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創作発表@おーぷん2ちゃんねる

創作物全般を作って発表し感想を貰う板です。
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【1:899】【艦これSS】提督「赤城のワガママ」
1名無しさん@おーぷん:2016/01/27(水)00:12:30 ID:3Qs
立て直し。
こっちが正解だよ。



890名無しさん@おーぷん:2017/02/08(水)21:40:37 ID:is1
だいぶあけてしまって申し訳ないです
生存報告も兼ねて少しあげます

891名無しさん@おーぷん:2017/02/08(水)21:40:43 ID:is1



ー同時刻・執務室の奥ー

ー仮眠室ー


加賀「………」zzz

赤城「………」zzz

加賀「……んっ」ピクッ

加賀「………」ムクリ

加賀「ていとく…?」キョロキョロ


シーーン


加賀「赤城さん、赤城さん」ユサユサ

赤城「んぁっ、加賀、さん?」オコサレ

加賀「大変です」ユサユサ

赤城「えっ…えっ?ちょっと待って下さい」

赤城「んっ、と」オキ

加賀「おはようございます」キリ

赤城「お、おはようございます」

赤城「それで、何が大変なんですか?」ファーア

加賀「提督がいません」

赤城「………」キョロ

892名無しさん@おーぷん:2017/02/08(水)21:41:08 ID:is1

赤城「確かにいませんね」

加賀「だから大変だと」

赤城「しかし、別に大変という訳でもないでしょう」

赤城「おおかた、昨日の片付けをしに鳳翔さんの所にでも行っているのでは?」

加賀「そんな筈はないわ」

赤城「え?何故ですか?」

加賀「提督は今、この施設内にいませんから」

赤城「………えっ?」


ーー

893名無しさん@おーぷん:2017/02/08(水)21:41:44 ID:is1


ー同時刻ー

ー地下ー


長門「……これは」


あれから、分岐の一つもない長い廊下を歩いてきたが…

景色はずっと変わらないまま、窓の一つもない四方を鉄の壁で覆われた空間が続いていた

そして、ここに来て一つ、変化が起きた


長門「…扉が、壊されているな」


ここもまた、不自然な程の厚みをもった扉が、その内側、私から見れば扉の奥から、力任せにこじ開けた様に開いていた


長門「ここから出てきたのか…?」


「何が」なのかを知るところではないが、その凶暴性とかなりの怪力を兼ね備えている事だけは理解できた


長門「…まだ、この施設内にいるのだろうか」


仮にまだ何処かに形を潜めていたとして、その「何か」と対峙した時、私に出来ることは…

894名無しさん@おーぷん:2017/02/08(水)21:42:27 ID:is1

長門「危険…だろうが…」


艦娘か…或いはまだ私の知らない何かが存在するのか

前に見た扉と合わせて二回目

捉え方によっては「警告」とも言える扉の破損具合

本来の開き方を知ってか知らずか、分からなくなる程理性が効かない相手なのか

何れにせよ、「それ」と遭遇してはいけない


ーーーが


長門「今更、後になど…」


逆に考えれば、ここまで人の、生物が現存してる痕跡や気配など微塵も感じなかった

かなり前向きな補正をかけているにしても

先に進んだ所で、出会うはおろか初めからここは既にもぬけの殻なのではないか

そう、思うに至った

だったらあの声はーーー?

それはそれで、尚更気になるだけの事

そして、先に進むだけのこと

895名無しさん@おーぷん:2017/02/08(水)21:43:20 ID:is1


長門「…よし、行くぞ」


壊れかけ…もとい、既に壊れた扉を力任せに開き、身をよじりながら中に踏み込む



そして、その瞬間

私が扉の奥に足を踏み入れて、最初の一呼吸

辺りは暗闇で視界は閉ざされているも同義

最初に仕事をしたのは、嗅覚だった


長門「っーー、なんだ…これはーー」



ーー


896名無しさん@おーぷん:2017/02/08(水)21:44:26 ID:is1
前前々回位に小分けにあげるとか言ってすまんです

ぼちぼちやってくので気長にみてね

897名無しさん@おーぷん:2017/02/08(水)22:08:24 ID:rvt
おかえりー待ってたよー

898名無しさん@おーぷん:2017/02/09(木)14:03:02 ID:pz7
おかえりなさい!

899忍法帖【Lv=0,作成中..】:2017/02/12(日)18:40:14 ID:iLf
面白くて見てます
頑張ってください!

名前: mail:

【2:32】【艦これSS】ハードボイルド不知火
1名無しさん@おーぷん:2017/01/30(月)22:40:29 ID:aDK
ダニエル・フリードマンに多大な影響を受けています。



23名無しさん@おーぷん:2017/02/01(水)19:07:48 ID:U2h
一人になり、資源保管倉庫の襲撃事件について考えた。内部の人間の犯行だろうか、外部の人間の犯行だろうか。
目的は何だろうか、金を欲しがる者ならいくらでもいるが資源を欲しがる者はそうそういない。
転売すれば金になるだろうから目的はそれか?この物騒なご時世にプライバシーとか何とかで
鎮守府の中で監視カメラが設置されているのは指令室や食堂のある本棟だけだ。おかげで二人の歩哨が死亡した。
大体この食堂の中にも殺人犯が混ざっているのかもしれないのに、何を呑気に朝食を食べているのか。

24名無しさん@おーぷん:2017/02/01(水)19:08:26 ID:U2h
「なに険しい顔してんのよ」顔を上げると陽炎と黒潮が二人並んで戻ってきていた。
黒潮はしたり顔だ。私は黒潮のことを思って言っているというのに。
「このベーグルという食べ物がよく分からないのです」私は明るい話題になるよう心掛けた。
「ちょいまち~」黒潮があのボタンのない携帯電話を出した。皿を見るとついにベーコンしかのっていない。
陽炎もこのパンに興味深々である。あまりにも欲しそうだったので一つ分け与えた。陽炎の皿にはサラダしかのっていない。
そろいもそろって偏食だ。

25名無しさん@おーぷん:2017/02/01(水)19:09:17 ID:U2h
「〝パンの一種。東欧系ユダヤ人の食べ物として知られる。乾燥を防げば品質は数日間保たれる。
また、水分量が少ないので、冷凍保存なら家庭用の冷蔵庫でも1ヶ月程度は充分に保存できる。”だそうや」ベーコンが言った。
「なるほど」問題はユダヤ人の食文化でなく、鎮守府の調理職員の技術のようだ。
「でもこれ…」サラダ食べようとしては鎮守府流ベーグルの異常性に気付いたようだ。
ここの調理職員は驚愕のベーグル調理法をマスターしている。なんと底を黒焦げにしつつも中を凍った状態に保てるのだ。

26名無しさん@おーぷん:2017/02/01(水)19:09:37 ID:U2h
「凍らせたまま食べるものではないようですね」愚痴じみていった。
「手付けちゃったよ。どうしようか」陽炎に食べてもらう案はすぐさまキャンセルされた。
「とってこうへんでよかったわ」黒潮は食べずに済みそうだ。
「黒潮、リスクは仲間内で共有するべきだと思うんです」
私は手元のベーグルから1/3を切り分けながら言った。
「私もそう思うよ」陽炎も不敵な笑みを浮かべて切り分けている。
こうして三人は平等に食堂の生み出した負の遺産を食べる事となった。

27名無しさん@おーぷん:2017/02/01(水)19:10:10 ID:U2h
全く最悪だ、ついていない。鎮守府で朝食は比較的悪くない時間だ。
それを資源倉庫を襲ったくそったれと、パンとシャーベットのキメラに害された。
私が食べ終わっても二人はまだ食べている。
心なしか周りの空気もさっきより重くなっており話しかける雰囲気ではない。
仕方がないのでポケットからトランプを出した。
ひとりブラックジャックは暇つぶしにぴったりだ。
15…悪くはない。

28名無しさん@おーぷん:2017/02/01(水)19:10:50 ID:U2h
『ピーンポーンパーンポーン』放送を告げるチャイムだ。
『艦隊司令部より連絡です。以下の人は八○○○に指令室に集合して下さい。金剛さん、比…』
「特別委員会の件ですかね?」分かってはいるが私は同意を求めた。トランプの出目は8だ。
「せやろな」黒潮はベーグルの表面、凍っていない部分だけを食べている。
5…雲行きが怪しくなってきた。24。11。早く良い数を出さないと不味そうだ。

29名無しさん@おーぷん:2017/02/01(水)19:11:09 ID:U2h
『鳥海さん。那…』
25。9。8。焦りでカードがうまく取れなくなってきた。
13。4。9。
『陽炎さん』
「えー!」陽炎が大声をあげて立ち上がった。食堂中の目が陽炎を見る。
『不知火さん』視線が私に移った。出目は3、もはや奇跡としか言いようがない。

30名無しさん@おーぷん:2017/02/01(水)19:11:33 ID:U2h
『以上です』今は七時五十分。どうやら部屋にも戻れなさそうだ。
「陽炎、早く食べてください。行きますよ」平常を装って言ってみたが隠せただろうか。
「頑張れや」私は放送が再開されて黒潮の名前も呼ばれることを全力で願っている。
「それじゃ、これ食べといて」陽炎はベーグルを黒潮に押し付けながら言った。
私もこうしておけばよかった。
唖然としているベーグルの犠牲者を後目に私は食器を片付ける。
歯を磨くことすら出来なさそうだ。せめて口ぐらいゆすがなければ。

31名無しさん@おーぷん:2017/02/01(水)19:12:05 ID:U2h
荷物をすべて片付け私はトランプをまだ片付けていない事に気が付いた
。陽炎はまだ荷物をまとめていないようだし最後に一度やってみようか。
一枚はAだ。これは何もしなくていいだろう。
陽炎が戻ってきた。
「陽炎、急ぎましょう」
今朝は最悪だった、ついていなかった。だが、最後の最後には必ず運が回ってくる。
AとKを片付けながら私はほくそ笑んだ。

32名無しさん@おーぷん:2017/02/05(日)04:14:17 ID:8nJ
読んでるよ
おつおつ

名前: mail:

【3:16】【プリパラSS】プリパラ二次創作スレ@おーぷん
1名無しさん@おーぷん:2016/10/11(火)22:11:04 ID:Uqb
プリパラのSSスレです
プリパラのキャラでSSを書いていきたいと思います



7名無しさん@おーぷん:2017/02/01(水)16:54:31 ID:rW5
それからしばらく過ぎて10月4日
ドレシ結成二周年記念日とみかんの誕生日にプリパラで

みかん「みんなありがとなの〜!」
あろま「我がガァルマゲドンの天使みかんは
これからも皆を笑顔で照らすのである!」
ガァルル「みかん誕生日おめでとうガァル〜!」

ドロシー「やっぱりガァルマゲドンもなかなかやるね〜
今年もすごい盛り上がりだよ!」
レオナ「うん、みんなガァルマゲドンが大好きなんだよね」
シオン「しかし私達も負けてられん!
今日はドレッシングパフェ結成二周年記念日だからな!」
ドロシー「もちろん!結成二周年のボク達の
テンションMAX!なライブでMAX盛り上げちゃおうね!」
レオナ「うん!ドロシーがそういうなら!」
シオン「…ドロシー、レオナ
お前達と共にこのプリパラでライブができる事…
私にとってそれがサイゴーの喜びだ!
これからもイゴ、よろしく!」
ドロレオ「シオンがそういうなら!」

8名無しさん@おーぷん:2017/02/01(水)17:16:51 ID:rW5
そしてクリスマス
プリパラ、神アイドルグランプリ
…の少し前のお話

ドロシー「ねぇねぇ新しいMDどうしよっか?」
レオナ「そうだね…青春ジャンピンスナッピン!も
とっても素敵なMDだけど…」
シオン「新規作成!新しいMDに挑みたいって事さ」
ドロシー「青春ジャンピンスナッピンの時は
合宿の思い出がMDになったから…あ、そーだ!
この前のプリパリの思い出とかいいんじゃないかな?」
レオナ「プリパリ…私達がユーエスペーに行った時の?」
シオン「ふむ…確かにあの時の事は思い出深い…
世界旅行!それでイゴー!って事さ!」
ドロシー「でもボク達なら世界より宇宙だよね!
宇宙に飛び出してMAXに輝いちゃおうよ!」
レオナ「うん!それじゃああの時の!」
シオン「宇宙進出!新しいMDは決まりだなって事さ!」

そしてクリスマス、神アイドルグランプリ当日

ドレシ「メイキングドラマスイッチオーン!
宇宙の彼方へ!ロッケンロール!
テンションMAX〜!リラックス〜!
月面着陸!ロッキンムーンランディング!
「小さな一歩が大きな飛躍!」

ドロシー「テンションクリスMAX!」
レオナ「リラックス〜♪」
シオン「星空飛躍!お前達と一緒なら
宇宙の果てまでもどこまでも飛んで行けるって事さ!」

9名無しさん@おーぷん:2017/02/01(水)17:24:27 ID:rW5
12月31日、大晦日

ドロシー「う〜寒い〜」
レオナ「ドロシー、あっためてあげるからリラックス〜」
ドロシー「ありがとうレオナ〜」
シオン「お前達は大晦日も相変わらず仲が良いな」
シオンはドロシーとレオナを見て微笑む
ドロシー「あったりまえじゃん!ね、レオナ!」
レオナ「うん、ドロシーがそういうなら」
ドロシー「あ、でももちろんシオンも一緒だからね!
ボク達は3人でドレッシングパフェなんだからさ!」
レオナ「そうだよシオン、来年もよろしくね」
シオン「…ああ!来年もイゴ、よろしく!」

そして年が明けて1月

ドロシー「おはモーニン!いい天気でテンションMAX!」
レオナ「リラックス〜♪」
シオン「早朝起床!おはようって事さ」
ドロシー「(ねぇレオナ、もうすぐシオンの誕生日だから…)」
レオナ「(うん、わかってるよドロシー)」
シオン「ん?どうかしたか?」
ドロシー「なんでもないよ!ね、レオナ!」
レオナ「うん、リラックス〜」

10名無しさん@おーぷん:2017/02/01(水)17:47:46 ID:rW5
そして1月5日
シオンの誕生日、プリパラで

ドロレオ「シオン、誕生日おめでとう!」
シオン「感謝感激!ありがとうって事さ!」
ドロシー「ボクとレオナでシオンの誕生日ライブの
準備したんだよ!すごいでしょ〜」
レオナ「シオンの為に頑張ったもんねドロシー」
シオン「そうか…本当にありがとうドロシー、レオナ」
ドロシー「ま、まぁね!ボクとレオナが
準備したんだからもっともっと喜んでよね!」
レオナ「もうドロシーったら…」
シオン「ははは…そうだ、この後のライブなんだが…」

ドロシー「新しい白黒コーデもなかなかいいじゃん!」
レオナ「うん、素敵なコーデでリラックス〜」
シオン「今日の為に作ったんだ、なかなかいいだろう?
白黒コーデを着て今年も全力前進!
神アイドルを目指すっ!」
ドロシー「シオン、めちゃめちゃやる気MAXだね!」
レオナ「うん、私達も一緒に頑張ろうね」
シオン「うむ!まずは今日の私の誕生日ライブ!
私を祝ってくれるみんなの為に
サイゴー!なライブをすると約束しよう!」

らぁら「シオンー!おめでとうのかしこまー!」
みれぃ「最高のライブを見せるぷりー!」
そふぃ「やっちゃって〜れっついご〜」
みんな「お誕生日おめでとうー!」
会場ではみんなのシオンへの歓声が鳴り響く

ドロシー「みんなテンションMAXで盛り上がってるね!」
レオナ「うん、私達もみんなに楽しんでもらえるように!」
シオン「全力全開!でレッツイゴー!」

11名無しさん@おーぷん:2017/02/01(水)17:56:38 ID:rW5
そしてシオンの誕生日ライブの後

ドロシー「テンションMAX!で最高のライブだったね!」
レオナ「うん、とっても楽しかった!」
シオン「しかしまさか勢いでプリパラを飛び出して
イゴ語尾砂漠まで行ってしまうとは…
喫驚仰天!実に楽しい誕生日だったって事さ!」
ドロシー「あはは!ほんとだよね〜
でも来年もこんな風に楽しいライブしたいね!」
レオナ「うん、来年もこんな風に…」
シオン「全面同意!私もまたお前達とみんなと一緒に
サイゴー!な誕生日を過ごしたいって事さ!」
ドロレオ「シオンがそういうなら!
来年もテンションMAXリラックスでイゴ、よろしくね!」
シオン「合点承知!
これからもイゴ、よろしくって事さ!」

そして3人は笑顔満開!なサイゴーの笑顔で笑い合った
おしまい

12名無しさん@おーぷん:2017/02/07(火)13:09:14 ID:bvm
数年前に書いたSSを貼ります

13名無しさん@おーぷん:2017/02/07(火)13:10:51 ID:bvm
電撃文庫原作アニメ「ブラックブレッド」の延珠ちゃんが
もしプリパラが好きだったらという内容のSSです

14名無しさん@おーぷん:2017/02/07(火)13:13:04 ID:bvm
名無しさん@お腹いっぱい。:2014/08/26(火) 18:55:53.92
ID:BqvFFW8X0
延珠ちゃんと一緒にプリパラやりたいとか思う今日この頃

とある日、某所のゲームセンター
延珠と蓮太郎は買い物(もやし)帰りに寄り道をしていた
ゲームセンターで延珠は何かを見つけ近寄って行った
延珠「プリパラがあるのだ!」
延珠が嬉しそうに言う
蓮太郎「プリ…パラ?なんだそれ?」
延珠「知らないのか!?今小学生女子の間で人気なのに!」
蓮太郎「いやつーか普通に知らないしな」
延珠「女子小学生の事なら誰よりも詳しい蓮太郎なのに!」
蓮太郎「なんだよその即逮捕されそうな俺の認識は」
延珠「ならわらわが教えてあげるのだ!
これは「プリパラ」というアーケードゲームで
マイキャラという 自分の分身を
アイドルとして成長させるゲームなのだ!」
蓮太郎「ああ…アイカツ?だっけ、あれみたいな奴か」
延珠「似てるけど違うのだ!
ちなみにティナはアイカツ派だ!」
蓮太郎「ティナもそーいうのやんのか…」
延珠「なあ蓮太郎やってもいいか?
プリパラやりたいのだ!」
蓮太郎「ああ…いいけどあんま遅くならないようにな」

みたいな感じの日常の1シーンを妄想

15名無しさん@おーぷん:2017/02/07(火)13:14:00 ID:bvm
名無しさん@お腹いっぱい。:2014/08/26(火) 19:11:01.66
ID:BqvFFW8X0

延珠はプリパラをプレイしようと近づいていく
と、話している間に誰かがすでにプレイしていた
蓮太郎「…ん?あの後ろ姿って…まさか…」
もじゃ髪の小さな女の子がプリパラを
楽しそうにプレイしている
そしてそのすぐ側に見るからに異様な男の姿があった
小比奈「パパ!見て!私のマイキャラ
ランクがあがったよ!」
影胤「そうか、それは良かったね我が娘よ」
蓮太郎「…なんであいつらがこんな所に…」
正直帰ろうかと蓮太郎が思ったその時
影胤「おや…こんな所で会うとは…奇遇だねぇ里見君」
蓮太郎「う…」見つかった…
小比奈「延珠!延珠もプリパラやるの!?」
延珠「うむ!小比奈も「プリパラー」だったのか!」
蓮太郎の気も知らず延珠と小比奈は
きゃっきゃと話している
影胤「何かね?娘が楽しく遊んでいる姿を父親の私が
側で見守る事が何か悪い事だとでも言いたいのかい?」
蓮太郎「いや…そんな事はねーけど…」
影胤「なら、二人でおとなしく見守ろうじゃないか」
蓮太郎「(やっぱ苦手だこいつ…)」

16名無しさん@おーぷん:2017/02/07(火)13:15:14 ID:bvm
名無しさん@お腹いっぱい。:2014/08/26(火) 19:21:36.01
ID:BqvFFW8X0

小比奈のプレイが終わった後延珠も
プリパラを楽しそうに遊ぶ
前に命を奪い合うような戦いをした二人とは
とても思えない
小比奈「延珠!トモチケ交換しよう!」
延珠「うむ!わらわとトモチケ交換するのだ!」
蓮太郎「トモチケ?」
影胤「トモチケというのは他のプレイヤーのマイキャラの
データが入ったチケットの事だよ、スキャンする事で
他のマイキャラを呼び出し
一緒に遊ぶ事ができる、という物さ」
蓮太郎「…詳しいな」
影胤「娘が夢中に遊ぶ物なら父親の私も詳しくもなるよ」
蓮太郎「…そんなもんか」
影胤「そういう物だよ、里見君」
楽しそうにしている延珠と小比奈を見ていたら
自分と影胤の因縁など
ちっぽけな物のように思えてきてしまう
平和っていいなと蓮太郎はふとそんな事を思った
おしまい

名前: mail:

【4:563】艦これSSスレ@おーぷん 2隻目
1名無しさん@おーぷん:2014/10/18(土)15:30:09 ID:cre4c4enO

ここは艦これSSスレです。

・作品投稿する際は投稿の衝突などを避けるため、一声かけてから投下してください。
・他の投稿者や感想を述べたい人に投稿終了が解るよう、投降の終わりが解るような告知もお願いします。
・皆が気軽に楽しむ為、荒らしなどと言った行為は慎むようお願いします。
・新スレは、投稿作品がスレまたぎとなりそうな場合に、その作品を投稿する人の判断で立てて貰って構いません。

その他のルールは随時追加していく形でお願いします。

前スレ
http://engawa.open2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1395904211/



554名無しさん@おーぷん:2017/01/23(月)22:04:24 ID:AuF
こんな感じです。ありがとうございました。
続く…とは思いますので、いろいろとお願いします。

555名無しさん@おーぷん:2017/01/29(日)14:34:15 ID:cId
>>554
おつです
横浜には一体何が…

556名無しさん@おーぷん:2017/01/31(火)08:06:54 ID:TqJ
>>555
感想ありがとうございます
今日の夜くらいに続き書こうと思います

557名無しさん@おーぷん:2017/02/01(水)01:29:40 ID:fqy
続きです

一昨日 夜
提督「…っと、よし!明石!動かしてくれ!」
明石「了解です!お願いだから動いて…よ!」ガシャン

時計の針は既に午後11時を過ぎているのにも関わらず、工廠の明かりは消えていなかった。艦隊業務時間はとっくに越えているが、今日も工廠は、賑やかっだった。

ウォン…ヒュォォォォ…
明石「う、動いた…!やった…」
長門「いや、良く見ろ 脚部から火が出てるぞ」
明石「え……うわぁ!や、やばい!ストップ!ストップ!」ガシャンガシャン
吹雪「た、大変です!バケツ、バケツをはやく!」
漣「ポンプ使ったほうが、早くないっすか」ブシャァァ
提督「危うく工廠ごと吹っ飛ぶとこだった…ホッ」

漣の素早い対応により工廠が火だるまになるとこをなんとか防いだものの、彼等の顔には赤疲労のマークが点滅していた

明石「これで380回目の失敗…」
長門「さすがの私でも、これには骨が折れるな…もはやここまでか…」
吹雪「長門さんが、弱音を吐くなんて…」
漣「こりゃ、明日はブッキーが振りますねw」
提督「冗談言ってる場合か…明後日の作戦、赤城抜きは流石にきついぞ…」

彼等が横たわってる近くに、航空甲板を持つ艤装が設置されている。さきほどまで火を吹いていたこの艤装こそが赤城の艤装である。四日前、大破炎上した赤城の艤装を2日かけて修復、その後動作確認で始動はするも、どうしても動かない状態が3日目も続いているのであった。

瑞鶴「艦載機の整備終わったよ…ってやっぱりまだやってる感じ?」
翔鶴「皆さん、遅くまでご苦労様です 温かい飲み物と、御絞り用意しますね」

後ろから第五航空戦隊の中核を担う、翔鶴、瑞鶴の二人が声を掛けてきた。二人とも自前の艦載機の整備をしていたようだ。

提督「あー、悪いな お前達も遅くまで悪いな こっちの事で手いっぱいいっぱいだもんで」
瑞鶴「もともと艦載機の整備は私達の仕事だし てか提督さんこそここ最近執務室いってないんじゃないの?ちょっと臭うし」
長門「工廠に籠りっきりの提督なんて、どこを探してもお前しかいないだろうが」
明石「私も工廠籠りっきりですけど…さすがに毎日お風呂には入りますよ」

558名無しさん@おーぷん:2017/02/01(水)02:00:47 ID:fqy
提督「別にいいだろ…元は技術屋なんだからさ 机に座って書類の山なんて俺には似合わないっての」
漣「まあ、見た目は町工場のオッサンに見てますしw」
吹雪「あはは…(漣ちゃん、ほんとタフだなぁ…)」
長門「それより、どうする?このままお蔵入りでもするか?それとも設計者に来てもらうか、何かしろ手を打たないと時間だけが過ぎるぞ」
翔鶴「設計者…つまり、大本営に届け出を出すってことですよね?」
瑞鶴「本部かぁ…運営経由でなんとか出来ないの?あの頭でっかちのスカポンタンな連中、来て欲しくないんだよねぇ 加賀さんのほうがよっぽどマシだよ」
加賀「私が、頭でっかちの…何かしら?」
瑞鶴「うわっ、出た!」
翔鶴「こら!瑞鶴!加賀さん、申し訳ありません!」
加賀「別に、気にしてないわ それより…」

こんな夜遅くに運動でもしたのだろうか。加賀の服装は運動着姿で少し汗を掻いている。すこし、間を置くと加賀は赤城の艤装と疲れきった彼らを見つめた。

加賀「夜遅くまで、お務め ご苦労様です ここまで動いてくれるとは思っていなかったわ」
明石「皆さんをサポートするのは当然ですよ、私に治せないものはなんて…ありますね…そこに」
提督「いや、しっかし どうしたもんかねー 明石でも俺でも熟練の整備妖精さんでダメ、修復剤に建造剤…ありとあらゆることを試してもこの有様だ こりゃマジで本部行きかもな…あーくそ、自分の技量不足に腹が立つぜ」
加賀「自分を責めないでください ここ3日間わたしもあなた達に協力できなくてごめんなさいね でも、何もしてなかったわけではないわ」
吹雪「何か考えがあるんですか?」
提督「言ってみてくれ、この際なんでもいい 赤城と一番長く居るのはお前だ この状況を変えられるかもしれん」
加賀「そうですね 赤城さんと一番長く居るのは紛れも無くわたしです しかし…彼女ことを一番に理解してるわけではありません」
長門「加賀の口から赤城を一番に理解しているわけではないと聴くとは…」

長門の言葉に軽く頷いてから、少し間を置いてから加賀は話した

加賀「そう、わたしは知っています 赤城さんのことを一番理解している人物を…彼女の性格や艤装…わたしの知らないことまでその人は知っていますよ」

559名無しさん@おーぷん:2017/02/01(水)02:28:11 ID:fqy
長門「…!まさか、彼女とお前の…!」
提督「いや…いいのか?加賀 赤城が…下手をすれば艦娘として戻らなくなる可能性もあるんだぞ」
加賀「仮に赤城さんの艤装がここで治ったとしても、今の赤城さんが海に出ることは難しいでしょう わたしは彼女の部屋からある日記を見つけました その中に書いてあったんですよ あま」
漣「とりあえず、その人のところに向かうってことでいいですね?横浜急行ってやつで」
加賀「あなたの言う通りよ ありがとう」

そう言うと加賀は漣の頭を優しく撫でた。本当に疲労が溜まっていたのか、漣はキタコレッ!と叫びながら「ちょっとコンビニ行ってくるwww」といい、その場から去って言った

提督「…わかった 明後日を持って赤城を一時的ではあるが、横浜の造船所へ異動とする 加賀…話は…つけてあるんだよな?」
加賀「えぇ…あの娘が二つ返事で返してくれたわ 私と違って素直になってくれて よかったわ」
瑞鶴「えーと…話がよくわからないんだけど…とりあえず赤城さんはしばらくお休みってこと?」
翔鶴「話の流れ的に、そうみたいね…明後日発動予定のステビア海…赤城さんの代わりに私を編入させて頂けないでしょうか?」
提督「そうだな…うん、俺は構わんよ 加賀は?」
加賀「そうね…丁度あなた達がどれ程腕を上げたか見たかったところ…いいわ、赤城さんの後輩なら出来るはずよ 頑張りなさい」
翔鶴「は、はい!」
瑞鶴「へぇー加賀さん 翔鶴ねぇにはちゃんと褒めるんだ」
加賀「いつも満身創痍のあなたと違って姉は素直よ」
瑞鶴「グググ…」
明石「それより、そろそろ寝ましょうよ…もう日付変わりましたよ…フワァ…」
吹雪「あ、私片付け手伝いますよ」
提督「皆でやろうぜ、その方が早い」

そう言うと、疲れきって重い体をなんとか起こしながら、彼らは片付けを始めた。

長門「加賀…横浜に顔を出す予定は?」
加賀「そうね…しばらくはないと思うわ」
長門「そうか…なら、今度あった時によろしく伝えてくれ 彼女と…お前の"妹"に」
加賀「…わかったわ あなたにも、色々気を使わてしまったわね」
長門「いや…気にするな…ちょっとした自己満足だ」

そういとう長門は大きめのゴミを処分するために外へ出て行った。

吹雪「(加賀さんの言っていた、あま…ったなんのことなんだろう…)」

さすがに深夜1時を回りそうなので、吹雪は考え事を辞めて、急いで片付けに付いた。

560名無しさん@おーぷん:2017/02/01(水)02:58:22 ID:fqy
2日後…
横浜のとある造船所

女秘書「社長、本日の予定は以上なりますが…」
女社長「ん…全部キャンセル」
女秘書「わかりました 全てキャンセルと担当に伝えておきます」

横浜にあるとある造船所の社長室にスーツ姿のスレンダーな女性と車椅子に座った綺麗な女性が朝のミーティングを行っている。

女社長「あ、でも今日から来るあの娘に関しては別よ、むしろ当分は彼女のことでこれから忙しくになるから」
女秘書「ええ、そのために予定を全てキャンセルしたんですよね? なんて言ったって、あなたの妹がここに来るんですから "天城"さん」
女社長「オッホン!…私の名前は青城ですよ?間違えないで頂けるかしら?"土佐"ちゃん」
土佐「さすがにちゃん付けは止めてださい 姉さんが居たらなんてうか…」
天城「あなたのお姉さん、顔には出ないけど口に出るタイプだから、結構わかりすいのよね 昔少しからかった時も… 」
土佐「昔話をするために、姉さんを通して赤城さんを呼ぶわけじゃないんですよ それとあんまり名前を出さないようにして下さいね 青城社長」
天城「はいはい、わかりましたよ 土山秘書」
土佐「理解してくれたなら、結構です 」
天城「ふふっ…これから楽しくなりそうね」
土佐「赤城さんにとっては、少々辛いことかもしれませんが…」
天城「何を言ってるのかしら?姉妹の感動の再開を「辛いことかもしれませんが」ですって?失礼しちゃうわ」
土佐「まさか、天城越えを掛けたギャグじゃないですよね…」
天城「何を言ってるのかしら…この娘…(ドン引き)」
土佐「…とにかく、下手なことはしないようにお互い注意しましょう それでは失礼します」バダン!!!
天城「そんなに怒らなくてもいいのに…」
天城「でも、久しぶりね赤城…私は嬉しいわ、またあなたと出会えることを」

青城社長もとい天城は、社長机に飾ってある赤城との写真を引き出しにしまうと、社長室を後にした

561名無しさん@おーぷん:2017/02/01(水)02:59:55 ID:fqy
以上になります…ありがとうございました。
ちゃんとスレのルール守れてるかな…
深夜のテンションで書いたんでかなり雑になってるかもしれませんが、よろしくお願い致します。

562名無しさん@おーぷん:2017/02/07(火)22:26:04 ID:JGC
おつ
青城さんに土山さん…いったい何者なんだ…

563名無しさん@おーぷん:2017/02/23(木)15:35:55 ID:BWU
>>430
切なくて泣いた

名前: mail:

【5:6】今日からここはおんJの植民地やで
1名無しさん@おーぷん:2016/11/04(金)13:24:46 ID:bZe
SSの避難所として開拓するンゴ



2名無しさん@おーぷん:2016/11/04(金)13:26:24 ID:wtX
(それもう植民地じゃ)ないじゃん

3名無しさん@おーぷん:2016/11/22(火)07:28:07 ID:MUc
過疎板にくると結構J民のスレ立っててほんと草生える

4名無しさん@おーぷん:2016/12/15(木)09:17:11 ID:Kxi
ンゴ

5名無しさん@おーぷん:2016/12/19(月)16:16:29 ID:xhg
でぽ?

6名無しさん@おーぷん:2017/01/31(火)09:07:37 ID:SR3
おんJは帝国主義国家だった・・・?

名前: mail:

【6:2】エッチから逃げろー
1名無しさん@おーぷん:2017/01/07(土)14:54:21 ID:G5g
「エッチから逃げろー」を世の中に求めるとこういう話になります
https://www.amazon.co.jp/gp/profile/amzn1.account.AEOYXU4BCLHX6VACG75MVXHT4X5A?ie=UTF8&;ref_=sv_ys_3
読んでみてごらん
そしてみんなも「エッチから逃げろー」の表現を試してください
お願いします



2ナチュラルボーン川井さん17歳:2017/01/29(日)21:00:20 ID:75k
モルダー、あなた疲れてるのよ(´・ω・`)

名前: mail:

【7:5】道理にかなった浦島太郎
1名無しさん@おーぷん:2016/12/06(火)22:47:08 ID:aRm
浦島太郎の御伽話に教訓が分からないとか不条理だとか
いわれているが原典をみればそうでない

童謡「浦島太郎」を二次創作し原典の状況にするとこうなる



むかしむかし浦島は
出会った姫に ついて行って
海中の城へ来て見れば
見たこともない絢爛さ

乙姫様の接待に
幼女や仙女の舞踊り
ただ珍しく面白く
月日のたつのも夢のうち

遊びに飽きたのに気がついて
おいとましようと そこそこに
帰る途中の押し付けの
思い出の品にもらった玉手箱

帰って見れば これはいかに
元居た家も村も無く
道に行きあう人々は
顔も知らない者ばかり

虚しさに蓋取れば
あけて悔しき玉手箱
中からぱっと白けむり
たちまち太郎はおじいさん



2名無しさん@おーぷん:2016/12/15(木)09:16:28 ID:Kxi
田舎の青年が成功を夢見て都会に出ていくが
華やかな世界の楽しさに溺れて時を無為に過ごすうちに
やがて夢折れて故郷へと帰ってみたものの
家族も友人もそこにはもはやおらず
鏡を見ればただ年老いた自分が映るだけ

そんな感じですか

3名無しさん@おーぷん:2016/12/16(金)04:16:31 ID:o9Q
なんか途中から投げやり感があるな

太宰のお伽草紙に浦島さんというのがあるけど、それによるとおじいさんになったのは不幸ではないらしい
まあ本人はといえばご存知の通りなのだけど

4名無しさん@おーぷん:2016/12/16(金)10:38:56 ID:5mb
「>押し付け」の部分とかは、ちょっと押し付けした。

個人的な価値観の押し付けはしたくない

5名無しさん@おーぷん:2016/12/16(金)20:32:51 ID:o9Q
>>2
その玉手箱には木綿のハンカチーフが入っていたりして?

名前: mail:

【8:10】【花騎士】歌ネキ団長奮闘記【SS】
1名無しさん@おーぷん:2016/11/06(日)23:05:40 ID:y8h
※ブラウザゲーム『FLOWER KNIGHT GIRL』の二次創作
※単発SS
※ご本人の名前は使いません
※というか、喋り方や性格がネキじゃないです


序章「運命ひらり」



2名無しさん@おーぷん:2016/11/06(日)23:06:10 ID:y8h





「うーん……声はいいんだけど、ぱっとしないねぇ」
「やっぱりメインというか、売り出せるパンチのある曲がないと、ねぇ?」
「芸人魂は買うけれど、それ、別に歌手じゃなくてもいいよね?」
「というかこれからは芸人で売り出せば?」
「一発屋としてはそれなりに人気が出るんじゃない?」

 華無し、人気なし、売上なし。それが私、ガチャ西銀子の歌手人生だった。
 歌唱力とノリの良さを売りに芸能人入りしたのはいいものの、歌は上手いがCDは売れない、
所謂売れない歌手としてのポジションに落ち着いてしまった。
 再起を図る意味で歌った、新曲「札束ひらり」も、「生々しすぎる」、「嫌にリアル」、「逆に笑えない」
等と各方面から非難され、結局今までの歌と変わらない売り上げに終わった。
 このままでは本当に「歌うのが好きな芸人」として扱われる、と一念発起して歌手活動に勤しんだものの、

「君はこれから、芸人としての方向でやっていくことにしたよ」

 と、事務所の社長直々に通達を受け、私の歌手人生は今正に幕を閉じようとしていた。
 社長曰く、これからは地方のラジオ番組や動画サイトの生放送出演で細々と稼いで、いつか返り咲こう、
とのことである。
 けれど、それを言う相手がまだ上京して右も左も分からない新人ならいざ知らず、
曲がりなりにも歌手活動を数年続けてきた私にとって、社長のその言葉は精一杯の優しさであることは
嫌でも分かってしまった。
 とどのつまり、今の私の立場は将棋やチェスでいう、詰みの状態なのだ。
 己の力ではどうにもならない。かと言って、運命、なんて都合の良い言葉で展開が変わるはずもない。
 現状を変えられるのはお金の力。新曲でネタにした札束の力でないと現状を変えられないとは、
まさしく皮肉としか言いようがない。
 社長の優しさに耐え、私は「これからもよろしくお願いします」と若干声を震わせながら頭を下げ、
その日はそのまま自宅に帰ることにした。

3名無しさん@おーぷん:2016/11/06(日)23:06:36 ID:y8h





「はぁ……これからどうしようかなぁ」

 自分を売り込むための営業をするのでもなく、かといって歌唱力を高める為にレッスンに励むわけでもない。
普段帰宅するには全然早い、夕暮れ時の街中を私は途方に暮れながら歩いていた。
 大好きな歌が歌えない。その現実を突き付けられたせいか帰るのが億劫になり、歩みが遅い。
不幸中の幸いは、人通りが少ない道を選んだせいか、こんな不幸顔をした自分の顔を他の道行く人に見られないことぐらいだろう。

「いっそ荷物を纏めて実家に帰ろうかなぁ……でも、帰ったところで、ねぇ」

 恐らくここら一帯の不幸を全てかき集めたところで、今の私の不幸には勝てないだろう。
 そんな、周囲に不幸をまき散らすお姉さんと化していた私の視界の端に、ふと妙なものが映り込んだ。

「ん?」

 人通りの少ない道の、更に人通りが少ない場所。それこそ野良猫ぐらいしか通らなさそうな路地裏への入り口に、
一人の老婆がいたのだ。
 丁度建物と建物の間にすっぽりと収まる格好で、白い布を被せた机があり、その奥に彼女は鎮座していた。
 見た目は60~70前半。如何にもな黒装束を身に纏い、猫背の状態で机の上に両手を置いている。顔は整っており、
年齢を感じさせない。占い師、というよりは年季の入った魔女、と言ったほうが似合うのかも知れない。
それ程の雰囲気を漂わせていた。
 机の正面には潔く「占い」とだけ書かれた紙が張り付けられており、値段はおろか何の占いかも分からなかった。
 一目見るだけでもその怪しさは十二分に伝わってくる。普段の私であればまず気付かないか、気付いても素通りしていたところだろう。
 けれど、控えめにいっても繁盛している、とは言い難いその占いの老婆の目は爛々と輝いており、その輝きに惹かれる形で、
私はフラフラと彼女の前まで行ってしまった。

4名無しさん@おーぷん:2016/11/06(日)23:07:08 ID:y8h

「お嬢さん、何をお聞きになりたいのかね?」
「何、と言われましても、その、ここは何の占いをするところなのでしょう?」

 私が机の前に立ったことで、老婆は目を細め、品定めをするように私を見つめる。
この時点で近寄ったことをかなり後悔したものの、何も言わずに去るのも失礼だと思い、最初に思ったことを尋ねてみる。

「お譲さん、貴女は今、大変悩んでおられるようですね」
「……はあ」
「お仕事か人間関係か、はたまたその両方か。何事にも上手くいかないことを悩んでいる」

 もごもごと口を動かしながら、それでもはっきりとこちらに聞こえるように言う老婆を前に、
私は「やばい」と感じた。テレビか何かで聞いたことのある、占い詐欺の常習手口だ。
 占い、というものに救いを求めている人間に対し、それっぽく聞こえることを言い、
幸運のお守りやら壺やらを高値で売りつけるつもりなのだろう。
 私はますます彼女の前に立ったことを後悔しつつも、とりあえずキリの良いところで話を区切って逃げようと考えた。

「けれど、私には見えますよ。貴女は今、大きな分岐点の前に立っている。今までの不幸はその前兆なのですよ」

 そんな算段をする私を余所に、老婆は嬉々として、それこそ珍しいものを見るような顔で話を続ける。

「長いこと占いをやっていたけれど、貴女のような人は初めてですよ。多くの人間はその分岐点のどちらかが不幸に転がる運命。
 けれど貴女は、そのどちらに転んでも得難い人生を歩む、と出ています。選んで進んだ道の先には、また別の不満があるにしてもね」
「ん~……よく分かりませんね。つまり、どういうことでしょう?」

 こちらの問いかけに対し、老婆は待ってました、と言わんばかりに口を開いて笑顔を見せた。
ところどころ欠けた歯が、ますます彼女を魔女っぽく見せたのはいうまでもない。

「このまま立ち止まり、苦難や危機が去るのを待つのもまた、一つの手。しかし、貴女は選ばなければならない。
 苦難多き道か。今とは全く違う、それこそ今いる世界が変わってしまうかのような道かを。
 そのどちらを選んでも、貴女ならばきっとその先にある幸運や栄光を掴んで見せるでしょう」
「はあ……ありがとう、ございました?」

 老婆の話が一区切りしたと見て、私は彼女に頭を下げた。
正直、何を言っているのかさっぱりではあったけれど、それでも、と思い、財布から虎の子の五千円札を取り出す。
 しかし、それを見た老婆は首を横に振り、にたり、と笑ってみせた。

「いいのですよ。私も面白いものが見られたので、お代は結構。けれど、願わくば貴女をもう少し、“見ていたかったね”」
「そうですか。それはどうもです」

 不気味に笑う老婆を前に、私は気味が悪くなり、五千円札を財布に戻して軽く会釈をした後、足早にその場から離れることにした。

「運命は貴女のすぐ傍まで来ていますよ。逆らわず、受け入れることです」

 そんな私の背中に、老婆がはっきりと聞こえる声を投げつけてきた。

5名無しさん@おーぷん:2016/11/06(日)23:07:27 ID:y8h





「危ない!!」

 別れ際に放った老婆の運命とやらは、ものの数十分もしない内に私のところまできた。
 不慮の事故。不幸な事故。普段であればすぐに気が付く、交差点へと突っ込んで来るトラック。
そんなトラックに轢かれ……そうになったのは私ではなく、下校途中の小学児童であった。
 例え気分が落ち込んでいたとしても、幼く可愛い女の子が視界に入ればそちらに目がいく。
それはとても自然なことであり、おかしなことではない、と断言したい。
 そんな気持ちで楽しそうにスキップしながら目の前で交差点を歩く少女を、
私はほっこりした気持ちで彼女の後ろを歩いていた。
 平日の夕方の平和なひと時。それを破ったのはけたたましいエンジン音と共に突っ込んで来るトラックであり、
その運転手は助手席の椅子のほうへと視線を落としていた。
 このまま行けば、轢かれる。そう思った私はすぐに歩くのを止めたが、目の前の少女はその判断ができなかった。
突っ込んで来るトラックを前に腰が抜けたのか、彼女はその場にへたりこんでしまったのだ。
 当然、小さい女の子を愛する身としてはそんな彼女を見過ごせるわけも無く、
私は彼女を突き飛ばす形で少女の身代わりとなった。

「きゃーっ!?」

 老婆の言う「運命」とはまさしくこの時、この瞬間のことであったのだろう。
 私が少女を救わなければ、目の前の小さな命と引き換えに、私は変わらず苦難の道を歩んでいただろうし、
少女を救えば代わりに私が死んでしまう。世界が変わる、とはこのことを言っていたのだ。
 彼女の可愛らしい叫び声を耳にした瞬間、私は左側から強い衝撃を受け、宙に舞った。
 激しい痛みと薄れゆく意識の中、何故か私は自らの身体が紙のようにひらりと舞う姿を想像し、笑みが零れた。
 運命ひらり。
 今ある可能性に手を伸ばさないと、すぐにひらりと躱されてしまう。
 私はまさに、その瞬間を迎えていたのだ。
 そして、掴んだ先にあるのが「死」と分かっていても、私はそれを掴んでしまったのだ。

6名無しさん@おーぷん:2016/11/06(日)23:07:51 ID:y8h




※※

※※※


「……さま、だ……ちょう……さま」

 誰かが誰かを呼ぶ声がした。
 暗闇の中でそれを聞いた私は、何故か自分を呼ぶ声だと思った。

「起きて下さい、団長様!」

 必死に起こそうとする女性の声を前に、私の意識は身体ごとゆっくりと暗闇から光のほうへと浮かぶ。
 目を覚ますと、一人の若い女性がこちらを覗き込み、安堵の表情を見せた。

「ああ、やっと起きてくださいましたね!」
「んん……えっと、ここは天国? 私は? いや、それよりも」

 君は誰?
 身を起こし、周囲を確認する前に、まず目の前の女性について尋ねてみる。
 今まで出会ったことのない女性。仕事でもプライベートでもお目にかかった事は一度たりともない。
艶のあるウェーブがかった栗色の長髪に、大きく綺麗な赤みがかったブラウンの瞳。
人懐っこそうな整った顔立ち。幼さの残る声色。
 これまでの出会いを全て思い出しても、彼女のような美人さんに出会ったことはなかった。
それを踏まえた上での質問だったが、私の言葉を聞いた彼女は目を閉じて悲しそうな顔をした。

「え? 君は誰だって……?」
「はい」
「もう! 騎士団長になったばかりなんですからしっかりしてください!
 私は団長様の補佐を任されている『ナズナ』です! それよりも団長様、就任早々『害虫討伐』の指令が出ています。
 害虫討伐へ行く前に準備をしましょう!」
「……はい?」

 人の話を聞く時は、ちゃんと相手の顔を見て、話を聞くこと。
けれど、ちゃんと彼女の顔を見て聞いても、何を言っているのかが理解できなかった。
 きし、だんちょう? がい、ちゅうとうば、つ?
 この子は一体何を言っているのだろう?
 仮に今、ナズナと名乗ったこの子が私の見る夢の世界の住人だとしたら、体が大きすぎる。
私の夢の世界はロリとショタで溢れかえった平和な世界のはずだ。
 では、一体何が起こったというのだろうか?

「さあ、早速ですが、初めての花騎士(フラワーナイト)就任の儀を行い、
 それから害虫討伐に向かいましょう!」

 そんな置いてけぼりな状況の私を余所に、ナズナと名乗った女性は話を進める。
 本当に一体全体、私の身に何が起こったと言うのだろうか?

7名無しさん@おーぷん:2016/11/06(日)23:10:09 ID:y8h
とりあえずここまでです

8名無しさん@おーぷん:2016/11/06(日)23:19:04 ID:egA
前置き長すぎ

あと就任じゃなくて召喚だろ

9名無しさん@おーぷん:2016/11/06(日)23:28:13 ID:2Iy
札束ひらりで笑った
序盤からパンチをかましていくスタイル、嫌いじゃない

10名無しさん@おーぷん:2016/11/06(日)23:53:43 ID:ztx
ゲームのOP準拠だから就任で合ってる
とりあえずヘリオ待機

名前: mail:

【9:57】【艦これss】佐伯湾上のウォースパイト
1名無しさん@おーぷん:2016/11/04(金)20:41:42 ID:p9C
適当独自設定あり



48名無しさん@おーぷん:2017/02/19(日)20:38:28 ID:BDe

「…そうだ…!」
とにかく誰かに相談をしよう。そう思って霰は脱衣所を飛び出します。
…とりあえず服くらいは着てもいいと思うのだけれども…


霞に始まり、「ちょっとあんた何してんの!服くらい着なさいってば!」
陽炎「うーん?新しいの買っちゃダメなのー?」
不知火「どうしても直したいのですか…。ならお裁縫が得意な方を頼るべきですね」
海風、「お裁縫自体はできますが…。帽子は作ったことはありませんねぇ…」駆逐艦仲間に聞いてみましたが梨のつぶてですね。まったく…。「でも、何とかなるかもしれません。こう言うことは鳳翔さんに相談してみましょうか」
ちゃんと拾ってくれる神も居るものですね。


「鳳翔」と書かれた暖簾をくぐり、引き戸を開けます。
テーブル席には龍驤、隼鷹、二人。
すでに一杯どころかかなりやっているようで、足元には酒瓶が転がっています。鎮守府内の酒好きとして有名。夕方以降に素面の龍驤と隼鷹をみたら、明日は槍が降るとも言われるわ。

49名無しさん@おーぷん:2017/02/19(日)20:38:51 ID:BDe

隼鷹が驚いたように声をかけます、
「霰?珍しいなあ?一緒にやる?」
霰は首を振ります。
「そうなん?まあ、ええけど。おーい鳳翔!お客さんやで!」
龍驤が奥に声を掛けると鳳翔さんが姿を見せて下さいました。
「いらっしゃい。って霰ちゃん?どうしたの?」


霰はかくかくしかじかうまうまとりとりと事情を説明します。
「…帽子を直したい…?ですか?」
こくこくと頷く霰。
その目は真剣そのものです。
「とりあえず見せてもらっていいですか?」
霰は帽子を差し出します。
「…ふんふん…」
受け取った鳳翔さんは帽子をくるりと回します。
「はい。できますよ」
にっこりと笑う鳳翔さん。霰の顔に安堵が浮かびます。


鳳翔さんは言葉を続けます。
「二三日後にはお返しできると思いますよ?」
それを聞いて霰の表情が固まりました。首を振りました。


「もっと早くですか?…じゃあ、急いで明日の夕方くらいではどうでしょうか?」
霰はもう一度首を左右に振りました。
困った顔をする鳳翔さん。どう伝えたものかを試案しているようです。
「あのね…」
口を開きかけた鳳翔さんは…「違うの」霰が遮りました。


霰は真剣な表情でゆっくりと言葉を選びます。
「そうじゃないの。…鳳翔が直すんじゃなくて…。霰が直すの…」
びっくりした顔の鳳翔さん。目を白黒させています。

「あら。あら。あら」
「霰が借りたから、霰が直さなきゃいけないの」
「まあまあ」
「だから、直し方を教えて下さい。お願いします」
ぺこりと頭を下げる霰。鳳翔さんはしばらく固まっていました。

50名無しさん@おーぷん:2017/02/19(日)20:39:13 ID:BDe

鳳翔さんはやがて、にっこりと笑って、
「差し出がましいことをいいました。ごめんなさい」
優しく霰の頭を撫でます。
「霰ちゃんの気持ちは確かにわかりました。僭越ながらこの鳳翔、全力を尽くします」


鳳翔さんはテーブルの方に向き直ります。
「ええと、ごめんなさい。今日は看板に…あら?」
振り返ると龍驤と隼鷹はいなくなっています。テーブルの上に散乱していたお皿、空き瓶も見当たりません。
鳳翔さんがきょろきょろしていると二人が出てきます。


「いやー。今日も美味しかったよ。ちっと早いけど飛鷹がこれでこれだからさー」
「そいつは怖いなあ。怒られんうちに帰らんとなあ。鳳、申し訳ないけどおあいそで」
「もう。片付けまでしてもらったのに貰える訳ないじゃない」
「いや、うちやないで。なんの因果か知らんけど、足が生えて歩いていったわ。いやー見せたかったなあ」
「そうそう、流し台まで行ったかと思うと、手が生えて自分で洗ってたよ。世の中不思議だねぇ」
「しらばっくれるんだから。出入り禁止にしちゃうわよ」
「おお、そりゃ怖いわ」
「怖い怖い。譲さんの部屋の豊後翠明がこわーい」
「出してもええけど。つまみは隼持ちな。明太あったやろ」
「なんで知ってるのさ。手に入れるの苦労したんだからね」
「苦労したのは私です。問屋さんに聞いて回ったんだから」


無駄話をしながらもてきぱきと暖簾を仕舞い、机を拭き、椅子を上げ、


「ご馳走さん。ほなな」
「じゃあ、鳳さんまた来るね」
二人はお酒を求めて旅立って行きました。まだ飲むのかしら?…愚問ね。

51名無しさん@おーぷん:2017/02/19(日)20:46:36 ID:BDe

気を使わせちゃったかなあとぼんやり考えながらポツンと立っていた霰。
やがて鳳翔さんの手の感触に我に帰ります。
「ごめんなさい。お待たせしました」
霰はぶんぶんと首を振ります。
「とりあえず私の私室に行きましょう。良い布があったはずですし」
そう言って暗くなったお店を後にします。


鳳翔さんのお部屋の小さな電気コンロに置かれた鉄瓶から立ち上る湯気。
耳を澄ますとチンと音が聞こえるよう。
湯呑を抱える霰に鳳翔さんは話しかけます。
「正直に言って、帽子の修理は無理です」
青くなる霰。
「ですので、新しく作りましょう」
さらに青くなる霰。
「…帽子なんて作ったこと…ないよ…」
「大丈夫です。意外と簡単ですよ。それに…」
「それに…?」
「私がついてます。鳳翔を信じて下さいね」
にっこりと笑う鳳翔さん。そう言われて断れる艦娘は何人いるのかしら。

52名無しさん@おーぷん:2017/02/19(日)20:47:02 ID:BDe

「霰ちゃんは、お裁縫はできますか?」
「…少しだけ。服が解れたときに縫うぐらい…」
「ミシンは使えますか?」
「…ほとんど使ったことない」
「わかりました。じゃあ、まずミシンの使い方からですね」


部屋の隅に置かれていたもの。
テーブルのようですが、布が掛けられています。
鳳翔さんが布を取り去ると、武骨な機械部分があらわになります。
旧式の足踏みミシンでした。まだあるのねこんなもの。
目を丸くする霰。それはそうです。霰の頭の中のミシンは小さくて電動のもの。
この時代には骨董品もいいところ。とても大きいミシンは予想外でした。
そんな霰の思いを読み取ったかのように鳳翔さんは膨れます。
「まあ、古いのは事実ですよ。でも便利なんです」
「…でも、使い方がわからないよ…」
「大丈夫です。ちゃんと教えますよ。ほら、ここに座って…」
「…足が届かないよ…」
「椅子を下げますね…どうですか?」
「うん…大丈夫」
「では、ゆっくり踏み板を踏んで下さいね」
「…こう?」
どががががが
「一寸踏み過ぎですねえ…もっとゆっくり…そう。そうです」
かたん、かたんと上下する縫い針。



「そうそう。下糸の準備ができたら、上糸をかけていきます」
「…んしょ…」
「…霰ちゃん、手先は器用ですねえ。上手ですよ」
「…えへへ…」

53名無しさん@おーぷん:2017/02/19(日)20:47:25 ID:BDe
かたん…かたん


「…できたよ。…雑巾だけど…」
「いいえ。とっても上手ですよ。これでミシンの基本は大丈夫ですね」
「…もう一つ作っても良い?」
「うふふ。みんな喜びますよ」


かたん…かたん



「では、次は実際に布を切ってみましょうか」
「…うん」
「型紙を当てて…、コピックでなぞっていきます」
「…こう?」
「…もうちょっと力を抜いてくださいね。そう。こんな感じで」


かたん…かたん…


「仮縫いです。簡単に止める程度に」
「…はい」
「…だんだん帽子みたいになってる」
「この時に、全体のバランスを確認してくださいね。ミシン縫いをするとほどくのが大変ですから」


かたん…かたん


「…いよいよ本縫い」
「ゆっくりでいいですよ」

54名無しさん@おーぷん:2017/02/19(日)20:47:45 ID:BDe

かたん…かたん



かたん…かたん…かたん…かた。
ミシンの音が止まります。
ふう。と霰は大きく息を吐きます。
「…できた」
「お疲れさまでした」
ぱちぱちと鳳翔さんは拍手をしてくれます。でも。
にこにこしている鳳翔さんと対照的に、霰は浮かない顔。

「…どうしました?」
「あんまり上手じゃない…」
霰の眉間に皺が寄ります。
「縫い目…少しずれてる。一寸歪んでる。折り目も、もっときれいに出来たはず」
ぽつりと雫がひとつ落ちます。
「…司令官に笑われちゃう」
続いてふたつ、みっつ。
「…」
ぽろぽろと涙が零れます。


「いいえ。とっても綺麗ですよ」
霰は顔を上げます。
「とても素晴らしい帽子です」
そこには、優しい目で帽子を見つめる鳳翔がいました。
「この帽子をもらえる人は幸せ者ですね」
「…嘘」
「嘘じゃないですよ。私が頂きたいくらいです」

55名無しさん@おーぷん:2017/02/19(日)20:48:10 ID:BDe
急に立ち上がる鳳翔
「早速提督に渡しに行きましょう」
「…え、ちょっと待って…」
「善は急げです」
鳳翔に手を引かれ、いや、引きずられていく霰。鳳翔さん意外と力が強いのよね。



こんこんと、ノックの音が廊下に響きます。
「どうぞ」
書類と格闘していた提督が顔を上げます。
その前まで出ていく鳳翔さんと霰。
「霰ちゃんが提督に御用があるそうですよ」
鳳翔に引きずられていた霰も観念します。
鳳翔さんに背中を押され、司令官の前に出ます。


「…その」


「…司令官の帽子…」


「…壊しちゃってごめんなさい…」


「…どうしたら良いか、一生懸命考えて…」


「…鳳翔に教えてもらって作ってみました…」


「…あまり、上手じゃないです…」


「…良かったら…その…」


そこまでしか言えずに霰は下を向いてしまいます。
帽子を見て落胆するかもしれない。
こんなのはいらないって言われるかもしれない。
悪い想像ばかりが頭の中をぐるぐる回って。
また涙が溢れそうになります。

56名無しさん@おーぷん:2017/02/19(日)20:48:29 ID:BDe
ぽん。と霰の頭に手が置かれ、
「そうか。わざわざ作ってくれたのか」
優しく撫でられます。
「何も気にすることはなかったんだが。気を使わせて申し訳ない」
そう言いながら、霰の作った帽子を取り上げます。
「うん。良い帽子だ。早速に被らせてもらおう」
目を細めながら、手の中で帽子を回していたかと思うと、おもむろに頭に載せます。
「どうだろう?似合っているかな?」
「…うん」
「ありがとう。使わせてもらうよ」
もう一度提督の手が優しく霰の頭を撫でます。



執務室からの帰り道。
鳳翔と霰は手をつないで歩きます。
「…鳳翔。ありがとう」
「いえいえ。どういたしまして」
「…その…?」
「はい?なんですか?」
「鳳翔に…お礼…しないと…」
「いいえ。お礼なんていいですよ。私も楽しかったですから」
「ええと、お店…手伝う?」
「うーん。さすがに駆逐艦の子を居酒屋で働かせるのは…」
「でも、何か…」
「なら、帽子」
「帽子?」
「提督の帽子に負けない私だけの帽子を作ってくれませんか?」

57名無しさん@おーぷん:2017/02/19(日)20:50:32 ID:BDe
明転。


ぱたん。
軽い音を立ててホワイトボードが倒れる。

『以上でこのお話はお終い』
『霰が初めて帽子を作った時のお話』
『ちゃんと終わらせたわよ。あなた。これでいい?』
『そう。ふぅん』

一礼して、演台を離れ、舞台袖へと下がっていく水兵服の少女。


声が掛かり途中で立ち止まる。


『え?』


『結局鳳翔は帽子を作って貰えたのかって?』


『呆れた』


『鳳翔の私服を思い出してみたら?』


水兵服の少女は舞台袖へと消えて。


暗転


居酒屋鳳翔の帽子掛け。
その一番上にかけられたベレー帽が風に揺れて。




名前: mail:

【10:11】おんJSS部
1名無しさん@おーぷん:2016/11/03(木)13:45:53 ID:Qqw
荒れるならここでやればええんちゃうか?ここを衛星板として発展させよう(提案)



2名無しさん@おーぷん:2016/11/03(木)13:47:05 ID:mG5
そうだよ(便乗)

3名無しさん@おーぷん:2016/11/03(木)13:47:23 ID:HFB
ええやん

4名無しさん@おーぷん:2016/11/03(木)13:48:04 ID:Qqw
パン板並に発展させたいンゴ

5名無しさん@おーぷん:2016/11/03(木)13:48:10 ID:AZ4
過疎すぎて草はえる

6名無しさん@おーぷん:2016/11/03(木)13:48:27 ID:mG5
かといってワイは何も書けんのや

7名無しさん@おーぷん:2016/11/03(木)13:49:28 ID:HFB
ダイナモ感覚!ダイナモ感覚!YO!YO!YO!YEAH!

8名無しさん@おーぷん:2016/11/03(木)13:50:49 ID:Qqw
最初は適当な学ぶスレとかでええやろ

9名無しさん@おーぷん:2016/11/03(木)13:51:22 ID:Qqw
今は植民地にするのが重要やで

10名無しさん@おーぷん:2016/11/03(木)15:30:57 ID:6OC
ワイが来たンゴ

11名無しさん@おーぷん:2016/11/03(木)17:58:28 ID:Qqw
>>10
書いてクレメンス

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