサト「…問題ありません。彼女はそれだけの許し難い罪を犯したのです。この件に関しては未成年などというのは免罪符にはなりません…」
「具体的に言うとその少女、碇シンジさん?彼女は何をやったんですかね?」
ミサト「…この度の大災害、我々ヴィレが名付けたところの『ニア・サードインパクト』…その全てのきっかけを作ったのが彼女…碇シンジなのです…」
「ちなみにその碇シンジさんの年齢はお幾つなんですか?」
52女シンジ :2016/11/08(火)23:11:37 ID:???
>>51
ミサト「…彼女…碇シンジは現在14歳、中学2年になります…」
「…あれ、碇シンジってどっかで聞いた名前だよな…」
「その碇シンジさんとネルフの関わりはどういったものなんですか?」
ミサト「…彼女は、ネルフでエヴァのパイロットを勤めてました…」
「…ああそうだ、確か『ロミオとジュリエット』のビデオ映画に出てハリウッドデビューが決まったとかいう子だよ…」
「パイロットってことは、彼女…碇シンジさんはネルフで正式に仕事をしてらしたんですか?」
ミサト「…その通りです。碇シンジは私の直属の部下でした…」
「…そう言えば防衛省のホームページに乗ってたよ…確か新技術開発の為のテストパイロットとかいう…」
「中学生に仕事させちゃいけないでしょう?」
ミサト「…正式に国の許可が降りています…彼女の仕事は子供でなければ出来ない、特別な仕事でした…」
「何の仕事をしてたんですか?」
ミサト「…使徒の殲滅です…」
「…使徒の殲滅?すいません使徒っていったい何なんですか?」
ミサト「…使徒は人類の恐るべき敵…未知の力を秘めた驚異の敵性生命体です」
「そんなのと中学生を戦わせてたんですか?」
53女シンジ :2016/11/09(水)23:14:48 ID:???
>>52
ミサト「…仕方がありません。使徒に対抗出来る唯一の兵器、エヴァを動かせるのは中学生だけなのです…」
「そんなわけ無いでしょう?中学生しか動かせ無い兵器なんて聞いたことありませんよ」
リツコ「事実です。エヴァは報酬系…別名A10神経系の働きが活発になる思春期の子供でなければ動かせ無い。これは実験の結果はっきりしています」
「そんな実験が行われたなんて話は聞いたこともありませんよ」
「仮にそんな実験が実施されたなら国民が知らないわけ無いじゃないですか」
リツコ「…実験は、国家機密レベルの為、非公開で行われました…」
「だったらどうやってエヴァは子供にしか動かせ無いって分かったんですか?」
「…ネルフの職員達で実験したのですが、結果、エヴァを動かせた者は一人もいませんでした…」
「ならもっと実験の幅を広げて全国レベルで行えば良かったんじゃないですか?」
リツコ「…そんなことをしている時間も予算も無かったのです…」
「時間が無いって、そのエヴァとかいう兵器の開発は何時頃から行われていたんですか?」
リツコ「…かれこれ15年以上前からです…」
「たっぷり時間あるじゃないですか」
54女シンジ :2016/11/10(木)21:32:00 ID:???
>>53
リツコ「…しかし、エヴァ開発の当初から、パイロットは既に決まっていたのです。今にして思うと、それもゼーレや碇ゲンドウの陰謀かもしれません…」
ミサト「とにかく!重要なことは今回の大災害に関して、その黒幕は謎の組織であるゼーレと碇ゲンドウ!その実行犯は碇シンジだという事実です!」
「…とりあえずそのゼーレの人達と碇ゲンドウ氏、それとその、中学生の碇シンジさんの話を聞けませんかね?どうも話が見えてこないと言うか…」
ミサト「…話は簡単です。ゼーレと碇ゲンドウが人類絶滅を企んでいた。そして碇シンジがその企みを実行に移した。ただそれだけの話です…」
「ですからその辺りのことは当人達の話も聞いてみないことには、まず何の為に人類を滅ぼしたいのか?その動機ですよね、最初に聞いてみたいのは」
ミサト「…なんとなく世の中が面白く無いから人類を皆殺しにしたい。おそらくそんなところだと思います。狂人の考えなど聞くだけ無駄でしょう…」
「そんな陳腐な子供向けアニメの悪役みたいな人間が居ますかね?人類を滅ぼしてどんなメリットがその人達に有るんですか?」
ミサト「…さあ…私には分かりません…」
55女シンジ :2016/11/11(金)17:54:48 ID:???
>>54
ミサト「…ただ、ゼーレにせよ碇ゲンドウにせよ、精神異常者であったと考えるなら、全ての謎は解けます」
「精神異常者の集団が世界を影で支配していたなんて、さすがに無理があるでしょう」
「そもそもゼーレなんて組織は今のところ、葛城さんの話以外に存在する確たる根拠も無いんですよ?」
ミサト「……ゼーレは存在します。ただ彼らは一般人には分からないように姿を上手く隠しているだけなのです…」
「何の為にゼーレは姿を隠すんですか?そのゼーレとやらはネルフの上位組織なんですよね?」
ミサト「……彼らが姿を隠していた理由は今となっては明らかです」
「どんな理由何ですか?」
ミサト「…彼らの目的は『人類補完計画』…そしてその計画の正体は、人類を滅ぼす事だったからです…」
「しかしですねぇ葛城さん、実際にそのゼーレとやらが存在する確たる根拠が無い限り、あなたの話だけではゼーレの存在を認めることはできませんよ」
ミサト「…ですから先ほどもお話ししたように、私達はゼーレから来たパイロットと接触し、ゼーレが建造したエヴァを見ています」
「残念ながらそれも葛城さんのお話しの中の事ですからねぇ…」
56女シンジ :2016/11/12(土)22:35:04 ID:???
>>55
ミサト「…確かにゼーレは巧妙に姿を隠し、私達にも容易に尻尾を掴ませません。しかし、私達は必ずやゼーレを見つけ出し殲滅します。その為のヴィレです」
「…あの…とりあえず居るか居ないか分からないゼーレの話は置いといて、碇司令や碇シンジさんの話は聞けませんかね?」
ミサト「…碇ゲンドウは、現在チベットに出張中で連絡が取れません。パイロットの碇シンジは、現在エヴァ初号機ごと宇宙に打ち上げられています」
「初号機ごと宇宙に中学生を打ち上げたんですか?それは大変な人権問題じゃないですか!?」
ミサト「…碇シンジを宇宙に打ち上げたのは、碇シンジの父親にして、ネルフ総司令の碇ゲンドウだと推察されます…」
「いったい何の為に碇ゲンドウ氏はそのような事をしたんですか?」
リツコ「…先の第十使徒戦時、碇シンジは初号機内部に取り込まれ、即時の救出が不可能と判断されました…」
「即時の救出が不可能って、それで碇シンジさんは無事なんですか?」
リツコ「…今現在マギによると、彼女の生命反応が確認されています。おそらく無事でしょう…」
「救出が不可能だからって宇宙に打ち上げたって何ですかそれは!?」
57女シンジ :2016/11/13(日)22:50:04 ID:???
>>56
リツコ「…その理由は私達にも解りません。が、おそらくニアサードインパクトの被害からの初号機の保護が目的。だと推察しています…」
「それにしても…自分の子供がまだ中にいるのに宇宙に打ち上げるって滅茶苦茶ですね…」
リツコ「…ニアサー時の状況を考えると、それもやむを得なかったのかもしれません…」
ミサト「いずれにせよ、今回の世界的大災害を引き起こしたのは、ゼーレ、碇ゲンドウ、そしてその娘の碇シンジであることは間違いありません」
リツコ「…中でも直接的な被害のきっかけは碇シンジ。彼女こそが世界壊滅のトリガーであり、今世紀最大のテロリストであることは疑いの余地はありません」
ミサト「…今皆さんが聞かれた通りです。今回の災害で億単位の方々が亡くなりましたが、その人達は碇シンジに殺されたも同然なのです!!」
「…しかしですねぇ…いったいどうやったら中学生の女の子に、今回のような大災害が起こせるのですか?」
リツコ「……先の第十使徒戦時、一度パイロットの任を解かれた碇シンジはなぜかネルフに引き返し、そして…今回の大惨事を引き起こしたのです…」
「具体的に何をやったんですか?」
58女シンジ :2016/11/14(月)23:18:20 ID:???
>>57
「そうそう、そのあたりが曖昧なんですよね。私は碇シンジがニアサードインパクトを起こしたというのは既にネルフの公式ホームページで見たんですが…」
「うちにもネルフ広報部から、碇シンジがニアサードインパクトを起こしたという情報は入ってるんですが…肝心の具体的な行動が分からないんですよ」
「うちにも来てましたよ。今回の災害を引き起こしたのは碇シンジだって。でもおかしいでしょう、どうやったら中学生にそんな真似が出来るんですか?」
「うちにも来てましたよ」「我が社もです」「我が社も…」「うちもです」「我が社も…」
ミサト「…確かに、我々ネルフ……いえ…今ではヴィレですが、我々の方からマスコミ各位にメッセージを送らせていただきました…」
「あれはやっぱり公式文書だったんですね?」
ミサト「…はい、その証拠に、ネルフのホームページに載せた情報とも一致した内容のはずです…」
「確かに…それで内容は、ネルフは使徒殲滅に成功するも、パイロットの碇シンジがサードインパクトを起こした。といった内容ですよね?」
ミサト「…皆さんのご覧になった通りの内容です。そして、それが事実なのです…」
59女シンジ :2016/11/15(火)22:52:35 ID:???
>>58
リツコ「…ただ、若干今となっては、内容に修正すべき点があります…」
「どういった部分でしょうか?」
リツコ「…まず、先の大災害の正式名称をサードインパクトからニアサードインパクトに修正した点、それと我々はもはやネルフでは無くヴィレに名称を変えた点です」
「…いつからネルフからヴィレに変わったんですか?」
ミサト「今日からです」
「……それはもう国連の方で正式に決定されたんですか?」
ミサト「いいえ、我々が自分達で決めたことです」
「…しかしですねぇ、ネルフは公的な組織である以上、勝手に名称を変更することはできないと思いますよ」
ミサト「…できます」
「…なぜできちゃうんですか?」
ミサト「私が出来ると信じているからです」
「…いやあの、これは信じるとか信じないとかの問題では無いでしょう。ネルフは国連直属の公的組織であり、勝手に葛城さん達が名前を変えるのは無理ですよ」
ミサト「…少し…誤解があるようです。我々がヴィレに名前を変えたというのはネルフからヴィレに組織名を変えたということではありません…」
ミサト「我々がヴィレという対ネルフ殲滅組織になったという意味です」
60女シンジ :2016/11/16(水)22:33:41 ID:???
>>59
「……それはあの…本気で言ってらっしゃるんですか…??」
ミサト「先ほどからそのように申し上げてます」
「…いわゆる…その、時の小泉首相が『自民党をぶっ壊す』的なフレーズで構造改革を進めた…といったような抽象的な意味では無くですか?」
ミサト「…もちろん抽象的な意味ではありません。具体的に、物理的にネルフを殲滅する。という意味で言っています」
「……いや…しかしですね…ネルフは国連直属の公的組織であり、日本では防衛省管轄下に在る公益法人ですよ?それを殲滅するって革命宣言なんじゃないんですか?」
ミサト「……その通り…これは革命です…」
…一斉にフラッシュが焚かれてタイプライターの音がカタカタと響きわたった…
そうだよね…ミサトさん達のやろうとしている事は革命以外の何物でも無いよね……
「…つまり…防衛省管轄下に在るネルフを…武力によって攻撃する……という事をおっしゃっているわけなんでしょうか……」
ミサト「その通り…防衛省管轄下に在るネルフを、武力によって攻撃すると言っています」
「……それは…完全にテロ行為ですよ…つまりあなた方はテロリストという事になります…」
61女シンジ :2016/11/17(木)21:30:17 ID:???
>>60
ミサト「…それは違います。むしろ、テロを行っているのがゼーレであり碇ゲンドウであり、そして碇シンジなのです」
「…いやしかし、まずゼーレなどという組織は存在すら確認されてませんからねぇ…第一、その碇シンジという少女は具体的に何をしたって言うのですか?」
ミサト「…碇シンジは、極めて利己的な動機から、今回の大災害のトリガーになったのです…」
「具体的には何をしたと言うんですか?」
リツコ「……碇シンジは…極めて自己中心的な動機からエヴァを覚醒させガフの扉を開き、今回の大災害の全てのきっかけになったのです…」
「そのエヴァの覚醒とかガフの扉を開くとかいうのは何の事ですか?」
「極めて自己中心的な動機って何でしょうか?」
リツコ「…エヴァの覚醒とは、エヴァが本来の力に目覚めるという極めて憂慮すべき事態です。なぜなら、一度覚醒したエヴァはガフの扉を開らくからです…」
「そのガフの扉とやらが開いたらどうなるんですか?」
リツコ「…ガフの扉が開いてしまうと新しい生命が誕生し、その代償に古の生命は全て滅びます。つまり、世界が終わるのです…」
「それ滅茶苦茶危ないじゃないですか!?」
62女シンジ :2016/11/18(金)16:55:04 ID:???
>>61
リツコ「…その通り、大変危険です。こともあろうに碇シンジは、その大変危険なエヴァを覚醒させるという事をやったのです…」
ミサト「これはつまり、碇シンジの人類全てに対する無差別テロ。そう言っても過言ではありません…絶対に許されることでは無いのです!」
「何でそんな危険な兵器に子供を乗せてたんですかあなた方は!?」
「これは事実上あなた方が今回の大災害を起こしたのと同じですよ!」
「そうだ!そうだ!」
ミサト「……それは違います。私達は常にエヴァが安全に運用されるように細心の注意をはらってきました…」
ミサト「…しかるに、今回の件は、あくまでも初号機パイロットである碇シンジの暴走が引き起こしたもの。私達はそのように考えています」
「世界を滅ぼせる兵器に子供を乗せて戦わせてる時点で問題外でしょ!」
リツコ「…その件に関しては先ほども申し上げたように、止むに止まれ無い事情があったのです」
「秘密裏に造った兵器にこっそり子供を乗せておいて止むに止まれ無い事情も無いでしょう!?」
リツコ「…しかし、事実エヴァは子供にしか動かせ無いのです」
「つまり最初から欠陥兵器なんじゃないか!」
63女シンジ :2016/11/19(土)22:12:51 ID:???
>>62
リツコ「…いいえ、それは違います。あくまでもエヴァの覚醒は、碇シンジの人間性に問題があったのです…」
「何でエヴァの覚醒とやらがパイロットの人間性に関係が有るんですか?」
リツコ「…関係あります。初号機パイロットである碇シンジはエヴァ搭乗時、自己の感情に呑みこまれ、それが原因でエヴァが覚醒した。それが事実だからです…」
「ちょっと待ってください!するとエヴァが覚醒した理由は、パイロットの碇シンジさんが感情に呑みこまれたから。ということなんですか?」
リツコ「…その通りです。碇シンジの激しい感情がエヴァを覚醒させガフの扉を開き、今回の大惨事のきっかけになった。それが真実なのです…」
「……エヴァっていうのはなんですか、パイロットが感情に呑みこまれただけで覚醒して世界を滅ぼしてしまう兵器なんですか?」
リツコ「…その通りです…」
「…あなた方はそんな兵器に子供を乗せて戦わせていたのですか?」
リツコ「…その通りです。故に、今回の大災害の犯人は碇シンジであると、私達は自信を持って断言できるのです」
『ふざけんなよ百万パーセントお前らが悪いんじゃねぇかーーーッッ!!!』
64女シンジ :2016/11/20(日)23:07:55 ID:???
>>63
ミサト「…少なくとも、私達はそのように考えてはいません。エヴァの覚醒は、あくまでも碇シンジの自己中心的な性格が原因である。そう確信しています」
「いや、そもそもパイロットの性格次第で世界を滅ぼす兵器なんて使っちゃいけないでしょう!」
リツコ「…それには止むを得ない事情があったのです」
「それはもう聞きました。どんな理由があれパイロットの感情次第で世界を滅ぼしかねない兵器に子供を乗せてたのは事実なんですよね?」
リツコ「…ですが」
「事実なんですか事実じゃないんですか?」
リツコ「……それは……事実ですが…」
「ならその責任はアナタ方にありますよ!中学生ながら命がけで人類の為に戦ってくれた少女の性格のせいにするのはおかしいでしょう!」
リツコ「それは違います!碇シンジは決して人類の為に戦ってたわけではありません!」
「動機は何だって良いんですよ!結果的に彼女はエヴァで使徒を倒してくれてたんですよね?」
リツコ「確かに碇シンジはエヴァで使徒を倒してはいました。しかし」
「充分ですよ!碇シンジさんが身体を張って使徒と戦ってくれてた。その事実だけで充分に感謝すべきです!」
65女シンジ :2016/11/21(月)23:44:15 ID:???
>>64
ミサト「……人類に壊滅的な破壊をもたらしたテロリストに感謝しろと?」
「人類に破壊をもたらしたのは悪くとも欠陥兵器のエヴァでしょう?実際は謎の巨人軍団ですがね。どちらにせよ碇シンジさんに罪を問うのは不可能ですよ」
ミサト「…しかし、碇シンジの感情が初号機を覚醒させて、ガフの扉を開いたのは紛れも無い事実なのです」
「アナタ方は中学生に命がけの闘いをやらせておいて、決して感情的になるな冷静でいろ!と言うつもりなんですか?」
ミサト「…少なくとも、初号機を覚醒させ、ガフの扉を開くほど感情的になるべきでは無い。そう思います」
「無理無理無理無理無理ですよ。訓練されたプロの兵士だって戦場じゃパニック障害を起こすのは珍しく無いんですから、ましてや中学生じゃ不可能です!」
ミサト「…なら、その中学生が感情を爆発させて人類が滅びても良いと言うのですか?」
「滅びて良いとは思いませんよ。でも仕方ないでしょう?中学生が化け物相手に殺し合いをやって冷静でいるなんて不可能だって分かりきったことじゃないですか!」
ミサト「…そういった考えがあることを否定はしません。しかし納得もしません」
66女シンジ :2016/11/22(火)23:21:12 ID:???
>>65
「貴女が納得するしないの問題じゃ無くて法的な話ですよ。エヴァは国連で正式に使用を認められた兵器なんですよね?」
ミサト「もちろんです」
「ならそのエヴァの欠陥による事故がパイロットの責任になるわけ無いじゃないですか」
「そうですよ。パイロットの感情くらいで世界を滅ぼす兵器なんてどう考えても欠陥兵器ですよ」
ミサト「……法的にはそうかもしれませんが、しかし、碇シンジには道義的な罪がある。私はそう考えています」
「碇シンジさんが何かしたんですか?」
ミサト「…碇シンジは…同僚のパイロットである綾波レイを救いたい一心で、初号機を覚醒させたのです。それが彼女の罪です」
「……一つお尋ねしますが」
ミサト「何でしょう」
「エヴァには覚醒用のスイッチなるものでも付いていたのですか?」
リツコ「いいえ、そのようなスイッチは付いてはいません。また付けるはずもありません」
「そうですか」
リツコ「そもそも、エヴァの覚醒リスクは当時ごく少数の幹部と技術者しか知らないトップシークレットであり、隣の葛城一佐すら知らなかった事です」
「…そうなんですか…葛城さんも知らなかったんですか?」
67女シンジ :2016/11/23(水)22:51:36 ID:???
>>66
ミサト「そうです。知りませんでした。私がエヴァの覚醒リスクを知ったのは、初号機覚醒を目撃した後、隣りの赤木リツコの説明を受けてからのことです」
「赤木氏は当然覚醒リスクのことは知っていたんですよね?」
リツコ「もちろん知っていました。とは言え、そのことを誰かに口外したりはしませんでした」
「となると、初号機パイロットの碇シンジさんも、当然覚醒リスクのことは知らなかったんですね?」
リツコ「当然です。エヴァに関するトップシークレット中のトップシークレットを、たかが末端のパイロットに教えるわけにはいきません」
「となるとますます碇シンジさんに罪は無いということになりますね。自分が知りもしないことに責任なんて負いようが無いですからね」
ミサト「だからこそ、私は碇シンジには道義的な罪が有ると言ったのです」
「中学生を戦場に送り込んだ大人が道義ですか。ちなみに碇シンジさんにどのような道義的な罪が有るんですか?」
ミサト「それは先ほどもお話ししたように、同僚パイロットの綾波レイを助けようとして初号機を覚醒させた事です」
「その行動のどのあたりに道義的な罪があると言うのですか?」
68女シンジ :2016/11/24(木)22:37:23 ID:???
>>67
ミサト「本来人類を守るべき立場にありながら、綾波レイ一人を助ける為に初号機を覚醒させ、ガフの扉を開いた事です」
「でも初号機の覚醒リスクの件は貴女すら知らなかったんですよね?その件で碇シンジさんを責めるのは無理があるでしょう」
ミサト「たとえ知らなかったとしても、世の中には許され無い事があります」
「少なくとも初号機覚醒に関しては碇シンジさんに罪は無いでしょう?彼女のとった行動は同僚パイロットの救出なんですから」
リツコ「しかし、その前の時点で初号機は一度活動を停止していたのです。碇シンジは一度エヴァから降りて私達に相談すべきでした」
ミサト「それを碇シンジは初号機が動いたのをこれ幸いとばかりに、目の前の使徒殲滅と綾波レイ救出を優先させたのです」
「それは目の前に敵がいたら倒すのを優先するでしょう。それに人命救出を優先させるのも極めて合理的な行動ですよ」
リツコ「それはアナタ方が当時の様子を知らないからそう言えるのです」
「確かに私達は当時の様子を知りませんが、お話しを聞く限り、碇シンジさんの行動は合理的ですよ」
リツコ「いいえ、あれは結局現実逃避に過ぎません」
69女シンジ :2016/11/25(金)19:09:13 ID:???
>>68
「……は?何言ってるんですか?彼女は使徒を倒して仲間を助けたんでしょう?」
リツコ「その通りです。確かに碇シンジは、使徒を倒し、綾波レイを救出しました」
「それの何が現実逃避なんですか?」
リツコ「まさしく、その行動全てが現実逃避に他ならないのです」
「えと…碇シンジさんの仕事はエヴァのパイロットだったんじゃないんですか?」
リツコ「その通りです」
「エヴァのパイロットの仕事は使徒を倒す事なんじゃないんですか?」
リツコ「その通りです」
「ならなんで碇シンジさんが使徒を倒す事が現実逃避なんですか?」
リツコ「…これは、多分に心理的に高度な考察が必要な事項であり、簡単に説明できる類のものではありません」
「いや、高度な心理的考察なんて求めてませんから、碇シンジさんはエヴァのパイロットで、使徒を倒す事が任務だった事が分かれば充分です」
リツコ「それでは碇シンジの罪の本質に迫ることができません」
「いや元々有りもしない罪の本質になんか迫らなくて結構ですよ」
リツコ「…それでは皆様方は、ごく表層的にしか碇シンジのことを見ていないことになります。それでは何も解決しません」
70女シンジ :2016/11/26(土)22:55:16 ID:???
>>69
「そもそも解決すべき問題が無いでしょう?碇シンジさんはエヴァのパイロットとして使徒を倒し仲間を助けた。素晴らしい事じゃないですか」
リツコ「…残念ながらそう簡単な話ではありません。彼女はエヴァを覚醒させるという重い罪を犯したのですから」
「だからそれは本人の知らない事ですよね?」
リツコ「知らなかったから許されるという話ではありません。現に火の7日間では何億という人間が死んでいるのです。彼女は償い切れない罪を負ったのです…」
「でも碇シンジさんが使徒を倒さなければ、人類は一人残らず死んでいたんですよね?」
リツコ「その通りです」
「そして彼女は使徒を倒して人類は生き残ることが出来た。彼女を恨む理由がありませんが」
リツコ「しかし彼女は初号機を覚醒させガフの扉を開き、ニアサードのきっかけになった。これは絶対に許される事ではありません」
ミサト「その通りです。少なくとも我々はすぐ目の前で初号機の覚醒を見たのです。これは厳然たる事実です。彼女は初号機を覚醒させたのです」
「目の前で初号機が覚醒しても皆さん無事に生きてるって事は、初号機の覚醒は安全なんじゃないんですか?」
71女シンジ :2016/11/27(日)21:48:52 ID:???
>>70
ミサト「幸い初号機の覚醒はゼーレのエヴァが槍を刺して止めました。そうでなければ私達は全員死んでいたでしょう」
「でも実際は生きてますよね?しかも五体満足で、これが核爆発なら間近で見て無事に生きてるなんて有り得ないですよ」
リツコ「…エヴァの起こすインパクトは核による被害とは性質が異なる。としか申し上げようがありません」
「そうですか?アメリカで起きたエヴァ4号機の爆発なんて州丸ごとぶっ飛ばす規模でしたが」
「あれ日本で起きてたなら、少なくとも第三新東京市丸ごと吹き飛ばす規模の爆発でしたよ」
「軌道衛生上からも肉眼でハッキリ確認できる大規模な爆発でしたからね。もし日本で起きてたら即国家終了レベルですよ」
リツコ「…エヴァ4号機爆発の件に関しましては、未だ原因は未解明であり、こちらから申し上げられる事は何もありません」
「その未解明の4号機爆発事件の後、当のアメリカから送られ来たエヴァ3号機がまた爆発してますよね?幸い今度はアメリカに比べて小規模な被害で済んだみたいですが」
「でもその時は3号機が使徒になったらしいじゃないですか?こちらの事件の原因は解明されたんですか?」
72女シンジ :2016/11/28(月)23:13:30 ID:???
>>71
リツコ「…エヴァ3号機の使徒化に関しての原因は未だ未解明であり、こちらから申し上げられることは何もありません」
「要するにエヴァは突然爆発したり使徒化したりする危ない兵器だけど、その原因はよく分からない。ということですね?」
リツコ「…残念ながら…エヴァには未知の部分が多く、その正確な構造は私達にも把握しきれていない。というのが現状です…」
「要するにエヴァは元々何時事故を起こすか分からない危険な兵器だということですね?」
リツコ「…元々現代科学の力では未解明な生物を素体にしている以上、ある程度のリスクが伴うのはやむを得ない部分があります」
「ただその未解明でよく事故を起こすエヴァであっても、覚醒リスクに関してだけは、少なくとも赤木氏は把握していたわけですね?」
リツコ「もちろんです。エヴァは一度覚醒したらガフの扉を開き、人類、いや、全ての生物を滅ぼす兵器だとは、当然理解しておりました」
「その重大な情報を赤木氏はどこで知ったのですか?」
リツコ「…セカンドインパクト、その原因を究明した結果分かったのです。あの大惨事の原因はエヴァの覚醒でなければ説明がつかないと」
73女シンジ :2016/11/29(火)22:50:12 ID:???
>>72
「そのエヴァの覚醒リスクを高める原因がパイロットの感情である。という情報はどのように入手されたのでしょうか?」
リツコ「…エヴァは元々パイロットの思考で動きます。思考とは精神活動の一環に他なりません」
「なるほど…」
リツコ「つまりエヴァは、パイロットの精神活動の影響をダイレクトに受ける生物兵器だということです」
「…パイロットの精神活動の影響ですか」
リツコ「そして精神活動の中でも一番強力なエネルギーを有するのは感情です」
「…なんとなく分かります」
リツコ「とりわけ強い感情はエヴァにとてつもない影響を与えます。結果、エヴァの覚醒リスクを高める。そう結論付けるのは難しい話ではありません」
「よく分かりました。つまりエヴァは元々原因不明の事故が多く、かつパイロットの感情次第では世界を滅ぼす兵器だったということですね?」
リツコ「その通りです。そして、綾波レイを助けたいと願う碇シンジの感情は、マギですら計測不可能なほど強い、強すぎる感情でした…」
「そんなに強い感情だったんですか…」
リツコ「規格外です。今まであんな心理グラフが計測されたことは一度もありませんでした」
74女シンジ :2016/11/30(水)23:24:43 ID:???
>>73
「その結果初号機が覚醒するに至ったというわけですか」
リツコ「その通りです。碇シンジの綾波レイを助けたいという思いがエヴァを覚醒させた。だからこそ言うのです。碇シンジには償い切れない罪が有るのだと…」
「いや全然無いでしょう。大切な仲間を助けたいという思いが罪なわけ無いじゃないですか頭大丈夫ですか?」
リツコ「…仲間を助けたいという思いに罪は無い。仮にそうだとしても初号機を覚醒させた罪は厳然として有るのです」
ミサト「その通りです。少なくとも私達は、碇シンジにとてつもない罪が有る。そう確信しています」
「でも初号機が覚醒しなければ人類は使徒にやられて滅びてたんですよね?」
ミサト「…当然そうなります。使徒がリリスと接触した時、あらゆる生物は滅びるのです。それを防ぐ為に私達は命がけで戦っていたのです」
リツコ「それを碇シンジは初号機を覚醒させる事で全て台無しにするところだったのです。許される話ではありません」
「いやだから初号機が覚醒しなければ人類は絶滅してたんですよね?」
リツコ「…残念ながらその通りです」
「なら初号機覚醒してくれて助かってるんじゃないですか」
75女シンジ :2016/12/01(木)20:48:34 ID:???
>>74
リツコ「確かにあの時初号機が覚醒しなければ人類は滅びていたでしょう。だからといって初号機を覚醒させた罪が消えるわけではありません」
「いやそもそも初号機覚醒の罪自体が存在しませんから!赤木さん貴女碇シンジさんにエヴァの覚醒リスクのことは教えてなかったんですよね?」
リツコ「当然です。エヴァの最高機密である覚醒リスクのことを、末端のパイロットである碇シンジごときに教えるわけにはいきません」
「なら碇シンジさんが初号機の覚醒に対応できないのも当然じゃないですか」
リツコ「本来動かないはずのエヴァが動いた時点でその事に疑問を持ち、いったんエヴァを降りて私達に相談すれば良かったのです」
「そんな事できるわけ無いじゃないですか!使徒との戦闘の真っ最中ですよ?負けたら人類絶滅という戦いをしてるんですよ?」
リツコ「それが出来なかったというなら、いさぎよく自分の罪を認め、罪を償えば良いのです」
「何言ってるんですか?貴女は覚醒リスクを知っていてそのことを碇シンジさんに隠していた立場なんですよ?」
リツコ「…私には私の立場があり、私の判断は適切なものであったと自負しております」
76女シンジ :2016/12/02(金)17:42:39 ID:???
>>75
「その結果初号機が覚醒したのなら、その責任は一重に赤木さん貴女にあるでしょう?」
リツコ「いいえ、エヴァの覚醒はあくまでも碇シンジの感情が原因。故に、エヴァ覚醒の罪は碇シンジに有る。そう結論付ける他ありません」
「むちゃ言いますね。そもそも覚醒リスクの事は碇シンジさんには黙ってたんですよね?」
リツコ「当然の事です」
「つまりパイロットの感情次第では、エヴァが覚醒して世界が滅びる可能性が有るという事を、碇シンジさんは全く知らないんですよね?」
リツコ「無論です。私が教えて無いのに末端のパイロットごときが知っているはずがありません」
「だったら碇シンジさんに罪だの責任だの成り立つわけ無いでしょう」
リツコ「ですから初号機が覚醒した時に、いったん私達に相談すれば良かったのです」
「いや無理でしょう。初号機覚醒は使徒との交戦中に一度電力が切れてから起きてるんですから。使徒との戦闘を優先するのは当然ですよ」
リツコ「…それを当然だと言うのなら、当然初号機を覚醒させた罪も受け入れるべきです」
「だから覚醒リスクは技術的欠陥が原因なんですから責任を取るべきは貴女でしょう?」
77女シンジ :2016/12/03(土)22:12:11 ID:???
>>76
リツコ「なぜ私が初号機覚醒の責任を取らなければならないのでしょう?」
「貴女がエヴァ開発の技術面の総責任者だからですよ。技術的問題の責任を技術面の総責任者が取るのは当たり前でしょう」
リツコ「…エヴァに技術的な欠陥は無かった。私赤木リツコは今でもそのように確信しています」
「いや有るでしょう!メチャクチャ有りますよ!開発総責任者の貴女がその事を認識していない事がむしろ驚きですよ」
リツコ「どのような欠陥が有るというのでしょうか?」
「そりゃパイロットの感情次第で世界が滅びる事に決まってるじゃないですか!」
リツコ「…それはエヴァの技術的欠陥では無く、碇シンジの人間的欠陥だと認識しています」
「は?なんでいきなり碇シンジさんの人間的欠陥の話になるんですか?」
ミサト「私達は最初からそう申し上げています。碇シンジに道義的な罪が有ると。その罪の根本にあるのは彼女の人間性の問題なのです」
リツコ「葛城の言う通りです。初号機が覚醒した根本的な原因は、全て碇シンジの自己中心的な人間性にある。私赤木リツコはそのように確信しております」
「……言うに事欠いて今度は人格批判ですか」
78女シンジ :2016/12/04(日)21:19:52 ID:???
>>77
リツコ「事実、碇シンジの綾波レイを助けたい、というエゴが初号機を覚醒させたのです。これは碇シンジの人間性に問題があると言う他ありません」
「なぜ同僚のパイロットを助けるのが人間性に問題があるという話になるんですか?」
リツコ「簡単な理由です。碇シンジは綾波レイと仲が良かったからです」
「仲の良い同僚を助けることの何が問題なんですか?」
リツコ「結局のところ、それは現実逃避にしかならないからです」
「人の命を助ける事の何が現実逃避なんですか?」
リツコ「…碇シンジにとって、綾波レイとの関係は居心地の良いものだったのです。碇シンジは綾波レイを失いたくなかった。それが真実なのです」
「それは分かります。その事の何が問題なんですか?」
リツコ「大いに問題です。結局のところ、碇シンジは綾波レイを失いたく無い、という一念で初号機を覚醒させてしまったからです」
「それで使徒を倒して人類も救われて万々歳じゃないですか?」
リツコ「…その結果サードインパクトが起きたとしてもですか?」
「少なくとも人類絶滅より遥かにましですよ。我々が生きているのは初号機覚醒のおかげじゃないですか」
79女シンジ :2016/12/05(月)22:50:12 ID:???
>>78
ミサト「…初号機覚醒のおかげで人類絶滅をまぬがれた、だから碇シンジに罪は無い。残念ながら、世の中はそんな甘いものではありません」
「いや初号機が覚醒しなければ人類が滅んでたのは事実なんでしょう?だったら碇シンジさんに感謝することはあっても憎むべき理由はありませんよ普通」
ミサト「我々は普通の人間では無く、碇シンジの元上司です。だからこそ碇シンジを憎むことはあっても感謝することなど断じてあり得ません」
リツコ「そういうことです。むしろ逆に、世間が碇シンジに対して同情的になることに関しては危惧の念を禁じ得ません」
「普通逆じゃないですか?事情を知らない世間が彼女を憎んだとしても、せめて元上司のあなた方くらいは彼女を庇おうとするのが人情だと思いますけどねぇ…」
ミサト「いいえ、私達は事情をよく知っているからこそ、だからこそ碇シンジを憎み、彼女を厳しく罰したいと心の底から願わずにはいられないのです」
「……意味が分かりませんが…いったい碇シンジさんが何をしたって言うんですか?」
リツコ「初号機を覚醒させて、サードインパクトのきっかけになった。すでに何度もお答えしました」
80女シンジ :2016/12/06(火)23:10:55 ID:???
>>79
ミサト「それも、仲の良い同僚である、綾波レイを助けたいという醜い欲望故にです」
「だからそれの何が問題なんですか?エヴァのパイロットの碇シンジさんが、同じ戦友の綾波さんを助けたいというのは自然な感情でしょう?」
ミサト「そうは思いません。上司である私の許可も無く、勝手な判断で綾波レイを助けるなど、言語道断の身勝手な振る舞いだと言わざるを得ません」
「何言ってるんですか?どこの軍隊でも助けられる仲間を助けるのは当たり前のことですよ」
ミサト「ネルフは軍隊ではありません。使徒殲滅の為の組織です」
「だったらなおさら世界に数人しかいないエヴァのパイロットを助けるのは推奨されるべき行為でしょう!」
ミサト「…残念ながら、碇シンジはエヴァのパイロットとして綾波レイを助けたのではありません。単にレイが好きだから助けたのです」
「どちらにせよ彼女がエヴァのパイロットを助けたのは同じことじゃないですか!」
ミサト「…違います。前者は公共の福祉にのっとった行為であり、後者は自己中心的な暴走行為に他なりません」
「だからどちらにせよ貴重なエヴァのパイロットを助けた点は同じでしょう?」
81女シンジ :2016/12/07(水)23:00:31 ID:???
>>80
ミサト「…結果は同じでも心理的な過程が違います」
「なんでそんな細かいことにこだわるんですか?どちらにせよ碇シンジさんのとった行動に非は無く、結果的に人類を救ったんですよ?」
ミサト「人類を救ったからと言って、初号機を覚醒させ、ニアサードインパクトのトリガーになった罪は消えません」
「でも初号機が覚醒しなかったら人類は滅びていたんですよね?」
ミサト「否定はしません」
「なら碇シンジさんにどうしろと言うんですか?」
ミサト「……」
リツコ「だから私達に相談すれば良かったのです」
「使徒との交戦中ですよね?しかも一度エヴァは電力切れを起こしている。碇シンジさんと連絡は取れる状態だったんですか?」
リツコ「…残念ながらそれ以前に、私達は発令所を離れ直接初号機の様子を見に行った状況であり、パイロットとの連絡は絶望的な状況でした」
「なんで発令所を離れたんですか?」
リツコ「…使徒と初号機の戦いを間近で見たいと思ったからです」
「…でも指令室に誰も居なくなったら困るでしょう?」
リツコ「あの時は使徒により発令所のスクリーンが破壊され、外部の様子が確認できなかったのです」
82女シンジ :2016/12/08(木)21:33:10 ID:???
>>81
「だからと言って発令所を全員離れたらどうしようも無いでしょう?」
リツコ「しかし、私達が発令所を離れる前に、すでに初号機の電力は切れ、連絡は不可能な状態でした」
「緊急時の連絡用の予備回線などは用意してなかったんですか?」
リツコ「用意してません。発令所が使徒にやられる時は私達も自爆する。そう覚悟していたからです」
「いやエヴァ側の電力が切れた時の予備回線ですよ。連絡用のミニバッテリーと無線くらいは機内に持ち込めるでしょう?」
リツコ「エヴァの電力が切れた時は速やかに回収、それが不可能ならその場に待機。というのが原則でした」
「つまりエヴァが覚醒した場合の対策などは用意してなかったのですね?」
「当然のことです。なぜなら、エヴァの覚醒などあってはならないことだからです」
「そのあってはならないエヴァの覚醒が、パイロットの感情一つでアッサリ起こったことに関しては、赤木さんはどう思ってるんですか?」
リツコ「…全ては碇シンジの自己中心的な性格が原因。そう認識しています」
「ではその覚醒が起きなかった場合はどう対処されてたんですか?」
リツコ「座して死を待つのみです」
83女シンジ :2016/12/09(金)18:24:35 ID:???
>>82
「…座して死を待つのみですか、つまりは手の打ちようが無い状態だったのですね?」
リツコ「敵の使徒は24の特殊装甲を一撃で破壊し、エヴァビーストモードを物ともせず、最大火力のN2爆弾の直撃にも無傷の怪物です。どうしようもありません」
「葛城作戦本部長はこの件に関してどのような意見をお持ちでしょうか?初号機が覚醒しなかった場合、何か使徒に対して有効な対処の仕方があったのでしょうか?」
ミサト「…そもそも、エヴァ以外に使徒に対する有効な対応策があるのなら、最初からその対応策を採用するだけです。無いからエヴァを使っているのです」
「ではそのエヴァの最後の一機が稼動不可能になったということは、使徒に対する有効な対抗手段は無かったということでよろしいのでしょうか?」
ミサト「…もちろんです。あの場合、初号機の電力が切れた時点で、本来なら終わりです」
「ということは、仮に初号機の電力が切れた時に、初号機が覚醒しなかった場合、どのように対処するつもりだったのでしょうか?」
ミサト「…対処する手段などありません。その場合はただ、座して死を待つのみです」
「…やっぱりそうなんですか…」
84女シンジ :2016/12/10(土)22:23:25 ID:???
>>83
「でもだとしたら、ますます初号機を覚醒させた碇シンジさんによって我々が救われた。という事実が確定するわけじゃないですか?」
「そうですよ。彼女は道義的罪があるどころか人類絶滅を防いだ英雄ですよ」
リツコ「そのような安っぽいポピュリズムこそ、我々の最も忌み嫌う庶民感情に他なりません」
「でも事実じゃないですか?仲間を助けたいという強い願いが結果的に世界を救った。これはとても美しい話だと思いますよ。是非とも映画化して欲しいくらいです」
リツコ「そういった安直な一般大衆が喜ぶ庶民的な発想は、我々ヴィレには不要です」
「でもアナタ達も結果的に碇シンジさんに救われたわけですよね?少しは彼女に感謝しようという気にはなりませんか?」
ミサト「全くなりません。初号機を覚醒させるなどという愚かな行為をしたことに対する、抑えがたい怒りを感じるのみです」
「でも初号機覚醒は偶発的産物でしょう?葛城さんすら知らなかったことなんですから。そのことで彼女を責めるのは理不尽極まりないですよ」
ミサト「…初号機覚醒リスクを知らなかったから、偶発的産物だから許される。そんな甘い話では無いのです」
85女シンジ :2016/12/11(日)21:50:41 ID:???
>>84
「いや甘いとか甘く無いの問題では無くですね。法的に見て初号機覚醒の件は全く碇シンジさんの非にはならないんですよ」
ミサト「ですから!我々は最初から言っているのです。たとえ法的には無罪でも、碇シンジには道義的罪があると」
「そういう個人の主観に基づいた冤罪を防ぐために、罪刑法定主義というものがあるんですけどね」
ミサト「その罪刑法定主義なるものによって碇シンジが守られているが故に、私達が主観に基づいて碇シンジを罰する義務があるのです」
「そういうのを人治主義と言うんですよ。法治国家で個人の主観に基づいて他人を罰するのは犯罪ですよ」
ミサト「…たとえ犯罪だとしても、誰かがそれをやらなければならないのです」
「いやいや全然やる必要無いですから絶対に止めてください。第一初号機覚醒無しでは人類が滅びていたことはアナタ達も認めているわけでしょう?」
ミサト「ですから人類が絶滅を免れた事と碇シンジが初号機を覚醒させたことは別の問題です」
「別の問題では無いでしょう。初号機覚醒無しでは人類は滅びてたんですから。初号機覚醒と人類が絶滅を免れた事は切り離して考えるのは不可能ですよ」
86女シンジ :2016/12/12(月)22:41:05 ID:???
>>85
リツコ「そんな事はありません。初号機覚醒時、碇シンジが我々に相談してくれたら対処のしようがありました」
「だけど相談も何も貴女方は発令所を離れ、初号機は連絡回線が切れて連絡は不可能な状態じゃないですか」
リツコ「いいえ、我々は初号機が使徒と戦闘しているすぐ足元まで行っていたのです。碇シンジがエヴァから降りたなら相談は可能でした」
「だから使徒と戦闘中にエヴァからパイロットが降りたらエヴァが使徒にやられてしまうでしょう」
リツコ「やってみなければ分かりません」
「やってみてやっぱりやられたらどうするつもりなんですか?」
リツコ「…どうするも何もありません。その時はただ、座して死を待つのみです」
「だったら初号機が動いてる間に使徒を倒して綾波さんを助けた碇シンジさんの行動が一番ベストという事になりますよ」
ミサト「…それは私達作戦司令部を完全に無視した行動以外の何物でもありません。自己本位極まりないの一言に尽きます」
「その作戦司令部が作戦指令室を離れてるんじゃどうしようも無いじゃないですか」
ミサト「私達は作戦指令室を離れたのでは無く、戦闘現場に駆けつけたのです」
87女シンジ :2016/12/13(火)23:11:16 ID:???
>>86
「同じことじゃないですか。アナタ方が作戦指令室を離れて生身で使徒とエヴァの戦闘現場に行っても、何の役にも立たないのは明らかですよ」
リツコ「いいえ、私達が使徒とエヴァの戦闘現場に行ったことにより、碇シンジには、いったんエヴァを降りて私達に相談するという選択肢が生まれました」
ミサト「…そのせっかくの私達の努力を、碇シンジは完全に無視したのです。これは許されることではありません」
「いやまさか非常識にも使徒とエヴァが戦ってるすぐ近くに、作戦司令部の人間が生身で来てるとは予想しないでしょう」
リツコ「だとしたら碇シンジはあまりに注意散漫。きちんと足元に注意しながら戦うべきでした」
「それはナイフを持った暴漢と戦ってる最中に、足元の蟻を踏まないように注意しろと言ってるようなものですよ。どこまで彼女の負担を増やすんですか?」
リツコ「…少なくとも一度止まったエヴァが動いた以上、そのことに疑問を持ち、いったん使徒との距離をおいて私達を探すべきでした」
「一度止まった機械が何かの弾みで動くなんて良く有ることですからね。とりあえず機体が動いたなら目の前の敵を倒して正解でしょう」
88女シンジ :2016/12/14(水)23:31:32 ID:???
>>87
リツコ「私達は対使徒戦のプロです。そのような素人判断でものを言われても承服できかねます」
「でもさっき初号機が覚醒しなければ座して死を待つのみって言ってたじゃないですか?打つ手無かったんですよね?」
リツコ「いいえ、初号機が覚醒したことにより、碇シンジが相談してくれたら私なりにアドバイスは可能でした」
「使徒と戦闘中にタンマして相談ですか?まぁ参考までに伺いますが、仮にそれが可能だったとしてどんなアドバイスをしたんですか赤木さんは?」
リツコ「…まず、綾波レイの救出は断念。即座に綾波レイごと使徒を殲滅したのち自殺せよ。そうアドバイスするつもりでした」
「……バカですか?そんなアドバイスに従うわけないじゃないですか」
リツコ「もし従え無いというのなら、潔く初号機を覚醒させた罪を認め刑に服すべきです」
「いやですからね。碇シンジさんは刑法上は完全に無罪なんですよ。それくらい法律の素人である私にすら断言できます」
ミサト「だから私達は最初から言ってるのです。たとえ刑法上無罪であろうと、碇シンジには道義的な罪が有ると…」
「道義的な罪も道徳的な罪もまったく無いでしょう」
89女シンジ :2016/12/15(木)21:32:46 ID:???
>>88
リツコ「それは皆さんが碇シンジの本質を見誤っているから、そう思っているに過ぎません。私達は碇シンジの人間性を熟知しているからこそ彼女を責めているのです」
「いや人間性とか一切関係無いですから。別に私達は碇シンジさんと個人的にお付き合いしてるわけでもありませんし」
ミサト「…皆さんが碇シンジと個人的に付き合っていなくとも、私はつい最近まで碇シンジと一緒に生活していたのです」
「そうなんですか?」
ミサト「事実です。だからこそ碇シンジの愚劣な人間性はよく知っています」
「要するに葛城さんは碇シンジさんの保護者みたいなものだったというわけですか?」
ペンペン「いや、どちらかと言うと、碇シンジが葛城ミサトの保護者という立場でしたな」
ミサト「ペンペン!?」
…ペンペンさんなんでこんな所に(笑)…
「これはペンギン作家のペンペン先生じゃないですか。今日はまたどうしてこの会見にいらしたんですか?」
ペンペン「なに私は元々本業が葛城君のペットでね。むしろ小説やグルメ紀行の執筆が副業なんですよ。よっこいしょ」
「え!するともしかしてペンペン先生のお住まいは葛城さん宅なんですか?」
90女シンジ :2016/12/16(金)21:04:47 ID:???
>>89
ペンペン「ご明察ですな、もっぱらコンフォート17にある葛城邸の冷蔵庫の中で暮らしております」
「これはまた意外というか…正直驚きました…」
「あっ、そう言えば碇シンジさんがペンギンを抱いてるポスターがありますが、あれってもしかしてペンペン先生なんでしょうか?」
ペンペン「左様。私ですな」
ミサト「ペンペン!なぜアナタがここにいるのよ!?」
ペンペン「…いやなに、噂の初号機パイロット碇シンジや葛城君と共に暮らしている者として、私の話を聞きたい方々もいるかも知れないと思ってね」
…これがあったからミサトさんはペンペンさんと別れたのかな?(笑)…
ペンペン「それとも…お邪魔でしたかな?」
「いえいえとんでもありません!是非とも話をお聞かせください!」
ペンペン「ご歓迎痛み入ります」
やだペンペンさんカッコいい惚れちゃいそう//
リツコ「ペンペン、アナタ分かってるわね?ネルフの人間には守秘義務というものがあるのよ」
ペンペン「もちろん承知してますよ」
リツコ「なら、余計なことは言わないことね」
ペンペン「生憎私はただのペットでね。さらに人間では無く鳥類なんだよ」
リツコ「!」
91女シンジ :2016/12/17(土)22:10:48 ID:???
>>90
リツコ「…クッ……それはそうね。意外な盲点だったわ…」
ペンペン「とはいえ安心したまえ、基本的に部外者である私の知っているネルフの情報など知れたものだ」
リツコ「…クス…そう言えばそうね。碇シンジの日常生活の事などいくら話されても、考えてみればどうでも良い事だわ…」
ペンペン「そういう事だね。もっとも保安部の剣崎君とは飲み友達でね。彼からはいくつかチョットした面白い資料をもらったよ」
リツコ「…剣崎君と飲み友達?あの無愛想で人付き合いの苦手な彼と?意外に顔が広いのね…」
ペンペン「まあ彼が人付き合いが苦手なのは事実だが、何しろ私は鳥類だからね」
リツコ「確かにそうね」
ペンペン「彼も酒が回ると色々面白い話をしてくれたよ。何、もちろん彼もプロ、本当に重要な保安上の話などはしなかったがね」
リツコ「それはそうでしょう。ペンギンに要人警護の苦労話なんかしても意味が無いわ」
ペンペン「しかし彼も、第三新東京市から逃げ出そうとするシンジを、本部に連行するのは忍びなかったとは漏らしてたなぁ」
リツコ「…クス…彼、あんな顔して案外甘いのね」
ペンペン「相手はまだ子供だからねぇ」
92女シンジ :2016/12/18(日)22:29:55 ID:???
>>91
「碇シンジさんは一度ネルフを逃げ出そうとされたんですか?」
ペンペン「…ああ…あの頃はまだ彼女もネルフに来たばかりで、色々精神的に不安定だったからねぇ…」
「そのあたりの話を少し詳しくお伺いできますか?いったい碇シンジさんはいつ頃第三新東京市に越されて来たのですか?」
ペンペン「…彼女が引っ越して来たのは、ちょうど使徒が初めて第三新東京市に襲来した当日でしたよ」
「ええ~~!?そんなに最近だったんですか?ならまだ新しい環境に馴染めなくても無理はありませんね」
ペンペン「それが最近はけっこう友達も増えて楽しそうな感じでしたがね」
「そうなんですか?なら意外と碇シンジさんは社交性のある方なんですかね?」
ペンペン「良い子ですよ。料理は上手だし面倒見も良く、家事もそつなくこなして学校の成績も良い。少し引っ込み思案な性格ですがね」
「…う~~ん、どうも葛城さんや赤木さんに聞いた話とは随分と印象が違いますね…」
ミサト「全てはごまかしに過ぎません。あの子は表向き良い子の仮面を付けて、嫌な事から逃げ出しているだけなんです」
ペンペン「…う~~ん…私はそうは思わないがねぇ…」
93女シンジ :2016/12/19(月)23:11:38 ID:???
>>92
リツコ「それはペンペン、あの子が貴方の前では仮面を付けていたからそう思うのよ。貴方はシンジに騙されているだけだわ」
ペンペン「…そうかねぇ?私は少なくとも碇シンジから被害を受けたことは一度も無いからねぇ…恩恵は幾つも受けているんだが…」
リツコ「それは上辺だけのことよ。本当の碇シンジは、ズルくて臆病で卑怯でエゴイズムに満ちた、どうしようも無い愚劣な人間なのよ…」
ペンペン「…そうかね?まだ若干14歳で世界を守って戦う。立派な子だと思うがね」
ミサト「しょせんは鳥類。物事の表面しか見れ無いのね…」
「いやいや14歳の子供に命懸けの戦いをさせておいてズルいも卑怯も無いでしょう」
リツコ「でもそれが事実です。実際のところ、ネルフに来た初日、彼女はエヴァに乗り使徒と戦うように命令された際、一度ハッキリと断っています」
「その件に関してなんですが、碇シンジさんはネルフに来る前は、どちらで訓練を受けてられたのですか?」
リツコ「……訓練?いったい何の話でしょうか?」
「…いえ、ですから、もちろんエヴァのパイロットとしての訓練ですよ」
リツコ「…そのようなことはやっておりません」
94女シンジ :2016/12/20(火)23:14:55 ID:???
>>93
「……えっ…あの…『そのようなことはやっておりません』とはどういうことなんでしょうか?」
リツコ「言葉通りの意味です」
「……は?いやあの、意味が分かりませんが…」
ペンペン「碇シンジはネルフに呼ばれて来たその日まで、ごく普通の中学生として生活していたんですよ」
「……えっ、いや、それはごく普通に生活してはいたんでしょうけれども…その、当然エヴァのパイロットとしての訓練は受けてられたのですよね?」
リツコ「そのような事実はありません」
「……い、いや無いわけ無いじゃないですか!こっちは真面目に聞いてるんですからふざけるのは止めてくださいよ!」
ミサト「だけどそれが事実よ。認めなさい」
「…い、いやそんなバカなこと言われても…」
ペンペン「ところが事実なんですよこれが、碇シンジがエヴァの存在を知ったのは、エヴァで出撃するほんの10分前といったところです」
「……本当なんですか?」
ペンペン「お疑いなら後ほど資料をお見せしましょう。当時の記録映像も保存されています」
「…それは是非とも拝見したいですね。出来れば今すぐにでもお願いしたいのですが」
ペンペン「いいでしょう」
95女シンジ :2016/12/21(水)23:33:27 ID:???
>>94
───
その記録映像には、私が初めてネルフに来て、エヴァに乗るまでの様子が映し出されていた…
つい数ヶ月前のことのはずなのに、随分と昔のことのようにも思える…
事実今はもう14年も昔の出来事…
シンジ「…乗ります、私が出ます!」
───
「……………………」「…………………」「………………」「……………」「…………」「………」「……本当にいきなりぶっつけ本番で使徒と戦わせてるんですね…」
…映像が終わり、長い、水を打ったような沈黙の後、誰かが溜め息を漏らすように言った…
リツコ「皆さんが今ご覧になった通りです」
…赤木博士の言葉にも誰も言葉を返せずに静まり返っている…
ミサト「今の映像を見ていただければ御理解いただけるはずです。碇シンジがいかに自分勝手で卑怯で、臆病者で卑劣な人間なのかということが」
「…ふざけんなよ…」「…完全に頭おかしいだろ…」「…ブラックなんて生易しいもんじゃ無いですね…」「…なんなんですかこの人達…」「…本物の○○○○ですよ」
「…全国放送ですよねこれ…大丈夫なんですかこんな映像流して…」「いやむしろこういう事実を隠蔽する方がまずいでしょ…」
96女シンジ :2016/12/22(木)22:35:41 ID:???
>>95
「…これ番組続けちゃって良いんですかね…さっきから電話が凄くて回線がパンクしてるんですけど…」
「良いからカメラ回して。大丈夫責任は俺が取るから」
「大変です!たった今、内閣総理大臣が拳銃自殺したとの一報が入りました!」
「ほっといて良いよそんな細かい話。良いからカメラ回して!大丈夫、責任は俺が取るから」
「なんか与野党の議員が一斉に失踪したとの一報が永田町から入って来たんですけど」
「はいはい自己紹介乙。ほっといて良いよそんな細かい話。良いからカメラ回して!大丈夫責任は俺が取るから」
「…あの、皆さんくれぐれも冷静な対応をお願いしますね。カメラ回ってますから。くれぐれも冷静に、冷静にご対応されるよう、お願いします…」
「分かってますよ!!」
「…天にまします我らが父よ。変えられ無い物事を変える力をお与えください。受け入れられ無い物事を受け入れる力をお与えください…」
「…激しい怒りの感情に揺れる弱き心に、全てをあまねく見通す貴方の偉大なる叡智の眼差しを与えてください…」
…なんか祈り始めてる人達がいるし……
「………」
…突然瞑想とか始める人達がいたりするし…
97女シンジ :2016/12/23(金)17:38:17 ID:???
>>96
───
「…あの、碇シンジさんは元々はエヴァのパイロット候補ではなかったのですか?」
リツコ「いいえ、そんなことはありません。少なくとも、碇シンジが4歳の時には、彼女は既にパイロット候補でした」
「…4歳ですか…ならかれこれ十年以上前から、彼女はパイロット候補だったというわけですね?」
リツコ「そうです。実はエヴァ初号機は、最初から碇シンジ専用機体として開発されていたのです」
「エヴァというのは一人一人のパイロットに専用機体が有るんですか?」
リツコ「基本的にはその通りです。もちろんパーソナルデータの書き換えによって、ある程度の互換性を持たせることは可能ですが…」
「専用機体の方がフルに機体の能力を発揮出来るんですか?」
リツコ「そういう事です。ちなみにエヴァ初号機はエヴァ零号機と並び、実戦配備されるエヴァでは最古参型の一つです」
「なるほど、では他の新しいエヴァにもそれぞれ専属のパイロットが居るんですね?」
リツコ「その通りです。もっとも今までのところ事実上実戦配備されたエヴァは、零及び初号機を除けば、初の正式タイプの2号機のみですが」
「…僅か三体のみですか」
98女シンジ :2016/12/24(土)21:39:31 ID:???
>>97
リツコ「もっとも初の使徒襲来時にはその2号機はまだユーロにあり、日本の稼動可能機体は零号機と初号機のみでした」
「さらに零号機のパイロットである綾波レイさんは、事故で大怪我をして動ける状態ではなかった。という事ですね?」
リツコ「それは今皆さんが資料映像でご覧になった通りです」
「…でも出撃させようとしてましたよね?」
リツコ「それは我々の要請に反して、碇シンジが出撃を断ったが故の緊急措置にしか過ぎません」
「…緊急措置ですか…ちなみにその頃2号機パイロットの方はどうされてたんですか?」
リツコ「…彼女…式波アスカ大尉はまだその頃はユーロにて、実戦に向けて日々厳しい訓練を続けている最中でした」
「…なるほど、エヴァのパイロットの訓練というのは、やはり普段から行われてはいたんですね?」
リツコ「当たり前です。綾波レイも式波アスカも、すでに4歳の頃にはエヴァのパイロットの訓練を初めていたベテランパイロットです」
「…4歳から訓練を受けていたんですか…つまり約十年間ほど訓練を続けていたんですね?」
リツコ「そういう事です。それだけエヴァのパイロットは厳しい仕事なのです」
99女シンジ :2016/12/25(日)21:45:01 ID:???
>>98
「そんな十年間も訓練を積んでいたベテランパイロットの綾波さんが、何故よりによって使徒が来る直前に事故を起こされたのですか?」
リツコ「…詳しい原因はまだ解っていません。ただもしかしたら、綾波レイの僅かな精神の揺らぎが、事故に繋がったのかもしれません」
「そんなちょっとした精神的なことでエヴァは事故を起こしたりするんですか?」
リツコ「否定はしません。エヴァは本来圧倒的な力を持つ巨人を、無理やり科学の力で眠らせてコントロールしているだけなのです」
「…そうなんですか…」
リツコ「故に、その巨人がいつ、どんな刺激で目を覚ますか、本当のところは誰にも解らないのです」
「…そうなんですか。たとえ十年間訓練をしたパイロットであっても、絶対安全だという保証は無いんですね?」
リツコ「もちろんです。人間のやる事に事故はつきものですから。それは旅客機や戦闘機が度々墜落する事からも分かります」
「確かに旅客機や戦闘機のパイロットは訓練されたプロですからね。それでも事故は起きる時は起きます」
リツコ「無論事故の原因は必ずしもパイロットの操縦ミスとは限りません。整備ミスもよくあります」
100女シンジ :2016/12/26(月)23:16:11 ID:???
>>99
「むしろそっちの方が多いでしょうね。突然のエンジントラブルなどよく聞く話ですよ。どんなベテランパイロットでも命の保証は無いんですね」
リツコ「人間のやることに百パーセント安全などありません。ただ限りなく百パーセント安全に近づけることは可能であり、またその努力をするべきです」
「…なるほど、その為にエヴァのパイロットも日々訓練に励んでいらっしゃるんですね」
リツコ「その通りです。今ここに名前があがらなかったパイロット真希波マリも、幼少の頃より厳しい訓練を受けています」
「やはり人類の運命を担うパイロットともなると、幼少の頃から人と違う生活を余儀なくされるわけですか」
リツコ「当然そうなります。何しろ彼女達には人類の運命がかかっているのですから、その生活はあくまでも訓練が中心になります」
「だいたい毎日どれくらい訓練されるんですか?皆さんまだ子供だし学校などもあるでしょう」
リツコ「学校などどうにでもなります。一人一人に専属の教師をつければ学習効率は通常の二倍三倍などすぐですから」
「…なるほど、やはりエヴァのパイロットはエリートなんですね」
リツコ「当然のことです」
101女シンジ :2016/12/27(火)23:36:57 ID:???
>>100
「でもそうなるとですね、何故碇シンジさんに対してだけ、一切エヴァの訓練が行われずエヴァの存在すら知らされなかったのかが分からないんですが」
「そこですよ、碇シンジさんがエヴァのパイロットになることも十年前には決まってたんですよね?」
リツコ「もちろんです。初号機は最初から碇シンジの専用機体として製造されたのですから、当然碇シンジがエヴァのパイロットに成ることは決まっていました」
「だったらどうして碇シンジさんだけが、エヴァのパイロットのエリートコースから外されたんですか?」
リツコ「特に深い理由はありません。ただ何となくそうなった。というだけの話です」
「いやそんなはず無いでしょう!仮にも世界の命運を担うパイロット候補の一人ですよ?ただ何となくで訓練から外すなんて有り得ませんよ!」
リツコ「それが実際に有り得たのだから仕方ありません。事実、碇シンジへのエヴァの訓練など一切無かったのです」
「いやいやそんな無責任な話は無いでしょう!実際碇シンジさんがエヴァのパイロットになることは決まってたんですよね?」
リツコ「もちろんです。それは十年以上前からの確定事項でした」
102女シンジ :2016/12/28(水)22:54:52 ID:???
>>101
「だったら碇シンジさんも他の子達同様訓練を受けてもらうのが筋じゃないですか!」
リツコ「理論上はその通りだと思います」
「だったら何故碇シンジさんにだけ訓練を受けさせ無かったんですか?」
リツコ「…ですから、特に理由はありません。ただ何となく放置したというだけのことに過ぎません」
「いやいやいやいやそんなこと有るはずがありません。十年ですよ十年!ただ何となく放置するには長すぎる年月でしょう?」
リツコ「…そうでもありません。実際ネルフで仕事をしていると、忙しさのあまり年月はあっという間に過ぎていきます。十年などすぐに経ちます」
「でも有り得ないでしょう!だってエヴァ初号機は碇シンジさんの専用機体として製造されてたんですよね?」
リツコ「もちろんです。初号機は碇シンジ専用機体として、空母に匹敵する建造費をかけて造られていたのです」
「…空母に匹敵って兆単位の金額ですよね?」
リツコ「年間5000億、トータルで5兆円を超えます」
「…年間5000億っていうと、一人あたり年収一千万円で計算しても、約五万人の人間が関わってる計算になりますよね?」
リツコ「その計算で合ってます」
103女シンジ :2016/12/29(木)21:31:29 ID:???
>>102
「だったらエヴァの開発には5万もの人間が関わってることになりますよ?」
リツコ「…実際にはエヴァ零号機と初号機を合わせて年間一兆円。社員の平均給与は年間700万円で13万以上の人間が関わっています」
「…それだけの人間がエヴァの制作に関わっていて、よく今までエヴァの存在を秘密にできましたね」
リツコ「それだけ完璧な情報統制システムが出来上がっているのです」
「…しかしそれだけの人員を割いてエヴァの製造にあたりながら、肝心のパイロットには使徒が来る当日まで存在すら教え無いのは、もはや異常としか思えませんが」
リツコ「…あえて碇シンジを一人だけ訓練から外した理由を挙げるならば、彼女に楽をさせたく無い。という思惑があったのは事実です」
「…それはその、碇シンジさんに楽をさせたく無い、ということですか?」
リツコ「その通りです」
「なぜ碇シンジさんに楽をさせたく無いという話になるのでしょうか?」
リツコ「実はマギがはじき出した解答によると、碇シンジはエヴァのパイロットとしては、とてつもない才能を秘めていることが解ったのです」
「…そうなんですか?」
リツコ「間違いありません」
104女シンジ :2016/12/30(金)19:55:50 ID:???
>>103
リツコ「事実、碇シンジは何の訓練も受けず、プラグスーツの補助も無く、いきなりエヴァを動かしたのです」
「…それは凄い事なんですか?」
リツコ「凄いなんてもんじゃありません。正に奇跡そのものです」
「…普通はもっと時間がかかるんですか?」
リツコ「もちろんです。他のパイロットの中で一番才能のある綾波レイでさえ、エヴァを起動させるには7ヶ月を要したのですから」
「…それは凄いですね…」
リツコ「さらに他のパイロットと合流して以降、まだパイロットの経験が半年にも満たない碇シンジは、圧倒的な力の差を見せつけるに至りました」
「…そうなんですか…マギの解答は正しかったんですね?」
リツコ「完全に正しいものでした。だからこそ、碇シンジを訓練から外した私の判断は間違って無かったと確信しています」
「…えっ?碇シンジさんを訓練から外したのは赤木さんだったんですか?」
リツコ「最終的にそのように判断を下したのは私です」
「いったい何のためにそんな判断を下したんですか?」
リツコ「その理由は先ほど言いましたように、碇シンジに楽をさせない為にです」
「…いったいどういう意味ですか?」
105女シンジ :2016/12/31(土)22:54:56 ID:???
>>104
リツコ「どういう意味も何もありません。碇シンジに楽をさせたく無いからエヴァの訓練から外した。そのまんまの意味です」
「いやですから、どういった合理的な理由があって、碇シンジさんを訓練から外したのか?と訊いてるんですが?」
リツコ「マギによると、碇シンジは一週間の訓練で他のパイロットに並び、一ヶ月の訓練で他のパイロットを超えると結論付けられました」
「凄いじゃないですが」
リツコ「さらに一年も訓練すれば、どんな使徒が来ても碇シンジのエヴァ一体で一方的に殲滅できる。その確率99.89パーセントとの解答が出たのです」
「…圧倒的ですね…」
リツコ「そう、正に圧倒的な戦力となる才能を秘めた適格者、エクサスケールの少女と言っても良い存在。それが碇シンジだったのです」
「正に新世紀のシンギュラリティガールですね!それで、そんなミラクルヒロインをなぜ、わざわざ訓練から除外する必要があったのですか?」
リツコ「仮に他の子同様、碇シンジを4歳から、いえ、中学一年の一学期から訓練させたとしましょう。その場合何が起きるのでしょうか?」
「…それはまぁ、極めて優秀なパイロットが生まれますね」
106女シンジ :2017/01/01(日)22:54:00 ID:???
>>105
リツコ「その通りです。極めて優秀なパイロットが生まれます」
「それの何が問題なんですか?」
リツコ「碇シンジが楽をすること、つまり、ほとんど苦しむこと無く、安易に使徒に勝ってしまうこと、それが問題なのです」
「ですからそれの何が問題なのかさっぱり分かりません。例えば最初の使徒の襲来の時、戦自はN2地雷で街を一つ吹き飛ばしてましたよね?」
リツコ「その通りです。何しろN2地雷が爆発したら街が一つ吹き飛ぶ場所にN2地雷を設置してたのですから、街が一つ吹き飛ぶのは当然のことです」
「…それはそれで滅茶苦茶ですね。なんでそんな場所に核に匹敵する威力の地雷を設置したんですか?」
リツコ「簡単な理由です、対使徒戦で街を一つ犠牲にすることにより、使徒との戦いが如何に大変かを自分達に実感させ、緊張感を高めるためです」
「…無茶苦茶な理由ですね。でも、碇シンジさんに他のパイロット同様訓練を受けて貰っていたなら、そんな犠牲も必要無かったのではないですか?」
リツコ「間違い無くそうでしょう。最初に来た使徒程度であれば、一年も訓練を積んだ碇シンジならアッサリ倒していたことは間違いありません」
107女シンジ :2017/01/02(月)23:10:55 ID:???
>>106
「だったらなおさら碇シンジさんに訓練を受けさせ無い理由が分かりませんが」
リツコ「何度も言うようにそれでは碇シンジに楽をさせることになります」
「何度も言いますがそれの何が問題なんですか?碇シンジさんが楽をしてどんなデメリットがあるんですか?」
リツコ「デメリットは精神的な問題です」
「また精神的な話ですか?我々としては精神論では無く具体的な話が聞きたいんですけどねぇ」
リツコ「残念ながら人間が精神的な存在である以上、精神的な問題を避けて通ることはできません」
「世の中優先順位ってものがあるでしょう!それに碇シンジさんの精神がそんなに大事ならますます早く訓練を受けてもらうべきだったんじゃないんですか?」
リツコ「ですからそのようなことをすれば、碇シンジは極めて優秀なエヴァのパイロットになってしまいます。それを回避するための放置だったのです」
「ですから!何で碇シンジさんが!優秀なパイロットになることを回避する必要があるんですか!」
リツコ「碇シンジに楽をさせないためにです」
「何で碇シンジさんに楽をさせてはいけないんですか!」
リツコ「私がそう思っているからです」
108女シンジ :2017/01/03(火)23:15:59 ID:???
>>107
「なぜ貴方がそう思うんですか?」
リツコ「…特に理由などありません。あえて理由を挙げるなら、なんとなく碇シンジが気に入らない。だからできる限り苦しめたい。そんなところです」
「いやそんな個人的感情で人類を危機に陥れちゃ駄目でしょう…」
リツコ「少なくとも碇シンジをエヴァに載せて使徒にぶつけるという、必要最低限の事はやっています」
「それは必要最低限の事をやってるとは言わないでしょう」
リツコ「ならば何が必要最低限のことだと言うのでしょうか?」
「それはもちろん、碇シンジさんに他のパイロット同様、あらかじめ訓練を受けてもらうことでしょう」
リツコ「…その場合碇シンジは、アッサリ使徒を倒してしまうリスクが跳ね上がるのです」
「それをリスクとは言わないでしょう。むしろアドバンテージですよ。それも人類全体の為の」
リツコ「…確かにあらかじめ碇シンジに訓練を受けさせておけば、使徒による人類絶滅のリスクは激減したでしょう…」
「やっぱりそうなんじゃないですか」
リツコ「さらに、対使徒迎撃戦による人的被害、物的被害もかなりのパーセンテージまで抑えられたのは間違いありません…」
109女シンジ :2017/01/04(水)23:18:41 ID:???
>>108
「そうなったら最初の使徒襲来時に失われた何千人という自衛官の方々の命も、N2地雷で失われた何万という民間人の方々の命も救われたでしょうね」
リツコ「それはそうでしょう。訓練された碇シンジを乗せたエヴァを湾岸部に射出すれば、一人の犠牲者も出さずに使徒を倒すことも可能だったと確信しています」
「だったらどうしてそうしなかったんですか!!」
リツコ「…まず第一に、アッサリ使徒を倒してしまっては、ネルフの有用性をアピールできない。という理由があります」
「ネルフの有用性をアピールする必要がどこに有るんですか?」
リツコ「…最初に戦自と国連軍の合同部隊に攻めさせ、使徒の強さを理解してもらった上でエヴァで倒す。その方が後々予算が降りやすいのです」
「そんな事の為に何千何万という尊い命を犠牲にしたんですか?」
リツコ「それもあります。ただ最初に通常兵器をぶつける事により、使徒の戦法や戦力を分析するという目的もありました」
「いくら分析した所で、パイロットが訓練をまったく受けて無いんじゃどうしようも無いのでは?」
リツコ「それは綾波レイが想定外の事故を起こしたというのもあります」
110女シンジ :2017/01/05(木)23:26:35 ID:???
>>109
「事故なんて大抵は想定外じゃないですか」
リツコ「しかし、もう十年もエヴァに乗っている綾波レイが、特に理由も無くエヴァを暴走させるのはまったく予想できませんでした」
「要するにエヴァは元々いつ事故を起こすか分からない、危険な兵器だということですよね?」
リツコ「だからこそパイロットは何年も厳しい訓練を受け、さらに優秀なスタッフが付きっきりで調整にあたるのです」
「それを聞くとますます碇シンジさんだけが訓練から外された理由が分かりませんが?」
リツコ「ですからそのこと自体には大した理由はありません。強いて理由を挙げるなら碇シンジに楽をさせたくなかったから。という理由は既に述べました」
「いやですから!それがとても納得出来る理由じゃ無いからこうして何度も尋ねてるんですけど?」
リツコ「私はアナタ方を納得させる為に存在しているわけではありません」
「いやそうは行かないでしょう!アナタ方がネルフを代表する責任者である以上、きちんと説明する責任はありますよ!」
リツコ「…私達が説明したいのは、今回の世界的大災害の全てのきっかけは碇シンジに有るという事実。その一点のみです」
111女シンジ :2017/01/06(金)18:10:47 ID:???
>>110
「だから初号機の覚醒は法的に見て碇シンジさんには一切責任が無いんですよ。パイロットの知らない欠陥による事故はパイロットの責任にはなりませんから」
リツコ「だからこそ、我々は碇シンジの人間性を問題にしているのです」
「法治国家じゃ人間性は刑罰の対象にはなりません。刑罰の対象はあくまでも行為なんですよ。人間性を罰する法律なんて日本にはありません」
リツコ「…行為が処罰の対象になるなら、初号機を覚醒させた碇シンジは充分処罰の対象になり得ます」
「なりませんよ。碇シンジさんの行動は使徒殲滅とパイロットの救出であり、初号機覚醒リスクの事は貴女自身が秘匿してた事を認めてるわけですから」
ミサト「…つまり、完全に法の網の目をくぐった完全犯罪というわけですね。碇シンジ……正に人間の皮を被った悪魔としか言いようがありません」
「どうやったらエヴァのパイロットが使徒を倒して仲間を助けたことが犯罪だと考えられるんですか?」
リツコ「…それはやはり、碇シンジのおぞましい人間性を精査することによって。としか答えようがありません」
「それはもう碇シンジさんが無罪だと言ってるのと同じですよ」
112女シンジ :2017/01/07(土)23:33:46 ID:???
>>111
リツコ「ですから最初から我々は碇シンジの人間性を問題にしているのです」
「人間性を問題にするのは結婚相手を探す時だけにしてもらえますか?お話を聞く限り、アナタ方にはまともな管理能力があるとはとても思えませんよ」
「そうだそうだ!」「手抜き仕事にもほどがあるわ!」「あんた達の無能さのせいで何人死んだと思ってるんだ!」「子供の責任にしてるんじゃねぇぞ!」
ミサト「…色々と誤解があるようです。我々は可能な限り、エヴァが安全に運用されるように最大限の努力をしてきたつもりです」
リツコ「葛城の言う通りです。エヴァはパイロットの感情次第で世界を滅ぼす兵器であり、その運用は薄氷を踏む思いで為されているのです」
「でもわざと碇シンジさんを使徒が来る直前まで訓練から外したんですよね?」
リツコ「もちろんです。理由は既に説明した通りです」
「そして何も知らなかった碇シンジさんをエヴァに載せて使徒にぶつけたんですよね?」
リツコ「その通りです、先ほど映像でご覧になった通りです」
「「「「「「「「「全然全力を尽くして無いだろーーーーーッッッ!!!!!」」」」」」」」」
…まぁそうなるよね…
113女シンジ :2017/01/08(日)22:38:49 ID:???
>>112
リツコ「…何を持って全力とするかは、個人によって多少の解釈の違いはあるでしょう。しかし我々が碇シンジをエヴァに載せて使徒にぶつけたのは事実です」
「何の訓練も受けさせず。何の事前情報も無くですよね?」
リツコ「事前情報に関しては、エヴァが汎用人型決戦兵器である事、軍隊でも歯が立たない化け物を倒せという事などを与えておきました」
「それ何の事前情報も与えて無いに等しいですから」
リツコ「我々としても時間が無かったのです。まさか使徒襲来直前に綾波レイが事故を起こすなんて、予想もしませんでした」
「いやだから人類を守る決戦兵器一体につきパイロットが一人だけ、というのがそもそもおかしいんですけどね」
リツコ「それだけエヴァは、繊細な技術と調整を必要とする兵器なのです」
「だったらなおさら碇シンジさんを放置してるのがおかしいんですよ。専用機体制である以上、専用パイロットがいた方が調整も格段に楽になるでしょうに」
リツコ「…実際碇シンジが居ない分、初号機の調整も綾波レイに頼るしかありませんでした」
「それで上手く行くものなんですか?」
リツコ「上手く行かせるしかありません」
114女シンジ :2017/01/09(月)23:01:32 ID:???
>>113
「でも綾波レイさんも大変でしょう。そうなると一人でパイロット二人分の仕事をこなさなければいけないわけですから、負担も増えますよね」
リツコ「一人で二人分の仕事をしてもらう以上、ある程度負担が増えるのは仕方ありません。我々とてほぼ不眠不休で仕事をしていたのですから」
「でもそうやって綾波さんに負担を強いた事が、エヴァの暴走事故に繋がったんじゃないんですか?」
リツコ「しかし、毎日2~3時間の睡眠で仕事をしていたのは彼女だけではありません。疲れてたから事故を起こしたなど言い訳になりません」
「まだ育ち盛りの中学生と、とっくに成人式を過ぎた大人を同列には扱え無いでしょう。ましてやエヴァのパイロットとなるとなおさらですよ」
リツコ「我々はチームで動いているのです。エヴァのパイロットとはいえ、E計画のチームの一人に過ぎません」
「でもエヴァはパイロットの精神状態次第では世界を滅ぼす兵器なんですよね?そうなるとやはりパイロットの体調管理やメンタルケアも大切じゃないんですか?」
リツコ「そうは言っても、エヴァの稼働システムの調整にはパイロットの存在が必須。他に方法は無かったのです」
115女シンジ :2017/01/10(火)23:12:02 ID:???
>>114
「いや、だから最初から碇シンジさんを呼べば良かったんじゃないですか?そうすれば綾波レイさんの負担も半分になり、事故も起きなかった可能性がありますよ」
「さらに碇シンジさんが戦力として育てば、使徒の殲滅も大幅に楽になり、物的被害や人的被害も大幅に減らすことができましたよね?」
リツコ「…それではネルフの有り難みが伝わりません。さらには、碇シンジが楽をした上、世間から英雄扱いされかねません」
「別にネルフの有り難みが伝わる必要は無いでしょう?それに使徒を倒してくれたら充分に感謝しますよ」
リツコ「残念ながら、使徒やエヴァ、ネルフの存在は非公開であり、我々が世間から感謝される可能性は極めて低いのです」
「だったらネルフの活動をマスコミでPRすれば良いだけじゃないですか?我々マスコミだって喜んで協力させていただきましたよ」
リツコ「…残念ながら…それは政府関係筋から許可が降りなかったのです…」
「いったいどういった理由なんでしょうか?」
リツコ「…察しの良い方は既にお分かりでしょうが、最大の理由はエヴァの適格者達です…」
「…あっ、なるほど、それは確かにまずいですね…」
116女シンジ :2017/01/11(水)23:44:49 ID:???
>>115
リツコ「…そう、まずいのです。エヴァの適格者達は、全員まだ義務教育すら終了していない未成年なのですから…」
「なるほど確かにそれはそうですね。未成年を得体の知れない兵器に載せて得体の知れない怪物と戦わせる。世間が知ったらただじゃ済まないですね…」
リツコ「…恐らくネルフの存続は不可能、結果的に使徒殲滅も不可能となり、人類は滅びるのです…」
「なるほど、確かにネルフの存在を世間に知られるのはまずいですね」
リツコ「そんなことになったら、ネルフの存在を許可した自分達の政治生命も絶たれる。政府閣僚達がそう考えるのも無理はありません…」
「でも、実際にエヴァを動かせるのが子供達しかいないのなら、エヴァしか使徒を倒せ無いのなら、事情を話せば世間も納得したんじゃないですか?」
リツコ「…納得したかもしれません。納得しなかったかもしれません。でも事実が明るみに出れば、ネルフの業務に支障をきたすのは確実に分かっていました…」
「確かにそうですね…」
リツコ「…そしてその場合、子供達をエヴァに載せて使徒と戦わせる事に反対する政治家が、世間の支持を得ることはほぼ間違いありません…」
117女シンジ :2017/01/12(木)21:40:57 ID:???
>>116
「確実にそうなるでしょうね」
リツコ「結果、エヴァの開発予算は降りず、エヴァの製造計画は頓挫。人類は使徒の侵攻を防げずジ・エンド。そうなることは目に見えていました」
「…なるほど、そう言われてみたら政府がネルフの存在を非公開にした理由は分かります」
リツコ「ご理解いただけたなら嬉しく思います」
「ネルフも子供を戦場に送ることが、倫理的に許され無いことだとは理解していたのですね?」
リツコ「もちろんです。本来なら、そんなことが許されるはずがありません。子供達をエヴァのパイロットにしたのは、他に方法が無かった故の苦肉の策なのです」
「でもそれが分かっているなら、ネルフの有り難みを伝えるのは逆効果なんじゃないんですか?」
リツコ「…なぜでしょう?」
「だってネルフの有り難みが世間に伝われば伝わるほど、ネルフが子供達を兵器として使っていることがバレるリスクが高まるわけじゃないですか?」
リツコ「…基本的に、ネルフの有り難みが伝わるのは政府と事務方レベルだけで充分です」
「わざわざその為だけに何万人も殺す必要があったんですか?」
リツコ「何万人も殺したのは日本政府の方です」
118女シンジ :2017/01/13(金)19:20:28 ID:???
>>117
「…そうなんですか?」
リツコ「間違いありません。エヴァの出動にストップをかけ、何千人という兵士の犠牲者を出し、街を吹き飛ばす許可を出したのは日本政府です」
「…いったい何故日本政府がそんなことをするんですか?」
リツコ「…おそらく、理由の一つは日本政府の見識の甘さ。もう一つは彼らの自己保身の為でしょう」
「自己保身で街を一つ吹き飛ばすって意味が分かりませんが…」
リツコ「まず彼らは使徒の襲来自体を信じてませんでした。そんな怪獣みたいな者がくるわけが無い。というのが事実上彼らの認識でした」
「…それも無理も無い話だとは思いますよ。ある日突然軍隊でも勝てない巨大生物が攻めて来るなんて、まともな人間ほど信じないでしょう…」
リツコ「そうかもしれません。明らかに世界が尋常では無い様相を呈しているのに、彼らはなかなかそのメッセージに耳を傾けようとはしませんでした」
「…尋常では無い世界…メッセージとは具体的には何の話でしょうか?」
リツコ「…ちょうどミレニアムの初めに起きたセカンドインパクト、海洋生物の一斉絶滅。赤く染まった海、生態系の激変…日本の常夏化…など様々です」
119女シンジ :2017/01/14(土)22:27:41 ID:???
>>118
「なるほど言われてみるとこの15年間に色々ありましたね」
リツコ「我々ネルフはここ15年間、ひたすら日本政府に訴えてきました。もうすぐ世界の終わりが来ると、だからそれに備える必要が有ると」
「それで日本政府は、あなた方の意見には耳を傾けようとはしなかったんですか?」
リツコ「我々が政府関係者にネルフ本部地下に在る巨人を見せて、この巨大生物がこの星の全ての命の源だと説明しても彼らは半信半疑でした」
「それで、あなた方はどうされたんですか?」
リツコ「使徒襲来の危機をセカンドインパクトと絡めて説明しつつ、エヴァによるフリーエネルギー開発の観点からアプローチしました」
「フリーエネルギーですか!それならば日本政府も興味を持ちそうですね」
リツコ「事実、日本政府は瞬く間に態度を変えました。フリーエネルギーの実現は日本のエネルギー政策を根底から変えてしまうのは明らかだからです」
「そりゃあフリーエネルギーが実現したら世界が根本から変わってしまうでしょう」
リツコ「更に世界に先駆けて既に完成していたエクサスケールのスーパーコンピューター、マギの存在が我々ネルフを後押ししました」
120女シンジ :2017/01/15(日)23:07:42 ID:???
>>119
「なんと完成してたんですかエクサスケールのスーパーコンピューターが!?」
リツコ「ミレニアムの初年には既に。以降日本では、コンピューターの開発はコンピューター自身によりなされるようになりました」
「ミレニアムの初年…今から15年前ですか…」
リツコ「そのエクサスケールのコンピューター開発成功により、日本は技術的特異点を突破、ごく小さな実験室で核兵器を開発する事さえ可能になりました」
「それで開発されたのがN2兵器というわけですか?」
リツコ「そうです。日本政府は建前上N2兵器は核兵器では無いとしてますが、あれは事実上の核兵器です」
「やっぱり…それって全長300メートル以上あって、戦闘機の離着陸が可能な海自の艦船を護衛艦と言ってるようなもんですね」
リツコ「その通りです。日本には空母は無く、戦闘機の輸送と離着陸が可能な護衛艦があるだけであり、日本には核兵器は無く、N2兵器があるだけなのです」
「…完全に建前平和国家じゃないですか。そんな説明で世界各国が納得してるんですか?」
リツコ「納得するも何もありません。小さな実験室で行われる核兵器の開発を、止める手段など存在しないのです」
121女シンジ :2017/01/16(月)23:35:12 ID:???
>>120
「…確かにその通りですね、技術の進歩とは恐ろしいものです」
リツコ「それが分かっていたからこそ、世界各国はやっきになってスーパーコンピューターの開発に取り組んでいたのです」
「そうなんですか?最初からスーパーコンピューターの開発は軍事利用目的だったんですか?」
リツコ「当たり前です。スーパーコンピューターだけでは無く、宇宙探索ロケット開発、原発による電力供給。全ては軍事利用目的です」
「えっ、ロケット開発や原発までもですか?でもロケット技術や原発技術は平和利用の為だと言ってたじゃないですか」
リツコ「もちろん平和の為です。ただ平和継続の為には、軍事技術の開発も継続しなければならないというだけです」
「…でも核兵器開発の為には地下核実験が必要なんですよね。その問題はどうやってクリアしたんですか?」
リツコ「その為のスーパーコンピューターです」
「…そうなんですか…スーパーコンピューターって、単にコンピューターの計算能力を競う為に開発してたんじゃないんですか?」
リツコ「それだけの為に、莫大な電力と予算を食うコンピューターを開発するほど、先進各国は暇ではありません」
122女シンジ :2017/01/18(水)00:04:01 ID:???
>>121
「要は日本政府はスーパーコンピューター開発やロケット技術開発、原発技術開発を隠れ蓑に核兵器開発を目指してたというわけですか?」
リツコ「いいえ、核兵器開発は単に通過点に過ぎません。将来的には宇宙進出や宇宙創造。別次元への進出などを模索してました」
「…宇宙を創造したり別次元に進出したりを目指してたんですか?ほとんど神の領域ですね…技術の進化でそこまで行けるんですか?」
リツコ「マギの出した解はイエスです。何しろマギによるとこの世界は……」
「この世界は何なんですか?」
リツコ「…いえ…話がそれました…戻しましょう」
「いや、気になるじゃないですか!マギによるとこの世界は何なんですか?」
リツコ「…これは今あなた方が知る必要の無い事です…」
「いやいや気になりますよ教えてくださいよ」
リツコ「…それはできません」
「どうしてできないんですか?」
リツコ「…なぜなら、科学者である私には、そのスーパーコンピューターマギの出した解が正しいとは到底思えないからです」
「つまりスーパーコンピューターが間違った答えを出したということなんですか?」
リツコ「…そうは思いません」
123女シンジ :2017/01/18(水)23:07:30 ID:???
>>122
「ならマギの答えは正しいという事なんですか?」
リツコ「…そうは思いたくありません」
「どっちなんですか!」
リツコ「…どちらとも決めかねます。どの道その事実を知ったところで、私達の日常生活が大きく変わるわけではありません」
「でも多少は変わるんですよね?」
リツコ「…何とも言えません。とにかくネルフはスーパーコンピューターと、エヴァによるフリーエネルギー開発、この二つを武器に予算をせしめたのです」
「まぁ異次元移動や宇宙創造は眉唾ですが、エクサスケールのコンピューターとフリーエネルギーは現実味のある魅力ですからね」
リツコ「だからこそ使徒襲来など信じていなかった日本政府も、ネルフに資金を提供したのです。エヴァ開発は新技術の開発という名目でした」
「だから初号機パイロットの碇シンジさんを放置しても、あまり日本政府からうるさく言われ無かったというわけですか」
リツコ「そういう事です。日本政府の中ではエヴァの開発など、当面の目標である核兵器開発の隠れ蓑程度の認識でした」
「つまり核武装に成功した時点で、日本政府の当面の目標は果たされたんですね?」
リツコ「そうです」
124女シンジ :2017/01/19(木)21:36:58 ID:???
>>123
「ちなみにフリーエネルギーの方は実現されたんですか?」
リツコ「…フリーエネルギーは、核融合の実現により事実上完成されると見られていました。しかし、ごく最近、想わぬ形で実現するに至りました」
『『『…おおおおお…』』』
「凄いじゃないですか!本当のエネルギー革命ですよ!いったいいつの間に実現していたんですか?」
リツコ「…大変不名誉なことに…フリーエネルギーの実現は、ごく最近、自分のことしか考えない自己中心的な少女によって達成されました」
「少女がフリーエネルギーを実現したんですか?もの凄い天才じゃないですか!いったいその天才少女は誰なんですか?」
リツコ「最初に断っておきますが、彼女は決して天才などではありません。むしろ人間としてもっとも軽蔑すべき最低辺の人間です」
「…赤木さんがそこまで嫌悪感を示すということは、もしかしてその天才少女とは碇シンジさんのことですか?」
リツコ「その通りです。初号機を覚醒させ、サードインパクトのトリガーとなった憎むべき大量殺人鬼。碇シンジによってフリーエネルギーは達成されました」
「…やっぱりそうでしたか…そんな気がしてました」
125女シンジ :2017/01/20(金)18:57:02 ID:???
>>124
リツコ「ちなみにそのフリーエネルギーを可能にする装置は、現在碇シンジを乗せたまま我々の頭上にあります」
「頭上というのはどういう意味ですか?」
リツコ「宇宙にあるという意味です」
「…宇宙にですか…いったい何なんですか?そのフリーエネルギーを可能にするものというのは?」
リツコ「我々に希望をもたらすそのフリーエネルギー発生装置とは、碇シンジが覚醒させるに至った、エヴァンゲリオン初号機です」
「…エヴァンゲリオン初号機がですか?」
リツコ「そうです。エヴァンゲリオン初号機です。エヴァンゲリオン初号機こそが、我々人類に無限のエネルギーをもたらす希望となるのです」
…ミサトさん達は自分達の言動の矛盾に気づかないのかな…私が初号機を覚醒させたと言って責めるのに、その覚醒初号機を船の動力源にしてるって……
「……え~と…確かさっきまで、碇シンジさんが初号機を覚醒させて、大災害のきっかけになった。というようなことをおっしゃってませんでしたか?」
リツコ「ええ、間違いありません。碇シンジが初号機を覚醒させたことが原因で、この度の世界規模の大災害が起きた。私はそう信じています」
126女シンジ :2017/01/21(土)23:38:13 ID:???
>>125
「ですよね?つまり、初号機覚醒は世界を滅ぼしかねない大変危険な現象である。というお話をされていましたよね」
リツコ「はい。間違いありません」
「だとしたら覚醒初号機というのは、大変危険な存在という事になりませんか?」
リツコ「もちろんです。覚醒初号機は人類を絶滅させるリスクの極めて高い、非常に危険な存在です」
「だとしたらそんな危険な存在が、人類の為になるとはとても思えないんですが」
リツコ「動物は火を危険なものとして本能的に恐れます。人間は火を使って暖を取り料理を作ります。要は使い方次第だということです」
「…それはそうかもしれませんけど、でも覚醒初号機は世界を滅ぼすのでは無かったのですか?」
リツコ「ところが、その覚醒初号機は現在休眠状態にあり、フリーエネルギーの供給装置と成っているのです」
「…フリーエネルギーの供給装置ですか…でも、休眠状態なら覚醒してるとは言えないんじゃないんですか?」
リツコ「厳密にはそうです。正しくは覚醒以前のエヴァ、覚醒済みのエヴァ、とでも言うべきでしょう。覚醒エヴァとはつまり、覚醒済みのエヴァという意味です」
「覚醒済みですか…」
127女シンジ :2017/01/22(日)22:28:03 ID:???
>>126
リツコ「覚醒済みのエヴァの特徴は、休眠状態であっても無尽蔵のエネルギーが抽出可能だということです」
「なぜそんなことが可能なんですか?」
リツコ「この世界は全てエネルギーで出来ているからです。時間や空間さえもエネルギーから生まれエネルギーに還る。それがこの世界の物理的現実なのです」
「つまり覚醒済みエヴァは、その世界に満ちているエネルギーを利用可能に出来るということですか?」
リツコ「その通りです。それも初号機一体で日本中の電力を補って余りある程のエネルギー量です。その量のエネルギーが永遠に得られるのです」
「…素晴らしい話ですね…これで日本のエネルギー問題も解決じゃないですか」
リツコ「残念ながらそうはいきません。我々はその覚醒初号機を、我々ヴィレの移動基地、ヴンダーの動力源に使うつもりです」
「…ヴンダー…我々の移動基地?なんですかそれ?」
リツコ「非常に巨大な船とでも申し上げておきましょう。そしてその船は、覚醒済み初号機を使うことにより、空が飛べるようになるのです」
「……空飛ぶ船ですか…船を飛ばしてどうするんですか?」
ミサト「当然、ネルフを殲滅します」
128女シンジ :2017/01/23(月)23:53:43 ID:???
>>127
「いやそれは不味いでしょう!ネルフは公的非営利法人ですよ?警察や自衛隊を殲滅すると言ってるのと同じですよ?」
ミサト「しかし!碇ゲンドウはセントラルドグマにエヴァmark6投入を許可!それがサードインパクトを起こしたのは間違いありません!」
「碇ゲンドウ氏はmark6投入と今回の災害は関係ないと言ってるじゃないですか」
ミサト「嘘に決まってます!あの男の本心は世界を滅ぼすことなのです!」
「まさかそんなわけ無いじゃないですかw何か証拠が有るんですか?」
ミサト「……証拠は…今まで何度も司令室でゼーレと密談していること、その際『人類補完計画』なる怪しい言葉を何度も口にしている事などです」
「それだけでは証拠にならないでしょう。ネルフの総司令が司令室で話をするなんて当たり前の事じゃないですか」
ミサト「しかしこのたび碇ゲンドウは、ゼーレの指示に従いエヴァをセントラルドグマに投入しました。もはや言い逃れはできません」
「でもゼーレはネルフの上位組織ですよね?そこの指示にネルフのトップが従うのは当たり前じゃないんですか?」
ミサト「…その結果今回の大災害です。断じて許せません」
129女シンジ :2017/01/24(火)23:29:08 ID:???
>>128
「今回の大災害がゲンドウ氏に引き起こされた証拠も無いですからね」
ミサト「エヴァmark6をセントラルドグマに投入したのが何よりの証拠です」
「その話の前に改めて訊きたいのですが、何故日本政府はわざわざ街を一つ吹き飛ばしたんですか?」
ミサト「…理由の一つは、N2地雷の破壊力を試したいというのも有ったでしょう。しかしそれ以上に、自分達の保身がありました」
「保身ですか?」
ミサト「彼らは中学生がエヴァのパイロットになる法案を採決しています。だからエヴァが実戦投入される前に決着をつけたかったのです」
「…なるほど、中学生を戦場に送り出す法案を採決したなんてばれたら、政治生命は終わりですからね」
「街を一つ吹き飛ばしたことがバレても終わりだと思いますけど」
ミサト「人間はパニックを起こすと冷静な判断が出来なくなるのです」
「それは分かります。実際山のように巨大で軍隊でも勝てない怪物が現れたら誰でもパニックを起こしますよ」
ミサト「冗談じゃありません!おかげで車で碇シンジを移送中だった私は爆発に巻き込まれ、危うく死ぬところだったのです!」
「…車で移送中だったんですか?」
130女シンジ :2017/01/25(水)23:15:32 ID:???
>>129
ミサト「その通りです、使徒が襲来したあの日、私は昼の12時に駅まで車で碇シンジを迎えに行く約束をしていたのです」
リツコ「しかし途中でN2地雷の爆発に巻き込まれ、結果的にネルフに碇シンジがついてエヴァに乗り込む頃には日がくれていました」
「…世界の命運を担うパイロットにしてはずいぶんと色々扱いが雑ですね…パイロットの移送中にN2地雷爆破ですか?」
ミサト「おかげで私の新車は吹き飛ばされ数回転、車も服もボロボロになりました」
「パイロットが移送中であることは戦自の方へは伝えてなかったんですか?」
リツコ「伝えてはいません。故に、戦自は碇シンジが葛城と待ち合わせをしていた駅周辺の市街地で、使徒との交戦に及ぶという作戦行動を取っています」
「重ね重ねパイロットの扱いが雑ですね。何故パイロットが移送中であることを伝えなかったんですか?」
リツコ「特にこれと言った理由はありません。当日は初の実戦で皆緊張していた。というのが理由と言えば理由です」
「つまり忘れてた、という事ですか?」
リツコ「簡単に言うとそういう事です」
「いやいやさすがにそのあたりの事は忘れちゃダメでしょう」
131女シンジ :2017/01/26(木)21:32:21 ID:???
>>130
リツコ「仕方ありません、人間誰しも完璧では無いのですから。当日は初めての使徒襲来で我々も浮き足立っていたのです」
「浮き足立って無くてもわざと重要なパイロットを訓練から外したりしてますけどね」
リツコ「それも仕方ありません。少しでも苦しめてやりたい、そう思わせる何かがあの子にはあるのですから…」
「完全にサイコパスですね」
リツコ「イジメというのはイジメられる側にも原因があるのです」
「それは少しもイジメを正当化する理由にはなりませんよ」
リツコ「ともかく我々はそんな次第で、使徒が来るギリギリ直前に碇シンジを、ネルフ本部に連れて来ることに成功したのです」
「百パーセント自分達で招いた失態ですね。本来なら少なくとも数年前からネルフに招いて、訓練を受けて貰っているのが当然ですよ」
リツコ「それでは碇シンジが楽をした上で、英雄扱いされてしまうリスクが高まるのです」
「碇シンジさんが楽をして英雄扱いされていったい何が困るんですか?」
リツコ「…これは、あくまでも私の個人的な感情ですが、碇シンジには幸せが似合わないと思うのです。明るく笑っている彼女など正直見たくありません」
132女シンジ :2017/01/27(金)20:12:45 ID:???
>>131
「それはあなたが決めることでは無いでしょう?」
リツコ「でもそうなのです。苦しみ、泣き叫び、恐怖に怯え、いつも人の顔色をうかがって、人の言うことには大人しく従う。そうであってこその碇シンジなのです」
「そんなの良いわけ無いでしょう?若者は明るく快活に青春を謳歌すべきですよ」
リツコ「明るく快活な碇シンジなどすでに碇シンジとは言えません。彼女は幸せになってはいけない人間なのです」
「そんなの他人が勝手に決めて良い話では無いでしょう」
リツコ「それは皆さんが、碇シンジの醜い本質を知らないからそう思うに過ぎません。彼女はその心の中に極めて深い闇を抱えている、ある種の怪物なのです」
「怪物はあなたの方でしょう?話を聞く限りでは、碇シンジさんは何らおかしなところはありませんよ?」
リツコ「それは擬態に過ぎません。碇シンジが無意識に身につけた良い子の仮面に、騙されているに過ぎないのです」
「碇シンジさんは影で何か悪いことでもしてたんですか?」
リツコ「いいえ、少なくとも表面上は、彼女は何の問題も起こさず当たり障りの無い生活を送っていました」
「なら問題無いじゃないですか?」
133女シンジ :2017/01/28(土)21:32:33 ID:???
>>132
リツコ「その問題の無い良い子ぶりが問題なのです」
「何が問題なんですか?」
リツコ「彼女が特に問題も起こさず,極力他者との争いを避けようとするのは、醜い自己保身のために過ぎないのです」
「それの何が醜い自己保身なんですか?誰だって余計な争いは避けたいでしょう」
リツコ「碇シンジは良い子の仮面を付けることによって、他人と向き合い、血みどろになりながらも現実を生きて行く。ということから逃げているのです」
「でも碇シンジさんは普通に中学生として生活してたんですよね?特に問題も起こさず」
リツコ「表面上は確かにそうです」
「なら何も問題ないじゃないですか」
リツコ「ですからその問題ないことが問題だと言っているのです。そのこと自体が彼女の罪なのです」
「特に問題を起こさないのが罪とか頭大丈夫ですか?」
リツコ「その碇シンジの歪み切った人間性が初号機覚醒に繋がった以上、彼女の醜い人間性は罪以外の何物でもありません」
「ですから法治国家の日本には人間性を裁く法律なんて無いんですけど」
リツコ「初号機覚醒という大罪を犯した以上、例え法的には無罪でも倫理上の罪からは逃れられません」
134女シンジ :2017/01/29(日)22:59:53 ID:???
>>133
「何度も言いますが、初号機覚醒に関して碇シンジさんを罪に問うことは不可能ですよ。彼女は覚醒リスク自体知らなかったのですから」
リツコ「たとえ知らなかったとしても、碇シンジの人間性が原因で初号機が覚醒した以上、彼女の罪であることに変わりはありません」
「何度も言いますが日本に人間性を裁く法律はありません」
リツコ「ならば作れば良いのです」
「誰も賛成しないでしょう、どこの人治国家ですか?それより覚醒初号機を利用するつもりなんですよね?」
リツコ「もちろんです。莫大なエネルギーを無限に供給できる覚醒初号機を使わない手はありません。これは人類の希望になります」
「でも碇シンジさんには初号機を覚醒させた罪が有ると言うわけですよね?」
リツコ「当然のことです。初号機を覚醒させ、大災害のきっかけとなった碇シンジを、我々は決して許すことはできません」
「でも覚醒初号機はエネルギーの動力源として使うわけですよね?」
リツコ「使わない手はありません。覚醒初号機は人類にとって無限の福音と成りうるのですから」
「…なんかおかしくないですか?」
リツコ「何がおかしいと言うのでしょう?」
135女シンジ :2017/01/30(月)23:13:55 ID:???
>>134
「碇シンジさんには初号機を覚醒させた罪があると言いながら、自分達はその覚醒した初号機を利用しようとしているところがですよ」
リツコ「少しもおかしくはありません」
「いやおかしいでしょう。そもそも碇シンジさんに初号機覚醒の罪などありませんが、それを省いてもおかしいですよ」
リツコ「具体的に言うと何がおかしいのでしょうか?」
「初号機を覚醒させたことを非難しながら、その覚醒初号機を利用するのはおかしいでしょう?」
リツコ「私はそうは思いません」
「ならどう思ってるんですか?」
リツコ「まず、碇シンジが初号機を覚醒させたことは言い逃れの出来ない罪であり、彼女は潔く罪を償うべきである。こう考えています」
「でも碇シンジさんは初号機の覚醒リスクのことなんて知らなかったんですよね?」
リツコ「もちろんです。初号機覚醒リスクを知っていたのはネルフでもほんの数人の幹部にすぎません」
「ならどうして初号機覚醒が碇シンジさんの罪になるんですか?」
リツコ「碇シンジの精神が原因で初号機が覚醒した以上、碇シンジが罪を償うのは当然のことです」
「だからそれは明らかに兵器の欠陥でしょう?」
136女シンジ :2017/01/31(火)23:47:14 ID:???
>>135
リツコ「私はそうは思いません。あれは明らかに碇シンジの人間的な欠陥が原因で起きた事故です」
「……人間的欠陥が原因で起きた事故って…いったい何を言ってるんですかあなたは?」
リツコ「…あの時碇シンジはこう思ったのです。綾波レイを助ける為なら…自分がどうなっても良い、世界がどうなっても良い…せめて綾波レイだけは、絶対に助けると…」
「何故そんなことが分かるんですか?」
リツコ「分かります。何故なら、エヴァは自らを犠牲にして、全てを捨てても愛する者を救いたいという、純粋な願い無しには決して覚醒することなど無いからです」
「何故そんなことが分かるんですか?」
リツコ「…エヴァ初号機の祖体はリリスであり、リリスはこの星の全ての命有る者の源でありそして、全ての愛の源だからです」
「…リリスが命有る者の源……何故そんなことが分かるんですか?」
リリス「この星の全ての生命体の遺伝子を解析して行くと、L-DNA。リリスの遺伝子に行き着くことがマギにより解析されたからです」
「なるほど、ではそのリリスはどこから生まれたんですか?」
リツコ「……リリスは…どこからも生まれていません」
137女シンジ :2017/02/01(水)23:12:26 ID:???
>>136
「どこからも生まれていない?いや、存在する以上はどこかで生まれているでしょう?事実リリスにも遺伝子はあるんですよね?」
リツコ「リリスの遺伝子はオリジナル遺伝子であり、彼女自身があらゆる生命形態として存在する為に自ら作り出したものです」
「よく分かりませんね。どこからも生まれて無いなら何故リリスは存在するのですか?」
リツコ「…リリスとは、宇宙の基になる純粋なエネルギーが形象をとった存在であり、存在する為の原因を必要としない存在なのです」
「…つまり、彼女は物理的な因果律を外れた存在というわけなんですか?」
リツコ「その通りです。むしろ物理的因果律の支配する宇宙自体、彼女から生まれた可能性が高いのです」
「……そんな……でも、そんな存在が何故地下深くに幽閉されていたんですか?」
リツコ「…この物理的な宇宙では、リリスと言えども物理的な制約からは逃れられません。さらに今のリリスは魂の欠落した不完全体だというのがあります」
「…魂ってなんですか?」
リツコ「ここで言う魂とは、個としての活動を可能にする記憶や感情を伴う精神。とでも言ったものです。言わばリリスの人格です」
138女シンジ :2017/02/02(木)21:41:25 ID:???
>>137
「その人格が欠落している理由は何なんでしょうか?」
リツコ「それは今のところ判明していません。ともあれ初号機はリリスのコピーであり、覚醒すればガフの扉を開き世界を滅ぼす存在だという事です」
「それは明らかにおかしくないですか?」
リツコ「何がおかしいのでしょうか?」
「初号機が覚醒したらガフの扉を開き世界を滅ぼす存在だという所がですよ」
リツコ「しかしそれが事実です」
「でも初号機の祖体はリリスのコピーなんですよね?言わば初号機はリリスのクローンというわけですよ」
リツコ「その通りです」
「だとしたら初号機はもう一つのリリスという事になりませんか?」
リツコ「その通りです。初号機は言わば、リリスを強引に眠らせて人為的にコントロールできるようにしたような物なのです」
「だったらそれは、リリスが覚醒したら世界を滅ぼすというのと同じじゃないですか?」
リツコ「同じです。リリスが覚醒したら世界は滅びるのです」
「でもリリスはこの星の生命体の全ての源なんですよね?」
リツコ「そうです。この世界のあらゆる生命体はリリスから生まれたのです」
「そこが明らかにおかしいですよ」
139女シンジ :2017/02/03(金)17:30:54 ID:???
>>138
リツコ「どうおかしいのでしょうか?」
「全ての生命の源であるリリスが目覚めることにより、何故全ての生命体が滅びるのですか?」
リツコ「……その答えは、この物理的宇宙は、リリスが見ている夢に過ぎないことが予測されるが故にです」
「夢ですか……」
リツコ「…少なくともスーパーコンピューターマギは、物理的な宇宙と人が夜見る夢に決定的な差異は無いと答えています」
「つまりこの世界は夢かもしれない、ということですか?」
リツコ「…その可能性は否定できません。これが先ほどお話した、私が認めたくない世界の真実です…」
「だからリリスが目覚めるとこの世界は消えるということですか?」
リツコ「…我々も目が覚めると夢は消えます。我々がリリスの見ている夢に過ぎないのなら、そうなる可能性は否定できません」
「そうですか?我々がリリスの見ている夢なら、我々自身がリリスであるとも考えられるのでは?」
リツコ「広く捉えるならそうでしょう。とは言え、リリスが覚醒したのなら、世界は今まで同様、とは行かないのはほぼ確実なのです」
「どうなるのでしょうか?」
リツコ「…分かりません。確実な事は何も」
140女シンジ :2017/02/04(土)21:25:56 ID:???
>>139
リツコ「ただ我々が夢の世界の住人であるにせよ、最早確固とした自我を持った存在である以上、そう安々と消えるわけには行かないことは確かです」
「大丈夫じゃないですか?我々がリリスの夢の登場人物なら、我々もリリスの意識なんですから、存在は保証されてることになりますよ」
リツコ「存在は保証されていても、どのように存在するのかは保証されていません」
「少なくともリリスが我々を苦しめる理由はありませんよ。我々がリリスの意識の一部なら、我々の苦しみはリリスの苦しみなんですから」
リツコ「リリスがどうしたいにせよ。我々の目的ははっきりしています」
「どんな目的なんですか?」
リツコ「今の生活を続けること。これに尽きます」
「素晴らしい目標ですね。人間平和が一番ですから」
リツコ「そのためにも、リリスには永遠に眠り続けてもらわなければなりません」
「ずいぶんと他人行基ですね。貴女だってリリスなわけじゃないですか」
リツコ「違います。私はリリスではありません。私は赤木リツコ、当年とって30歳の確固とした自我を持った存在なのです」
「もちろんそれも事実ですよ。日常的にはむしろ正解ですね」
141女シンジ :2017/02/05(日)21:48:48 ID:???
>>140
リツコ「日常的にも非日常的にも、私は赤木リツコであり、リリスであったことなど一度もありません」
「それは赤木博士ご自身の説と明らかに矛盾してますよね?赤木博士の説によると、この世界も我々も全てリリスの見ている夢だということになるわけじゃないですか」
リツコ「それは私の説では無く、マギがその可能性を示唆したということに過ぎません」
「その可能性はだいたい何パーセントくらいなんですか?」
リツコ「言いたくありません。どの道我々はリリスを目覚めさせるわけにはいかないのです。言っても仕方のない話です」
「でもリリスを目覚めさせるわけにはいかないという博士の言葉を聞く限り、やはりこの世界がリリスの夢だと認めているように見受けられますが?」
リツコ「どう見られてもかまいません。我々はただ最善を望み最悪に備えるだけです」
「賢明ですね。でも夢の登場人物に過ぎない我々が夢の主であるリリスを、いつまでも眠らせておくことができますかね?」
リツコ「やるしかありません。我々がリリスの夢の登場人物なら、我々自身がリリスの意識の一部なのですから、リリスに影響を与えることは可能だと考えます」
142女シンジ :2017/02/06(月)23:25:13 ID:???
>>141
「可能でしょうか?夢の内部から夢の目覚めを防ぐことが本当に」
リツコ「可能か不可能かを考える意味などありません。可能である可能性にかけて出来ることをやるだけです」
「具体的に何をやるんですか?」
リツコ「当面リリスを目覚めさせようとする使徒の襲来に備え戦力の強化、それにネルフ殲滅と碇シンジへの厳罰処分と言ったところです」
「ちょっと待ってください。戦力強化はともかくネルフ殲滅と碇シンジさんへの厳罰は意味不明ですよ。ネルフは非営利公共法人ですから」
ミサト「…たとえ、非営利公共法人だとしても、この世を荒らす悪だと判断したら滅ぼす!それが我々ヴィレなのです」
「それは完全にテロリストの思考パターンじゃないですか」
ミサト「なんと言われてもかまいません。我々はただ、人類を守るために戦うのみです」
「いや百歩譲ってネルフ殲滅が正義だとしてもですね、碇シンジさんへの厳罰というのはまったく意味不明ですよ。いったい彼女が何をしたんですか?」
リツコ「初号機を覚醒させた。すでに何度も話した通りです」
「だからそれはまったく碇シンジさんの罪にはならないと何度も言ったじゃないですか」
143女シンジ :2017/02/07(火)23:00:13 ID:???
>>142
リツコ「しかし、碇シンジの綾波レイを助けたいという純粋な願い、その願いが初号機を覚醒させたのは事実。彼女は自分の犯した罪の報いを受けるべきなのです」
「だから碇シンジさんの犯した罪ってなんなんですか?」
リツコ「…全てを投げ打ってでも綾波レイを助けたいと純粋に願った。それが碇シンジの本質的な罪です」
「どこの世界に人を助けたいと願ったら罪に成るなんて法が有るんですか?」
リツコ「少なくとも私の中では罪です」
「貴女の主観的な価値観の話はしていませんよ。少なくとも日本には人を助けたいと願ったら罪に成るなんて法律はありません。また有るべきでもありません」
ミサト「…確かにそんな法律は無いでしょう。ならば簡単です…」
「やっとご理解いただけましたか?」
ミサト「もちろんです。法律が無ければ、作れば済む話です」
「そんな法案が通るわけ無いでしょう!」
ミサト「ならば!法を作る必要すらありません。私達ヴィレが責任を持って、碇シンジに厳罰を与えるのみです」
「あなた方にそんな権限あるわけ無いでしょう!」
ミサト「権限が有るからやる。無いからやらない。そんな問題ではありません」
144名無しさん@おーぷん :2017/02/08(水)23:07:48 ID:???
>>143
「いやそんな問題ですよ。あなた方が個人の考えで碇シンジさんに罰を与えるなんて犯罪そのものですよ?」
ミサト「そうやってあなた方のように法律を楯にとって擁護するものが居るから、碇シンジのような怪物が生まれるのです」
「法律を楯に取るも何も無罪の人間を無罪だと言ってるだけでしょう?」
リツコ「だからそれが法律を楯に碇シンジを庇う事だと言うのです」
「法律に違反してない人間を庇って何が悪いんですか!?」
リツコ「そういう大人達の無責任な態度が、碇シンジのように甘えた若者を増長させるのです」
「無責任なのはあなた方でしょう?何年も碇シンジさんを放置したあげく、いきなりエヴァに載せて使徒の前に放り出したんですよ?」
リツコ「ですから、あれは碇シンジに楽をさせたくなかったからあえて放置した。それ以外にこれと言って大した理由は無いとご説明申し上げたはずです」
「だからそれが無責任だって言ってるんじゃないですか!」
リツコ「私はそうは思いません。少なくとも碇シンジをエヴァに載せて使徒の前に放り出す。という必要最低限の責務は果たしています」
「そんなのはただの虐待じゃないですか!」
145女シンジ :2017/02/09(木)23:14:08 ID:???
>>144
リツコ「まったく虐待などではありません。なぜならあの場合、ああするしか人類が生き延びる手段はなかったからです」
「ですからそれ以前の話をしているんですよ!そもそもパイロット確定の碇シンジを何年も放置してるのがおかしいって話でしょう!」
リツコ「ですからその件に関してはすでに何度もご説明申し上げました。碇シンジに安易な道を選ばせ無い為だと。これでご理解いただけましたか?」
「理解できるわけ無いでしょう!」
リツコ「ならこれ以上この件に関して、お話することはありません」
「なら自分達の間違いを認めるということで良いんですね?」
リツコ「いいえ、私は少しも自分が間違っているとは考えておりません」
「つまりわざと碇シンジさんを何年も放置して訓練を受けさせず、いきなり怪我した少女を人質に取り使徒の前に放り出した。それが正しいことだと言うんですね?」
リツコ「もちろんです。そもそも碇シンジがあえて訓練から外されたのも、元々の原因は碇シンジ自身にあります」
「何の原因ですか?」
リツコ「それは碇シンジの全身から放たれる、負のイジメられっ子オーラとでも言ったものです」
…酷い…
146女シンジ :2017/02/10(金)17:16:04 ID:???
>>145
ミサト「赤木の言う通りです。あの常に人の顔色をうかがい、なるべく他者との争いを避けようとする態度は、見ていてかなり来るものがあります」
ペンペン「そんなこと言うもんじゃ無いよ。少なくともシンジは、毎日君やアスカの為に食事の用意をして、弁当まで作ってくれてたんだから」
ミサト「…それも所詮は自己保身の為の醜い防衛本能に過ぎないのよ…」
ペンペン「酷いこと言うねぇ、シンジはゴミ出しから部屋や風呂場やトイレの掃除、洗濯や買い物など実質一人でこなしてたじゃないか?実際良く出来た子だよ」
ミサト「だからそれも全ては、薄汚い自分の本心を隠す為の擬態に過ぎなかったのよ…」
リツコ「そういうことね。確かにシンジは、表面上は良い子に見えるわ…表面上はね。人の悪口も言わないし、いつもみんなの為頑張っている…ように見えるのよ…」
ペンペン「ついでに頭も良くて言ってることもだいたい正論だしね…」
ミサト「そうね…ただそうやって正論を言うのも、全て自分を守る為ってだけ…」
リツコ「それが傍から見ていても透けて見えるから、本人がどんなに努力しても常にいかがわしい雰囲気が消し切れ無いのよ…」
147女シンジ :2017/02/12(日)00:13:48 ID:???
>>146
…いかがわしいだなんて…なんかもう泣きたくなって来た。私はただみんなの為にって頑張って来たつもりなのに…
ミサト「もっとも本人の意識の中では、自分をみんなの為に頑張ってる良い子ちゃん。なんて思ってそうだけどね…」
痛ッ!
リツコ「そういう自分のイメージに酔ってそうなところはあったわねあの子。私はみんなの為頑張ってる良い子でしょ?みたいな雰囲気を感じたわ…」
…そんなこと無い…私はただ本当にみんなと仲良くしたくて……
ミサト「そういう自分のイメージを作ることで、なんとか周囲に溶け込もうという魂胆が見え見えなのにね…」
…それはちょっとあったかもだけど…
リツコ「だけどその心の底にあるのは、できる限り平穏無事に過ごしたい、できる限り人からイジメられたく無い。という醜い自己保身の気持ちに過ぎないのよあの子」
…それは否定はできないかな…できれば綾波さんに会うまでの過去の自分のことは忘れたい…
…綾波さんと会って初めて人の心の暖かさに触れたのに…もし綾波さんがある日突然居なくなったら……私は壊れてしまうかもしれない……
ペンペン「そりゃあ誰だってイジメは嫌だろうからね」
148名無しさん@おーぷん :2017/02/12(日)22:18:38 ID:???
>>147
リツコ「その嫌なイジメを回避する為に、できる限り目立たないように振る舞い、できる限り周囲に合わせようとする態度が、逆にイジメを呼び込むのよ」
ペンペン「そういうものかね?」
ミサト「そういうものよ。普段暗くてイジメられる子が、イジメ回避の為に無理して明るく振る舞うと逆にもっとイジメたくなるものよ」
リツコ「分かるわ。見せかけの明るさをまとった仮面を引っ剥がして、その下に隠された怯えた顔を、更に苦痛と恐怖と絶望で歪ましてやりたくなるもの」
ペンペン「…やれやれ、女は怖いねぇ…私にはシンジがそんなに人の恨みを買うようなことをしているようには見えないんだが…」
リツコ「恨みを買うとか買わないという問題ではありません。何も悪いことをしてなくても、あの全身から溢れ出る負のオーラが人をイラだたせるのです」
「でもそれは碇シンジさんの訓練を実施しない正当な理由にはなりませんよね?」
リツコ「…何が正当か正当で無いかは人が決めるものではありません。私が自分で決める事です」
「その判断が明らかにおかしいと言われてるんですが?人類の命運に関わる事を個人的な感情で決めちゃダメでしょ?」
149女シンジ :2017/02/13(月)23:16:52 ID:???
>>148
リツコ「人間が人間である限り、個人的な感情から逃れることは不可能です。更に言うなら、全ての感情は個人的なものです」
「ですから個人的な感情を持つのが悪いと言ってるわけではありませんよ。個人的な感情から間違った判断を下すのが悪いと言ってるわけなんですが」
リツコ「私は何も間違った判断をしたとは思っていません。事実、碇シンジにプラグスーツさえ着せずにエヴァに乗せたのも冷静な判断からです」
「…何ですかプラグスーツと言うのは?」
リツコ「エヴァ搭乗時にパイロットが着るスーツです。主にパイロットの安全性を高めかつ、パイロットのエヴァとのシンクロ率を高める効果が有ります」
「…なぜ碇シンジさんはそれを着させてもらえなかったんですか?」
リツコ「主な理由は、プラグスーツ無しの素の状態で、どれくらいのシンクロ率が出るか知りたかった事と、プラグスーツ無しの安全性を知りたかった事です」
「……さすがにそれは酷いですね…」
「何も知らない子をいきなりエヴァに乗せて、使徒の前に出すだけでも充分過ぎるくらい酷いですが」
「その上正式なスーツさえ着せないって…いったい何の仕打ちですか?」
150女シンジ :2017/02/14(火)22:32:58 ID:???
>>149
リツコ「仕打ちなどではありません。プラグスーツ無しで碇シンジがどの程度シンクロできるのか、テストしたに過ぎません」
「……テストって…問答無用で子供を使徒の前に放り出しておいて、そんなテストなんかしてる場合じゃ無いでしょう」
リツコ「ちなみにマギの計算によると、碇シンジがエヴァを起動できる確率は一億分の一以下でした」
「事実上ゼロじゃないですか」
リツコ「でもゼロではありません。そこで更にシンクロ率を低め、碇シンジの安全性を低めるために、プラグスーツを排除したのです」
「何のためにそんな事をしたんですか?」
リツコ「飽くなき科学的探求心故にです」
「ですからそんな科学的探求心を弄んでる場合じゃ無いでしょう?人類の生存がかかってたんですよね?」
リツコ「そういうギリギリの極限状況で、敢えて更に自分達の不利になる選択を選ぶ、そんな生き方もあるのです」
「無い無い無い無い絶対に無いですよ!あって良いわけ無いでしょうそんな生き方が!」
リツコ「それにプラグスーツを排除したのには、碇シンジへの罰の意味も有ります」
「……はぁ?まったく意味が分かりません。罰って何ですか?」
151女シンジ :2017/02/15(水)23:05:28 ID:???
>>150
リツコ「我々大人達がエヴァに乗れと命令したにも関わらず、一度は命令を拒否した事に対する罰です」
「それは仕方ないでしょう。ただの民間人の子供に君ちょっとロボットに乗って怪獣倒してきて、なんて言ったって普通は断りますよ」
ペンペン「しかも相手は軍の兵器でも勝てない怪物だからね。碇シンジはその光景をまのあたりにしている」
リツコ「…分からないのですか?そうやってあなた方大人が碇シンジを甘やかす発言をすることが、彼女をますます増長させるということが?」
「いや甘やかす発言なんかじゃ無いでしょう?我々はせめて碇シンジさんに、最低限の人間らしい扱いをすべきだと言いたいんですよ」
リツコ「…だからそれが碇シンジを甘やかす発言だと私は言っているのです」
「最低限の人間らしい扱いをすべきだという意見の、どこが甘やかす発言なんですか?」
リツコ「『最低限の人間らしい扱いをすべきだ』という部分が甘やかす発言です」
「それは当たり前のことじゃないですか?彼女は人間なんですよ」
リツコ「…確かに見た目は人間に見えるかもしれません。しかし碇シンジの正体は、人間の皮をかぶった怪物なのです」
152女シンジ :2017/02/16(木)21:26:04 ID:???
>>151
「何で碇シンジさんが怪物なんですか、怪物と戦って人類を守ってたのが碇シンジさんでしょう?」
リツコ「そして最後には怪物の正体を表し、初号機を覚醒させ、サードインパクトを起こしたのが碇シンジです」
「それはおかしいでしょう?あなた方はさっきサードインパクトは、碇ゲンドウがエヴァmark6を使って起こしたと言ってたじゃないですか」
ペンペン「実際初号機の覚醒は葛城君達の目の前で起きて目の前で収まっているからね。初号機覚醒を目撃した葛城君達が無事なのは御覧の通り」
「まったくお二人とも五体満足ですからね。それで初号機覚醒が世界崩壊のきっかけって言われても説得力ゼロですよ」
リツコ「…確かに碇シンジによる初号機覚醒で直接的な被害は起きていません。しかしあの時一度ガフの扉が開いたのは事実です」
「…何ですかガフの扉というのは?」
リツコ「一言で言うと異次元への通路です」
「…異次元への通路ですか…そのガフの扉が開くとどうなるんですか?」
リツコ「…それは正確には予測できません。ただ前回ガフの扉が開いた際には、海洋生物が絶滅して、人類の約三分の一が地上から姿を消す結果となりました」
153女シンジ :2017/02/17(金)22:42:38 ID:???
>>152
ペンペン「でもそのガフの扉もすぐ閉じてしまったからね」
リツコ「…とは言え、一度開いたガフの扉が、世界に何らかの影響を与えた可能性は否定できません」
ペンペン「可能性はね、しかしそれを言うならガフの扉が開いたのは今回が初めてでは無いよね?」
ミサト「そう、セカンドインパクト。あの時にもガフの扉は開いているわ」
ペンペン「しかも初号機覚醒によるガフの扉の解放は、セカンドインパクトに比べ、特にこれと言った被害をもたらしてはいないんだよ」
リツコ「それはたまたま運が良かったに過ぎません。あの時エヴァmark6が初号機覚醒を止めていなければきっと…」
ペンペン「世界は滅んでいたと思うかね?」
リツコ「ええ…間違い無く、滅んでいたわね」
ペンペン「そんな間違い無く世界を滅ぼす兵器に、よく何の訓練も受けていない少女を載せて使徒にぶつけたものだね」
「…しかもプラグスーツの補助もなしに」
リツコ「仕方ありません。あの場合ああする以外に、人類が生き延びる手段がなかったのです」
ペンペン「プラグスーツを着せなかったこともかね?」
リツコ「違うわ、あれは碇シンジへの罰だと言ったはずです」
154女シンジ :2017/02/18(土)21:34:44 ID:???
>>153
「それってそのまま人類の生存確率を下げる行為だと理解していますか?」
リツコ「もちろんです。時には人類の生存確率を下げても罰を与える。そんな非情さも必要です」
「まったく必要無いと思いますが、少なくともあの場面で碇シンジさんが言ってた事は、一々正論で頷ける事ばかりですよ」
ミサト「それがあの子のやり方なんです。一々正論を並べ立て、少しでも辛い現実から逃れようとする事が」
リツコ「だけど私達も人間、なまじ正論を並べ立てて自分を守ろうとする姿をさらされると、かなり『来る』ものがあります」
ミサト「そういう事です。結局の所碇シンジは正論を並べ立てることにより、地獄のような苦しみに満ち満ちた現実から、逃れようとしているに過ぎません」
リツコ「いわゆるところの現実逃避、碇シンジの心の根底に有る思いがこれです。楽をしたい、辛いのは嫌、苦しいのは嫌、人と争うのも嫌…辛い現実を見たく無い…」
ミサト「あの子は自分が父親に拒絶されず、学校でもいじめられず、痛い思いもしなくて良い。そんな夢の世界に生きているのです」
リツコ「…そんな現実などあるはずも無いのに。それを認められずに…」
155女シンジ :2017/02/19(日)21:54:16 ID:???
>>154
「…いや…父親に拒絶されず、いじめられず、痛い思いもしなくて良いって…それごく普通の中学生の生活ですよ?」
リツコ「人類の命運を担う、エヴァのパイロットとなるべく義務を背負って生まれながら、そんな普通の中学生の生活を望む。その事自体があの子の罪です」
「そんなのは碇シンジさん本人が望んだ事でも何でも無いでしょう?」
リツコ「本人が望む望まないは関係ありません。碇シンジにとってエヴァのパイロットになる以外の選択肢は無いのです」
「だったらなおさら、そんな碇シンジさんにエヴァの存在を隠し、訓練も受けさせ無いって最悪の選択じゃないですか?」
リツコ「それも基をたどれば碇シンジが身に纏う、負のイジメられっ子オーラが原因なのです。私達も人間である以上仕方の無い話なのです」
「仕方無いで済ませて良い話では無いでしょうそれは」
リツコ「どの道碇シンジが初号機を覚醒させ、世界的大災害の引き金を弾いた大悪人である事実は微塵も揺らぎません」
「だから初号機覚醒はすぐに収束、何ら被害らしい被害は与えて無いという事実をなぜ無視するんですか?」
リツコ「初号機覚醒の罪を償わせる為にです」
156女シンジ :2017/02/20(月)22:46:51 ID:???
>>155
「……は?意味が分かりませんが、なんで碇シンジさんに初号機覚醒の罪を償わせる必要があるんですか?」
リツコ「初号機を覚醒させ、ガフの扉を開くという、人類を滅ぼしかねない事態を招いた以上、誰かが罪を負わないけにはいきません」
「いやしかし初号機の覚醒は使徒との戦いの最中に、意図せずして偶発的に起こった出来事ですよね?」
リツコ「その通りです。エヴァの開発総責任者の私ですら、まったくの想定の範囲外の出来事でした。いわば、完全なるシステムエラーです」
「その偶発的なシステムエラーの罪を、まったく覚醒リスクのことなど知らされてなかった碇シンジさんに償わせることなんて、出来るわけ無いじゃないですか?」
ミサト「諦めたらそこで終わりです!」
「…いや、諦めるも何も、まったくの無実の少女に、有りもしない罪の償いをさせるなどということが許されるはずもありませんよ」
ミサト「…例え罪がなかったとしても、あえて罪を宣告して罪を償わせる。私達にはその用意があります。リツコ?」
リツコ「私達ヴィレは、碇シンジへの不信と罰の象徴として、この度DSSチョーカーの開発に成功した事を発表します」
157女シンジ :2017/02/21(火)22:13:07 ID:???
>>156
「…なんですかDSSチョーカーというのは?」
リツコ「ひと言で言うと爆弾首輪です」
「爆弾首輪?」
リツコ「そう、爆弾首輪。その爆弾首輪を碇シンジの首に装着することにより、私達から碇シンジへの、不信と罰の象徴とする所存です」
「そんな物騒なもの何の罪も無い子供に着けて良いわけ無いでしょう!」
リツコ「…罪も無い?…同僚のパイロットにすぎない、綾波レイを助けたいという醜い思い故に初号機覚醒の引き金を弾いた。碇シンジはすでに罪にまみれた存在です」
ミサト「最も碇シンジには罪の意識など無く、今頃仲間のピンチを救い、世界も救った英雄気取り…なのかもしれませんが…」
リツコ「それがいかに間違った幻想であるのか、次に目を覚ました時に、碇シンジは心から思い知ることになります」
「ただ混乱するだけだと思いますけどね。碇シンジさんにしてみれば何も身に覚えの無いことで罰を受けさせられ、命を脅かされるわけですから」
リツコ「ただ脅かすだけではありません。その爆弾首輪は遠隔操作のスイッチを押す事により、確実に碇シンジの頭を吹き飛ばし、確実に絶命させる優れ物です」
「絶対に止めてください」
158女シンジ :2017/02/22(水)22:52:32 ID:???
>>157
ミサト「いえ、止めるわけにはいきません。これは初号機覚醒という事態を招いてしまった事に対する、私達なりのけじめの付け方なのです」
「テロリストじゃないんですから!勝手にあなた達がそんなこと子供にして良いわけ無いでしょう?」
リツコ「たかが同僚の命を救う為、意図せずとはいえ初号機を覚醒させた罪、本来なら万死に値するところです」
ミサト「それをいつでもスイッチ一つで人生終了の爆弾首輪程度で許そうというのですから、正直私達は優しすぎるのかもしれません」
「いやいやそんな物着けられたらどんな人間だって人生に絶望しますよ」
リツコ「問題ありません。仮に首輪を爆破させても周囲に迷惑がかからないように、碇シンジには終生隔離室に入ってもらいますから」
「酷い!爆弾首輪着けられた上終生隔離室行きなんて!絶望で頭がおかしくなりますよ!」
リツコ「そのおかしくなった頭を爆破した際、周囲に血や脳や頭蓋骨の欠片が飛び散るのは避けられません。故に、隔離室行きは妥当な措置だと信じます」
ミサト「これはせめて、死ぬ時くらいは周囲に迷惑をかけずに死になさい。という私達から碇シンジへの心遣いです」
159女シンジ :2017/02/23(木)21:24:13 ID:???
>>158
「いやいや迷惑なんてかけて無いでしょう?彼女は本来なら絶滅するはずだった人類を救った英雄ですよ?」
ペンペン「実際ネルフの対応はひどかったね。初号機に電力ケーブルもつけず、内部電源もろくに補充せず、武器すら持たせずに発進させたんだから」
「…それでどうなったんですか?」
ペンペン「当然、使徒との戦闘が始まって直ぐに電力切れを起こして活動停止だよ。本来ならあれで人類絶滅は確定だったんだが…」
「そこで綾波さんを助けたい碇シンジさんの一念で初号機覚醒からの大逆転。というわけですか?」
ペンペン「そういう事だね。実際…あの子のがんばりで今回も人類は絶滅を免れたということですよ」
「…聞けば聞くほど碇シンジさんを罰する理由なんて一ミリたりといえどもありませんね」
リツコ「…身勝手な思いから初号機を覚醒させ人類を危機に陥れた。それだけで碇シンジを罰するには充分な理由になります」
「…身勝手って、仲の良い友達を助けたいという思いの何が身勝手なんですか?」
リツコ「自分にとって都合の良い相手を助ける為なら、世界を滅ぼしてもかまわない。これが身勝手で無くて何だと言うのですか?」
160女シンジ :2017/02/24(金)17:29:21 ID:???
>>159
「いや、碇シンジさんのどこに世界を滅ぼしてもかまわない、なんて気持ちが有るんですか?」
リツコ「初号機を覚醒させ、あわやサードインパクト。という状況を作ったのが何よりの証拠です」
「碇シンジさんは初号機が覚醒したら世界が滅びるなんて知らないでしょう」
リツコ「知らないから許される。というものではありません」
「よくそんな事が言えますね。初号機の覚醒リスクを知ってて隠してたのは貴女でしょう?」
リツコ「もちろんです。ただ自己の感情に飲み込まれ、初号機を覚醒させたのは碇シンジです。憎むべきは碇シンジなのです」
「その碇シンジさん確か最初の使徒戦の時も、一度活動停止した初号機が暴走して使徒に勝ってるんですよね?」
リツコ「その通りです。一方的な使徒の勝利に終わったかに見えてからの、奇跡の大逆転でした」
「その時は何か、碇シンジさんに処罰は下されたのですか?」
リツコ「いいえ、特に処罰など下してはいません」
「それはそうですよね、碇さんは別に悪いことして無いんですから」
リツコ「とりあえず表面的にはそうです」
「なら何でその時何も言わないのに今回は爆弾首輪なんですか?」
161女シンジ :2017/02/25(土)22:52:25 ID:???
>>160
リツコ「簡単な理由です。初号機覚醒は碇シンジが自己の感情に飲み込まれた結果起きた。つまり碇シンジの精神が原因で起きているからです」
「では仮にその初戦で初号機が覚醒していたらどうなさるおつもりだったんですか?」
リツコ「当然、私達から碇シンジへの不信と罰の象徴としての、爆弾首輪を着けることになるでしょう」
「そしてその後は一生隔離室暮らしですか?」
リツコ「もちろんです」
「つまりエヴァのパイロットに成るということは、一歩間違うと爆弾首輪着きで一生隔離室暮らしをすることになる。というリスクを負っているということですか?」
リツコ「当然のことです」
「そのことについては、事前にパイロット候補者には伝えてあるのですか?」
リツコ「もちろん伝えてはいません。なぜなら、エヴァの覚醒リスク自体がトップシークレット中のトップシークレットだからです」
「つまりエヴァのパイロットは覚醒リスクのことなど知らされず、いざエヴァが覚醒したら罰を受ける。ということですか?」
リスク「その通りです。エヴァを覚醒させたパイロットには例外なく、爆弾首輪装着と終生の隔離室暮らしが待っています」
162女シンジ :2017/02/26(日)21:38:02 ID:???
>>161
「つまりパイロットには覚醒リスクの事は知らせず、いざ覚醒したら不信と罰の象徴として爆弾首輪を着けて、一生隔離室送りという事ですか?」
リツコ「その通りです」
「めちゃくちゃじゃないですか!」
リツコ「エヴァを覚醒させるような危険なパイロットには相応の処置だと確信しています」
「そんなあつかいを受けると分かっていたなら、誰もエヴァのパイロットになんかなりませんよ」
リツコ「だからこそ、覚醒リスクの件はパイロットに秘密にしてあるのです」
「そしてパイロットが覚醒リスクのことを知った時にはもう、一生まともに人間社会では生きられ無い。というわけですか?」
リツコ「もちろんです。爆弾首輪を爆発させると、処分対象の肉片は半径十メートル以上にわたって飛散する可能性があり、とても人前には出せません」
「よく何の罪も無い子供にそんな残酷な仕打ちを考えつきますね。しかも善意で人類の為に戦ってくれてた純心な子供にですよ?」
リツコ「たとえ善意で人類の為に戦っていようが、エヴァを覚醒させたなら相応の処分を下す。これが私の流儀なのです」
「つまりこれらの処置は赤木さんが決めたんですか?」
163女シンジ :2017/02/27(月)22:48:25 ID:???
>>162
リツコ「もちろん私が決めました。エヴァを覚醒させてしまうような危険な子供を、世間にのさばらせておくわけにはいかないからです。これは私の義務です」
「でもそのエヴァを造って子供達に乗るように命令してるのは貴女ですよね?」
リツコ「そう考えてもらって間違いありません。私はエヴァ計画の開発総責任者であり、適格者選抜の重要な決定権を持つ者の一人です」
「なら子供達は、貴女が造ったエヴァに、貴女に乗るように命令されて乗ったってことじゃないですか?」
リツコ「そう考えてもらって差し支えありません。事実、私は初号機開発の陣頭指揮を執り、碇シンジにエヴァに乗るように直接命令もしました」
「しかもできる限り訓練を受けさせずに、エヴァの覚醒リスクの事は隠したままでですよね?」
リツコ「それも何度もお話ししたように事実です。その原因が碇シンジのイジメられっ子オーラにあることも既に述べた通りです」
「それでエヴァがいざ覚醒したら、赤木さんから碇シンジさんへの不信と罰の象徴の爆弾首輪って酷すぎやしませんか?」
リツコ「そうは思いません。エヴァを覚醒させた責任を本人が取るのは当然の事です」
164女シンジ :2017/02/28(火)22:46:48 ID:???
>>163
「だけどエヴァの開発の総責任者は赤木さんですよね?」
リツコ「その通りです」
「エヴァの覚醒リスクを公表せずに隠蔽してたのも赤木さんですよね?」
リツコ「私と、その他数名のネルフの幹部、そしておそらく、ゼーレの人達でしょう」
「その覚醒リスクを隠し、覚醒時の対処法も知らせずに、エヴァに乗るように子供達に命令したのも、赤木さんを始めとするネルフの人達なんですよね?」
リツコ「その通りです。実際、過去五回の使徒戦において、仮に碇シンジがエヴァ搭乗を拒否した場合、人類は既に絶滅していた事は間違いありません」
「つまりその五回の使徒戦において、碇シンジさんはエヴァに載るか、人類絶滅を選ぶのか?という状況だったわけですよね?」
リツコ「そういう事になります」
「それは事実上エヴァに載る以外の選択肢なんて無いってことじゃないんですか?」
リツコ「少なくとも、碇シンジが生きることを望むならそういうことになります」
「その最後の戦いにおいて初号機覚醒が起きたということですよね?」
リツコ「その通りです」
「それでなんで碇シンジさんに初号機覚醒の罪が有るという事になるんですか?」
165女シンジ :2017/03/01(水)22:59:19 ID:???
>>164
リツコ「綾波レイを助けたいという、自己の身勝手な欲望が原因で初号機を覚醒させた以上、碇シンジが責を負うのは当然のことと言うほかありません」
「それは何度聞いても納得のいかないところですね。なんで碇シンジさんが同じパイロット仲間の綾波さんを、助けたいと思うことを悪いことみたいに言うんですか?」
リツコ「悪いことだからです」
「どこが悪いことなんですか?」
リツコ「綾波レイを助けたいと思ったことがです」
「なぜ綾波レイさんを助けたいと思ったことが悪いことなんですか?」
リツコ「それは現実逃避に過ぎないからです」
「さっぱり意味が分かりません。なぜ人を助けたいと思うことが現実逃避になるんですか?」
リツコ「碇シンジと綾波レイは仲が良かったからです。いいえ…仲が良かったなんて言い方では生ぬるいくらいです」
「まぁ仲が良かったという事ですよね?」
リツコ「あの二人は…明らかにお互いの存在に対して、安らぎと幸せを見いだしていました。おそらく、本人達はその自覚も無いままに…」
ミサト「その件に関しては私も部下のマリやアスカから何度も苦情を受けています。あの二人は仲が良すぎると」
166女シンジ :2017/03/02(木)20:39:44 ID:???
>>165
「それの何が問題なんですか?同じパイロット同士仲が悪いより良いに越したことは無いでしょう」
リツコ「大いに問題です。なぜなら、その仲の良い綾波レイを助けたいという碇シンジの思いが、初号機覚醒の原因となったからです」
「その初号機覚醒が無ければ人類は滅びていたんですよね?」
リツコ「否定はしません」
「その初号機覚醒は目の前ですぐに止まって、目撃者の赤木さん達も全員無事なんですよね?」
リツコ「おかげさまで全員無事です」
「しかもこの後覚醒初号機を船のエネルギー源に使う予定なんですよね?」
リツコ「もちろんです。覚醒初号機を主機とした船は、人類の希望となるでしょう」
「なら碇シンジさんは人類絶滅を食い止めたうえに、人類の希望となる船の動力源を残した存在ということになりますよね?」
リツコ「……結果だけを見れば、そのような見方も可能です」
「碇シンジさんの初号機覚醒に命を救われ、碇シンジさんの覚醒初号機を動力源として利用する。それで碇シンジさんには不信と罰の爆弾首輪を着けるつもりですか?」
リツコ「もちろんです。そのうえで死ぬまで一生隔離室。それがあの子への罰です」
167女シンジ :2017/03/03(金)18:25:21 ID:???
>>166
「人類史上、命を救ってくれて、そのうえ大変有用な贈り物を与えてくれた相手に、罰として爆弾首輪を着けたなんて話は聞いた事もありませんよ」
リツコ「碇シンジは単に綾波レイを救いたかったに過ぎません。その為に初号機を覚醒させたあの子を、私達は決して許す事ができないのです」
「たとえ碇シンジさんが覚醒リスクの事など知らなかったとしてもですか?」
リツコ「もちろんです。碇シンジの綾波レイを救いたいという思いが初号機を覚醒させた以上、それほどまでに綾波レイを愛した罪の報いを受けるのは当然のことです」
「たとえエヴァの開発総責任者である赤木さん貴女が、覚醒リスクを知りながら隠していたという事実があったとしてもですか?」
リツコ「もちろんです。どう言い訳したところで、碇シンジの綾波レイに対する純粋な愛が初号機を覚醒させた事実は変わりません」
ミサト「言い忘れましたが碇シンジだけで無く、綾波レイにもまた爆弾首輪を用意してあります」
「綾波レイさんが何かしたんですか?」
ミサト「何を思ったのか、初号機が覚醒してる最中、綾波レイは碇シンジとうっとりと抱き合っていたのです。許せません」
168女シンジ :2017/03/04(土)21:36:53 ID:???
>>167
「それの何が悪いんですか?自分の好きな人が自分を救ってくれた。その安堵感と喜びでうっとり抱き合っても不思議じゃ無いでしょう?」
ミサト「その二人がうっとり抱き合っている初号機の頭上では、破滅の扉が開いていたのです。なのにあの二人は、お互いの事しか見ていませんでした」
ペンペン「しかしあの時は君も碇シンジを応援してたのではないのかね?とりあえずこの映像を見る限りではそう見えるがね。ポチッとな」
───
マヤ「……あれは何をしているんですか…?」
リツコ「…使徒のコアに侵入するつもりかしら?危険だわ…」
ミサト「行きなさいシンジ!!」
リツコ「ミサト!?」
ミサト「誰かのためじゃない!あなた自身の願いのために!!!」
───
ミサト「……」
ペンペン「明らかにシンジの行動を後押ししているよね?さらに隣りで葛城君の言葉を聞いている赤木君も特に反対はしていないではないか」
リツコ「……」
ペンペン「これで碇シンジ君への不信と罰の爆弾首輪をつけようというのなら、さすがに言行不一致と言わざるを得ないねぇ」
「…これは…」「酷いにもほどがある…」「完全に詰んだな…」「試合終了…」
169女シンジ :2017/03/05(日)22:56:44 ID:???
>>168
ペンペン「どうだろう?元々シンジやレイには何の罪も無いのにこう言うのも変だが、あの二人を許してやったらどうかね?何も悪いことはしていないんだし」
ミサト「……残念ながら、それはできないわ」
ペンペン「何故だね?映像を見れば分かるが、君もあの時シンジを後押ししているじゃないか?」
ミサト「あの時はまだ知らなかったのよ。覚醒初号機が世界を滅ぼすという事実を」
ペンペン「それはシンジも同じだろう。作戦本部長の君すら知らなかった事実を、君の部下のパイロットのシンジが知るはずもあるまい」
ミサト「そうね…知るはずも無い、なのにシンジは初号機を覚醒させた。彼女は存在自体が人類にとって危険なのよ」
ペンペン「彼女がそうなったのは君達の命令に従った結果では無いのかね?」
ミサト「だからこそ、私達が責任を持って碇シンジや綾波レイを罰し、彼女達の人としての人生を終わらせる義務があるのよ」
ペンペン「…自分の命令に従っただけの部下を上司が罰する義務がある…人類史始まって以来の迷言だね…」
ミサト「碇シンジという化け物を造ってしまったのは私達、ならば、その化け物の処分も私達がすべきよ」
170女シンジ :2017/03/06(月)22:54:03 ID:???
>>169
ペンペン「処分とは穏やかじゃ無いね。言っておくが、シンジもレイもなんの罪も無い善良な一般人だよ。いかなる罰則を受けるいわれも無いね」
ミサト「だからこそ、碇シンジという怪物を生み出してしまった私達が、碇シンジを処罰する義務があるのよ」
ペンペン「だが君達にそんな権利は無いし、碇シンジも綾波レイも法の保護のもと、人としての正当な権利を守られるべき立場にある人間なんだがね」
「そうですよ、お話を聞き、資料の映像をみた限り、碇シンジさんにはまったく罪なんて一欠片もありませんよ」
リツコ「碇シンジの罪は精神的なものだと何度もご説明したはずです。仲の良い綾波レイを助けようとしたこと。その思いそのものが最低最悪の罪だと」
「そこからしてまともな人間にはまったく理解できないんですけどね。いったい碇シンジさんがどうすれば満足だったんですか?」
リツコ「綾波レイごと使徒を素早く殲滅、後に自殺。これが碇シンジのとるべき最適解でした」
ミサト「であるべきにも関わらず、実際は二人とも生き延びた上、初号機の中で仲良くオネンネ。これは人として絶対に許されることではありません」
「…酷い…」
171女シンジ :2017/03/07(火)23:05:14 ID:???
>>170
リツコ「とは言え自殺も言うほど簡単ではありません。そこで私達はいつでも碇シンジを殺せるように、DSSチョーカーを開発した次第です」
「…まったく持って悪魔の所業ですね…」
リツコ「これは私達なりの優しさに他なりません。碇シンジに自殺の手間を執らせず、苦痛無く一瞬で死んでもらう為の慈悲です」
「でも爆弾首輪を付けられて、一生身柄を拘束されるなんて、精神的な苦痛は筆舌に尽くし難いものがありますよね?」
リツコ「だからこそ罰としての効果が有るのです。その精神的苦痛を与えることも私達の目的に他なりません」
「でも碇シンジさんは何も悪いことなんてしてませんよね?それなのに一生精神的苦痛を与え続ける意味が有るんですか?」
リツコ「綾波レイを助けたいという身勝手な思いから初号機を覚醒させた。この人として許し難い罪の償いをするのは当たり前のことです」
「いやいや綾波レイさんも碇シンジさんもエヴァのパイロットなんですよね?」
リツコ「もちろんです」
「つまりお二人とも貴女方の部下として仕事をされてたんですよね?」
リツコ「当然そういう事になります」
「二人は同僚だったんですよね?」
172女シンジ :2017/03/08(水)22:30:51 ID:???
>>171
リツコ「同僚でありクラスメートでもありました」
ミサト「しかも、シンジはレイの為に弁当を作ってやり、レイはシンジの為に食事会を企画するくらいに仲の良い」
リツコ「レイが手に怪我してたので絆創膏を巻いてやったことがあります。まさか、陰で密かに料理の練習をしていたなんて…あの頃から危険な兆候はあったのです…」
「何が危険だか分かりませんが、要は貴女方の部下のシンジさんが同じ部下で仲の良かった綾波さんを助けたってことですよね?どこが許し難い罪なんですか?」
リツコ「初号機を覚醒させるほどに、綾波レイを助けたいと強く願ったそのことが罪なのです」
「でも初号機が覚醒しなければ人類は滅びていたんですよね?」
リツコ「その通りです」
「さらに貴女方は今後覚醒初号機を船の動力源に使用する予定なんですよね?」
リツコ「その通りです」
「その船、あるいは覚醒初号機は人類の希望になるんですよね?」
リツコ「間違い無くなります」
「ついでに碇シンジさんも綾波レイさんもエヴァの覚醒リスクなんて知らないんですよね?」
リツコ「もちろんです」
「ならお二人を罰したりしてはいけないでしょう」
173女シンジ :2017/03/09(木)21:26:01 ID:???
>>172
ペンペン「そうだね、覚醒リスクを秘密にしてた側の上司が、覚醒リスクを知らなかった側の部下を罰するなんて理屈は通用しないよ」
「しかもその覚醒がなければ人類は滅びてたんですよね?お二人はどう見ても赤木さんや葛城さんを含めた人類の命の恩人ですよ」
「無辜の部下で命の恩人でもある子供達に、救われた立場の上司である大人が罰を与えるなんて、人類史上聞いた事も無い酷い話ですよ」
「しかもシンジさんには初号機を覚醒させた事で罰を与えて、自分達はその覚醒初号機を利用するなんてムチャクチャな態度じゃないですか」
リツコ「まったくそんな事はありません。愚かな部下がやらかした罪を、最善のやり方で処置するのは、上司として当然の務めだと自認しております」
「やらかしたも何も碇シンジさんは一点の罪も無く、最悪の状況を奇跡的にひっくり返したヒロインじゃないですか」
リツコ「碇シンジはただ、目の前の綾波レイを助けたかったに過ぎません。そこに人類全体を救いたいなどという気持ちは微塵も無いのです」
「目の前の一人を救いたいと思う気持ちも、人類全体を救いたいという気持ちもあまり変わらないでしょう?」
174女シンジ :2017/03/10(金)17:16:07 ID:???
>>173
リツコ「いいえ、全然違います。前者は自分にとって都合の良い存在だけを救うエゴイズム。後者は崇高なる人類全体への愛です」
「でも目の前に居る好きな人一人助けようとしない人が、人類全体を愛するなんて有り得ないでしょう?」
ペンペン「キリストも汝の隣人を愛せよと言ってるしね。全ての人がこれを実行したら人類は愛で一つに繋がるだろうね」
ミサト「正にユートピアね。それこそが私達ヴィレが目指すべき未来だと言ってもかまわないわ。覚醒初号機はその為の希望となるでしょう」
リツコ「ただしその愛で繋がった美しい世界に、好きな人を救う為に初号機を覚醒させた、碇シンジのような極悪人の居場所はどこにも無いのは言うまでもありません」
「…認知的不協和ですか?言ってらっしゃることにまるっきり整合性が取れてないんですが…」
「…覚醒初号機は人類の希望、初号機を覚醒させた碇シンジは極悪人。見事に言ってることが矛盾してますね…」
リツコ「少しも矛盾していません。綾波レイを救いたくて初号機を覚醒させた碇シンジは悪。覚醒初号機は人類の希望。それだけの事です」
「…分かった、要するに頭がおかしいんですね」
175女シンジ :2017/03/11(土)21:58:01 ID:???
>>174
リツコ「いいえ少しもおかしくなどありません。部下のやらかした最悪の事態を、最善の事態に転換するのは上司としてむしろ当然の責務だと考えています」
「やらかしたも何も、碇シンジさんは使徒殲滅と人命救助という公務を遂行しただけですよね?」
ミサト「その過程で初号機を覚醒させるという大災害の引き金を弾いている。という事実をお忘れ無く」
「それは公務遂行の過程で意図せずして起きた偶発的な事故ですよね?しかも赤木博士にすら想定外のシステムエラーじゃないですか」
リツコ「その通りです。まったく意図すること無く有り得ないシステムエラーを引き起こす。だからこそ彼女は危険な存在なのです」
「でもその初号機覚醒が無ければ人類は滅びてたんですよね」
リツコ「その通りです」
「さらにあなた方は碇シンジさんが覚醒させた初号機を、自分たちの船の動力源に使うつもりなんですよね?」
リツコ「その通りです」
「そこがおかしいんですよ」
リツコ「何がおかしいのでしょうか?」
「覚醒リスクを隠し覚醒無しなら死んでいて、覚醒初号機を利用するあなた方が、碇シンジに責任をなすりつけようとするところがですよ」
176女シンジ :2017/03/12(日)21:33:27 ID:???
>>175
リツコ「責任をなすりつけてなどいません。むしろ碇シンジに罰を与え、碇シンジが覚醒させた初号機を利用するのが、私達なりの責任の取り方なのです」
「無茶苦茶ですよ。覚醒リスクを隠してた当人が、覚醒リスクを知らなかった子供に罰を与えるなんて」
「しかも初号機が覚醒しなかったら人類が滅びていた事を認めた上でですからね」
「さらに酷いのは、その覚醒初号機をちゃっかり利用するつもりなんですから。いやはや呆れるばかりですね」
「いったい貴女方の主張のどこに正当性が有るんですかね?」
ミサト「…正当性は、絶対に人類を守る。という私達の決意の中に有ります」
「だったら碇シンジさんに罰なんか与えなければ良いだけの事でしょう?」
「そうですよ。あなた方の主張で一番おかしいのは『碇シンジが悪い、だから罰する』というこの部分なんですから」
リツコ「なんと言われましても、エヴァを覚醒させ得る存在を野放しにはできません」
「それは本人に説明すれば済むことでしょう?『貴方がエヴァに乗ると覚醒リスクがあるから乗らないでね』。こう言えば良いだけですよ」
リツコ「それでは私達の気持ちが収まりません」
177女シンジ :2017/03/13(月)23:11:01 ID:???
>>176
「結局貴女達の気持ちの問題ですか……何だかんだ理由を付けて、要するに碇シンジさんを虐めたいだけってのが本心なんですね…」
リツコ「否定はしません。だけどそれだけではありません」
「他にも碇シンジさんを虐待する理由が有るんですか?」
リツコ「有ります」
「どんな理由ですか?」
リツコ「碇シンジに爆弾首輪を着けるのは、彼女への罰という側面の他に、覚醒リスクへの保険という部分が有ります」
「具体的にはどういうこと何ですか?」
リツコ「万が一彼女がエヴァに乗って覚醒リスクを抑え切れなくなった場合、彼女の頭を吹っ飛ばしてエヴァの覚醒を防ぐ。というのが爆弾首輪のもう一つの役割です」
ペンペン「それはシンクロカットするなりLCL濃度を上げるなり、エントリープラグを射出するなり、いくらでも対応策が有るんじゃないかね?」
リツコ「いずれの対応も不可能な場合、やはり碇シンジを殺すしかありません」
「そもそも最初からエヴァに載せなければ済む話じゃないんですか?」
リツコ「我々がそうしようとしても、碇ゲンドウが碇シンジをエヴァに載せようとする事態は有り得ます」
「いったい何の為にですか?」
178女シンジ :2017/03/15(水)00:18:14 ID:???
>>177
リツコ「もちろん世界を滅ぼす為にです」
「さすがにそれは無いでしょう。世界を滅ぼしたところで、碇ゲンドウ氏には何の得も無いんですから」
「本人も死んじゃいますからね」
ミサト「だからこそあの男は気が狂っているのです」
「…そうですかねぇ…私達に言わせれば何の罪も無い子供に爆弾首輪を着けようと考えてる貴女達も、充分頭がおかしな人達に見えますけどねぇ」
リツコ「それは誤解です。私達が碇シンジを罰するのは、仲間を救いたいという彼女の精神性への罰に過ぎません。もう一つの理由は覚醒リスクへの対処です」
ペンペン「それならいっそエヴァのコクピットに爆弾をセットしたらどうかね?効果は爆弾首輪を着けるのと変わらないだろう?」
「それも酷い話ですね」
ペンペン「確かに酷い話だが、直接爆弾首輪を着けられるよりは遥かにましだと思うがね」
ミサト「無駄よ。それではネルフに碇シンジを強奪された場合対処しようが無いわ」
ペンペン「それは爆弾首輪を付けていても同じだろうね。仮に私がゲンドウなら、明らかに邪魔な爆弾首輪に何の対処もしないわけが無い」
リツコ「その場合、対処される前に殺すだけよ」
179女シンジ :2017/03/15(水)22:59:56 ID:???
>>178
ペンペン「なるほどドライだね。しかし冷静になって考えてみれば、碇シンジは碇ゲンドウの娘だよ君達」
ミサト「…だからどうだと言うのかしら?」
ペンペン「当然の事ながら碇シンジの親権は碇ゲンドウにあるわけだ」
リツコ「確かにその通りね…」
ペンペン「つまり碇ゲンドウが娘のシンジを自分で引き取るというのなら、それは法律上何の問題も無いわけだよ」
ミサト「…確かにそうね。だからどうだと言うのかしら?」
ペンペン「仮に碇ゲンドウが娘を引き取りたいと言って来た場合、法的にそれを防ぐ手段は無いんだよ」
ミサト「それくらい分かってるわよ、だからこそシンジに爆弾首輪を着けて隔離室に入れるわけでしょ?絶対に逃げられ無いようにね」
ペンペン「しかしそれは、法律上は完全に誘拐罪と監禁罪にあたるんじゃないかね?爆弾首輪は脅迫罪にもあたると思うがね」
リツコ「もちろんそれは先刻承知の上です。しかし私達は、罪を犯した碇シンジを罰せずにはいられないのです」
ペンペン「それはさしずめ私刑罪にあたるだろうね。法的手続きを経ずに人を裁いてはいけないよ」
リツコ「…碇シンジは、現行の法では裁けないわ」
180女シンジ :2017/03/16(木)22:28:19 ID:???
>>179
ペンペン「それは裁けないさ。何しろ何一つ法を犯して無いんだからね」
ミサト「だからこそ!法で裁けない巨悪を私達が法に代わって裁く必要が有るのです」
ペンペン「そういうのを世間じゃテロリズムと言うんだよ。さらに言うと爆弾首輪なんて作ってる時点で犯罪だからね」
リツコ「仕方ありません。碇シンジに罰を与え、覚醒リスクを防ぐ為には、どうしても爆弾首輪が必要なのです」
ペンペン「それほど碇シンジが悪いというなら、裁判所に訴えたらどうかね?それが真っ当な市井の民としての在り方だと思うがね」
ミサト「無駄よ!聞いたでしょ?碇シンジを現在の法体系で裁く事は不可能なのよ!」
リツコ「その通り。初号機覚醒の件にしても、司法が碇シンジに無罪を言い渡すのは目に見えているわ」
ペンペン「そうだろうね。初号機覚醒は使徒との交戦中に偶発的に起きたシステムエラー、そもそも碇シンジは覚醒リスクについてすら知らなかったんだからね」
ペンペン「ましてや葛城君に関しては、初号機覚醒時にシンジを後押しする発言をしてるのも証拠映像として残っているからね」
ミサト「そういう事よ。さすがにあれは不味いわね…」
181女シンジ :2017/03/17(金)21:29:47 ID:???
>>180
ペンペン「それ以前に覚醒リスクの件に関しては、やはり覚醒リスクを知りながら隠していたエヴァ開発総責任者、赤木君の責任が一番重いだろうからね」
リツコ「間違い無くそうなるわね。逆にそれが分かってる以上、碇シンジと司法の場で争うメリットはこちら側に一つも無いわ」
ミサト「そういう事よ。法的に見れば碇シンジのした事は単なる公務遂行、初号機覚醒は技術的欠陥に基づく事故。で済んでしまう話だわ」
ペンペン「その通りだね。だからこそ君達が碇シンジに爆弾首輪なんて着けてしまったら、君達は完全なる犯罪者ということに成るね」
ミサト「だからこそ初号機を我々ヴィレがなんとしても先に入手して、一日も早くネルフを殲滅する必要があるのよ」
ペンペン「いやネルフが公的機関である以上は、ネルフへの武力攻撃もまた犯罪行為であることに変わりは無いよ?」
ミサト「無論承知の上よ。たとえ如何なる犠牲を払ってでもネルフによるフォースインパクトを防ぐ。それが私達ヴィレの使命よ!」
ペンペン「…犠牲は必要無いよ、碇ゲンドウ本人は、先の大災害との関与は否定しているし、人類絶滅など企んでいないと語っているからね」
182アリーシャ :2017/03/18(土)08:49:47 ID:???
まぁまぁ、そんなにカリカリしないで少し落ち着こう。
諸君も男性なら分かるだろうが、男性同士の友情は恋人が出来ても結婚しても変わらない。
例えば私がスレイと結婚しても、スレイとミクリオ様の友情は何も変わらないよ。
183女シンジ :2017/03/18(土)22:31:36 ID:???
>>181
ミサト「当然よ。人類絶滅を企んでいる本人が、人類絶滅を企んでるなんて言うはずが無いわ」
ペンペン「…人類絶滅を企んでいる連中は確かにいるがね、それは碇ゲンドウでは無いよ」
リツコ「…ゼーレだと言いたいわけかしら?」
ペンペン「そうだね。そっちの方が黒幕に近い。むしろゲンドウはゼーレとやり合いながら、人類救済の道を探っていた男だよ」
ミサト「信用出来ないわね」
ペンペン「なぜだね?」
ミサト「女の勘よ。あの顔はどう見ても善人の顔じゃ無いわ」
ペンペン「ハハ、酷い言われようだね。あれでも奥さんは美人だぞ。シンジを見れば分かるだろうが」
ミサト「その奥さんを殺したのがゲンドウという噂があるわね…」
ペンペン「ユイ君は死んではいないよ。わけあってある場所に居るがね」
リツコ「ある場所に居る?変な言い方ね。彼女はどこに居ると言うのかしら?」
ペンペン「それは直接ゲンドウに訊いてみると良い。どの道シンジには何の罪も無い。彼女はエヴァで使徒と戦ってたに過ぎないのだからね」
ミサト「だけど初号機覚醒の罪は償ってもらうわよ。その為にも、ネルフは完全にこの世から消し去る必要があるわ」
184女シンジ :2017/03/19(日)21:40:04 ID:???
>>183
ペンペン「なぜそんなにネルフ壊滅にこだわるのかね?それが非合法なことくらい理解してるだろうに」
ミサト「だからこそよ。非合法なやり方を貫くには、ネルフの存在が邪魔なのよ…」
ペンペン「よく解らないね。いや、もしかして碇シンジに対する処罰の問題かね?」
ミサト「その通りよ。私達ヴィレは、なんとしてでも初号機とシンジをネルフに渡したくは無いのよ。たとえそれが非合法であってもね…」
ペンペン「ネルフに初号機とシンジを渡すとどうなるんだね?」
ミサト「分かり切った事よ。ゲンドウはシンジを初号機に載せてフォースインパクトを起こすわ。そして人類は終了」
ペンペン「たいした想像力だが、仮にそうだとして、碇シンジが人類絶滅の為に手を貸すと思うかね?」
ミサト「シンジが手を貸す貸さないの問題では無く、シンジにエヴァを覚醒させる力が有ること自体が問題なのよ」
ペンペン「だから言いがかりをつけてシンジを拘束。爆弾首輪をつけて一生隔離室にぶち込んでおくつもりかね?」
ミサト「そういうことよ。合法的にシンジを縛ることが不可能な以上、たとえ非合法だろうとシンジを拉致監禁する以外手は無いわ」
185女シンジ :2017/03/20(月)21:35:30 ID:???
>>184
ペンペン「そんな事するくらいなら、いっそゲンドウをネルフから引き離した方が良くないかね?」
ミサト「無理よ!アイツは恐ろしくケンカが強いもの!政府の人間もアイツを恐れて口出し出来ないのよ」
ペンペン「確かにゲンドウはケンカが強いが、話を全然聞かない相手でも無いと思うがね。さすがに軍事力を使って攻め滅ぼすというのはやり過ぎじゃないかね?」
ミサト「いいえ、他に手は無いわ。なぜならゲンドウ自身の強さに加え、奴の周りには奴を守護する国防軍がついているからよ」
ペンペン「そりゃまぁネルフは防衛省の管轄だからね。火の7日間ではゲンドウと国防軍の隊員達とで巨人達と戦った仲でもあるし」
ミサト「だからこそ世界の平和を守るには、なんとしても力でゲンドウを叩き潰すしか無いのよ」
ペンペン「言っておくが、先の災害で先頭に立って人類を火を吐く巨人達から守ったのは、その碇ゲンドウ自身だぞ」
ミサト「いわゆるマッチポンプって奴ね。自分で災害を起こして自分で解決して、災害後の世界の自分の立場を高めようという腹積もりよ…」
ペンペン「そりゃまぁ疑い出したら切りが無いね。どうにでも考えられる」
186女シンジ :2017/03/21(火)22:08:20 ID:???
>>185
リツコ「疑いようも無くはっきりしているのは、ゲンドウがエヴァの覚醒リスクを知りながら、碇シンジをエヴァに載せていたという事実です」
ペンペン「それは赤木君も同じじゃないかね?」
「盛大なブーメランですね今の発言は」
リツコ「そんなことはありません。私と碇ゲンドウには明確な違いがあります」
「どんな違いですか?」
リツコ「碇ゲンドウは世界を滅ぼそうと企む悪、私はそれを防ごうとする善の立場だという事です」
「でもやってたことは同じですよね?エヴァの覚醒リスクを秘匿して子供達をエヴァに載せてたんですから」
「むしろ赤木さんは技術者の立場上、ゲンドウ氏より初号機覚醒を防げなかった責任は重いんじゃないんですか?」
リツコ「だからこそ、その重い責任を果たす為にも私は碇シンジに、私達からの彼女に対する不信と罰の象徴である、爆弾首輪を着けようと決意したのです」
「技術者が技術的な問題が原因で起きた事故の責任を、何ら技術的な問題を知らなかったパイロットを罰する事で果たす。異次元の責任の取り方ですね」
リツコ「碇シンジの歪んだ精神が原因で事故が起きた以上、彼女を罰するのは当然です」
187女シンジ :2017/03/22(水)22:46:36 ID:???
>>186
「仲間を助けようとしたことを罰するなんて、余りにも我々の常識とかけ離れ過ぎていて理解不可能です」
リツコ「正確には綾波レイに精神的に依存していた、その碇シンジの甘えた根性を罰する。と言った方が良いのかもしれません」
「碇シンジさんはどんな具合に綾波レイさんに依存してたんですか?」
リツコ「酷いものです。毎日綾波レイの為に弁当を作ってやったり、綾波レイの体調を気遣ったり、何かと綾波レイに話しかけたり。まるでレイの奥さん気取りでした」
「それはまたずいぶんと甲斐甲斐しいですね。でも依存って感じはしませんよ。むしろ世話好きな子に思えるんですが」
リツコ「表面上は綾波レイの世話を焼いてるように見えて、その実はレイと一緒に居ることに安らぎを覚えていた。というのが碇シンジの醜い本性なのです」
「…すいませんどの辺りが碇シンジさんの醜い本性なのか、さっぱり理解出来ないのですが…」
リツコ「自分に安らぎを与える綾波レイに縋ることにより、他者と向き合うことを避け、厳しい現実から逃げるその卑劣な精神が醜いのです」
「…中学に通いながら人類守ってるだけでも充分立派だと思いますけどね」
188女シンジ :2017/03/23(木)21:23:31 ID:???
>>187
ペンペン「ついでに葛城君や式波君の食事の世話までやってたんだから、実際立派な子だよシンジは」
「中学生とエヴァのパイロットとメイドさんの仕事を兼任してたんですね。働き過ぎなくらいですよ。どこが現実から逃げてるんですか?」
リツコ「それらの行動全てが現実からの逃避行動に過ぎません」
「…などと意味不明な供述を繰り返しており…」「もうそれで良いよ」
リツコ「結局碇シンジにとっては、全ての行動が自己保身の為の逃避行動に過ぎないのです」
「怪我した綾波レイさんの代わりにエヴァに乗った事もですか?」
リツコ「もちろんです。碇シンジがエヴァに乗った直接の理由は、怪我をした綾波レイが苦しむ姿を見て、自分が辛い気持ちになったからに他なりません」
「優しい人なんですね碇シンジさんは」
リツコ「それは違います。碇シンジは他人が苦しんでる姿を見ると自分が苦しいから、結果的に人を助けるだけなのです」
「それって優しい人の特徴的な性質ですよね?」
リツコ「いえ違います。常に自分の事しか考えていない、極めて自己中心的な人間の特徴です」
ミサト「要するに良い子ちゃんぶりだいだけなのよあの子」
189女シンジ :2017/03/24(金)20:44:09 ID:???
>>188
「そうですか?普通に良い子過ぎるくらい良い子に思えますけど」
リツコ「そんなことはありません。人の言う事には大人しく従う。それがあの子の処世術なのです」
「なんか思い切り虐待された子供の処世術みたいで胸が痛みますが…」
リツコ「その虐待されることの恐怖から逃れる為に着けた仮面。それが人の言う事には大人しく従うあの子の処世術なのです」
「でもお話を聞く限りでは、綾波さんに対してだけは積極的に関わろうとしてませんか?碇シンジさん」
リツコ「その通りです。おそらく碇シンジは綾波レイに対して、自分に共通する匂いのようなものを感じとったのでしょう」
「……匂い…ですか?」
リツコ「ここで言う匂いとは、その人が持つ空気感のようなものです」
「その人の人柄から感じる雰囲気みたいなものですか?」
リツコ「おおよそそんなところです。さらに言うと、何か碇シンジの魂の深い部分が、綾波レイの魂の深い部分と共鳴したような感じです」
「要は生来的に気が合うんですね?」
リツコ「そういう事です。要するに綾波レイは碇シンジにとって、一緒にいて心地良い思いの出来る、都合の良い存在というわけです」
190女シンジ :2017/03/25(土)22:02:03 ID:???
>>189
ペンペン「実際レイもシンジと接するようになってから多少社交性が出てきたしね」
リツコ「…そうね…それまで人形のようだったレイに、微かに女の嫌らしさのようなものを感じるようになったわ…」
ペンペン「あの子に女の嫌らしさなんてあったかね?密かに料理の練習をして、指を怪我するドジッ子な一面はあったが」
リツコ「正にそれよ。大好きなシンジを喜ばせる為に密かに料理の勉強してます健気な私アピール。正に女の嫌らしさそのものだわ」
ペンペン「好きな人を喜ばせたいってのは人として自然な感情ではないかね?」
リツコ「さらにわざと指を切って絆創膏をはり、こんなに怪我してまで好きな人の為にがんばってる可愛い私アピール…吐きそうなほど嫌らしいわ」
ペンペン「さすがにそんなメンヘラ女がやりそうな事はしないんじゃないかな…」
リツコ「きっと毎晩ベットの中で、自分の指に巻いた絆創膏を見てニヤニヤしてたのね…想像するだけでおぞましいわ」
ペンペン「…よくそんな想像が思いつくもんだね…」
リツコ「シンジと碇司令の為に食事会?女の子らしくて家庭的で気の利く私アピール以外の何ものでも無いわ。白々しい」
191女シンジ :2017/03/26(日)21:12:47 ID:???
>>190
ペンペン「多分に主観的な見方が入っているようだが、要するにシンジとレイは仲が良く、お互いに良い影響を与え合っていた。という事ではないのかね?」
リツコ「いいえ、あの二人はお互いのことを都合の良い依存対象にしていたに過ぎません」
ペンペン「その二人はエヴァのパイロットとして何度も世界を救った英雄なんだがね」
ミサト「違うわ。エヴァのパイロットが使徒を倒すのは仕事、単に職務をこなすことを英雄的行為とは言わないわ」
ペンペン「戦いの度に死ぬような苦痛を味わい、生死の境をさ迷い、時には意識を失い身体に負傷を負う仕事だがね」
リツコ「しかし彼女達は正式に給料を月16万円貰っているのです」
「ビックリするくらい安いですね…死の危険があって肉体的苦痛や負傷もあって、精神的プレッシャーもキツイ仕事で月16万円ですか…」
リツコ「中学生のアルバイトにしては多すぎるくらいです」
ペンペン「そもそも人類を守る大切な仕事を、中学生にバイト感覚でやらせてる時点でおかしいんだがね」
ミサト「一応二人とも立場上はネルフの正式なパイロットであり、少尉の位を持っています」
「一応公務員なんですね」
192女シンジ :2017/03/27(月)22:16:18 ID:???
>>191
ミサト「そういうことです。エヴァという兵器を扱わせる以上、民間人の子供では法律上許可が降りないのです」
「つまり、碇シンジさんがエヴァに乗り使徒を倒すのは、公務員が公務を遂行している。という事になるわけですね?」
リツコ「その通りです。公務員が公務を遂行することを英雄的行為とは言いません」
「それを決めるのは世の中の人達でしょうね。少なくとも私は碇シンジさんは立派な中学生だと思いますよ。あまり環境には恵まれて無いようですが」
リツコ「それは碇シンジの上辺に騙されてるに過ぎません。彼女の本質的部分に在るのは、嫌な現実から逃げ出したいという現実逃避願望にすぎません」
「そりゃあ人間誰だって楽をしたいって思うんじゃないですか?ごく普通の感性ですよそれは」
リツコ「普通の人間は嫌な現実から逃げ出したいと思いはしても、そこで踏みとどまって現実に対処するものです」
ペンペン「シンジも充分に現実に対処してたと思うがね、いったい何が不満なのかね?」
リツコ「初号機を覚醒させるほどに、自分が好きな綾波レイを助けたいと願った。その自分のことしか考え無い醜い精神性が許せないのです」
193女シンジ :2017/03/28(火)22:33:40 ID:???
>>192
ペンペン「結局のところ、君達のシンジに対する批判は人格批判ばかりだね」
リツコ「私達は最初からそう主張しています。碇シンジの人間性が気に入らないと」
ペンペン「しかしシンジが初号機でやった事は、使徒の殲滅とパイロットの救出だからね。法律上まったく罪には当たらないんだよ」
リツコ「初号機を覚醒させた事実を忘れてますわ」
ペンペン「初号機覚醒は赤木君にすら予測できなかったシステムエラー。シンジは何故か再起動したエヴァで任務を果たしたに過ぎないんだよ」
リツコ「動かないはずのエヴァが動いた時点で、一度私達に相談すべきでした」
ペンペン「それは無理だね。君達が初号機の足元で肉声で叫んでる時点で相談など不可能だよ」
リツコ「なら一旦エヴァ止めて私達を探せば良かったのです」
ペンペン「目の前に最強の拒絶タイプの使徒が居るのにかね?一瞬でも気を抜いたらジッエンドだよ」
リツコ「ならば潔く、自分の犯した罪の報いを受け入れるべきです」
ペンペン「公務員が公務を執行することを裁く法律なんて無いんだよ。日本の何処にもね」
ミサト「…そうね…それが日本の限界ね…だからヴィレが必要なの」
194女シンジ :2017/03/29(水)22:16:35 ID:???
>>193
ペンペン「シンジにしてみれば一度起動停止したエヴァが動いた。だから使徒を倒して綾波レイを救出した。ただそれだけだからね」
リツコ「エヴァが再起動した時点で一度私達に相談すべきでした」
ペンペン「そんな悠長な事をしている間にエヴァが再び活動停止したらアウトだよ。使徒殲滅を最優先すべきはパイロットの絶対原則じゃないのかね?」
ミサト「………」
リツコ「………」
「ちなみに仮にですね、もし碇シンジさんが相談してたとしたら、赤木さんはどう返答されてたんですか?」
リツコ「その質問には一度答えた気がしますが、もう一度答えましょう。直ちに綾波レイごと使徒を殲滅して後、速やかに自殺せよ。と指示したでしょう」
「そんな指示に従う人間が居ると思いますか?」
リツコ「指示に従え無いのなら、命令違反で処分するだけです」
「そんな処分が正当化されると思いますか?」
リツコ「正当化されるされないの問題では無く、とにかく処分するのです」
「覚醒リスクを知りながら隠していたアナタが、人類を絶滅の危機から救い、仲間を救った英雄を処分するんですか?」
リツコ「…はい。全ては人類を守る為です…」
195女シンジ :2017/03/30(木)20:44:07 ID:???
>>194
ペンペン「その人類を守る為の最善の行動をとったのはシンジだよ。使徒の殲滅と貴重なエヴァのパイロットの救出というね」
リツコ「それは結果論に過ぎません。碇シンジはただ自分の好きな綾波レイを、使徒に奪われて逆上したに過ぎないのです」
ミサト「重要な任務の最中に、私情からトラブルを巻き起こす。碇シンジは、人間としてどうしようも無い存在だと断じざるを得ません」
「でも初号機を出す際に、ネルフは電気ケーブルも繋がず電力もろくに補充せずに出撃させたんですよね?そっちの方がはるかに問題ですよ」
リツコ「人間誰しもミスはあります」
「ミスなんてレベルじゃ無いでしょう。エヴァの管理は誰がしていたんですか?」
リツコ「私です」
「また貴女ですか?使徒っていつ来るのか分からないんですよね?」
リツコ「それが分かれば苦労はしません」
「だったら普段から常にエヴァの電力補充は最大にして、電気ケーブルも繋いでないと駄目じゃないですか」
リツコ「人間は神様じゃありません。どんな人間だってミスはするものです」
「だけど主要戦力の燃料補給を忘れてたなんて、そんなバカなミスは聞いた事もありませんよ」
196女シンジ :2017/03/31(金)17:26:07 ID:???
>>195
ペンペン「実際初号機が使徒との開戦早々に起動停止したのは、全てネルフ側の人為的なミスが原因だからね」
「それが原因で人類は滅びるところだったんですよね?」
ペンペン「そういう事だよ。幸い碇シンジが意図せずして初号機覚醒を呼び起こし、人類は絶滅をまぬがれたがね。ついでに鳥類もね」(笑)
「要は赤木さんのずさんなエヴァの管理のせいで滅びるところだった人類を、碇シンジさんが奇跡の大逆転で救ってくれたんですね?」
ペンペン「少なくとも私はそう思うね。先の戦いにおいて、初号機射出から使徒殲滅及び綾波レイ救出に至るまで、碇シンジの行動に何一つミスは無いよ」
「まったく同感です」「同意せざるを得ません」「我々は感謝と敬意を持って碇シンジを迎えるべきでしょうね」「それに称賛と然るべき報酬も付加すべきでしょう」
「異議はありません」「そして数年後に映画化なども、タイトルはそう『新世紀エヴァンゲリオン』なんてどうですか?」「夢のある話ですね」
リツコ「そう、夢のある話です。そしてそれは間違い無く夢で終わるでしょう」
ペンペン「そりゃ彼女が爆弾首輪を着けられて監禁されたらそうなるね」
197女シンジ :2017/04/01(土)21:46:39 ID:???
>>196
リツコ「そん通りばい。そいでうち達ヴィレな、碇シンジば捕獲後監禁、うち達から碇シンジへの不信と罰の象徴としての、爆弾首輪ば付けることば決定しよる」
ペンペン「そん決定は主にヴィレの誰が決めたとかね?」
ミサト「主にわたくし葛城ミサト、そいでとなりの赤木リツコの二人で話し合って決めたことばい」
ペンペン「ばり面子やね。一人は元ネルフの作戦本部長でシンジの直接の上司にして同居人。もう一人はエヴァ開発の総責任者かね」
ミサト「余計なお世話やけどうちらが立ち上げた新組織ヴィレにおいてな、うち葛城ミサトが長。赤木リツコが副長ば務めることになるけん」
「お二人とも元碇シンジしゃんの上司なんやね。そん二人が碇シンジしゃんば罰すると決めたとゆうのなら、頭がおかしかとしか言いたいうがなか」
リツコ「別にうち達は頭がおかしくなりよったわけではなか。冷静に判断した結果。碇シンジば一生独房に監禁すると決めたけんす」
「それば頭がおかしかと言っとうわけなんやけど」
リツコ「それは感情論にすぎましぇん。世界ば滅ぼし得る危険な存在ば、世間から隔離しておくのは当然の義務ばい」
「既に隔離しゃれとうとけど」
198女シンジ :2017/04/02(日)22:21:02 ID:???
>>196
リツコ「その通りです。そして私達ヴィレは、碇シンジを捕獲後監禁、私達から碇シンジへの不信と罰の象徴としての、爆弾首輪を付けることを決定しています」
ペンペン「その決定は主にヴィレの誰が決めたのかね?」
ミサト「主にわたくし葛城ミサト、そしてとなりの赤木リツコの二人で話し合って決めたことです」
ペンペン「すごい面子だね。一人は元ネルフの作戦本部長でシンジの直接の上司にして同居人。もう一人はエヴァ開発の総責任者かね」
ミサト「ちなみに我々が立ち上げた新組織ヴィレにおいては、私葛城ミサトが長。赤木リツコが副長を務めることになります」
「お二人とも元碇シンジさんの上司なんですね。その二人が碇シンジさんを罰すると決めたと言うのなら、頭がおかしいとしか言いようがありません」
リツコ「別に私達は頭がおかしくなったわけではありません。冷静に判断した結果。碇シンジを一生独房に監禁すると決めたのです」
「それを頭がおかしいと言ってるわけなんですが」
リツコ「それは感情論にすぎません。世界を滅ぼし得る危険な存在を、世間から隔離しておくのは当然の義務です」
「既に隔離されてますけど」
199女シンジ :2017/04/03(月)21:23:59 ID:???
>>198
リツコ「現在の隔離はゲンドウの策略です。先の災害から初号機を守る事と、もう一つは私達から初号機を守ることが目的だと思われます」
「それが分からないんですが、初号機が世界を滅ぼすほど危険な存在なら、なぜわざわざ宇宙から取り寄せようとなさるんですか?」
リツコ「その理由は既に話しました。覚醒済み初号機をヴンダーの主機にする為です」
「なら碇シンジさんにはエヴァには乗らないでね、と言って普通に暮らして貰えば済む話ですよね?」
リツコ「ネルフ側が碇シンジを強引にエヴァに乗せる可能性を否定できません」
「そのあたりもっと碇ゲンドウ氏と話し合ってみてはどうですか?少なくとも碇氏本人は世界を滅ぼす考えは無いと明言されてるんですから」
ミサト「世界を滅ぼそうと考えてる当人が世界を滅ぼそうと考えてます。などと言うはずがありません」
ペンペン「少なくともゲンドウ君は、初号機覚醒と先の大災害はなんら関係が無いと明言しているがね」
「…それと確かガフの扉のことも話されてましたよね?」
ペンペン「そうそう、正しいガフの扉の解放は人類に限りない福音をもたらす。というのが彼の持論だからね」
200女シンジ :2017/04/04(火)22:36:08 ID:???
>>199
リツコ「…ガフの扉が人類に福音をもたらすなどという持論は狂気。という他ありません」
ペンペン「少なくとも彼の行動は最初から一貫しているよ。人類を脅かす敵の排除。ゲンドウ君の全ての行動はこの一点に集約されている」
ミサト「…人類を脅かす敵の排除。という点では我々ヴィレも同じです。ただし、排除すべき敵が碇ゲンドウである点を除けば…」
ペンペン「だが、君達の行動にはいささか疑問を感じないではいられないね」
ミサト「どんな疑問が有るというのかしら?」
「ほとんど全てが突っ込み所なんですけど」
ペンペン「確かにその通りなのだが、例えばエヴァの運用だよ」
リツコ「エヴァの運用がどうかしたのかしら?」
ペンペン「うん、どうするのかと思ってね」
リツコ「どうするとはどういうことかしら?」
ペンペン「初号機は船の動力源に使うつもりらしいが、他のエヴァはどうするのかね?」
リツコ「現在の予定では、真希波マリと式波アスカ。この二人に従来通りパイロットを続けてもらうつもりです」
ペンペン「そうかね、やはりエヴァは使うつもりなのかね」
リツコ「当然です。エヴァは現時点で最強の兵器です」
201女シンジ :2017/04/05(水)22:11:39 ID:???
>>200
ペンペン「しかしその最強の兵器とやらは、世界を滅ぼすリスクが有るんじゃないのかね?」
リツコ「もちろんあります。しかし、現在ヴィレは更なるエヴァの覚醒リスク対策を万全に用意しており、最早覚醒の可能性は存在しません」
ペンペン「それが事実だとしたら初号機の覚醒は、君達技術者の覚醒リスク対策が不完全だったが故に起きた。という事になるんだがね」
リツコ「それは違います。あれはあくまでも予測不可能な事故だったのです」
ペンペン「それが事実だとしたら、君達は予測不可能な事故の件で碇シンジを不当に責めている。という事になるね」
リツコ「……仮に、私達に責任が有るとしたら、それは碇シンジの醜い人間性を見抜けなかったという事実。その一点にあります」
ペンペン「かくして結局のところ、君達の主張は碇シンジの人格批判に陥らざるを得ないわけだね」
リツコ「それは最初から言っている通りです」
ペンペン「仮に碇シンジの人格に問題が在ったにしてもだ。その碇シンジにエヴァに乗るように命じたのが君達である。という事実は覆ることは無いよ」
リツコ「もちろん承知しています。だからこその爆弾首輪です」
202女シンジ :2017/04/06(木)21:25:10 ID:???
>>201
ペンペン「君達が碇シンジにエヴァに乗るように命じた。だからこそ君達が碇シンジに爆弾首輪を着ける。という事かな?」
リツコ「その通りです」
ペンペン「……あのね。世の中には任命責任という言葉があってね」
ミサト「だからこそよ!」
ペンペン「…何がだからこそ何だね?」
ミサト「…私達は、不覚にも仲の良い友人を必死に助けようとするような人格異常者、碇シンジにエヴァに乗るように命じた。これは間違いない事実だわ」
ペンペン「…そうだね。碇シンジが人格異常者なのかはともかく、君達が碇シンジにエヴァに乗るように命じたのは間違い無く事実だ」
ミサト「私もリツコも、その事に関しては痛切に反省したわ。自分達の甘さを、愚かさを徹底的に責めたわ」
ペンペン「なにやら一般常識の斜め上を行く反省の仕方だね…」
ミサト「そして二度と同じ過ちを繰り返さないように、自分達を厳しく戒めることにしたのよ」
ペンペン「自分達を厳しく戒めるね…」
ミサト「その私達の甘さや愚かさへの自戒の意味も含めて、私達から碇シンジへの不信と罰の象徴として、爆弾首輪を着けることにしたのよ」
「ハハッ、ナイスジョーク」
203 :2017/04/07(金)16:28:51 ID:???

204女シンジ :2017/04/07(金)17:56:35 ID:???
>>202
ペンペン「……何故シンジに爆弾首輪を着けることが、君達への自戒と成るのかサッパリ理解できないんだが…」
ミサト「私達は余りにも甘すぎた。もっと碇シンジに対して厳しく接しておくべきだった。その反省の意味も含めての爆弾首輪よ」
ペンペン「いやいや全然甘くは無いだろう。ワザと訓練から外しプラグスーツも無しでいきなり使徒にぶつける。これのどこが甘いんだね?」
リツコ「あの時はシンジの未熟さから初号機がかなりの損傷を受け、なんとか暴走で勝ったのにシンジにはお咎め無し。やはり甘いと言わざるを得ません」
ペンペン「未熟さからって、当たり前じゃないか。あの時点でシンジは何の訓練も受けていない全くの一般人なんだよ?」
リツコ「とは言え、あの時点でシンジはすでに高いシンクロ率を叩き出していました。それなのにあのていたらく、許し難いものがあります」
ペンペン「いくらシンクロ率が高かろうが、シンジはケンカ一つしたことの無い女の子だよ。いきなり怪物との殺し合いはハードルが高過ぎるだろう」
リツコ「シンジが喧嘩一つしたことが無いのも、人と争う事を嫌う彼女の臆病さが原因であり自己責任です」
205女シンジ :2017/04/08(土)21:26:03 ID:???
>>204
ペンペン「あのね…碇シンジに限らず現代っ子は殴り合いの喧嘩なんてほとんどしないよ。ましてや命がけの殺し合いなど生涯無縁だろうね大抵の人は」
リツコ「その通り、ただし碇シンジは大抵の人には当てはまりません。彼女は生まれたときから、エヴァのパイロットになるように宿命づけられていたのです」
ペンペン「だとしたらやはりあらかじめ訓練を受けさせておくべきだったね。それをしなかったのは明らかに君達の怠慢だよ」
リツコ「いいえ、怠慢では無く意志によるものです。碇シンジに楽をさせたく無かった。だからこそ訓練から外した。そう言ったはずです」
ペンペン「だったら尚更悪いね」
ミサト「そうかしら?リツコの気持ちには完全に同意出来るわよ私」
「そりゃ同じ精神異常者同士なら気が合うでしょうよ」
ミサト「…シンジの才能ならあらかじめ訓練を受けさせておけば、きっと大して苦労すること無く大抵の使徒は倒せたでしょう。彼女を見てればそれくらい分かるわ…」
「だったらどうして?」
ミサト「…結果、彼女は若くして英雄扱い。地位と名誉を得て悠々自適の人生を送る事になったでしょう」
リツコ「…そうね…」
206女シンジ :2017/04/09(日)22:10:42 ID:???
>>205
リツコ「そして彼女は、不幸や孤独、失意や悲しみや絶望感…と言った負の感情から逃げおおせて、甘い夢のような人生を生きたことでしょう」
ミサト「それはまさに、生きることからの逃避にすぎ無いわ。人生はどこまでも理不尽で残酷なものでなければならないのに…」
リツコ「ミサトの言う通りね。でもあの子は駄目。あの子の根底に在るのは常に嫌な現実から逃げて、少しでも『楽』がしたいという思いだから…」
ミサト「今なら分かるわ、それが碇シンジの正体。表向き良い子のふりをする彼女の中に隠された、醜い本性なのよ」
リツコ「それにいち早く気づいた私は、敢えて碇シンジの甘えを断ち切る為に、意図して彼女を訓練から外したのです」
ミサト「まさに英断ね。シンジの前に楽な道と苦しみの道が在るとき、敢えて苦しみの道を進む以外に無いように仕組んでいた。ということなのね?」
リツコ「そういうことです。すべては碇シンジの邪悪な本性を許さない為、敢えて意図して選んだ選択なのです。たとえ人類を絶滅の危機に晒すことになろうとも」
ミサト「分かっていただけたでしょうか、私達の覚悟と意志が?」
「全然解りません!」
207女シンジ :2017/04/10(月)22:33:17 ID:???
>>206
リツコ「…それは残念です。やはり一般大衆は感情でしか物事が考えられない。という事なのでしょう…」
「少なくとも一般人にはサイコパスの考え方は理解し難い。というのは事実ですね」
ペンペン「一つはっきりしていることは、君達が碇シンジに爆弾首輪を着けるなど許され無いということだよ」
リツコ「しかし、シンジに着ける爆弾首輪には、覚醒リスクの回避という側面も有り、やはり着けないわけにはいきません」
ペンペン「おやおや、エヴァの覚醒リスクの対策は万全で、もはや覚醒の可能性は無いんじゃなかったのかね?だからヴィレはエヴァを使うんじゃなかったのかね?」
「そうですよ。エヴァの覚醒リスク対策が万全なら爆弾首輪は必要無いし、エヴァの覚醒リスク対策が万全じゃ無いなら、エヴァを運用すること自体が駄目でしょう」
ペンペン「まさにその通り。エヴァの覚醒リスク対策が万全である事と、碇シンジの覚醒リスク対策としての首輪の装着は両立しないんだよ」
「つまり碇シンジさんへの爆弾首輪が、覚醒リスク回避の為に必要だと言うのなら、まだエヴァの覚醒リスク対策は万全じゃ無い。と言ってるのと同じなんですよ」
208女シンジ :2017/04/11(火)22:09:49 ID:???
>>207
リツコ「いいえ、エヴァの覚醒リスク対策が万全であることと、碇シンジへの覚醒リスク対策としての爆弾首輪装着は矛盾しません」
ペンペン「どう矛盾しないんだね?覚醒リスク対策が万全なら、爆弾首輪は必要無い。という結論に成らざるを得ないのだが?」
ミサト「ネルフの存在を忘れているわよ」
ペンペン「ネルフがどうかしたのかね?」
ミサト「ネルフが碇シンジを奪取して、エヴァに載せるという可能性よ」
リツコ「そういうことです」
ペンペン「そんなことを言ったらマリやアスカでも同じじゃないかね?」
ミサト「何が同じなのよ?」
ペンペン「ネルフが碇シンジをさらう可能性が有るというのなら、同様にマリやアスカをさらう可能性も有るということだよ」
ミサト「問題無いわ。マリやアスカがネルフにさらわれる事の無いよう。ヴィレとしては万全なる警備体制を用意してあります」
ペンペン「だったらシンジにも万全なる警備体制を用意したらどうだね?いや、これは君達の考えに合わせての意見だがね」
リツコ「当然、碇シンジを捕獲後は、万全なる警備体制を敷きます」
ペンペン「ならやはり爆弾首輪は必要無い事に成るね」
209女シンジ :2017/04/12(水)22:46:01 ID:???
>>208
リツコ「いいえ必要です」
ペンペン「何故だね?マリやアスカ同様シンジにも万全な警備体制を組めば済む話じゃないのかね?」
リツコ「碇シンジはゲンドウの娘であり、自ら私達よりネルフを選ぶ可能性が高い。そう推測されるからです」
ペンペン「それはそれで酷い話だね。碇シンジがゲンドウの娘で有る事を理由に爆弾首輪かね?これほど明確な出自による差別発言は近代国家ではなかなか聞けないよ」
「何故私だけ爆弾首輪を着けられるんですか?マリやアスカは着けられ無いのにどうして私だけ?」
「それは君が碇家の令嬢だからだよ。マリは真希波家の子、アスカは式波家の子だから爆弾首輪は必要無いんだ」
「何故私が碇家の子供だから爆弾首輪を着けられて、マリやアスカは式波家や真希波家の子だから爆弾首輪を着けられ無いんですか?」
「それは碇家の人間は信用できないからさ、何故なら君の父親の碇ゲンドウは悪い人間だからね」
「そんな!父が何をやったのかは知りません。でも、私は何も悪い事はしていません!お願いです!私にも爆弾首輪は着けないでください!」
「駄目だよ。君は碇家の娘だからね。当然爆弾首輪は着けるよ」
210女シンジ :2017/04/13(木)18:36:07 ID:???
>>209
「私が何家の娘でも私は私という個人なんです!親から独立した意識を持った一人の人間なんです!出自で勝手に裁かないでください!」
「ハッハッハッ!恨むなら碇家に生まれた自分の運命を恨むんだね!とまぁこういう事ですか?本当に酷い話ですね」
ペンペン「碇家生まれだから爆弾首輪を着けるって、そういう事だからね」
ミサト「人類の平和を守る為には綺麗事は言ってられないのよ」
ペンペン「だが平和を守る為にわざわざ混乱を作り出す必要は無いね。しかも推測に基づいた出自差別に基づいてだ」
リツコ「最善を望みつつ、最悪の事態に備えるのは戦略の基本です」
ペンペン「最善を望みつつ、最悪の事態を作り出すのは無能の極みだね」
リツコ「私達の選択は最善へと連なる合理性によって満たされ、そこに個人の感傷が入り込む余地はありません」
ペンペン「…合理性ね…いきなりシンジを混乱させ君達への不信感をマックスに持って行くのが、最善策だと本気で思ってるのかね?」
リツコ「勿論です」
ペンペン「そんな事をして君達に何のメリットが有るんだね?」
リツコ「まず私達のシンジに対する態度を明確に示す事ができます」
211女シンジ :2017/04/14(金)17:20:10 ID:???
>>210
ペンペン「最初から敵意をむき出しにした交渉なんて、独裁国家の独裁者すらやらないがね」
リツコ「私達は碇シンジと交渉するわけではありません。ただ爆弾首輪を着け一方的に不信と罰を言い渡し、後は隔離室に隔離するだけです」
ペンペン「おやおや、気の毒なシンジさんは裁判を受ける権利さえ与えられ無いのかね?可哀想に人類を救った英雄が犯罪者以下のあつかいだね」
リツコ「その人類を救ったかに見える行動の影に有るものが、仲良しの綾波レイを救いたいという気持ちであると知れば、どんな人間もシンジを許さないでしょう」
「許すも何もまったくそれ怒るとこじゃありませんし」
「むしろ美談でしょうそれ?」
「いい話だな~~って類のエピソードですよね」
「劇場公開すればスタンディングオペレーションが起きても良いくらいの話ですよ」
「少なくとも一般の人達は碇シンジさんに感謝する事はあっても、恨んだり憎んだりする理由は何もありませんよね?」
ペンペン「普通そうだね。むしろ私はシンジを尊敬してるよ」
リツコ「その普通の人達というのは物事の上辺しか見れず、感情に流され思考停止した一般大衆に過ぎません」
212女シンジ :2017/04/15(土)21:49:22 ID:???
>>211
「おやおや意識高い系の人達でしたか」
リツコ「少なくとも私は、一般大衆が喜ぶ安っぽい王道展開のような上辺に騙されほど、お人好しでは無いというだけです」
ペンペン「そう?でもね、いきなり敵意むき出しで爆弾首輪なんて着けて、私達から貴方への不信と罰よ。なんてやったら上手く行く話も上手く行かないと思うがね」
「そうですよ。少なくとも碇シンジさんに悪意が無い事ははっきりしてるんですから、もっと友好的に行く努力をしたらどうなんですか?」
「そうですよ、碇シンジさんは置かれた状況の中で、できる限り最善の行動をしただけなんですから」
「仲の良い友達を助ける為に必死になる、元虐められっ子の孤独だった少女なんて、私涙が出ますよ。胸を打つ話じゃないですか」
リツコ「吐き気がする話だとしか思いません。大切な任務の最中に個人的な感情から初号気を覚醒させ、よくぞおめおめと寝ていられるものです」
「そこはむしろ気の毒に思う処じゃないんですか?別に好きで寝てるわけじゃ無いでしょう」
リツコ「本人が楽をしたいという思いがどこかに在るから、その思いに初号気が応えて眠らせている可能性もあります」
213女シンジ :2017/04/16(日)21:34:26 ID:???
>>212
「楽をしたいという気持ちがあっちゃいけないんですか?」
リツコ「もちろんです。初号機を覚醒させた上で自分は呑気に寝ている。許される事ではありません」
「どう見ても事故による不可抗力の意識喪失状態でしょう。それを自分の主観的解釈に基づいて、悪いの何のって言ってるだけじゃないですか」
リツコ「…人が主観の生き物である以上、主観的解釈に基づいて判断するのはやむを得ない事です」
「なら碇シンジさんの主観的判断をどうのこうの言うのはおかしいでしょう?人は主観の生き物で主観的判断をするのはやむを得ないんですよね?」
リツコ「その通りです。そしてその主観的判断が間違っていた以上、その判断に責任を取るのは当然のことです」
「その主観的判断が間違っていたっていうのは誰が判断するんですか?」
リツコ「その主観的判断を客観的に判断出来る立場の他者が判断します」
「その客観的な立場の他者の判断が主観的判断じゃ無いと、どうやって判断するんですか?」
リツコ「複数の人間が様々な視点から判断すれば、より主観性が薄く、客観性の高い判断が可能です」
「なら碇シンジさんは客観的に見て無罪ですね」
214女シンジ :2017/04/17(月)23:01:03 ID:???
>>213
リツコ「何故そうなるのでしょう?」
「客観的判断の最たる基準になる法的基準に照らし合わせて、彼女は完全に無罪だからですよ」
リツコ「碇シンジが法的基準に照らし合わせれば無罪なことくらい、先刻承知しています。しかし彼女を野放しには出来ない。それも事実なのです」
「ならせめて最初から喧嘩腰で行くのは止めて、せめて冷静に事実を説明する努力をしたらどうなんですか?」
「そうですよ。いきなり爆弾首輪なんか着けて、それは私達から貴方への不信と罰の象徴よ、じゃあ一生隔離室行きね!じゃあいたずらに混乱を招くだけですよ」
ペンペン「まったく記者さん達の言う通りだね。最低でもシンジの扱いは、マリやアスカと同等にすべきだよ。それがかつての上司としてのせめてもの礼儀だね」
ミサト「その必要はありません。碇シンジには爆弾首輪を着け不信と罰を言い渡し、エヴァに乗れば殺すぞと脅すだけで充分です」
リツコ「その前に、初号機はヴンダーの主機と成った、貴方は既に用済みである。と言って聞かせるのも悪くありません」
「それって完全に犯罪者あつかいじゃないですか」
ミサト「もちろん犯罪者あつかいです」
215女シンジ :2017/04/18(火)22:37:46 ID:???
>>214
ペンペン「何の為にシンジを犯罪者あつかいするのかね?」
リツコ「自分の犯した罪を自覚してもらう為です」
ペンペン「日本には公務を執行しただけの公務員を、罪に定める法律なんて無いんだがね」
リツコ「当然、碇シンジに課される罪状は超法規的措置となります」
ペンペン「緊急事態でも無いのに超法規的措置なんて認められないよ」
ミサト「問題無いわ。元より現行の法体系ではシンジと初号機のヴィレによる占有は不可能。ヴィレは最初から超法規的組織として立ち上げられたのです」
ペンペン「それって国の許可は降りてるのかね?」
ミサト「そんなわけ無いでしょう!ゲンドウにビビって顔色を伺うアイツらに、ゲンドウと喧嘩する度胸なんて初めから無いわよ!」
ペンペン「必ずしもゲンドウを恐れてるわけでもあるまい、一応彼は国の法律には従っているよ。自分を襲う暗殺者などには容赦ないがね」
ミサト「上等よ。今日から私達ヴィレも、ゲンドウの命を奪う事を至上目的とした組織として名のらせてもらうわ」
ペンペン「…あのねぇ、ゲンドウは一応正式なネルフの司令である以上、君達のやろうとしている事は明らかに犯罪だよ」
216女シンジ :2017/04/19(水)22:20:43 ID:???
>>215
ミサト「好きに言えば良いわ。巨悪の化身が国家権力に守られているというなら、国家権力ごと叩き潰すだけよ」
ペンペン「その前に話し合い理解し合う努力をしたらどうだろうね。せっかく言葉の通じる同じ日本人同士なんだし」
ミサト「無駄よ!あの邪悪の化身がおいそれと本心をさらけ出すわけが無いわ」
ペンペン「しかしゲンドウ君自身は、君達と話し合いのドアは開いてるんだがね」
リツコ「その一方で、ジオフロントに謎のバリアを張り、私達が近寄れないようにしているのも事実です」
ペンペン「あそこは今やっかいな敵を隔離中でね、後14年ほどは開かれる事は無いだろう」
リツコ「その14年間で何をしようというのかしら?」
ペンペン「その14年間で人類は進化するよ、覚醒済み初号機から放射される愛のオーラでね」
リツコ「…初号機から放射される愛のオーラ?悪い冗談ね」
ペンペン「ところが本当なんだよこれが、全てはユイ君の家系である光の一族に伝わる伝承の通り、事は運んでいるんだなこれが」
ミサト「…光の一族?またずいぶんと胡散臭い名前の一族ね。あいにくそんなおとぎ話を真に受けるほど、私達は純粋じゃ無いわ」
217女シンジ :2017/04/20(木)20:38:56 ID:???
>>216
ペンペン「だが既に変化は起きているよ。人々は知らず知らずのうちに進化している。君達もやがて気づくだろう、自分達の身に起きている変化にね」
ミサト「…そう…今のアナタの言葉で確信したわ。やはりゲンドウは何かを企んでいたのね」
ペンペン「そうだよ、ゲンドウは企んでいた。永く続いた悪しき神による支配からの、人類の解放をね」
リツコ「…悪しき神?そんなものが存在する証拠が在るのかしら?」
ペンペン「もちろん在るとも、君達は既にその証拠を見ているよ」
ミサト「いつ私達が神が存在する証拠を見たっていうのよ?」
ペンペン「何度も見ているよ」
リツコ「バカバカしい、神が存在する証拠を私が見たのなら、その事に気づかないわけが無いわ」
ペンペン「人間あまりに堂々と見えているものには案外意識が向かないものさ」
ミサト「ふん!どうせごまかしてるに決まってるわよ。もし私達が悪しき神の存在する証拠を見ているというのなら、その証拠とやらが何なのか言ってみなさいよ」
ペンペン「…いいとも、その悪しき神が存在する証拠というのはだね……」
ミサト「…何よ?早く言いなさいよ」
ペンペン「使徒だよ」
218女シンジ :2017/04/21(金)18:35:37 ID:???
>>217
リツコ「……使徒?何故使徒が神の存在する証になるのかしら?」
ペンペン「使徒は人知を超えた存在であり、その使徒に対抗出来るのは同じ使徒を基に造ったエヴァしか無い。違うかね?」
リツコ「…いいえ、違わないわ」
ペンペン「その使徒には人類を滅ぼす力が有り、その使徒の襲来は以前より予言されていた。裏死海文書によってね。これも認めるだろうね?」
リツコ「もちろんよ。元々ネルフ自体、アダムの発見とセカンドインパクト、そして裏死海文書の情報に基づいて設立されたものだわ」
ペンペン「そうだね。ではその人知を超えた生物である使徒を誰が造り、その襲来を誰が予言したと思うかね?」
リツコ「…さあ、そもそも使徒を誰かが造ったなんて考えられないわね。現代科学の力を持ってしても解析不可能な存在なのに…」
ペンペン「現代科学では不可能な事でも、現代科学を遥かに超えた科学なら可能である可能性は有るわけだ?」
リツコ「そうね、でも先進諸国のどの国にもそんな科学技術は存在しないわ。してたらとっくに世界の覇権を握っているわよ」
ペンペン「その科学技術を持つ者が神だよ。そして神は覇権を握っている」
219女シンジ :2017/04/22(土)21:08:39 ID:???
>>218
ミサト「…フン!覇権を握っているというわりには、その『神』とやらの名前はとんと聞かないわね」
ペンペン「神は特に自己紹介の必要性を感じなかったんだろうね。我々も自分達が食べる魚にわざわざ自己紹介をしようとは思わないだろう?」
ミサト「…へぇ、その神とやらは我々人類をお魚さんみたいにパクパク食べようって言うの?上等じゃない。返り討ちにしてやるわよ」
ペンペン「神は人間を物理的に食べるわけじゃ無いよ。神にとっては人間の作り出す『感情』こそが最高のご馳走なんだよ」
ミサト「私達が暇つぶしに映画を観て楽しむようなものかしら?」
ペンペン「うまい例えだね、正にその通り。神は我々人類の活動そのものを娯楽として楽しんでいるんだよ。我々人類に知られること無くね」
ミサト「…で、碇ゲンドウの目的は、その悪いデバガメ野郎の玉を蹴り上げてやろうって事なの?」
ペンペン「まぁだいたいそんな感じだね。彼は人類の終わらない幼年期からの解放と呼んでいるがね」
リツコ「解放?何となく不穏な響きのある言葉ね」
ミサト「…まぁどの道ゲンドウは叩き潰すわ。その後その神とやらが居たら叩き潰すだけよ」
220女シンジ :2017/04/23(日)22:04:21 ID:???
>>219
「やっぱり叩き潰しちゃうんですか?」
ミサト「当たり前です。人類解放の為に人類を進化させる。などというわけの分からない理由で、初号機覚醒を図る狂人を生かしておくわけにはいきません」
ペンペン「仮にゲンドウを叩き潰したとしても、大元の神が無事ならまた同じ事の繰り返しだぞ」
リツコ「…また同じ事の繰り返しとは、どういう意味かしら?」
ペンペン「ある日突然人類は絶滅する。それまで築いて来た文明もろともな。そして神に選ばれた少数の生き残りにより新たなゲームが始まるだけだ」
リツコ「…いったい何の話かしら?聖書にあるノアの箱舟の事でも言っているの?」
ペンペン「あれも一つの寓話だね。それまで築いて来た文明が滅ぼされ、極少数の生き残りによるリスタート。何度も起こって来た事だ。何度もね」
リツコ「バカバカしい。私達は神話の世界を探求する考古学者じゃ無いのよ。そんな現実性の無い御伽噺など真に受けるわけにはいかないのです」
ペンペン「仮にノアの箱舟の話が御伽噺だとしてもだ。現に我々は世界を滅ぼし得る使徒という驚異を目にして来た。違うかね?」
リツコ「それは御伽噺では無く事実よ」
221女シンジ :2017/04/24(月)22:32:40 ID:???
>>220
ペンペン「そう、事実だね。その事実である使徒の存在こそが神の存在する証拠だという事さ。元々使徒というのは神の使徒という意味だからね」
ミサト「…ずいぶんと罰当たりなネーミングね」
リツコ「でも使徒が何者かによって造られた生物兵器である可能性は…否定出来ないわね」
「いやむしろあんなのが自然に進化した生物だと考える方が無理がありますよ!」
ミサト「でも分からないわ。いったい神は何の為に人類を滅ぼすというの?」
ペンペン「人類が進化して神と対等な存在になったら、もはやオモチャとして楽しめ無いからじゃないかね」
ミサト「…それは酷いわね」
ペンペン「だから悪しき神なんだよ。人が我々と同じように永遠に生きる事の無いようにしよう。と考えるくらいに特権意識が強いね」
リツコ「そう言えば旧約聖書で神は、肉体を持って人の前に現れたりしてたわね。新約聖書では何故かそんな事は無くなったけど」
ペンペン「旧約では何故か宇宙を創ったはずの神がイスラエルの民族神になっているしね」
リツコ「それは大体どこの国の神話でも同じよ。どの民族も自分達こそが神に選ばれた特別な存在だと思いたいのよ」
222女シンジ :2017/04/25(火)23:04:27 ID:???
>>221
ペンペン「その辺はその時代の人間の世界観の問題だろうね。人は知っている知識に基づいてしか世界を思い描くことが出来ないんだよ」
リツコ「なら旧約聖書で神が肉体を持って人の前に現れたのは、その時点で人々が神を擬人化して考えていたということかしら?」
ペンペン「それもあるだろうが、旧約聖書に出てくる神は人々が擬人化した空想の神のわりには、言うことやることが具体的に過ぎるね」
リツコ「それらは寓話ではないの?その時代の権力者がやったことを、あたかも神がやったかのように伝えているとか?」
ペンペン「その可能性は低いだろうね。実際に聖書を読めば分かるが、神の行いはその時代時代に生きた王達とははっきり区別して描かれているよ」
リツコ「……確かに…それはそうね…」
ペンペン「第一敬虔なユダヤ教徒が、人間の王を神として伝えるとは考え辛いね」
リツコ「つまり、旧約聖書の時代には、実際に神が肉体を持って人々の前に現れていた。ということかしら」
ペンペン「そうだね。少なくとも当時の人々から見れば、神と言っても良いくらいの力を持った存在が人々の前に現れることがあった。とは考えられるね」
223女シンジ :2017/04/26(水)22:33:58 ID:???
>>222
ミサト「で、その旧約聖書の神様はまだ生きて居て、この時代に人類を滅ぼす為に使徒を送り込んで来てる。そう言いたいわけ?」
ペンペン「まぁだいたいそんなところだね」
ミサト「そしてゲンドウはその悪い神様と戦う為に、敢えて初号機を覚醒させて人類の進化を図った。そう言いたいのね?」
ペンペン「そういう事だ。表立って主張すると異常者扱いされるので今までは言えなかったらしいが、今なら少しは耳を傾ける者もいるだろうと思ってね」
ミサト「大したショックドクトリンねバカバカしい。私達現代人は何千年も昔の神話の時代を生きてるんじゃ無いのよ!」
ペンペン「そうだね。今現在という神話の時代を生きているわけだ。実際人間が神話の時代を生きなかったことなどこれまで1日もなかったからね」
リツコ「その神話によると、人類の罪はキリストが十字架にかかったことにより許されたんじゃ無かったのかしら?」
ペンペン「キリストは人類の罪を許してもらう為に来たのでは無く、人類が何者なのかを示す為に来たのだよ」
リツコ「…で、人類は何者なのかしら?」
ペンペン「神だよ。彼が伝えたかった事は要するにこれだけだ」
224女シンジ :2017/04/27(木)20:27:54 ID:???
>>223
リツコ「あら、私達は神だったの?大した大発見ね」
ペンペン「そうでも無い。古来より何度も言われていることだ」
リツコ「ペンペン貴方は、神がこの世界を創造したと信じているのかしら?」
ペンペン「少し違うな。この世界を創造した何らかの力を神と呼んでいる。と言った方が正確だね」
リツコ「その理屈なら神は確実に存在するわね。あまりに科学的な存在過ぎてあまり御利益は無さそうだけど」
ペンペン「そしてその理屈なら我々もまた神だということになる」
ミサト「何故?創造者と創造物は違うでしょう?」
ペンペン「普通はそうだね。ベートーベンと彼の創った音楽は違う。そう我々は考える」
リツコ「それで間違って無いと思うわ」
ペンペン「宇宙全体を一つとみれば宇宙が音楽を造った、その音楽もまた宇宙の自己表現だとも言えるがね」
リツコ「自我の独立性は幻想だという観点からすればそうね」
ペンペン「でもまあ大工さんと大工さんの建てた家は別だと普通は考えるね。何故なら、大工さんと大工さんの建てた家は別に見えるからだ」
リツコ「…確かに大工さんとハンマーやノコギリ、釘や木材なんかも別物に見えるわね」
225女シンジ :2017/04/28(金)18:29:40 ID:???
>>224
ペンペン「そういうわけで我々は創造者と創造された物は別だと考えるわけだ」
リツコ「間違って無いと思うわ」
ペンペン「そして宗教はその考え方を、神とその被造物にも当てはめて考えたわけだよ」
リツコ「神は言った、『光あれ』ってやつね。そんなので宇宙が出来るなら苦労はしないわね」
ペンペン「実際宇宙は我々が苦労して造ったわけじゃ無いがね」
リツコ「否定はしません」
ペンペン「ただ大工さんが材木を集め、ノコギリやハンマーを使って家を造るように宇宙を造ったわけでは無いのは確かだね」
リツコ「それはそうね。宇宙が存在する前から材木やノコギリやハンマーがあったらおかしいわ」
ペンペン「その場合宇宙が存在する前から宇宙が存在した。という矛盾が生まれるね」
リツコ「宇宙の定義にもよるけれど、何らかのエネルギーが存在したなら宇宙とみなす。という定義なら宇宙は宇宙が存在する前から存在しても良いと思うわ」
ペンペン「どっかの科学者がそんな宇宙創造論を言ってたね。宇宙が存在する前には虚の揺らぎがあったとか何とか」
リツコ「ホーキング博士ね。彼はその理論で宇宙が存在する謎を説明出来るとしたわ」
226女シンジ :2017/04/29(土)21:25:24 ID:???
>>225
ペンペン「残念ながらそれは宇宙が存在する前から宇宙が存在したと言ってるに過ぎないね」
リツコ「科学者達はこう言ってるわ。『宇宙は無から生まれた。その無の中に虚の揺らぎがあり、それがある瞬間宇宙を生み出した』」
ペンペン「もはや子供の屁理屈レベルだね」
リツコ「でもこの理論なら、神の存在に頼らずに宇宙が生まれた原因が説明出来るとして、科学者達には人気のある理論よ」
ペンペン「残念ながらそれは、『宇宙は無から生まれた。その無の中に神があり、それがある瞬間宇宙を生み出した』の神を虚の揺らぎに言い換えたに過ぎないね」
リツコ「少なくとも神という言葉を使うより、心理的抵抗が少ないんじゃないかしら?」
ペンペン「でも人の知性はこう問いかけるよ、その『虚の揺らぎ』とやらは何故、どんな原因で存在したのかと」
リツコ「……それは、最初から何の原因も無く存在したのよ。世界が存在する前から、まだ因果律というものすら存在する前から」
ペンペン「なるほど、世界が存在する前に非物質の因果律を超えた存在が在り、それがある瞬間に宇宙を生み出したというわけかね?」
リツコ「そう言われてるわね」
227女シンジ :2017/04/30(日)21:29:39 ID:???
>>226
ペンペン「ブラボー!人類の叡智は遂に神の存在を論理的に解明したというわけだね?歴史上の賢者達がたどり着いた結論に科学が追いついたわけだ!」
リツコ「…科学者達は…神という言葉は使っていないわ。無の中に存在した虚の揺らぎが宇宙を創造したと言ってるのよ」
ペンペン「しかし神とは元々世界が存在する前から存在する物理的因果律を超えた存在であり、世界そのものを創造した存在ではなかったかね?」
リツコ「それは人間が生み出した想像の産物じゃないかしら?」
ペンペン「繰り返すが神という言葉の元々の意味は、世界を生み出した何らかの力という意味だよ」
リツコ「…そうね、その定義なら無の中の揺らぎを神と言っても良いんじゃないかしら?何故か科学者達は神という言葉を使いたがらないけど」
ペンペン「それはお国柄や個人的心情の問題だろうね。実際西欧社会では神という言葉は少々厄介だからね」
リツコ「実際アメリカ人の四割は聖書に書いてある通り、神が六日間で世界を創ったと信じてると聞いたことが有るわ」
ペンペン「…まぁそんな環境では科学者達も、うっかり神の存在を究明しましたとは言い辛いだろうね」
228女シンジ :2017/05/01(月)21:51:29 ID:???
>>227
ミサト「神が世界を創ったのはよく解ったわ。それで何故私達まで神ってことになるのよ」
ペンペン「簡単な話だよ。世界がすべて神で出来ているなら、世界に存在するものは全て神ということになる。したがって我々も神である」
ミサト「世界が全て神で出来ているなんて話だったかしら?」
ペンペン「そうなるね、なにしろ神が世界を創る前は神以外何も無いのだから、神が世界を創る材料は神以外有りようが無い」
ミサト「もしかしたら世界創造用の粘土とか有ったかも知れないじゃない」
ペンペン「その場合その粘土を用意したのは誰なのか?という当然の疑問が出てくるだけさ」
ミサト「なら神がイマジネーションで世界を創ったとしたら?神のイマジネーションの産物も神と言えるのかしら?」
ペンペン「もちろん言えるさ、何故なら世界を創り得る力は神の力以外何も無いのだから、コップ一つから砂粒一つ、素粒子一つとってもね」
ミサト「どうやってそれが証明出来るのよ!」
ペンペン「簡単な話だよ。神が世界を創造する前に世界が存在したなら、その世界を創造した神がいた。ということになるだけだからさ」
リツコ「そういうことね」
229女シンジ :2017/05/02(火)23:42:19 ID:???
>>228
ミサト「つまり、世界の全ては世界の全てを創造した神の力で出来ているという事なの?」
ペンペン「理論上そうなるね。そして神の力自体神で出来ているのだから、この世界は神で出来ている事になる」
リツコ「だから人は神だと言うの?でも、大海の海水をコップで掬っても、その海水を海だとは言わないわよ」
ペンペン「でも海水であることには変わりはないね。その場合海が世界で、世界を存在させている海水が神だと思えば良い」
リツコ「神は世界を構成している最小単位なの?」
ペンペン「いや世界に神以外無いのなら、世界の最大から最小まで全て神ということになるね。神はミクロにしてマクロ、アルファでありオメガだよ」
リツコ「その意味では、旧約聖書に出てくる肉体を持った神も神であることに変わりは無いわね」
ペンペン「そうだね。もちろん人間もチューリップもイチゴのショートケーキも神だ」
「ならそのイチゴのショートケーキを食べて神だと言う女子高生は間違って無いんですね?」
ペンペン「実に尊い真理を述べているね。神は世界を創造して女子高生になり、イチゴのショートケーキを食べるという奇跡を成したのだよ」
230女シンジ :2017/05/03(水)22:06:31 ID:???
>>229
ミサト「女子高生はどうでも良いわ。何で神は私達人類を滅ぼす悪しき神をほうっておくのよ!」
ペンペン「人間が魚を食べるからといって神は人間を滅ぼさないだろう?つまりそういうことだ」
ミサト「つまり、神…創造主としての神にとって、私達人類は魚並みの存在だと言うの?」
ペンペン「創造主としての神、つまり世界を構成する純粋なエネルギーとしての神にとっては全てが神だよ。事実全てが神で出来ているのだから」
リツコ「要するに創造主としての神は、悪しき神が我々人類を滅ぼしたとしても何もしないということなの?」
ペンペン「そうだね、純粋な創造主としての神は決して損なわれることは無い。そして純粋な創造主としての神で構成されていないものは何も無い。したがって…」
リツコ「あなた方は神だ。あなた方はいと高き者の子だ。とキリストは言ったというの?」
ペンペン「そう、この世界に神で無いものは何も無いからね。つまりこの世界に永遠で無いものは何も無い。純粋な創造主としての神はその事をよく知っているよ。つまり…」
ミサト「つまり。純粋な創造主としての神が全然あてにならないことは良く分かったわ」
231女シンジ :2017/05/04(木)19:22:15 ID:???
>>230
ペンペン「永遠なる神のみが存在する。永遠なる神で無いものは何も無い。ここに天国の安らぎが在る。というやつさ」
ミサト「そんな世界の構成論はどうでも良いのよ!重要な事は風呂上がりの一杯のビールが旨い!それだけよ!」
ペンペン「…一杯のビールですんだためしが無いがね。最近は酒の量を減らしてるのかね?」
ミサト「その楽しみを奪うような奴は、例え神だろうがゲンドウだろうが叩き潰すのみよ!」
ペンペン「そのことに関してはゲンドウも同意見だよ。どうだねここは一つ、無益な対立は止めてネルフに協力しないかね?」
ミサト「それはできないわ。私達ヴィレはネルフ殲滅を至上目的として立ち上がった組織。だから必ずネルフは滅ぼし尽くしてみせるわ」
ペンペン「それでは図らずも人類絶滅を狙う悪しき神に手を貸すことになるね」
ミサト「その時はその時よ!まず目の前の敵を確実に倒し、次の敵のことは次に考えれば良いだけだわ」
ペンペン「やれやれだね。ところで赤木君、一つ訊いておきたいのだが」
リツコ「…何かしら?」
ペンペン「いやね、君達がシンジの首に着けることを予定している爆弾首輪のことなんだが」
232女シンジ :2017/05/05(金)16:26:13 ID:???
>>231
リツコ「首輪がどうかしたのかしら?」
ペンペン「その首輪には覚醒リスクの為の保険の役割があると言ったね?」
リツコ「そうよ。エヴァが覚醒した場合、パイロットの頭を吹き飛ばして殺す事によりエヴァの覚醒を止める。それが爆弾首輪の覚醒回避の為の機能よ」
ペンペン「そんなものを作る暇があるなら他に幾らでもやれる事はあるだろうが、それはさておきだ」
リツコ「何かしら?」
ペンペン「パイロットを殺したら覚醒が止まるという根拠は何だね?」
リツコ「……根拠?碇シンジが原因でエヴァが覚醒したのなら、その原因を取り除けば覚醒は止まる。簡単な理屈よ」
ペンペン「やれやれ、なんとも根拠の薄い話だね」
リツコ「そうかしら?事実、碇シンジの搭乗時を除いて、エヴァが覚醒したケースは無いわ」
ペンペン「セカンドインパクトを忘れているよ。あの時はまだエヴァのパイロットはいなかった。しかしエヴァは覚醒してガフの扉は開いたんだよ」
リツコ「セカンドインパクトの時、何故エヴァが覚醒したのかについては未だ未解明。当時はまだ覚醒回避システムが甘かったんじゃ無いかしら?」
ペンペン「今はどうなのかね?」
233女シンジ :2017/05/06(土)21:29:13 ID:???
>>232
リツコ「今は、当時に比べれば比較にならないくらい、覚醒リスク回避の技術は進歩している。と自負しています」
ペンペン「そうかね?パイロットの感情一つであっさり覚醒したようだが。当時とは比較にならないくらい進歩ねぇ…」
リツコ「それだけ碇シンジが邪悪で規格外の存在だった。という事です」
ペンペン「う~ん。技術者が技術的欠陥を他人の人格的欠陥のせいにしては駄目なんだが、今はそれは置いといてだね」
ミサト「…つくづくシンジに甘いのねペンペン。所詮は鳥類ってところかしら…」
ペンペン「まぁ一年足らずの短期間に零号機暴走初号機暴走、四号機爆発、三号機使徒化。初号機覚醒と合わせて五回事故を起こしてるようじゃねぇ…」
「とてもエヴァが安全な兵器とは言えませんね」「オスプレイだって年間五機も墜落しませんよ」「兵器としての信頼性はほぼゼロに等しいですね」
ペンペン「まぁ、そういったところだね。一年足らずの期間に五回もの同一兵器による事故。とても実用に耐える信頼性が担保出来てるとは言い難いね」
「しかもそれだけ危険な兵器に中学生を載せて、危険な使徒と戦わせているわけですからねぇ…」
234女シンジ :2017/05/07(日)21:46:33 ID:???
>>233
リツコ「エヴァは中学生しか動かせない以上仕方の無いことです」
ペンペン「まぁだからこそ本来なら、君達が全力で中学生達をフォローすべきなんだがね」
ミサト「もちろんその通りよ。私達が碇シンジが犯した罪を世界に広め、彼女を厳しく罰するつもりなのも、私達なりのフォローのつもりだもの」
「…思いっきり後ろから撃ってるようにしか見えませんけどね…」
リツコ「それは見解の相違と言うしかありません」
ペンペン「まぁそれはともかくだ、零号機の暴走すらエントリープラグを抜いても止まらなかったのは事実だね」
リツコ「当然です。エヴァがパイロットのコントロールを受けつけ無くなるから暴走なのです。エントリープラグを抜いたくらいで止まるわけがありません」
ペンペン「暴走ですらそうである以上、それ以上にエヴァの自立度が高い覚醒が、パイロットを殺したくらいで止まるとは思え無いんだがね」
「そもそもパイロット無しでも覚醒する時はするんですからね」
ペンペン「そういうことだね。もともと寝ているだけというのが生物として不自然なんだから」
リツコ「それをあえて眠らせておく事に多大な苦労があるのです」
235女シンジ :2017/05/08(月)22:44:40 ID:???
>>234
ペンペン「つまり何かきっかけさえあれば、エヴァは覚醒するんだよ。それがパイロットの感情でも覚醒制御システムの故障でも使徒による攻撃でもね」
「要するに碇シンジさんによる覚醒は、数あるエヴァの覚醒パターンの一つに過ぎないというわけですか?」
ペンペン「そうなるね。シンジはたまたまエヴァを目覚めさせたきっかけだよ」
リツコ「そのきっかけになった罪が重いのです」
ペンペン「そんな事後法的に罪を課すのは通用しないよ。だが今言いたいのはそこではない」
ミサト「なら何が言いたいのよ?」
ペンペン「要するに一度エヴァが目覚めてしまったら、パイロットを殺したくらいじゃ覚醒を止めることは不可能だということだよ」
リツコ「何故そう言えるのかしら?碇シンジが原因でエヴァが覚醒したのなら、その原因を排除すれば覚醒が止まると考えるのは極めて合理的だわ」
ペンペン「残念ながら、碇シンジはエヴァ覚醒のきっかけではあっても原因では無いよ。言ってみればシンジは目覚まし時計の役割を果たしたに過ぎないんだよ」
「…なるほど、確かに目覚まし時計を壊したとしても、それで覚醒が止まる保証はありませんね」
236女シンジ :2017/05/09(火)21:57:57 ID:???
>>235
リツコ「そうかしら?エヴァを起こそうとする悪い目覚まし時計は、早めに壊してしまうほうが安全だと私なら判断するわね」
ペンペン「それはとんでもない愚作だね。パイロットはエヴァを唯一コントロール可能な存在だよ。そのパイロットを真っ先に殺すなど愚の骨頂だよ」
リツコ「そのエヴァを唯一コントロール可能な存在がエヴァを覚醒させた。だからそのパイロットを殺すことにより覚醒を止めようというのが爆弾首輪です」
ペンペン「だからパイロットを殺すことによりエヴァの覚醒が止まる保証は無い。という話をしているんだよ」
「逆にパイロットが殺されたショックでエヴァが暴れだす可能性もありますよね」
ペンペン「大いにあり得るね」
リツコ「そうかしら?覚醒エヴァは人のかけた呪縛を解いた自立性の高い存在よ。パイロットを殺したくらいで混乱するとは思え無いわ」
ペンペン「なら尚更パイロットを殺すことに意味は無いね。パイロットを殺してもエヴァは自立性を保ったまま活動を続けるだけだよ」
リツコ「それは実際にパイロットを殺してみないと分かりません」
ペンペン「パイロットを殺して分かってからじゃ遅いんだよ」
237女シンジ :2017/05/10(水)22:33:36 ID:???
>>236
ミサト「そうやって何もしない前からあれこれ考えても仕方ないでしょう!まずはパイロットを殺してみる!それでダメならその時にまた考えれば良いだけよ!」
ペンペン「…あのね。世界に数人しかいない貴重なエヴァのパイロットをそうサクサク殺さず、もう少し頭を使ってみたらどうだね?」
リツコ「その頭を使った結果、エヴァが覚醒したらパイロットを殺す。との結論が出たのです」
ペンペン「その結論はアスカやマリは知っているのかね?」
リツコ「……特に伝える必要性を認識していません…」
ペンペン「……大方彼女達には内緒で、覚醒時には彼女達ごと殺す爆薬がコクピットに仕掛けてあるんだろうね」
ミサト「……」
リツコ「……」
ペンペン「……少なくとも先の第十使徒戦時の初号機覚醒では、碇シンジは覚醒初号機をある程度コントロール出来てたのは間違いないね?」
リツコ「…エヴァをコントロールどころか、自分自身の感情すらコントロール出来ていない。その結果が初号機の覚醒です」
ペンペン「…ふむ。しかしだね、少なくとも碇シンジが自分自身の行動をコントロール出来ていたことは、認め無いわけにはいかないね?」
238女シンジ :2017/05/11(木)18:39:52 ID:???
>>237
リツコ「シンジが自分の行動をコントロールしていた?彼女はただ、自分が好きな綾波レイを助けたかっただけにすぎません」
ペンペン「その通り、シンジはレイを助けたかった。そしてレイを助けた。これはシンジが自分の行動をコントロールしていたということだよ」
リツコ「…確かに表向きはそうね…それが綾波レイを失いたく無いという、醜い無意識の思いに支配された結果の行動だとしても…」
ペンペン「無意識も何もシンジは綾波レイを助けたくてエヴァに乗ったんだがね」
リツコ「…自分にとって安らぎとなる綾波レイを失いたくない故にエヴァに乗る…最高のエゴイズムね…」
ミサト「まるで、寒い冬の日に、いつまでも暖かい布団にくるまっていたい。そんな甘えた根性で生きている。というわけねシンジは…」
リツコ「そういうことよ。つまり碇シンジは、そういう人間だということよ。元々そういう人間だったのよ」
ミサト「くっ!」
ペンペン「まぁシンジは綾波レイを助けたかった。そして初号機は使徒を倒し綾波レイを救出するという、シンジの意図した通りに動いたのはご存じの通りだよ」
ミサト「……だから?それが何なのよ?」
239女シンジ :2017/05/12(金)17:06:57 ID:???
>>238
ペンペン「つまりシンジは、覚醒初号機をコントロールしていたということさ」
リツコ「ならば覚醒初号機はシンジの支配下にあるということ。シンジを殺す理由としては充分ね」
ペンペン「何故そうなるんだね?」
リツコ「覚醒初号機がシンジの支配下にあるのなら、シンジを殺せばそのショックで初号機の覚醒も収束する。ということは充分に考えられるわ」
ペンペン「あのね。シンジが死んで覚醒が止まるなら、シンジが初号機から降りても効果は同じではないのかね?」
リツコ「覚醒初号機がシンジを降ろすことを拒否したとしたら?どうするのよ」
ペンペン「その場合ますますシンジを殺すことのメリットは無いね。初号機を唯一コントロール可能なパイロットをわざわざ殺すのは愚策中の愚策だよ」
リツコ「シンジを殺せばそのショックで初号機の覚醒も止まるかもしれないわ」
ペンペン「『かも』で初号機を唯一制御可能なシンジを殺してはいけないよ。二度と取り返しのつかない事態になる可能性もあるんだからね」
リツコ「どんな可能性があると言うのかしら?」
ペンペン「シンジへの攻撃を、自分への攻撃だと初号機が判断する可能性だよ」
240女シンジ :2017/05/13(土)22:03:25 ID:???
>>239
リツコ「……そうかしら?初号機にしてみれば、自分の中の異物を排除してくれてありがとう。くらいの気持ちかもしれないわよ」
ペンペン「シンジのシンクロ率の高さからして、初号機がそう判断する確率はかなり低いね。初号機にしてみればシンジは大切な自分自身の一部だよ」
「そもそも初号機がシンジさんを異物だと判断してるなら、シンジさんが初号機から降りることを拒否するわけがありませんよね?」
ペンペン「そう、シンジが初号機から降りられるなら問題無い。降りられ無いならシンジへの攻撃は、初号機への攻撃と判断される可能性が高いと考えるべきだね」
「どちらにせよパイロットを殺害するのは問題がありますね」
ペンペン「そう、エヴァを唯一コントロール可能なパイロットを殺害するメリットは無い。よく考えればそう結論づけざるを得ないんだよ」
「良かった!つまり碇シンジさんに爆弾首輪をつける必要は無いということなんですね?」
ペンペン「もちろんそうさ、爆弾首輪はパイロットの精神衛生上も良く無いしね。着ける理由もメリットも何も無いよ」
リツコ「…いいえ。爆弾首輪を着ける理由やメリットはちゃんとあります」
241女シンジ :2017/05/14(日)21:25:13 ID:???
>>240
「どんな理由やメリットが有るって言うんですか?」
リツコ「まず理由としてはやはり、パイロットを殺す事により覚醒を回避できる可能性がある事です」
「だからそれは論破されたじゃないですか。パイロットがエヴァをコントロール可能なら殺すのは愚策、コントロール不可能なら殺す意味は無いって」
リツコ「でも実際に試したわけではありません。パイロットがエヴァをコントロール不可能でも、パイロットを殺せば覚醒が止まる可能性はあります」
「根拠は何ですか?」
リツコ「パイロット殺害のショックによる覚醒の停止です」
「だからその場合エヴァが、人類を敵だと認定するリスクの方が大きいって結論が出てるじゃないですか」
ペンペン「それに繰り返しになるが、零号機の暴走さえエントリープラグを抜いても止まらなかったんだよ。覚醒がパイロット殺害で止まるとは希望的観測過ぎるね」
リツコ「でも覚醒が止まる可能性は零ではありません」
ペンペン「覚醒が止まる可能性が一とするなら、止まらない可能性は百くらい有るんじゃないかな」
「覚醒が止まる可能性が一で、覚醒が止まらず事態が悪化する可能性が百かもしれませんよ」
242女シンジ :2017/05/15(月)22:11:48 ID:???
>>241
ミサト「面白いじゃない!敢えてエヴァを操作可能なパイロットを殺してみる!その結果覚醒が止まらず人類が滅びるというなら…私は言うわ。滅びても良いと!」
「いや良く無いでしょう」
ペンペン「全然良く無いね」
リツコ「…爆弾首輪によるパイロット殺害は、一つの科学実験としての側面もあります」
ペンペン「あれかね?シンジをエヴァに乗せて使徒の前に出すときに、あえてプラグスーツを着せなかったようなものかね?」
リツコ「良いたとえです。唯一エヴァを操作可能なパイロットをあえて殺し、その結果覚醒が止まるかどうか試してみるのです」
ペンペン「それで覚醒が止まらなかったらどうするんだね?」
リツコ「…どうするも何もありません。その場合、滅びの時を生き延びるのは、私達人類では無かった。というだけの話です」
ペンペン「…ふむ。座して死を待つのみかね?」
リツコ「他に道はありません」
ペンペン「ならやはりエヴァ覚醒時に、パイロットを真っ先に殺害するのは愚策中の愚策ということになるね」
リツコ「しかし、それが私達のやり方なのです。楽な道と困難な道があれば、迷わず困難な道を選ぶというのが」
243女シンジ :2017/05/16(火)22:34:47 ID:???
>>242
ペンペン「それで敢えて碇シンジにパイロットの訓練を受けさせ無かったのかね?」
リツコ「その通りです。任務に失敗したら世界が滅びる立場のシンジに、敢えて任務の内容を知らせず訓練も受けさせ無いのは、そういう理由です」
ペンペン「ならばズブの素人のシンジを使徒にぶつけながら、あえてプラグスーツを着せなかったのも?」
リツコ「言うまでもありません。少しでもシンジのシンクロ率を下げ、シンジの安全性を下げる為の処置です」
ペンペン「…なるほど、確かにそうした方が、シンジの勝率は下がり、死亡確率は上がって一挙両得というわけだ…」
リツコ「さらに少しでも戦闘が早く始まるように、極力使徒の近くに射出しました」
ペンペン「…なるほど、シンジが少しでもエヴァに慣れる前に使徒にぶつけたかったわけだ…」
リツコ「狙い通り、シンジが射出され1分もしないうちに使徒との戦いが始まりました」
ペンペン「…いやしかし、負けたら人類絶滅の戦いでよくぞそこまで、自分達に不利な選択が出来るものだね…」
リツコ「それが私達のやり方なのです」
ミサト「正にサムライそのものね。武士道とは死ぬことと見つけたり」
244女シンジ :2017/05/17(水)22:14:21 ID:???
>>243
ペンペン「一度でも負けたら人類絶滅の戦いで、よくもまぁそこまで自分達が不利になる選択を次々とできたものだね」
リツコ「それも理由があっての事です。少しでも楽な生き方をしたがるシンジに、極力苦しみに満ち満ちた道を歩んでもらおうという意図があるのです」
ミサト「そういう事です。私達も無意味に苦しみの道を選んでるわけではありません。碇シンジにとっての苦しみの道を選んでいるのです」
「なるほど、葛城さんや赤木さんが自ら苦しみたいというわけでは無いんですね?」
リツコ「もちろんです。私達は好き好んで自らを苦しめるような愚かな選択はしません。苦しむべきは碇シンジなのです」
「なぜ碇シンジさんが苦しまなければならないのでしょうか?」
リツコ「人を苦しめるのに理由が必要でしょうか?人を苦しめるということはそれほど不自由なことなのでしょうか?」
「もちろんですよ。意味も無く人を苦しめて良いわけ無いじゃないですか」
ミサト「…くっ!」
リツコ「もちろん理由はあります。それは碇シンジの歪んだ人間性故にです。彼女は苦しまなければならないのです。昨日より今日、今日より明日、未来永劫に」
245女シンジ :2017/05/18(木)20:30:11 ID:???
>>244
「そんなわけ無いじゃないですか。あなた方は碇シンジさんに親でも殺されたんですか?」
ミサト「逆です。私達は碇シンジの親を殺したいのです。そして出来れば、爆弾首輪を着けられ独房に監禁されたシンジに、ゲンドウの生首を見せてやりたいのです」
「止めてください!」
リツコ「しかし、そんな碇シンジにも苦しみから逃れる方法が一つだけあります」
「…何ですかその方法って?」
リツコ「死ぬことです」
「やっぱり…」「言うと思った」
「死ぬことだけが碇シンジさんの救いだと、そうおっしゃるんですか?」
リツコ「他に道はありません」
「いくらでもあるでしょう」
リツコ「…いいえ、碇シンジはすでに、人として生涯をかけても償いきれない罪を犯してしまいました。もはや彼女に人間として幸せに生きる権利は無いのです」
「そんなこと全然無いでしょう」「むしろ人類を救った英雄ですし」
「サードインパクト自体は、碇シンジさんが初号機の中で寝ている間に起きてるわけですから、碇シンジさんの責任でもなんでも無いですしね」
リツコ「爆弾首輪は、碇シンジの犯した罪の象徴としての意味でも、着けなければいけません」
246女シンジ :2017/05/19(金)17:18:47 ID:???
>>245
「いや、あなた方二人を除いて誰も碇シンジさんに罪があるなんて思ってませんから」
「そうですよ。いい加減な職場で本来なら不要な苦労を重ねて、それでも何度も人類を救ったヒロインを責めるなんて、まっとうな人間にはできませんよ」
リツコ「皆様方の反応を見て正直戦慄を禁じ得ません。わずか14歳にして、これほど多くの大人達を手玉にとるとは、末恐ろしい限りです」
「手玉になんてとって無いでしょう。真面目で良い子過ぎるくらい良い子が、一所懸命生きてれば誰だって評価しますよ」
リツコ「…正にそれこそが碇シンジの狙いなのです。真面目にみんなの為にがんばってさえいれば、誰からも責められ無いだろうという…彼女の策略なのです」
「それの何がいけないんですか?」
リツコ「……それの何がいけないのか…そのことを理解するには人生に対する深い洞察と、そこから構築される哲学による価値判断が必要になります…」
「え~と、もしかして一般人には理解し辛いことですか?」
リツコ「その辺の一般大衆にはまず理解できないでしょう。彼らは物事の皮相だけを見て、自分の価値観に従ってことの良し悪しを決めるだけですから」
247女シンジ :2017/05/20(土)21:26:36 ID:???
>>246
「あっ、じゃあけっこうです。どうせ聞いても理解できませんから」
リツコ「いえ、これは碇シンジの罪を理解する上で核心となる部分なので、話しておく必要があります」
「そうですか、どうぞ。どうせ碇シンジさんの人間性が悪いとかの人格批判なんでしょうけど…」
リツコ「その通りです」
「やっぱり」
リツコ「…生きるということは、恐怖との出会いでなければなりません」
「いきなり何を言ってるのか分かりません」
リツコ「この場合の恐怖とは何か?それは他人の存在です。他人とは気持ちの悪いものであり、恐怖そのものなのです」
「人間嫌いなんですか?」
リツコ「その気持ちの悪い恐怖の対象である他人と向き合うこと、それが生きるということなのです」
「…確かに、気持ちの悪い人間と向き合う必要性に迫られるときってありますね…」
リツコ「そして人は成長する過程において社会性を獲得する必要があります」
「それは確かにその通りだと思いますよ」
リツコ「…その社会性を獲得するにあたって、人は重要な結論に至る必要があります…」
「何ですかその結論とは?」
リツコ「…他人が居ても良い。という結論です…」
248女シンジ :2017/05/24(水)21:25:30 ID:???
>>247
「むしろ他人がいたらダメなんて思ってる人間が少数派じゃないですか?世捨て人かかなりの人間嫌いくらいでしょう他人の存在を許さないなんて」
リツコ「…それは世間の一般大衆があまりに皮相な人生を生きてるからに他なりません。彼らは人生の意味さえ考えようとしないのです」
「人生に意味なんてあるんですか?」
リツコ「その答えは自分で見つけるしかありません」
「答えが必要なんですか?」
リツコ「…答えが必要無いというのなら、何の意味も無い人生をただ生きるしかありません」
「それの何がいけないんですか?」
リツコ「その場合人は何の信念も無く、ただその日その日を生きるべき理由も無く生きるしかありません」
「生きるのに理由が必要なんですか?」
リツコ「理由も無く生きているだけだと言うなら、人は鳥や獣と何ら変わりはありません」
「鳥や獣が理由も無く生きる事が出来るのに、なぜ人間だけが生きるのに理由を必要とするんですか?」
リツコ「人間だからです。人間は何にでも意味や理由を求めるのです」
「でも求め無い人もいますよね?」
リツコ「ですからそれでは鳥や獣と何ら変わら無い存在に過ぎないのです」
249女シンジ :2017/05/25(木)20:37:10 ID:???
>>248
「そういう部分で鳥や獣と変わらない存在だと何か困るんですか?」
リツコ「困ります」
「何が困るんでしょうか?」
リツコ「精神的に困ります」
「どう困るんですか?」
リツコ「……存在すること自体の恐怖、自己の存在の耐えられ無い軽さ、人生の耐えられ無い無意味さに精神が苦しみのた打ちまわるのです」
「いわゆる虚無感に襲われるという事ですか?」
リツコ「…そう…虚無感…ある日気づいてしまうのです。世界の全てには何の意味も無い。という事に……」
「そりゃ意味なんて思考の領域の話ですからね。そして世界は人の思考が生まれる前から存在してるわけですから、もちろん人の思考が消えた後にも存在しますし」
リツコ「…そう、世界の存在の前には個人はあまりにも儚く無意味な存在にすぎません。私がその事を痛烈に意識したのは中学生の時です…」
「何があったんですか?」
リツコ「…私は、一人の男の子を好きになりました…」
「恋をしたんですか?」
リツコ「…その通りです。色白で細面の美少年だった彼は、いつも目立たないように、一人で静かに本を読んで過ごしていました」
「おとなしい子が好きなんですか?」
250女シンジ :2017/05/26(金)16:58:47 ID:???
>>249
リツコ「おとなしいというより、落ち着いた子が好きなのです。おとなしいのは目的では無く、落ち着いた精神の結果でなければなりません」
「なるほど…」
リツコ「普段は物静かな彼でしたが、友人達と話す時は年頃の少年らしい笑顔を見せてくれました。それは本当に美しい笑顔でした」
「その少年とはどうなったんですか?」
リツコ「どうにもなりません。私はあるとき気づいてしまったんです。彼に好きな人がいることに…」
「誰かとお付き合いされてたんですか?」
リツコ「…そのクラスには身体が弱く、よく学校を休みがちな女生徒がいました。とても存在感が薄く、いつも一人で静かに本を読んでいました」
「正ヒロイン登場ですかw」
「…なんか件の男の子とタイプが似てますね」
リツコ「いいえ、二人は似て非なる存在でした」
「まぁ…確かに女生徒の方は身体が弱くて学校を休みがちなわけですからね…」
リツコ「そのうえいつも陰気臭い顔で人と目を合わせようとせず、たまに話す必要があっても、俯きながらぼそぼそと話すので、みんな彼女を避けていました」
「…あ~、それはなんというか、その…一つの悪循環パターンですね」
251女シンジ :2017/05/27(土)22:10:17 ID:???
>>250
リツコ「お察しの通り、その女生徒には一人の友人もいませんでした」
「…村八分ってやつですか?」
リツコ「その通りです。必要最低限の会話をする以外、クラスの誰もが彼女と関わらないようにしていました」
「…よくある話ですね。学校という閉ざされた社会では一度そういう雰囲気ができてしまうと…」
リツコ「まず逆転はしません。いつしか私達の中では、その女生徒に不必要な接触をはかるのはいけないことだ。というような不文律が形成されていたのです…」
ミサト「分かるわ。なまじそういう子に接触をはかると、そのことが原因で今度は自分が後ろ指を指される立場になるのよね…」
リツコ「そういうことね」
ペンペン「ある種のコミュニティーでは、そういう立場の人間もまた、コミュニティーの結束力や仲間意識を高める役に立つようだね」
ミサト「その通りよ。特に女の世界ではそんな子が一人いることにより、なんとなく皆が安心した気分になれたりするものなのよ」
リツコ「そういうことね。いわば一番低い立場の人間を作ることにより、自分達はその最下層の立場の人間より上の立場の人間なのだという優越感を享受できるのよ」
252女シンジ :2017/05/28(日)21:31:57 ID:???
>>251
ミサト「それに、みんなで一人の子を避けることによりある種の連帯感も生まれるわ」
リツコ「…それも小さく無いわね。優越感にしろ連帯感にしろ、人生にある種の高揚感を与えてくれるもの」
ペンペン「…特別な存在である事と共感する仲間が居る事、二律背反する欲求が手軽に満たされるというわけだね…」
リツコ「そうよ。特別な存在であることと共感する仲間が居ること。この二つは女にとって必須アイテムだと言っても過言では無いわ」
「誰もがシンデレラに憧れているってわけですか?」
リツコ「もちろんです。ただしシンデレラに憧れ無いことが特別な存在に自分をしてくれるなら、その時はシンデレラなど切って捨てるのみです」
「世間の女達はみんなシンデレラに憧れている。そんな中で一人だけシンデレラに憧れていない私カッコイい!というわけですか?」
リツコ「当然そうなります」
ペンペン「しかしそれは結局のところ、シンデレラに憧れていない特別な私。というシンデレラ感覚にひたっているに過ぎないね」
「…つまりシンデレラ願望の否定も、シンデレラ願望の現れということですか?」
ペンペン「そういうことになるね」
253女シンジ :2017/05/29(月)22:15:25 ID:???
>>252
「その場合心の中で、フフ、シンデレラに憧れて無い私カッコイい!と思いながら日々生きていくわけですか。それはそれで楽しそうですね」
リツコ「それだけでは無く、友人との会話の中でさり気なく、自分がシンデレラに憧れて無い事を伝える必要があります」
「…それは何の為にですか?」
リツコ「その方がより気持ちよくなれるからです」
「…なるほど、確かに誰もがシンデレラに憧れる中、一人だけシンデレラに憧れて無いって個性的ですからね」
リツコ「そのせっかくの個性も黙っていたのでは伝わりません。だから伝えなければならないのです」
「…なるほど、ねぇちょっと良子、私の話を聞いて」
「いいわよ。なあに彩乃話って?」
「私ね、シンデレラには興味ないの。シンデレラに憧れる気持ちも無いし、シンデレラに成りたいなんて全然思って無いの」
「え~~!?すご~~い!世間の女達はみんなシンデレラに成りたいと思ってるのに、彩乃はシンデレラに興味も無いなんて、信じられな~~い」
「…そうなのかしら?私もの心ついた時からシンデレラに興味ないから、それが普通なんだって思ってたわ」
「そんなこと絶対無いよ~~!」
254女シンジ :2017/05/30(火)23:43:43 ID:???
>>253
「そ…そうなの?どうしてみんなシンデレラに憧れるんだろう…不思議ね…」
「それは平凡な女の子なら誰だって非凡な存在になりたいって思うからだよ~~はっ!もしかして彩乃って……」
「なあに良子、突然人のことじっと見つめたりして?」
「うん。間違い無いわ。私の推測によると…」
「良子の推測によると?」
「彩乃は特別な存在なんだよ!!」
「え~~っ?私が特別な存在?どうして?」
「誰もがシンデレラに憧れてるのに、彩乃だけシンデレラに憧れて無いからよ」
「…そ…そう?という具合に自分が特別な存在であることをさり気なく伝えて高揚感に浸るわけですね?」
リツコ「…さり気なさ、という点では今の小芝居には無理がありましたが、まぁそうです」
ペンペン「しかし特別になることを目指して得た特別は特別では無いね。赤ん坊を見てごらん、彼らは皆特別だ。誰も特別を目指していないのに」
リツコ「問題ありません。私達は特別になりたいのでは無く、特別な者の気分を味わいたいだけなのです」
ペンペン「実際真に特別な存在になることは危険だからね。世の中の真に特別な人間は誰しも孤独を味わっているものだよ」
255女シンジ :2017/05/31(水)22:14:34 ID:???
>>254
「そういうものなんですか?」
ペンペン「特別であるということは、それだけ周囲の人間達とは違うということだ。当然特別になればなるほど共感できる人間は少なくなるよ」
「でも特別な才能を持った芸能人なんかは、ファンもたくさんいて毎日楽しいんじゃないですか?」
ペンペン「最初はそうかもしれないがね。やがて自分の外見や才能が愛されてることに飽きるときが必ず来るんだよ」
「そういうものなんですか?」
ペンペン「そうなると自分の外見や才能がかえって、他者と触れ合う際の障壁にすら思えて来るもんだよ」
「…なんともうらやましい話ですね」
ペンペン「本人にしてみればそうでも無いさ。人が愛してるのは自分では無く、自分の外見や才能だと気づくのは案外淋しいものなんだよ」
「でもその外見や才能だって本人のものなんじゃないんですか?」
ペンペン「それが本人にしてみればそうでも無いんだよ」
「そうなんですか?」
ペンペン「例えば外見、仮にあなたが世界一の美人女優だったとしよう」
「私がですか?」
ペンペン「そう、あなたがだよ。どんな気分だろうね?」
「…う~ん…最高に素敵な気分だと思いますよ」
256女シンジ :2017/06/01(木)20:21:45 ID:???
>>255
ペンペン「そうかも知れないね。だが世界一の美人女優だっていつまでも世界一の美人女優ではいられ無いんだよ。人間誰しも歳をとるからね」
「確かにそうですね」
ペンペン「スポーツ選手や格闘家もそうさ、寄る年波には勝てない」
「芸術家はどうですか?彼らは死んでも作品は残りますよね?例えばベートーベンとか」
ペンペン「作品は残るけど彼らは死ぬんだよ。我々はベートーベンの『運命』は知っていても、ベートーベン自身の運命には大して関心が無い。たいていの人はね」
「…そうですね…でも歌うこと自体が好きな人が歌手をやってるケースとかどうなんですか?俳優だと演技すること自体が楽しい人だっていますよね?」
ペンペン「ほとんどそうじゃないかね?もちろん自分が楽しいと感じる事が仕事に出来るならそれが一番良いね」
「そういう人達も孤独を感じたりするんですか?」
ペンペン「感じるさ。人は楽しみながら寂しさを味わえる希有な生き物だよ」
「……詩人ですね…」
ペンペン「あいにくただのペンギンだかね」
リツコ「…実際のところは、むしろ寂しさから逃れたくて人は楽しみを求めたりする事の方が多いものです」
257女シンジ :2017/06/02(金)17:02:24 ID:???
>>256
ペンペン「大衆は静かな絶望を生きているというやつかね?」
リツコ「…そう、だからこそ人は問わずにいられ無いのよ。人生の意味を、生きる理由を…」
「哲学的ですね。私の学生時代なんていつも異性の事で頭がいっぱいで、一日中ムラムラしっぱなしで人生の意味も何もありませんでしたよ」
「それならまだましな方ですよ。私など今年で30歳になろうというのに、一日中女のことしか考えてませんから。まったく性欲って罪ですよね」
「別に普通じゃないですかそれ?私は女だけど小学生の頃から男の子のことしか考えてませんし、二十歳過ぎた今でも男性にしか興味ありませんけど?」
「全然普通ですね。私もエロティックなことを考えること以外に時間を使うのは人生の無駄だと思ってます」
「…皆さんが羨ましいですよ。私なんかは二次元の美少女以外体が受け付け無くて、どうしても三次元の女性に発清出来なくて、ハハ、困ったものです」
「いやいや何を言ってるんですか、今どき二次元の美少女にしか性欲を感じ無い人なんて普通ですよ普通。私だってそうですし」
「私は二次元の美少年も三次元の男性も両方いけますよ」
「おや頼もしい」
258女シンジ :2017/06/03(土)21:43:12 ID:???
>>257
「やはり女性は強いですね」
「そんな事ありませんよ。今は男性でも二次元と三次元両方いけるって方は普通にいますよ」
リツコ「…確かに思春期の性的欲求は並々ならぬものがあり、若者はしばしばその抗い難い欲求に翻弄されるものです」
「やっぱり女性もそうなんですか?」
リツコ「否定はしません。しかし、思春期は同時に若者がアイデンティティを確立させる時期でもあります」
「アイデンティティ…私は何者なのか?といった自己の定義のようなものですね?」
リツコ「その通りです。私は赤木リツコである。私は日本人である。私は女である。私は科学者である。これらは私のアイデンティティの一例です」
「つまり、思春期になると自我の独立性が強まるわけですね?」
リツコ「その通りです。そして自我の独立性の強化とは、そのまま自分と世界の分離性の強化を意味します」
「要するに自意識が強まるわけですね?」
リツコ「強まります。自分は何者なのか?誰しも思春期に思うこの命題は、自我の独立性を強め、世界との分離感を強め、若者を自意識過剰にします」
「それでこの時期中二病なんて現象がしばしば見られるのですね?」
259女シンジ :2017/06/04(日)21:31:40 ID:???
>>258
リツコ「その通りです。中二病というのも、思春期特有の少しでも早く自己のアイデンティティを確立したい、という欲求の顕れに他なりません」
「なぜ思春期になると、そんなにアイデンティティを確立したいと思うんですか?」
リツコ「第一の理由として、この時期から性欲が強くなり始めるというのがあります」
「性欲とアイデンティティは密接な関係があるという事ですか?」
リツコ「関係あります。しかし、性欲の発達で最初に強化されるのは自意識です」
「自意識ですか」
リツコ「皆さんも覚えがあるはずです、この時期自分の中に芽生えた性的欲求を、親に知られたく無かったという事実を」
「分かります。家族でテレビ観てるとき卑猥なシーンがあると、滅茶苦茶気まずかったりしますよね」
リツコ「この世の生き地獄でした」
「あと親と一緒に歩いてるところをクラスメートに見られると、やたら恥ずかしかったり」
リツコ「恥ずかしいのです。そしてこの恥ずかしいという感情は、自意識が無ければ決して出てくる事はありません」
「そうなんですか?」
リツコ「そうです。人が恥ずかしさを感じるのは、常に他者に対してですから」
260女シンジ :2017/06/05(月)22:47:55 ID:???
>>259
「言われてみればそうですね…」
リツコ「故に恥ずかしいという感情は自意識と共に生まれます」
「確かに生まれたばかりの赤ん坊に恥ずかしいという感情はありませんね…」
リツコ「ありません。生まれたての赤ん坊には世界と分離した『私』という概念が存在しません。そして『私』が存在しないなら『他者』も存在しないのです」
「そうなんですか?」
リツコ「そうです。『私』というものが存在するには『私』以外の『他者』が存在する必要があるのです」
ペンペン「いってみれば『私』と『他者』は同時に生まれるというわけだね」
リツコ「そういうことです」
『でもその理屈だと幼稚園くらいになると自分と他人の区別はついてますよね?」
リツコ「もちろんです」
「なら思春期以前の子供にも自意識はあることになるんじゃないんですか?」
リツコ「もちろん思春期以前にも自意識はあります。自他を分かつ自我境界線はある日突然生まれるわけではありません。出生以降少しずつ形成されていくのです」
「なら思春期に確立される自意識とそれ以前の自意識の違いって何なんですか?」
リツコ「最大の違いは性欲です」
「性欲ですか」
261女シンジ :2017/06/06(火)22:50:10 ID:???
>>260
リツコ「そう、性欲。思春期以降自意識には性欲が大きな影響を与えます」
「具体的には性欲がどう影響を与えるわけなんですか?」
リツコ「やたらと異性が気になり始めます」
「確かに異性が気になりますね」
リツコ「この異性への思いには生理的な性的欲求と精神的な欲求、つまり恋愛があります」
「分かります」
リツコ「そしてしばしば若者の中ではこの二つの欲求の折り合いがつかず、精神的な葛藤をもたらします」
「甘酸っぱい青春のメモリーですね。異性への透き通るような憧れとムラムラした性欲。純粋の白と情熱の赤をたしてピンクですね」
リツコ「…ここで注意すべきことは、自意識とは自分を意識することでは無いということです」
「えっ?それは初耳ですね!自意識とは自分を意識することでは無いんですか?」
リツコ「はい。自意識とは自分を意識することではありません。それどころか、人は自意識が発達すればするほど、自分を意識することは無くなります」
「…にわかには信じ難い話ですね。自意識が自分を意識することで無ければ何を意識すること何ですか?」
リツコ「簡単に言うと自意識とは他人を意識することです」
262女シンジ :2017/06/07(水)22:59:04 ID:???
>>261
「…自意識とは他人を意識すること……ですか?…さっぱりわけが分かりませんが…」
リツコ「もう少し詳しく説明すると、自意識とは自分が他人からどう思われているかを意識する心理作用。ということになります」
「なるほど、他人の目が気になるというやつですね?」
リツコ「そう。確言すると自意識の正体は、自分の中にある他人なのです」
「…自意識の正体は自分の中にある他人ですか…何とも意外な見解ですね…」
リツコ「もちろん実際に自分の中に他者が存在する、などということはあり得ません。少なくとも現代科学の基準に照らし合わせてみれば、ですが…」
「なら自分の中にある他人とは何なんですか?」
リツコ「簡単に言うと思考の産物です」
「思考の産物ですか…」
リツコ「そう、自分が作り上げた自分の中の他人、これが自意識の根底にあるものであり、自意識はこの自分の中の他人を起点に作り上げられています」
「ずいぶんと複雑ですね…」
リツコ「そう、思春期以降人間の精神は複雑化していきます。誰も彼もがシンプルな自己に落ち着くことができません。全ては自意識のなせる業です」
「自意識が何をするんですか?」
263女シンジ :2017/06/08(木)19:18:19 ID:???
>>262
リツコ「自意識は他人からどう評価されているかを気にします。そして自意識が発達するほど他人の目が気になるようになり、真の自己は意識されなくなります」
「真の自己とは何ですか?」
リツコ「何の定義付けもしない純粋な意識です。おそらく新生児の意識が一番その状態に近いでしょう」
「いわゆる禅で言うところの三昧みたいな意識状態ですか?」
リツコ「禅の三昧や瞑想のサマディは真の自己に近い状態だと思われます。もちろんこの場合の真の自己とは、自意識と比較しての話ですが」
「自意識と比較しない意味での真の自己というのもあるんですか?」
リツコ「比較しないのなら真の自己も真じゃ無い自己もありません。真の自己という言葉自体が真の自己以外のものとの比較により成り立っています」
「…つまり比較無しには如何なる評価も不可能という事ですか?」
リツコ「その通りです。比較無しには如何なる評価も不可能であり、故に自意識は常に評価を繰り返します。そしてその評価が益々自意識を強化します」
「何の為に自意識はそんな事をするんですか?」
リツコ「自意識は自意識自体の強化を好むという性質があるからです」
264女シンジ :2017/06/09(金)17:21:16 ID:???
>>263
「…自意識は自意識自体の強化を好むんですか…」
リツコ「そう、自意識は自己の存在証明、いわゆるアイデンティティの獲得にやっきになりますが、これも自意識自体を強化してくれるからに他なりません」
「何故自意識はそんなに自意識自体の強化を好むんですか?」
リツコ「それは自意識自体が、自己と自己以外の差別化によって成り立っているからです。さらにこの自意識の根底にあるのが性欲であり異性への関心なのです」
「思春期以降に芽生える自意識と、性欲と異性への関心は密接な関係があるんですね?」
リツコ「思春期以降の自意識と性欲と異性への関心、この三つはほぼ同時に発生し。三位一体の関係と言って良いほど密接な関係があります」
「つまり性欲は、自己のアイデンティティ確立には必須条件という事なんでしょうか?」
リツコ「その通りです。悟りを目指した釈迦が、菜食や断食で性欲を減少させたのは理由があったのです」
「悟りというのは、自己のアイデンティティ確立とは逆のベクトルなんですか?」
リツコ「逆です。アイデンティティの確立は自意識の強化の方向性であり、悟りとは自意識の消滅へと向かう方向性です」
265女シンジ :2017/06/10(土)21:18:34 ID:???
>>264
「悟り全然ダメですね。性欲捨ててどうするんだって話ですよね?」
リツコ「まったくその通り。世の中で性欲ほど重要なものはありません」
「確かに性欲が存在しなくなれば人類は滅びますからね」
リツコ「…思春期以降に発達する性欲と異性への関心、そこから生じる自意識による自他の差別化。これが人間の成長の原動力になります」
「要は異性にモテたくて向上心が芽生えるんですね?」
リツコ「その通りです。そうやって人は成長して社会に適応して行き、ある日突然悟るのです。人生には何の意味も無いと…」
「振り出しに戻る。ですね」
リツコ「そこから人は求め始めるのです。人生の意味を、生きる事の意味を、自分が存在する理由を」
「青春ですね」
リツコ「…クラスで孤立していた病弱で無口な女生徒。でもただ一人だけ例外的に彼女に話しかける生徒がいました」
「例の男の子ですね。赤木さんが好きだったとかいう」
リツコ「最初は珍しい光景だな。彼も物好きな性格をしているものだ。くらいにしか考えませんでした」
「ヒーロー登場ですね」
リツコ「でも…その光景も日を追うごとに、珍しい光景では無く成っていったのです」
266女シンジ :2017/06/11(日)21:46:37 ID:???
>>265
「つまりそれだけ、その男子生徒はひんぱんに、彼女に話しかけていたという事ですか」
リツコ「…最初は彼の方から少し話しかけて、彼女はそれに多少応じるといった感じでした」
「彼はどんな様子で話しかけてたんですか?」
リツコ「…どんな…ごく普通…としか言いようがありません。友達にでも話しかけるような、ごく自然な態度でしたから」
「それで彼女の方はどんな様子だったんですか?」
リツコ「…やはり彼女もいつも通り、まともに相手の顔を見る事もせずに、うつむきがちにボソボソと話す。といった対応でした」
「つまりそんな目立つ感じの二人では無かったんですね?」
リツコ「もともと二人とも表立って目立つタイプではありませんでした。少なくとも表面上は、だからこそ二人の事は、話題にし辛かったというのもあるでしょう」
「余り二人のことは話題にならなかったんですか?」
リツコ「少なくとも最初のうちはそうです。せいぜい珍しいこともあるね。くらいのことを誰かがささやくくらいでした」
「でもそれも次第に、珍しいことでは無く成っていったんですね?」
リツコ「そうです。彼は彼女に話しかけ続けたのです」
267女シンジ :2017/06/12(月)22:31:31 ID:???
>>266
「好きな子には話しかける。恋愛の基本ですね」
リツコ「…気がつくと彼女も、いつしか彼に時折笑顔を見せるようになっていました…」
「ヒロイン覚醒ですね!」
リツコ「…そこからは地獄でした。言葉にはできない彼女に対する怒りと憎しみで、胸が張り裂けそうな毎日でした…」
「嫉妬ですね…」
リツコ「そんな気持ちになったのは私だけではありませんでした。後になって気づいたのですが、クラスの女子の9割が彼のことを好きだったのです」
「中学生の時とかやたらモテる子っていましたよね。しかも本人はそのことに無自覚で恋愛に疎いタイプ」
「ラノベとかによくある鈍感系主人公タイプですね」
リツコ「可哀相に、クラスの女生徒達は彼女のせいで、みんなヒステリー状態で正気を失ってました…」
「いや彼女は悪く無いでしょう」
リツコ「いいえ悪いです」
「悪いんですか?」
リツコ「悪く無いはずがありません。彼女はこの世で最も美しく掛け替えの無いものを盗んだのですから…」
「なんですか彼女の盗んだものとは?」
リツコ「…彼の心です」
「なんて爽やかな人達なんでしょう」
リツコ「彼女は正に稀代の大盗賊です」
268女シンジ :2017/06/13(火)22:07:37 ID:???
>>267
「はは、無自覚なシンデレラですね」
リツコ「そんな美しいものでは断じてありません。彼女は心の底から腐り切った人間だったのです」
「彼女は何か悪い事をしてたんですか?」
リツコ「もちろんです。みんな言ってました。彼女は最低最悪の人間だと。どうしょうも無い偽善者で性悪で恋愛脳で傲慢不遜な泥棒猫で淫乱だと」
「…酷い言われようですね…」
リツコ「友達が一人もいない陰気ドブスのくせに、男に媚びを売ることだけは抜かりが無い天性のビッチだというのが、私達品位ある女生徒達の結論でした」
「…そうですか…」
リツコ「あの陰気で薄汚いメス犬は、何か卑劣な手段を使って彼を籠絡したに違いない。私達は女子会でそう結論付けました」
「…女子会怖すぎですね…いつもそんな話してるんですか?」
リツコ「そんなわけありません。いつもはもっぱら好きな男の子の話や好きな男性芸能人の話、ファッションやスイーツの話などです」
「…なんか食欲と性欲に関する事ばっかりですね…」
リツコ「反面私達女子は彼に対してはいささか同情的でした。世間知らずの彼はあの穢らわしい毒魔女に呪われた犠牲者。と見られたのです」
269女シンジ :2017/06/14(水)22:36:43 ID:???
>>268
「…でも彼女にはもっぱら彼氏の方から話しかけてたんですよね?」
リツコ「それがあの毒魔女の狡知に長けた作戦だったのです」
「…作戦…だったんですか…話しかけられるのが……?よく分かりませんが…?」
リツコ「少なくとも私達女子はそう結論付けました」
「…結論付けちゃいましたか…」
リツコ「あえて病弱なふりをして学校を休み、何時も教室では独りでポツンと本を読むことにより孤立して、自分は他の女子とは違うというアピールを彼にしていたのです」
「いやちょっと待ってください!彼女が孤立していたのは彼氏が話しかけるようになる以前からですよね?」
「そうですよ。彼女には誰も話しかけ無い空気が出来てたって自分で言ってたじゃないですか?みんなで彼女を村八分にしてたんですよね?」
リツコ「……確かに表向きはそうだったように思われるかもしれません…しかし」
「しかしも何もさっきみんなで彼女を無視するのを楽しんでたって言ってましたよね?」
リツコ「…それすらも、あの悪意の化身のような毒魔女の計略であった。と、私達は結論付けるに至りました」
「どんな計略なんですか?彼女仮病でも使ってたんですか」
270女シンジ :2017/06/15(木)19:22:57 ID:???
>>269
「……実に腹立たしい事に、彼女の病は本物でした。先天性免疫力不全症。それが彼女の病名でした」
「聞いた感じだと生まれつき免疫力が弱い体質の方だったんですか?」
リツコ「…大変遺憾ながらその通りです。実に憎々しい事に、あの魔女は定期的に医者に通い、薬剤を摂取しないと生きられ無い身体だったのです」
「いや、それ彼女の責任でも何でもありませんよね?生まれつきの疾患なら他に対処のしようが無いじゃないですか」
リツコ「…確かに生まれつきの疾患自体は仕方ないのかもしれませんが、彼女はその病を隠れ蓑に人との関わり合いを避けていました」
「……えっと…確かさっき、クラスのみんなの方から彼女を避けてたって話してたんじゃ…」
リツコ「それはそうなるように彼女が仕向けてたに過ぎません」
「……そうだったんですか?」
リツコ「私達はそう結論付けました」
「いやでも、世の中には人付き合いの苦手な人っていますよ。そこに持って来て生来の病持ちで学校も休みがちとなると…」
リツコ「だからこそ人一倍他者と向き合うべき努力をすべきだったのです。しかし、彼女は病を免罪符にその努力を怠っていました」
271女シンジ :2017/06/16(金)17:18:08 ID:???
>>270
「いや、でも、件の彼氏とは笑顔を見せて会話するまでになったんですよね?別に自分から人付き合いを拒否してたわけじゃ無いんじゃないんですか?」
リツコ「それは現実逃避に過ぎません。単に生きることから逃げているだけなのです。少なくとも私達はそう結論付けました」
「…よく結論付けますね…」
リツコ「それだけ彼女の行動は明快で、その腐臭漂う醜悪で爛れきった性格の悪さは誰の目にも明らかだったのです」
「そんなに性格悪いと思われる行動してたんですか?話を聞く限り大人しく本を読んでる女生徒。くらいにしか思えないんですが」
リツコ「彼女が一人で大人しく本を読んでたのは、自分を一人で大人しく本を読んでる女生徒として、アピールしたかったからに他なりません」
「少なくとも赤木さん達はそう結論付けたんですね?」
リツコ「もちろんです。みんなそう言ってたから間違いありません。実際彼女が誰からも嫌われていたのは彼女自身の性格の悪さが原因です」
「……いや…一人で本を読んでただけで性格が悪いことにされたら、たまったものじゃありませんよ」
リツコ「性格が悪いから本を読んでるだけで嫌われるのです」
272女シンジ :2017/06/17(土)21:48:34 ID:???
>>271
「…そうなんですかね?少なくとも今までの話を聞いた限りでは、特別その女生徒が性格が悪いとも思え無いんですが…」
リツコ「女生徒達をあからさまに無視して、自分に話しかけて来る男子とだけニヤニヤ笑いながら喋る。そんな恋愛脳女が性格が悪く無いわけがありません」
「いや元々彼女は無視されてたんですよね?そこに一人話しかけて来る生徒がいたから応対してただけじゃないんですか?」
リツコ「だったら他の生徒に話しかけられた時のように、オドオドしながら伏し目がちにボソボソと暗い顔で話せば良いのです」
「ええ…ですから、最初はそんな応対だったけど、彼が頻繁に話しかけている内に笑顔を見せるようになった。という話だったんじゃないんですか?」
リツコ「正にそこにこそ彼女の狡猾にして計算高い、許し難き恋愛脳故の性格の悪さが滲み出ているのです。他の女子達もそう言ってました」
「…いやでも、長く話してるうちに気心が知れて仲良くなったなんて、実際にいくらでもある話ですからね」
リツコ「その気心が知れて仲良くなった相手が男子である必要はありません」
「でも男子であったらいけないわけでも無いですね」
273女シンジ :2017/06/18(日)21:27:30 ID:???
>>272
リツコ「いいえいけません。男の人は男の人同士、女の子は女の子同士で恋愛をすべきです」
「さすがにそれは無茶でしょう。別に同性愛を否定はしませんが」
リツコ「今のは冗談ですが、あの時はけっこう本気でそう考えていました」
「…百合ものは好きですが、男性憎しの感情からゲイになるのは、ちょっと気持ち悪い感じがしますね…」
リツコ「別に私達は件の男子生徒を憎んでいたわけではありません。あの病弱ヒロイン気取りの恋愛脳淫乱毒魔女サイコビッチを憎悪してただけです」
「…どっちも変わらないと思いますけど…それよりその女生徒、別に病弱ヒロイン気取って無くないですか?」
リツコ「だったら通院のために学校を休んだり、休み時間にこれ見よがしに薬を飲んだりしなければ良いのです」
「いや、それは仕方無くないですか?病院に行くのも薬を飲むのも、全て彼女の境遇だと必要だからやってるだけのことでしょう」
リツコ「必要であることを言い訳に学校を休み薬を飲み、その結果彼に心配され気遣われる。これを卑劣と言わずしてどう言えば良いのでしょうか?」
「健気に病と向き合ってる少女で良いんじゃないんですか?」

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